海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「スンニー派は選挙結果を疑い、修正を要求」と題する『ヴェルト』紙の記事。

2005年12月21日 | イラク問題
バグダッド発:イラクの国民議会選挙の最初の部分結果が公表された後で、スンニー派とシーア派の間で新たな紛争が始まった。少数派であるスンニー派の諸政党は、数字を選挙意志の偽造であるとして退け、直ちに訂正するように申し入れた。駐イラクアメリカ大使
ザルマイ・カリルザードは、イラク人たちが明らかにもっぱら彼らの宗教的あるいは民族的所属に従って投票したことに不満を述べた。特に、首都バグダッドからの選挙委員会によって公表された部分結果が争いの的になった。投票総数の89%が数えられた後で、シーア派の「統一イラク連盟」は、投票数の59%を獲得している。スンニー派の「イラクの調和同盟」は、19%で後に続いている。元首相イジャド・アラウイの率いる「イラク・リスト」は、投票総数の14%を獲得した。
[訳者の感想]投票結果について、スンニー派政党も世俗政党も不満なようです。これがより強力な抵抗運動のきっかけになるかもしれません。アメリカ軍が撤退した場合、シーア派中心のイラク政府がどこまで支配力を持ちうるかが問題でしょう。
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