海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「米国、イラク武装勢力と話し合い」と題する『ガーディアン』紙の記事。

2006年04月09日 | イラク問題
イラク駐在アメリカ大使は、今日、米国官憲が何人かの武装勢力グループと会談していることを認め、この戦術は攻撃を少なくしたと主張した。
昨年6月イラク駐在アメリカ大使に任命されたザルマイ・カリルザードは、どのグループが話し合いに加わったかを明らかにしなかった。
だが、彼はサダム派あるいは「文明に対する戦争」を追求しているテロリストを除外した。要するにバース党の追従者とアルカイダに結びつく過激派を除外した。
彼は議論は実りつつあると言った。「連合軍に対する攻撃の数は下がった。先月は連合軍に対する攻撃が二番目に少なかった月だと思う。」
この会談を認める言葉が出たのは、イラク内務省がモスク近くでの爆弾攻撃に対する予告的な警告をするのと同時であった。
この警告によると、内務省は、7つの自動車爆弾が計画されているという情報を得ている。
カリルザード・アメリカ大使の公表によって、イラクの武装勢力を構成する多数の民兵グループのいくつかとの接触をアメリカ政府高官が初めて認めたことになる。
アフガン生まれのカリルザード大使は、イラクの不安定が内戦に発展し、もし、制止されなければ、より広範な地域戦争になることを認めていた。
「イラクは成功しなければならない。この国を昨日させるために人間的に可能なことをしないと言うことは、イラク国民にとってだけでなく、中東地域にとって、世界にとって、最も重大な帰結をもたらすだろう。」
、昨日、シーア派のモスレムにとって最も神聖な町であるナジャフにあるイマム・アリ廟の近くで行われた自動車爆弾で13人が殺された後で、宗派間の暴力の恐怖が掻き立てられた。
爆弾が爆発したのは、イブラヒム・ジャファリ首相を支持するデモがアリ廟で行われるのと同時だった。
歴史的にこの国の政治を支配してきた人口では少数派のスンニー派のモスレムは、シーア派主導の政府に反感を持ち、スンニー派モスレムの殺害にシーア派警察が絡んでいると非難している。
[訳者の感想]占領軍に対する抵抗よりも、宗派間の対立の方が、テロの理由になっているようです。シーア派対スンニー派の内戦状態といって良いでしょう。
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