海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「三峡ダム付近で、地崩れ」と題する『BBCニュース』の記事。

2007年11月24日 | 中国の政治・経済・社会
 事故は、巴東県で起きた。660キロある三峡ダムに隣接する山並みで、鉄道のトンネル工事が行われていた。
 新華社通信によると、事故の原因は不明であるが、ダムが周囲の環境を脅かしているという警告が増えている最中に起きた。
 専門家たちは、ダム周辺での地滑りの危険が増大していると警告してきた。三峡ダムは、世界最大の発電用ダムである。それは、中国の最大の川である長江をせき止めており、2008年末には、完成の予定である。
 地滑りは、火曜日の朝に起こった。土砂と岩石が四人を飲み込み、道路を封鎖した。一人は、後に救出された。新華社によると、この地域は数日来大雨に見舞われていた。
住民が「ロイター通信」に語ったところによると、この地域は、貯水池の水位が上昇するにつれて、地震や地滑りが増えている。
 先月、国営メディアは、少なくとも4百万人がこの地域から移動する必要があると伝えた。険しい山の斜面の土砂崩壊によっておこる地滑りの危険が増大しており、飲み水の汚染が進んでいる。
 火曜日、三峡ダム計画委員会は、この地域を保護するための新しい措置を公表した。
この措置には、水道供給の保護と、町や企業が貯水池に汚染物質を投棄するのを防ぐことが含まれている。しかし、声明のなかで、委員会は、ダムよって発生した環境問題を解決するには「長い道のり」が必要だと述べた。
[訳者の感想]兵庫県の猪名川ダムでさえ局地地震の原因になったぐらいですから、三峡ダムから生じる影響はまだ、いろいろありそうです。
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