海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「アメリカの情報機関、暴力の爆発に対して警告」と題する『ヴェルト』紙の記事。

2007年02月05日 | イラク問題
ワシントン発:アメリカ情報機関は、ブッシュ大統領に対して今後18ヶ月の間にイラクで増大する危険について警告した。イラクの情勢は、「非常に危険である」とほんの一部だけ公表された報告書は、述べている。「内戦」という概念は、イラクの鍵となる局面にとって適切である。「国民の間の二極化は、増大している」情報の専門家達は述べている。
このアメリカの報告書では、「アメリカは、イラクの情勢に対して余り影響を持たないと述べている。さらなるエスカレーションの危険は、イラク治安部隊が弱いために非常に大きい。確かに報告書は、急ぎすぎた米軍の撤退に対しても警告している。なぜなら、撤退すると、イラク内部の宗教的な動機を持つ対立はさらに先鋭化するからである。
アメリカの安全保障顧問のスチーブン・ハドレイは、イラクにおける情勢が不満足であることは誰も疑っていないと述べた。確かに内戦という概念は、情勢を適切に記述していない。ハドレイの言葉によると、情報機関の認識は、ブッシュ大統領がなぜイラクでの新しい政策として、2万1500人の兵士の派遣を決定したかの理由も理由づけている。
2006年8月に議会によって要求された報告において、イラクにおける情勢の改善のチャンスも見られている。特に不確かなのは、政治的指導が宗教的集団の間の紛争を橋渡しできるかどうかということである。現実的な和解の見込みは良くない。テロ組織アルカイダの活動は、確かに引き続き問題であるが、イラク人同士の間の暴力のほうがもっと危険である。
イラクでは、先週金曜日にシーア派の聖地を巡って政府軍と過激なシーア派の宗派の帰依者との間で新たな戦闘が起こった。巡礼都市ナジャフの住民は、市の外側では戦闘の音が聞かれたと報告した。
[訳者の感想]イラクの宗派間の対立は泥沼化してきたようです。
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