海外のニュースより

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「ジャーナリストたちはテレコムを告訴するぞと脅す」

2008年05月26日 | 犯罪
Standards/スタンダーズ
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「ドイツ・ジャーナリスト団体」は「ドイツ・テレコム」における盗聴スキャンダルを報道の自由に対する侵害であると見なしている。「われわれは捜査している連邦検察庁に対して事態の完全な解明を要求する」とDJVの議長であるミヒャエル・コンケンは述べた。ジャーナリストは、世間と同様、できるだけ速やかに監視の規模全体について情報を得なければならないと彼は言う。
「テレコム」は、非難を部分的に認めた。それによると、「テレコム」のマネージャーや監察委員の通話データは、一年間盗聴されていた。ベルリンにある外部の顧問会社は、これらのデータをたくさんのジャーナリストの通話記録とともに検査したそうだ。数十万件のデータとなる文があると言われている。そうだとすると、当該のテレコムのマネージャーとメディア関係者との接触が追跡されたはずだ。
「非難が当たっていたとすると、電話企業はその技術上の可能性を悪用し、方法を違法に応用したのだ」とコンケンは述べた。
テレコム社長のルネ・オーバーマンの説明では、ボンにある連邦検察庁は、この疑いを吟味している。「われわれは検察庁が該当する同僚に連絡を取るものと期待している」とDJVのスポークスマンであるヘンドリク・ツェルナーは述べた。「いずれにしても、われわれジャーナリストは、彼らが盗聴の対象になっているかどうかについて情報をほしがっている。
DJVは、多数のジャーナリストたちがテレコムとの接触に基づいて観察されてきたということを前提している。もし、それが本当だと分かれば、それはこれまでに例のない事例である」とDJVのスポークスマンであるツェルナーは述べた。ツェルナーは、それでもって、数年間もジャーナリストたちを情報機関がスパイしていた、BND事件のことをほのめかしている。
テレコムは、これまで、固定電話の連絡データと携帯電話の悪用を認めた。週刊誌『シュピーゲル』の報告によると、この企業のコンツェルンの安全は、内部情報が新聞に届く箇所を発見しようとしていた。カイ・ウヴェ・リッケ前社長は、会社が内部の漏洩を発見しようとしていたことを少なくとも認めた。
盗聴は、特に経営委員会と労働組合に向けられていた。少なくとも、監察委員会の労働者側代表と経営委員会代表のヴィルヘルム・ヴェーグナーとは高い確率で盗聴の対象となっていた。
電話スパイは、作戦に「クリッパー」とか「ラインの黄金」とかいう暗号名をつけていた。
[訳者の記事]「ドイツ・テレコム」といえば、日本のNTTに匹敵する会社です。会社内部の人間の電話まで盗聴していたというのはスキャンダルですね。
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