海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「中国は、ドイツと包括的経済協定締結」と題する『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の記事。

2005年11月12日 | 中国の政治・経済・社会
11月11日、ベルリン発:今週、木曜日、ドイツ経済は、中国と包括的な経済協定を結んだ。胡錦涛主席とホルスト・ケーラー連邦大統領との会談の間に、ヨーゼフ・アッカーマン・ドイツ銀行総裁は、ある中国銀行との協力に関する取り決めに署名した。ジーメンス会長のクラウス・クラインフェルトは、60輌の高速鉄道車両の製造に関する契約に署名した。電話会社アルコールは、電送システムについての計画宣言に署名した。そのほかに、ドイツ企業の参加による太陽発電所の協定が結ばれた。
経済協定の正確な価値は、さしあたり、不明である。高速鉄道車両の委託に対するジーメンス社の参加額は、6億69百万ユーロに達する。RAGコンツェルンは、エッセンで総額1億6千万ユーロに達する受注契約を行ったと伝えた。RAGの姉妹会社である「ドイツ鉱山技術会社」は、1,000個の建設用鋼板といくつかの搬送システムと採炭ホーベルを供給する予定である。胡錦涛主席は、週末にRAGコンツェルンを訪問する予定である。
ヴォルフガング・クレマン経済大臣は、第三回独中経済会議の枠内で、昨年度510億ユーロであったドイツと中国の貿易量は、2010年までに年間1,000億ユーロに増えるだろうと述べた。もっとも、ドイツからの輸出が後退したため貿易の均衡は、うまくとれていない。「われわれはこの展開を再びひっくり返すことに大きな価値を置いている。中国は、投資国としてもますます重要になりつつある」とクレマン経済相は述べた。「中国は、国際的に行動している企業が避けることの出来ない吸引効果を発揮している。」彼はまたドイツに対する中国の投資の増大に期待している。
もっとも、「中国がドイツの会社に技術移転をするように圧力が加えられることをドイツ政府は心配している」とクレマン経済相は述べた。それ以外に、中国は、知的財産権保護野天でいくつかの進歩が必要である。これは、永続的なイノベーションと発展のための基本的前提だと彼は述べた。成功した中国の企業も彼らの営業上の保護権に大きな関心を示している。
クレマン経済相は、特に中国の社会基盤を建設する際、ドイツ企業にとって大きなチャンスがあると考えている。エネルギー産出の拡大や、エネルギー効率的配分や利用についてもドイツ企業にとって大きなチャンスがある。中国政府はエネルギーのリサイクルを重視しているが、これについてもドイツ企業は、大きなノウハウを持っている。
ドイツ産業連盟の会長であるユルゲン・トウーマンは、「ドイツはその歴史の中でいままでなかったほど国際競争の圧力に曝されており、われわれはもっと速くもっと動きやすく、もっと良くならなければならない」と述べた。それゆえ、ドイツは、イノベーションを歓迎する風土を必要とする。財政上の優先は、研究、展開、教育に有利になされなければならないだろう。
[訳者の感想]中国は、ドイツと経済協定を結んで、社会基盤を充実しようとしているようです。
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