海外のニュースより

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「韓国大統領、グローバルな不公平に焦点を当てる」と題する『ワシントン・ポスト』紙の記事

2005年11月11日 | 韓国関連
11月8日、ソウル発:今週火曜日に韓国の盧武鉉大統領は、APECのホストを務める際、富者と貧者とを分ける「社会的不公正」と取り組むようなイニシャチブを提案する計画だと述べた。アジア太平洋サミットには、来週、ブッシュ大統領を含む21ヶ国の政府首脳が集まる。
盧武鉉大統領のこのようなグローバルな不公平ついての強調によって、ブッシュ大統領は、今月、グローバル化の暗い面についての国際的な苦情を2度聞かされることになる。先週の南米での会議の間、ブッシュ大統領は、西半球における自由貿易に対する彼の願望に対する広汎な反対に直面した。
特に、ヴェネズエラのチャヴェス大統領は、米国や他の豊かな国がグローバル化から不公平な利益を得ていると叱責した。チャヴェスは、より広い市場原理を取り入れようとして、低開発国は一層深刻な貧困に落ち込んだと述べた。
一般的には自由貿易の支持者である韓国は、その電化製品や自動車や重工業機械の製造と輸出によって、最強力チームとなった。しかし、盧武鉉は、特に彼自身の国のこのグローバル化に取り残された人々の指導的な支持者として現れた。
盧武鉉は、火曜日にAPECサミットを議論するために、外国の記者団と会った。
「あなたがたがビジネスに好意的な環境を強調すればするほど、一層社会的格差が広がり、貧しい者は市場から閉め出されがちである」と盧武鉉は言った。彼は自分の提案の内容を詳しくは述べなかった。火曜日に、彼の補佐官は詳細はまだ起草段階であると述べた。
盧武鉉は、サミット中に日本の小泉純一郎首相と会談するだろうと述べた。韓国は、小泉首相が第二次大戦中の戦犯を含む戦死者を祭った東京の靖国神社に参拝したと言う理由で小泉を批判した。韓国と中国は、最近日本の歴史教科書が日本の戦争犯罪を美化したという理由でも日本と緊張関係にある。
その間、盧武鉉大統領は、日本と中国に対して東シナ海の石油掘削権のために共存する道を見つけるべきだと示唆した。彼は、中国と日本が衝突する場合には、韓半島は歴史的に常に戦場になったと述べた。彼は、韓国政府が覇権の台頭を避けるために、この地域における和解を促進しようと努力していると述べた。
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