あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

アウトレイジを観た

2010-06-13 21:09:45 | 映画
ダンカン!ばか野郎!この野郎!

劇中のセリフ最頻出単語は「ばか野郎!」と「この野郎!」。
北野武映画の最新作「アウトレイジ」を観た。
いやぁ、バイオレンスな面白さ爆発。この映画は久しぶりのヒットだな。
なんだかんだ言っても、やっぱりヤクザ映画は面白いよ。

>「アウトレイジ」は、ヤクザの世界で男たちが生き残りを賭けて激しい権力闘争を繰り広げる、北野監督7年ぶりのバイオレンス・アクション映画。
>登場人物全てが悪人という異色作となっており、激しい暴力描写に、5月に開催された第63回カンヌ国際映画祭では賛否両論飛び交う話題作となった。
マイコミジャーナル

この映画の特徴は、作品紹介にもあるように「登場人物全て悪人」ってところかな。
「仁義なき戦い」とか「極道の妻たち」みたいに「筋を通さない悪役に、主人公が鉄槌を下す」って感じのストーリーではないんだよ。
登場人物が全員好き勝手、己の欲望のために相手を貶めようとする。
従来のヤクザ映画でいえば「あ、こいつ途中で殺されるな」タイプの脇役キャラクターしかいない。

でもさ、逆にそれが良い!
ヤクザ映画で観たいのって、ヤクザ同士の「抗争」「裏切り」「復讐」とかじゃん。
変な人情ドラマとかお涙シーンは要らないわけですよ。

例えば極妻とかで、岩下志麻が、抗争相手に殺された子分の妻あたりに
「あんさんの夫のぉかたきぃ、ウチがとったるさかい~、」
「(涙ながらに)姐さん!、ほんまおおきに!」
…こういうのは観ていて眠くなる。

その意味で、この映画は「そういう偽善は良いから早く殺しあえよ」って思っていた人には最高だね。
最初から最後まで全て見たい部分。

本作は「実話ナックルズ」的なモノが好きな人にはおススメだね。
そういう世界観って下品ではあるけど、やっぱ面白いよ。



追記:どうでも良いこと。
ヤクザ映画を観ると、ついつい作品に出てくる車のナンバープレートに注目してしまう。
ちなみにこの作品は品川ナンバーでした。

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