あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

沈まぬ太陽を観た

2009-10-24 20:17:47 | Diary_7
「この作品はフィクションであり、 実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。」
エンドロールの最後に流れるいつもの一文。この映画の後に観ると物凄く白々しく映るね。

ってなわけで映画「沈まぬ太陽」を、封切り初日の今日観にいったよ。
今年公開の映画ではカイジに次いで楽しみにしていました。

「白い巨塔」「華麗なる一族」「不毛地帯」、そして今回の「沈まぬ太陽」。
山崎豊子作品にはハズレがないな。原作小説は1作品たりとも読んだことはないんだけど…。

超面白かった。渡辺謙を初めとする重厚なキャスティング。
御巣鷹山墜落事故の緊迫感あふれる映像。
ドロドロした人間関係を魅せる迫力の演出。

人々の「絶望感」が画面を通して伝わってくるようだった。
山崎作品の真骨頂ともいえる「イヤな大人たち」が実に活き活きと描かれていたな。

しかし前原国交大臣の下、JALが経営再建中のこの時期に上映とはね…。タイミングが見事すぎる。
この作品の映画化に対してJALは、再三再四に渡って中止の勧告を出していたらしいが…。
今のJALは映画化を止める力もないぐらいに弱っているということなのだろうか。

この映画を観ると「なんかもうJAL終わってるな」って感想しか出てこない。
「GOOD LUCK!!」や「ハッピーフライト」を観た後に感じる「ANAカッコイイ!」とは大違い。

まぁ、航空会社に対しての感想はともかく、
この映画は本当に面白かった。観る価値ありでっせ。