あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

犬童一心つながり

2007-04-22 01:27:59 | Diary_7
現在、映画「黄色い涙」がロードショーされている。嵐主演で犬童一心監督。なかなか力の入っている作品のような気がするのだが、イマイチ評判が上がらないな。上映館も微妙に少ないし。世間的評価はさておき、俺個人としては結構観たいのよ。ジャニオタではないので、出演者にはあまり関心がないんだけど、ストーリーが俺好みっぽいんだ。キーワードを抽出しても「貧乏」「中央線沿線」「挫折」「モラトリアム」。ちょっと寂しくちょっと切ない、そんなタイプのお話。実に俺好みっぽい。そんなわけで観たいんだけど、悔しいことに近所で上映している映画館がない。まぁ、少し行けば上映している所はあるんだけど、わざわざ行くのがめんどくさいんだよなぁ。

観れないという事実に対して、どうにも治まりがつかないので、監督つながりでなんか観ようと「ジョゼと虎と魚たち」を観ることにした。監督は一緒だし、切ない系のストーリーだから多少は慰めにもなるかなって思ってさ。なんか当時は出演していた池脇千鶴のヌードシーン・ベッドシーンなんかもあって、話題になったらしいんだけど、俺は今日まで映画のタイトルすら知らなかったです。「知る人ぞ知る名作」のようだけど、ただ単に「俺の知識不足」という可能性もある。

あらすじを超大まかに説明すると、

足が悪いためにほとんど外出をした事がないジョゼと、大学を出たばかりの共棲みの管理人・恒夫との純愛を描く、どこかエロティックなラブストーリー。
(wikipedia)

だそうです。身障者との純愛ストーリーってな感じで、全体を通してどこかはかなく、切ない雰囲気が流れている。身障者を使うあたり「ズルイな」と思いつつも、この手の話はやっぱりグッと来るものがあるよな。俺はこういう話、嫌いじゃない。ジョゼが実に可愛いんだ。萌えキャラっていうかツンデレ。「エロくないエロゲー」に出てきそう。ストーリーもまぁラスト以外はエロゲーかな…。ラストに関しては、ちょっと寂しかったけど、締め方としては良かったと思うよ。この映画に相応しい。

しかし池脇千鶴がすごく良い演技だったね。心に訴えかける名演だ。「猫の恩返し」の棒読みとはえらい違いだよ。上野樹里も出演しているんだけど、これはあまり好みのキャスティングではなかったなぁ。「のだめ」のせいか元からなのか、なんか頭が弱そうに見えてしまってさ。主演の妻夫木聡は、普通かな…。キャラが「普通キャラ」だから、その意味では名演技と言えるけどね。演じているキャラが普通すぎてあまり印象がない。

代償行為として観た「ジョゼと虎と魚たち」だけど、面白かった。観てよかったよ。ただ、これで余計に「黄色い涙」が観たくなってしまったわな。困った…。