あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

演繹法的音楽発掘理論

2006-02-10 02:01:34 | Diary_7
マンガなんかと違い、音楽は好きなものを発掘するのが難しい物だと思う。なんせ実際に聴いてみるまで中身は分からない。そして実際に聴いたとしても、好き嫌いに理屈がない。「~だから好き」っていう理由を本人でさえ説明できない。

現在俺は「好きな音楽のジャンルは?」っていう質問に対して、「渋谷系が好き」って答えている。渋谷系が果たして音楽ジャンルと呼べる括りなのかは置いとくとして、一応「俺公式プロフィール」ではそうなっている。ただ、実はこの「渋谷系」っていう単語を知ったのは割と最近だったりする。たまたま俺が好きだったアーティストをネットで調べていた時に偶然知った。そこから改めて「渋谷系」について調べていったら、何人かのひいきアーティストが同じくそのジャンルに入っていたわけだ。ぶっちゃけて言うとたったそれだけの根拠で「渋谷系が好き」っていうことにしたんだ。いわば帰納法的に好きなジャンルを決めたわけである。実は渋谷系をガッツリ聴いていたわけではない。

最近、amazonで「『渋谷系』を検証する」っていう特集が組まれていた。それをなんとなく眺めていたら、「LOVE PHYCHEDELICOが渋谷系の流れを受け継いでいる」と言ったことが書かれていたんだ。LOVE PHYCHEDELICOって俺の好きなアーティストではあるんだけど、今まで渋谷系と結びつけたことが無かった。ちょっと驚いたよ。適当に決めたはずの「俺は渋谷系が好き」っていう設定を補強する材料がまたでてきたわけだからね。ここに至って、俺も「本当に渋谷系が好きなのかもしれん」と思うようになった。

そこで思い切って、「渋谷系」と言う括りで新しい音楽を発掘しようと立ち上がった。渋谷系の古典から新しいやつまでいくつか探してみようと考えたわけだ。今回白羽の矢を立てたのは「フリッパーズ・ギター」「カヒミ・カリィ」「plus-tesh squeeze box」の3組。自分で言うのもなんだけど、フリッパーズを聴かずによくもまぁ「渋谷系が好き」なんて言えたもんだよな。

聴いてみた感想なんだけど、うん、全部好きだったよ。良い感じだ。特に「plus-tesh squeeze box」は俺的にメガヒットだったね。Capsuleをより極端にした感じの曲調で気持ちが良い。まぁこれに関しては「もじぴったん」のBGMに参加しているっていう情報を事前に入手していたので、半ば確信はしていたんだけどな。

カヒミ・カリィもカッコイイね。彼女のささやくような歌声は「ウィスパーボイス」って呼ばれているらしい。ウィスパーボイスってのは、必ずしも歌が下手なわけではないんだね。ドヘタな彼女も精進すべし。

フリッパーズ・ギターは基本って感じだな。聴きやすいし、疲れない。これについてはこれといった感想もないんだけど、さすが渋谷系教祖だけはあるって思ったよ。王道だね。ただ小沢健二の完璧超人ぶりは嫌味だよなぁ。歌が出来て、頭も良くて、家柄まで申し分ない。ズルイや。

以上の新しい発掘で分かったけど俺はやっぱり渋谷系が好きなようです。プロフィールに偽りなし。