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北原白秋 五十音の原文調べ

2016年12月19日 | 日記

 

3年前から呼吸法のヨガを2回/月、今年から活舌の講座を1回/週受けています

コミニケーションツールとして苦手なところを改善したいつもりです

 講座のテキストに“北原白秋の五十音”という詩で毎週活舌練習しています

“あめんぼあかいなアイウエオ”からはじまって軽妙なリズムで発声します

ところで「ら」行がなんとなくこのここちよいテンポにそぐわないような感じがします

“らいちょうはさむかろラリルレロ”  <らいちょ>はさむかろになってしまいます

白秋もこの詩を作ったときに活舌練習に使われるとは思ってなかったのでは???

(あとで調べてみるともっともっと深い意味合いを持って作ったとのこと、申し訳なし)

気になって調べてみると“らいちょうさむかろラリルレロ”と「は」のないものがあります

これはテンポをくずさずいい感じです。しかしこれで本当にいいのかギモン、ギモン・・

思い立って丁寧に検索してみました、結果はかえってわからなくなってしまいました

   <Google検索で完全一致コマンド>  <Yahoo検索で完全一致コマンド>( “ ” )

”らいちょうさむかろらりるれろ” 44件           42件

“らいちょうさむかろらりるれろ”  48件         56件

最新のEdgeで検索すると「」    あり9件、    「は」なし77件

少々本気になって原本、原文を調べてみたい気分になりました。インターネット情報の正否は如何に。

信頼できる図書館サイト“レファレンス共同データーベース”を利用します

 

「北原白秋 五十音」で3件の文献を見つけました、掲載ページまで表示されています

白秋全集童謡集(岩波書店)25巻p335 白秋全集詩文評論 20巻 p269 35巻p198

北原白秋童謡集(弥生書房)p84

 

早速宝塚図書館にネット予約して3冊ともすぐに届きました。ドキドキで本を開きました。

 北原白秋 「五十音」 ら行

「原文」   雷鳥寒かろ、ラ、リ、ル、レ、ロ。

白秋自身の詩評が付記されています。学問のうたに組み込まれています

これは単に語呂を合わせるつもりで試みたのではない、各行の音の

本質そのものを子供におのづと歌い乍らにおぼえさしたいがためである。

 

「緑の触覚」詩文評論 北原白秋著 (大正12年2月号 婦人公論)全集No.20

これは芸術自由教育の見地から作した新風の童謡の一つである。これは昔の本質―――その一々の

含むところの色、声、味、香、触を五十音の各行に亘って、自分自身に先ず感覚の風味を

企てて見たものである。で、単なる語呂合わせのなぐさみから成ったものではない。

 

“終わりに感謝をこめて”

この白秋自身の書いた詩評をみてただ単に活舌のテキストでつかうことに申し訳ない

気持ちになります。これからは丁寧に気持ちを込めて発生練習しましょう。

今回の調べで改めて北原白秋の童謡にお世話になったこと知りました。

また立派な教育論を唱え実行した天才詩人です。童謡作品は千数百件あるそうです。

童謡集には54作の童謡が載っていますが、なつかしいものばかりです

赤い鳥小鳥、雨、揺りかごのうた、砂山、アメフリ、からたちの花、ペチカ、この道

待ちぼうけ、あわてて床屋・・・ うたをうたって思い出します、作曲も立派・・・

おもいがけずインターネット情報の正否のつもりが図書の検索、図書館の有効な利用

北原白秋の人物像にふれて懐かしい童謡の世界を少しのぞかせてもらいました。

またインターネットの情報が正確性に欠けること、自分で見分けること大切です。

正確性を見分けるためには時には原点を大切にてし変化を見極めましょう

 

 


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