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“トランプと貿易摩擦”    ‘17-2-14

2017-02-14 00:01:24 | Massy's Opinion

★Massy’sOpinion

・最近のニュースでは、「日本で何故、アメリカ車が売れないのだ?」「貿易不平等だ」と言う声が聞こえてくる。

・「トヨタ」の対応など、少し、「トヨタ」らしくないと感じられる。「問題ない」と言っていながら「追加投資」を後から発表している。

・どのニュースも現在の事に追われすぎて、少し以前のことを忘れて居るのではないか?

オバマ、安部「すし屋会談」の時にも大統領は「自動車を買って呉れ」と同じ話をしている。但し、ハンドルの話等、具体的な出なかった。人は変われどである。日本への自動車輸入には関税は0である。ドイツ車が日本に入ってきているのは、右ハンドル車が有るからである。又、日本の現行法で左ハンドルの禁止はしていない。基本的にアメリカの広大な国を走り回るのには、米車のサイズや排気量が必要だろし、日本では必要ないのである。

・僕の持論は、勿論、「通行区分の世界統一。2070年を目指して...」だ。

トランプも車の台数による貿易の不均衡さは解かっている様だが、此の関税の細かい所までは解っていないだろう。「京大東アジアセンター ニュースレターNo,655’17-1-30」に大阪能率協会の福喜多俊夫氏が、「エスカレーターで右側に立ち、左側を空けるのは非科学的?」というレポートを書かれている。歩行して行く人々が関東では右側を空けているが、関西では左側を空けている。身近なところに「統一」という大事な問題が気付かずに見逃されているのである。此の問題点に物造りに携わる人は気がついて欲しいものだ。果たしてトランプは何処まで細かい所まで知って居るのやら...

 ・今から40年位前に中古車の海外輸出を考えた。もう既に飽和状態に成りつつある日本の国内市場を目の前にして、新市場開拓のプロジェクトを組んだ。3名の人間で、「輸出担当部署設置のご案内」という文書に書いて、商社に送り、三名のスタッフには各国大使館周りをさせた。僕の考えた輸出は部品の供給も出来るように、そして国内では中古車として売り難いプレジデント、セドリック等の車を中心にした。やがて3ヶ月くらいの過ぎた頃、ある大使館から、セドリックの引き合いが来た。予算を聞き所謂中古車仲間で言う「ピンピンの車」3年物24000キロ走行の車を選び納車した。処が、船積みする段になったら、「走行キロを70000キロ以上にしてくれ」「折角、極上の車を探したのに...」「70000キロ以上だと関税が安くなるんだ」大使館相手に商談をして、中古車の関税に関する知識はこの程度の知識なのである。この時の車は、勿論、シャシーダイナモメーターに載せてメーターを巻いた。現在、世界至るところに日本の中古車は輸出されているが国々により此の関税問題は非常に多岐に渡っている。僕は「円決済、埠頭渡し」の商売以外は絶対にやらなかった。船に積まれて、世界各地の陸揚げされる港、通関業務なんてとてもではないけれど対応できない。それでも、針の穴のように小さいポイント(個人、個人のルート)を通じて年間100万台を超える中古車が輸出されているのだ。此れに加えて、相手国の車に関する法律も異なるし、これから、自動車の貿易摩擦が又起こりそうだし、動向に注目である。

 ・自動車の軽量化のプロセス

経済原則の中に「費用逓減の法則」と言う法律があった筈だ。造れば造るほど原価は「安くなる」限りなく0に近づく...と言う訳。それに対して、「シルバーストーンとマキシーの法則」と言うのが在って、費用が下がって0に近ずくが、「在る点に来ると原価は低減しない」と言う原則がいわれ始めた。なぜならば「その生産物の物質の重量はなくならない」からだ。自動車は正に大量生産の産物であり此の原則に沿いながら素材から作業時間まで軽量化と構造の改良が行われてきた。昔の小型車にもドライブシャフト、デフ、があり後輪駆動だった。ミッションも今ではエンジンと一体になっている。しかも、昔は車台(シャシー)が在りその上に車体(ボデイー)が載っていた。今では車台とボデイーが一体化されて、軽量化が進んでいる。ある意味では、フオードに始まった大量生産が極限に近づき、人間の手ではなく、ロボットにより殆どの部分が組み立てられ、車両サイズの区分の変更に伴い軽自動車が大きくなって来て、充分使用目的に耐えられる様になって来た。特に今年のモデルは室内の広さを競うためにエンジンルームが一回り小さく成った様に見える。次の時代は「自動運転自動車」に進むのだろうか?然し、此の経済性、道路等のインフラ、など大きな格差の存在する地球上では先ずインフラの整備が大事だと思う。しかも、世界的に共通な「統一」が必要だと思う。コストダウンの重要性は当たり前の話。

 ・スズキがトヨタと資本問題は別にして、トヨタと提携する意思表示をしたので日本の車はトヨタ一社になったかと思ったら、電気自動車狙いで、日立自動車の生まれると言う。幾ら競争の産物、資本主義では競争が進歩の元と言うが、もうボツボツ競争の方向を改める時期だと思う。今日のトランプ・安部会談のやり取りを期待していたが、貿易摩擦問題は余り出てこなかったようだ。然し、「日本を手放さないよ」と世界にアッピールしただけに過ぎないように思う。昨年5月TPP対策で、国土交通省と警察庁がヤット自動運転自動車について「自動車の仕様統一」に向けてスタートを切ったのに、今度のトランプの出現で昔に戻った議論になってしまうだろう。「道路運送法、道路運送車両法」(道路交通法は今のままでいい)を偉い閣僚にキチンと理解して貰い、日本の法律に適合した車両をアメリカに作って貰いたい物だ。

・トランプ・安部会談を大きな関心で見守っていたが、さわりの話は出なかったようだ。此れからが、大変だろう。日本の国会のレベルでは、大変だ。此の頃は、官僚に有望な人材が見当たらない様だ。


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