☆Megu’s Sport:
・シリコンバレーは、Start-Upのメッカとして知られている。Appleをはじめ、大手のシリコンバレーの企業は家のガレージから始まった。この文化が始まったのは、80年代ぐらいから。そして、今は、世界各国から人々が集まって、ハイテク、バイオテックなど様々な分野における企業を起こしている。また、外国からアメリカの大学/大学院に勉強しに来て、その後Start-Upを始めるケースも多々ある。普通は、アメリカに長期滞在して仕事をする場合、会社スポンサーで就労ビザを取らなくてはならないが、政府が、Start-Upを始める学生のため、雇用 されないでもとれるビザ発行を検討していると聞いた。数ヶ月前、私のトレーニングパートナーが、レイオフされた。彼女は、サイエンティスト。そこで、彼女を含め、レイオフされた4人で、ある抗生物質によって、減少される腸の良いバクテリアを保つ/増やすためのプロビオティクを開発しはじめた。彼女の家のガレージで。現在は、投資もあり、オフィスとラボをリースで使っている。。
・“日本で、Start-Upが少ない”、“Start-Upを始める環境がない”、そしてこれが、日本の景気の低迷のひとつの理由となっていると言うことはかなり以前から言われている。また、日本製品は、質の機能が高いと世界に知られているが、その一方、完璧主義すぎて、世界の市場での競争のペースについていけないと言う。2年前に、このエリアのネットワーキングのイベントで、ソニーの元CEOが、このようなことを言っていたし、今年の始めに安倍総理がシリコンバレー訪問した時にも同じことを言っていた。この問題に気がつくのはいいけど、環境と文化を解決するために、一体どんなことをしているのだろうか。日本の Entrepreneurは、日本で企業を起こすのが容易ではないので、インベスターを求めて、海外に出ている人が多いと思う。
・Start-Upが少ない理由は、いくつもあるけど、いくつか例をあげて見よう。そのひとつは、日本の文化に“Second Chance”があまりないこと。
・一度失敗したら、二度目のチャンスを得るのが困難。昔からの“恥”と“世間体”の文化が、残っている。
・次...多くの人が、生活の安定を一生同じ企業で働くということに依存している。
・次...日本人は。すでに市場にあるものを取り入れて、質と機能を向上することは得意だけど、想像力にかけ、何かをスクラッチから作り出すということが苦手。だから、新しい物が生まれにくい。また、良いアイディアがあっても、アイディアを現実させるのが、経済的に難しい場合が多い。
・日本の経済について私自身勉強不足ですけど、企業を始めるのにお金を借りるのは、インベスターでなく、ほとんどが銀行。そして、一度、失敗するとお金を借りづらい。ので、また、2度目になにか始める時に資金集めに困る。
・おやじが、毎週送ってくる真田教授による“東アジア情報”(09-25-2015)によると、“日本国内には、商品化出来ていないものの、潜在的な可能性もある、所謂、Seedsがたくさん存在している。こうしたSeeds の発掘のために、米国は日本にベンチャーキャピタリストを派遣...”という動きもあるようだ。これが、うまく活用・浸透されるようになるには、まず、日本文化の開拓が必要だろうな。アメリカのような、Start-Upの起こし方、たぶん日本には合わないだろうな。そうしたら、日本独自の起業の仕方が生まれてくるかもしれない。どちらにしても、シリコンバレーのStart-Up文化に追いつくには、あと10-15年程かかる気がする。