‘Opinion’
・先日、友達から、 大学4年生で野球部所属の甥っ子がトレーナーになりたいっていうんで、ちょっと話してといわれた。私が、アスレティックトレーナーという資格と職業を調べ出したのも、ちょうど彼と同じ時期。
・私が大学生の時、大学卒業して、良い(=名の知れた)会社に就職してっていうのが、当然で、安定した人生成功への道だと思っていた。また、会社に就職するって以外のことを考えたこともなかった。これは、結構、優秀なサラリーマンの親父を見ていたせいかもしれない。ということで、就職活動をちょっとした。
・その当時、面接のためには、印象が良いように、紺かグレーのスーツに、おとなしめの色の シャツ/ブラウス、低いヒール、清楚なヘアというような規定のようなものがあり、 みんながこの“規定”の中で精一杯、個性を出そうとしていた。こんなことを見ながら、入社してからも、自分の個性を押しとどめながら働いていくこと, 机に座って事務職をするっていうアイデアに、どうもしっくりこなかった。
・これが、はじまりで将来何をしたいか考えはじめたら、アスレティックトレーナーという職業に行き着いたわけです。トレーナーになりたいっていう人の中で、野球出身の人が結構いる。また、トレーナー志望の理由は、私も含め、自分がケガしていた時に、リハビリを助けてくれる人が身近にいなかったからとか、誤診で適切なリハビリをできなかったかということが多い。
・トレーナーといっても、色々な“トレーナー”の種類がある。容易になれるトレーナーもいれば、そうでないもの。治療専門のトレーナーもいれば、コンディショニング/リハビリ専門のトレーナーもいる。アスリート専門の人もいれば、高齢者専門の人もいる。アメリカに来て公認アスレティックトレーナーになったところで、日本で 経験と知識を発揮できる仕事を見つけることは、容易ではない。 私がこの道を選んでアメリカにきた時に欠けていたことは、このような情報。アメリカで勉強し、経験を積んで行く過程で、何をしたいか・何ができるかを見つけ出していったと言う感じ。これは、親の支援のおかげでできたことで、トレーナー志望の全員が、自分の道を見つけ出す時間と経済的余裕があるわけではない。なので、私は、トレーナー志望の人がいれば、情報提供の助けになれればと、常に思っている。
・ということで、トレーナーに限らず、確実性のない自分の夢を実現させるためには、強い意志と、詳細なリサーチ、現実的な計画を立てるということが大事。 かといって、無理だからあきらめようっていうのでなく、どうしたら自分の目標にたどり着けるか、どんなAlternativeがあるかを考えてみる。一番、思考過程の助けになるのは、色々な人とあって、話しを聞いてみること。
・また、自分が選んだ道があとで変えられないっていうわけでもない。就職したら、その会社に人生をかけるっていう形体も変わってきている。夢と目標をもつのは、就職活動中だけでなく、常に必要なこと。それは、キャリアのみではなく、他の生活面でもいえること。 とりあえず、友達の甥っ子さん、彼自身の納得した道を、見つけられればいいですね...。