<“五十肩”(’13-3-23) >
Megu’s Clinic!
たまには、ためになることを書こうと、ちょっとシリーズで、よくある傷害・疾患をとりあげて家でできるリハビリのエクササイズを紹介しようと思ってます。ということで、今回のブログは、“五十肩”。
・Frozen Shoulder (Adhesive Capsulitis; 疼痛性肩拘縮(症))。
五十肩として知られている肩の痛み;肩関節の可動域の制限を伴う疾患は、五十肩と言っても50歳に限らず、40代以降の人々の間で多くみられるもの 。肩の痛みを感じ始めた後,症状が徐々に悪化し、回復するまでに6ヶ月から2年ほどかかると言われています。
男性よりも女性に多く見られ、原因不明の場合もありますが、回旋筋の傷害や上腕骨の骨折、手術などにより関節が長期において非可動の状態になっていることが原因である事が多くみられます 。また糖尿病、甲状腺機能の異常、新血管疾患などが素因になることもあります。(http://www.mayoclinic.com/health/frozen-shoulder/DS00416/DSECTION=risk-factors; http://www.mayoclinic.com/health/frozen-shoulder/DS00416/DSECTION=causes)
症状は、肩関節の内転/内旋(腕を胸の前にもってきて反対の肩をさわるような動き)、外転/内旋(手を後ろにまわして背中を掻くような動き;女性の場合、ブラのフックをとめ/はずしするような動き)、屈曲(腕を耳の横にまっすぐ伸ばすような動き)で痛みが伴う、そして可動域が制限されるなど(http://www.mayoclinic.com/health/frozen-shoulder/DS00416/DSECTION=tests-and-diagnosis)
初期のトリートメントは、痛みのコントロールと関節の可動域を増すこと。医者との相談・診断の後、痛み止めの処方とリハビリ。整骨などのトリートメント手段もありますが、ここでは、家でできる初期のリハビリのエクササイズを紹介します 。下の図は、2009年2月のブログに掲載した図(http://massy-academy.blog.ocn.ne.jp/m/2009/02/)。今日、紹介する エクササイズは、Table 2 Rehabilitation Pyramid の底辺 のJoint ROM: 患部・傷害部・術部の関節可動域を普通のレンジまで戻す(=はれ、痛みのコントロール、患部・傷害部・術部の周りの腱・筋肉の柔軟性の増加)に当てはまるものです。
また、Joint ROMのエクササイズだけでなく、 Rehabilitation Pyramid の底辺の他の三項目(Cardiovascular Fitness: ケガ・手術以前の心肺持久力の維持・向上;Muscle Strength/Flexibility/Endurance: 患部・傷害部・術部以外の、筋力、柔軟性、筋持久力を維持・向上 ; Core Strength: ケガ・手術以前の“コア”(脊髄を支えている筋肉)の機能と筋力の維持・向上)を同時に実行する ことが、リハビリにおける基盤作りのキーとなります。詳細に興味がある方 は、ブログのコメントにて連絡ください。
下記がエクササイズの説明
エクササイズのビデオのリンク:https://plus.google.com/u/0/photos/106217481611695831054/albums/5859068459893716273
注)これらのエクササイズは、 痛みがない範囲/可動域で行って下さい。