massy-academy

advice for consumer

<Font size=3>“Rehab of the current rehab”    ‘09-2-24</Font>

2009-02-24 09:13:24 | Megu's Sports
Table3

いきなり図から入ってしまった。図をクリックすると大きな画面がポップアップします。

Table 1のアスリートのFitness Pyramidは、Athletic Training (Daniel Arnheim) の教科書と学生の時のノートから参照したもので、私の作った Table 2 一般人のRehabilitation Pyramidと比べると言うことでのせてみました。
勿論、アスリートの目的は、“ベストパフォーマンス”なわけで、一般人のリハビリの目的は、“日常生活復帰”。 違いもあれば、進展の段階で共通するところもあるのです。

と、言う事で今日はリハビリについて話をしましょう。ご存知の読者も多いとおもいますが、昨年うちのかあちゃんが、右股関節の再置換手術をした7週間後、右大腿骨を骨折。結局、全部で4ヶ月の入院生活。その後、週2回病院までリハビリに通う事3ヶ月。

退院後、日常の生活に馴染むまでかなり時間がかかったみたい。また、年末年始に帰国したとき、かあちゃんを見て思ったことは、なんとか動けているようだけど、俗にいう“スタミナ”がないな~。(日本人よく “スタミナ”って使うよね) 手術後6ヶ月にしては、あまり進歩してないわけ。そこで、思った事...

日常生活に馴染むのに時間が掛かった事について。4ヶ月間入院していて、いくらリハビリをやっていると言っても、 リハビり、シャワー、トイレに行くなど、実際に動いているのは1日2時間がいいところ。あとの22時間は、ベッドの上に座っているか寝ているか。やっぱり、それだけ動いてなかったら、家に帰って,いきなり16時間起きて何かをしているっていうのは無理である。

アメリカのように股関節の手術後3日で病院を出されてしまうのがいいとは言わないが、せめて退院後日常生活にすぐ戻れるようなリハビリをしたほうが、手術した人とその家族にとってためになる。リハビリを伴った長期の入院が要される場合、手術直後の病院でのケアが終了したあと、医療スタッフがいて、また、日常生活に近い状態で過ごせる施設があったらいいのではないかなと思う。(例えば、ジム、リビングルーム、図書室など、病室以外に時間を過ごせる場所がある。)

リハビリの時間と内容。病院の予算のこともあり、どうもリハビリにはお金がかかっていないみたい。だから、一人一人に費やすことができる時間と質が足りないのかも。かあちゃんの話を聞いていると、どうも膝の可動域を増すのに4ヶ月かけていたよう。リハビリは、上の図(Table 2)と下の説明にあるように、10の要素から構成されていて、リハビリを成功(= 最小の時間、かつ、安全な日常生活への復帰)させるには、各項目を順序だててアプローチしていくこと。

もうひとつ...リハビリは、ケガの直後から開始。これは、アスリートでも、一般人でも一緒。ケガをした後24-72時間は、ケガをした部分の痛みと腫れを押さえるための処置 (RICE Rest: 患部の休養, Ice: 患部を冷やす,Compression: 患部の圧迫,Elevation: 患部を心臓より高くあげる)。この“始めの一歩”の後、ピラミッドのレベル1の開始。また、慢性の傷害で手術が要される場合も、手術の予定が決まった時点で、レベル1を始める。“リハブ”と同様に“プレハブ (Pre-hab)” (手術前のConditioning) は、手術後の回復/生活復帰までの時間を早めるという意味で、非常に大切。で、手術後は、ケガをした時と一緒。術部の回復を見ながら、できるだけ早くレベル1を始めるのがキー。

リハビリは、患部だけではなく、体全体を考えないと。下記の10の要素が整って、日常生活に完全復帰ができるわけ。ひとつでも欠けていると、不安と不便が出て来るはず。人間の体は、車と一緒。車庫に入れたままの車の動きが悪いのと一緒で、体は動かさないと動かなくなるのだ...


Table 1 アスリートのFitness Pyramid

Level 1:
- Cardiovascular Endurance: 心肺持久力の向上
- Muscle Endurance: 筋肉持久力(最大値・kg/20回)の向上
- Muscle Flexibility: 筋肉柔軟性の向上
- Muscle Strength: 筋力(最大値・kg/1回)の増加

Level 2: Level 1を維持・向上しつつ、
- Power: パワー(瞬発力)の向上
- Speed: スピードの向上
- Balance: バランス(動きの中での安定性)の向上

Level 3: Level 1 & 2を維持・向上しつつ、
- Reaction Time: 反応・反射の向上
- Agility: 機敏性の向上
-
Level 4: Level 1, 2, & 3を維持・向上しつつ、
- Psych: 精神・心理レベルでの準備 (やる気、自信、心身統一!)
   

Table 2 一般人のRehabilitation Pyramid

Level 1:
- Cardiovascular Fitness: ケガ・手術以前の心肺持久力の維持・向上
- Muscle Strength/Flexibility/Endurance: 患部・傷害部・術部以外の、筋力、柔軟性、筋持久力を維持・向上
- Core Strength: ケガ・手術以前の“コア”(脊髄を支えている筋肉)の機能と筋力の維持・向上
- Joint ROM: 患部・傷害部・術部の関節可動域を普通のレンジまで戻す(=はれ、痛みのコントロール、患部・傷害部・術部の周り の 腱・筋肉の柔軟性の増加)
-
Level 2: Level 1 を維持・向上しつつ、
- Muscle Strength/Flexibility/Endurance: 患部・傷害部・術部の筋力、柔軟性、筋持久力を維持・向上
- Postural Correction: 姿勢の見直しと矯正
- Joint Stability: 患部・傷害部・術部の関節の安定性向上

Level 3: Level 1 & 2を維持・向上しつつ、
- Muscle Coordination: 筋肉の"Activation"タイミングと周囲の筋肉との協和の向上
- Motor Skill: 細かい動作・機能の向上

Level 4: Level 1, 2, & 3を維持・向上しつつ、
- Psych: 自信、心身統一!



P,S
    Megu's Mail-Adress In U,S,A ご意見、ご質問,アメリカ事情等何でも結構です。
    お持ちの方は遠慮なくメール をお寄せ下さい。
                        
         guswims@mac.com



<Font size=3><神宮ネット裏友の会の皆様へ>    ‘09-2-17</Font>

2009-02-17 14:48:15 | Massy's Opinion
‘09年 懇親会開催のご案内

神宮球場 ネット裏常連(早、慶、明、立、他O,B20数名)で作っている懇親会でこの時期、毎年開催して、学生野球を中心に野球四方山話に一時を過しているいる。 各大学が入っており、特に早稲田は元稲門倶楽部 大道先輩や元応援団 監督も居るので面白い。

                                               世話人 Massy                         
                           
拝啓 「立春」も過ぎ、沈丁花の蕾が膨らみ始め春到来間近かを告げる今日この頃ですが、如何お過ごしでしょうか? 

社会情勢は全く不透明、特に日本は、政治・経済・社会保障・教育など多くの面で他の国々に後れを取るような始末でまことに気懸かりですが、米国オバマ大統領の誕生で幾らか世界情勢の先が見えて来た様な感じが致します。

それはさておき、野球界は人気盛り上げ企画のWBCとか過密スケジュールが組まれておりますが、何と言っても野球人気の底辺は学生野球でしょう。

間も無く選抜高校野球が開催されますが、慶応高校、早稲田実業の伝統、人気校が揃って甲子園出場となり、籤運と両校の活躍次第では神宮球場の六大学リーグも最盛期の人気を取り戻すのではないでしょうか?

プロも今年の見所は、新人、巨人の大田、日ハムの中田辺りの動静と、チームではオリックスが本業の名誉挽回とヤンキース張りの補強をしているのが見物でしょう。大リーグはRed Sox 1チームに日本人が4人も居るのですから、時代も変わったものだと思います。

東京六大学の選手諸君も春のリーグ戦に向けて、精神力向上と体力造りに明け暮れる冬を過ごしていることと思います。
早稲田の連覇か? 昨年惜しかった慶応・明治の巻き返しか? はたまた立教・法政の躍進なるか? 早稲田の斎藤投手に続くスターの誕生はあるのか?東大もOBが奮起して、目ぼしい地方の高校球児にOBが勉強を教えているとか、強化に取り組みだしている様なので、近いうちに思い懸けない結果を挙げるかも知れません。

リーグ戦開幕を前にして球音待ち遠しい折、例年通り「第8回ネット裏懇親会」(早くも8回を重ねる事に成りました)を開催したいと思います。
お忙しい処、恐縮ですが、「一期一会」を大切に万障お繰り合わせの上、宜しくご参集賜りたいと存じます。 敬具

P,S
来週は Megu'Report でリハビリテイションについて、載せる予定です。



<Font size=3><社会人スポーツの行方...>  ‘09-2-10</Font>

2009-02-10 13:19:59 | Massy's Opinion
100年に一度と言われる世界的大不況に見舞われて、随所に色々な問題が出てきている。

昨日からのニュースで日産の野球部、卓球部、陸上部の活動休止だ。僕のように日産野球部創生期の1960年代に多少なりとも関わって居た者にとっては、「現状では当然だなあ」と言う感じとこれからの日本のスポーツの在り方について考えさせられる。

企業に保護された日本の企業スポーツの在り方は世界でも珍しいだろう。此れも皆、野球界の歴史に影響されてきている。野球界はプロ野球機構、社会人野球、(都市対抗、産別)、大学野球、高校野球、最近では、各地方に独立リーグやボーイズリーグが沢山出来ているし、本当に良く解らない。改革については、奥島新高野連会長に期待するところが大きい。

社会人野球は其の創生期から、「宣伝の為か?」「福利厚生の一環か?」多くの議論がされてきた。部員の実態は、大体午前中平常勤務して、午後から練習。今、現業を多く抱えている会社では「従業員の参画意識を増やす...」とか理屈を付けて、応援団を組織する。そして、公休で応援に行かせる。応援に行かない社員は不満を残して職場に残る。

僕も監督をしていた事があったが、企業チームは「かっての読売ジャイアンツ」見たいなもので「何時も勝っていない」と帰社してから、野球の嫌いな上司から、「そんな負けるのなら、仕事をしろよ」といやみを言われて頭に来たものである。

こんな経験からスポーツの在り方について関心と興味を持って、アメリカの事情を良くいろんな層の人から聞いている。アメリカでは、全てのスポーツで「スポーツは自分自身でやるもの...」と言うのが基本で、プロもアマも余り境が無いらしい。従って、日本のような社会人スポーツ(企業丸抱え)は無い様だ。アマチュアー選手でも自分でスポンサー探しをする。プロスポーツは野球でも、フットボールでも「企業」として考え、選手と契約して集める。従って、トレードも活発。

さて、日産の部活休止は多くの企業に企業スポーツを「再考」させる切っ掛けになり、多分殆どの企業が休止の方向になるだろう。スポーツ界も改めて金の掛からない運営を考えるべきだ。高校野球がその際たる物だ。今の高校野球は大会も多いし、お金が掛かりすぎる。残念ながら、主催が新聞社になっているため、不景気で曲がり角に来ている新聞社は余計に「高校野球」をタネに使うだろう。

年令別マスターズ方式は可なり浸透してきているが、裾野の広がりを大事にしてスポーツと地域活性化を計る時に来ていると思う。



<Font size=3><オバマ大統領を生んだアメリカを考える>   ‘09-2-3</Font>

2009-02-03 10:22:47 | Massy's Opinion
              生年月日      大統領就任
・リンカーン大統領  1809~1865年    1861年 56歳
 Government of,  by, for, the People 宣言
   
・福澤諭吉         1835~1901年    1867年 2度目の渡米32歳 
「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」「士農工商の序列を変えよう」

・オバマ新大統領   1961年       2009年 48歳
“ Yes,  We Can!”


☆僕達の世代には、第二次世界大戦の敗戦、戦争期間の閉ざされ観、そして、米国の駐留による目新しい情報(ラジオによるJazz,自動車等)の流れ、アメリカへの羨望と憧れ。此れはどうしようもなく僕ら世代の頭の中に刷り込まれている。「21世紀は新しい時代になる」と言う漠然とした期待の儘に10年が過ぎたが、ヤット大国アメリカの新しい動きが出てきた。今、日本では「格差圧縮」「正規雇用、非正規雇用」「財政再建」等色んな議論が叫ばれているが、マスコミで騒がれているだけで、国会で明解な回答や方針が出されている訳ではない。「郵政の資産売却」で鳩山さんがヤット当たり前な主張をしている位の感じがする。アメリカは「グアンタナ基地」「イラク撤退」「膨大な公的資金の投入」と動きが早い。背景にはオバマに対する国民の絶対な信頼があるのだろう。日本のマスコミはオバマを「初の黒人大統領」と言うが本当は「カラード」と言うべきではないか。オバマの経歴を見ると彼は「どんな先生に教えられたのか?」「置かれた自分の環境を全部プラスに考えて」吸収したのではないかと思う。僕は小商人の家に生まれ、福澤先生の「士農工商の序列を変えよう」が大好きで仕事の上でも、何時も心構えの中には「メーカー、ディラーは異質だけど対等(労使も同じ)」に成るべきだと考えていた。

☆始めにリンカーンと福澤先生とオバマのスローガンの比較をして見た。福澤先生は当然リンカーンの大統領宣言をご存知だったに違いない。「世界の中の日本」と「移入多種民族で形成されてきたアメリカ」と氏素性に捉われず本当に勉強して力のある者がリーダーになれる大国アメリカの懐の広さと同時に「平等」の大切さを改めて考えされる。そして、日本人はもっと勉強しなくては...。
大学生よ!「社長に成る気で就活をして欲しい」「給料の高い低いで会社を決めるな」

P.S 2月2日 NHK スペッシャル「世界自動車危機...」を見た。自動車メーカー、販売店、「売れなくなってリース」リースは「諸刃の剣」、金融工学...何が工学なのか解らない。「残価設定ローン」も表現の違いはあるものの、昔からある売り方。「証券化」も同じみたい。今は50年前に戻る事だ。そして「大きい社会組織からバランス有る社会組織へ」の変革が必要だろう。