The American College of Sports Medicine (ACSM)による5月に出されたレポート “ACSM’s top 50 fittest metropolitan areas index”によるアメリカ50大都市の健康と地域のフィットネス事情: http://www.stonehearthnewsletters.com/acsms-top-50-fittest-metropolitan-areas-index/exercise/
健康管理の身体行動、慢性疾患の率、アクティブライフスタイルを支持する地域の才略と方針をもとに、点数・順位が決められたもの。
以下がトップ10: #1.Washington, D.C. 77.3 #2. Minneapolis-St. Paul, Minn. 73.5 #3. Portland, Ore. 72.1 #4. Denver, Colo. 71.7 #5. San Francisco, Calif. 71.0 #6. San Jose, Calif. 69.4 #7. Seattle, Wash. 69.3 #8. San Diego, Calif. 69.2 #9. Boston, Mass. 69.1 #10. Sacramento, Calif. 66.9 San Francisco が5位で、San Joseが6位。その他、カリフォルニアの4都市がトップ50にはいっていて、州別に見てみると、カリフォルニアの都市が一番多くトップ50に入っているのですよ。ということで、気候も良く、自然にも恵まれているカリフォルニアは、最もHealth Conscious な州ってことですね。
以前にも書いたことがありますが、東海岸/西海岸は、アメリカの真ん中あたりの州に比べると食生活をふくめライフスタイルに気をつかっている人が多いんですね。また、地域もBike Lane (自転車のための車線)を作ったり,安全に(といっても、よくアクシデントはあるんだけど、とりあえず)アクティビティができるような政策を実行してます。また、高校や大学の陸上トラックも一般に解放されているところが多く、いつでもフラっと勝手に入って使用できるんですね。このように、施設や環境が、便利で、容易にアクセスできるということって、アクティブなライフスタイルを築くのに大切な要因。
禁煙も、カリフォルニアは厳しく、タバコを吸える場所も限られているし、吸っていると、かなりいやがられます。日本のように禁煙と喫煙の席が隣同士の飲み屋とかレストランって、アメリカ人(well, カリフォルニア人)にとっては考えられないようなこと。
とはいっても、こんな健康的なカリフォルニアでも、肥満が問題。他の都市に比べると、まだ割合はひくいかもしれないけど、アメリカ人の肥満の程度は、日本人の感覚とはかけ離れていて、超肥満。これは、食文化と車社会がもとになっているんですね、きっと。
また、精神的に問題のある人が、多い。日本に比べると、鬱や極度の心配性の人にたいする受け入れ・認識があり、心療科/精神科へ行っても後ろ目多さや恥ずかしさを感じることはない社会。その一方で、やたらと薬で治療している人がいる。こんなに、いい環境のところに住んでいて、シリコンバレーで良い仕事をしていて(ま、どんな仕事でもストレスたまるけど)、生活に困るようなことがないような人でも、心が病んでる人が多い気がするんですね。
ここで、何が言いたいかというと、いくら健康的な州だからっていっても、人々の中で、健康(食生活、アクティビティ、ストレス、etc)に対する考え方と対処の仕方にギャップがかなりあると いうことと、文化の影響って大きいなといつも感心させられますね。私の初めて通ったスイミング(セントラル)のモットー“磨けよ心、鍛えよ体”が、聞こえてくる様なことがしばしば...。