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<strong><文武両道、日本になし>           ‘06-2-17              </strong>

2006-02-28 11:31:50 | Megu's Sports
Megu's Report
-世界の秀才アスリートと日本のど根性スポーツマン- by Marty Kuehnert 

読後感: “日本でアメリカ人が書いた本を、アメリカで日本人が読む“

日本のスポーツ選手は、バランスに欠けている。運動一筋で、学問/引退後のキャリアに視点を向けない。アメリカや、ほかの国では、スポーツ選手は勉強もし、引退後、弁護士、医者、教師などスポーツ以外の道に進み成功している。  

日本とアメリカの違い...始めに、大きな違いは,教育システム。アメリカにも確かにスポーツバカはいるが、自分でどの道に進むか?という考えを持っていれば、文武両立が可能な環境にある。大学に入るのは、日本に比べ比較的楽であり、 一旦社会に出た後も、働きながら大学に戻ることもできる。又、4年制の大学でなくても、2年制のコミュニテイーカレッジや市運営のアダルトスクールなどで、一般教養のほか、ヨガ、外国語、コンピューターから、日曜大工的なことを学ぶクラスが設けられている。要は,本人のやる気しだいで可能性を広げることが出来るのだ。

著者の言うように、日本で大学に行くのは、名前の通った企業に入るため。大学に入るのは,非常に難しいが、一旦入学したらそんなに勉強しないし、医者やエンジニアを目指していない限り、大学の授業で、応用/活用的なことを学ぶことは、あまりしない。

私自身、4歳から水泳をはじめ、トップスイマーとはなれないながらも、水泳を続けるため専修大学に受験して入学。4年生の最後のシーズンは、女子部の主将を務め、全国学生選手権で専修大学女子水泳部は5年ぶりに優勝した。
私の大学時代を振り返ってみると、練習/レース、寝て,食べて、飲み会...の繰り返し。授業に出るのは、テスト前に,ノートを集めるときだけ。確かに私は、その生活を満喫し,充分に楽しんだ。 そんなことを,4年間していても,よっぽどの怠け者ではなかったら、楽に卒業できる。

一方、アメリカでは、大学でかなりハードに勉強しなければならない。学期の始めに,授業計画がくばられ、小テスト,中間試験、期末試験、レポート、宿題が常に準備されている。専攻の授業では、基礎知識、専門知識、実際に仕事で役に立つことを学べる。

次に、“Student Athletes”: Mr. Kuehnertは、体育会系=運動ばかと定義づけているが、そんな日本の大学の傾向の中で、体育会系は、礼儀が正しい、上下関係をよくわかっている、やりかけたことは、最後までやり通す、などpositive な面がかわれ、就職の際有利になる。また、 日本人には、“スポーツ一筋”、“根性”、“がむしゃら”という風潮があり、それが、社会的に受け入れられている。これもまた,日本の“運動バカ”を生み出す要素なのではないだろうか?
アメリカでも、その傾向はなくはないが、コーチ/選手ともども“やらせる”“やらされている”という感覚があまり感じられない。一生懸命に取り組みながらも,楽しむことを忘れていないように思われる。どんなに、練習がきつくても、プレッシャーがあっても、それを楽しむことが出来た方が良いパフォーマンスにつながるだろう。

最後に、スポーツに対する“attitude”は、アマチュアアスリートが増えている日本でも変ってきているが、“アスリートor 凡人”という見方がまだ現存している。私は,6年前にトライアスロンをはじめ、年に6-7レースに出ており、週10-15時間トレーニングをしている。こんなことを、日本人の友達に言うと,“なんでそこまでやるの”みたいな事をいわれるが、アメリカでは、私みたいな人、もっとのめり込んでいるアマチュアアスリートが何処にでもいる。多くの人が、仕事の傍ら、楽しみながら様々のスポーツまちまちのレベルでスポーツに参加しているのだ。これ等風土の違いは、スポーツが自国内で育ったアメリカ、スポーツが輸入された日本(昔は武道がスポーツ)と言う様な歴史の違いが大きいと思う。アメリカのこのような環境、又、仕事の機会も含め、私は、居心地よくカリフォルニアに住み着いている。




<藤田投手(元巨人軍監督)サヨウナラ...>          ’06-2-16

2006-02-21 10:33:51 | Massy's Opinion
                  
昨日、芝増上寺で巨人軍元監督藤田さんの告別式があった。僕は1年下の学年でよくブルペンキャッチャーやバッティングキャッチャーをやらせて貰ったり、肩もみをさせられた。
日産華やかなりし頃には、巨人軍感謝デーでもお世話になった。
告別式では式場の外でスピーカーから聞こえてくる葬儀の弔辞を聞いていたが「長尾...」と言う名前が聞こえて来て、一瞬「はてな?長尾先生?(=慶応高校初代野球部長)」「何で川上さんが長尾先生を知っているのかな?」と怪訝に思った。
 翌朝、日刊スポーツの記事で川上さんの弔辞全文を読んだが、紛れも無く長尾先生の名前が出ていた。― いっだったか、君が大好きだ、と言う言葉を聞いたことがある。「当たり前のことを、当たり前にすれば、当たり前のことが、当たり前にできる」。慶応高校野球部長、故長尾先生から教わった、と君は言っていた。若い頃から球界の紳士と呼ばれていた、いかにも君らしい人生観だった...」。― 
ご存知のように藤田さんは四国西条北高校の出身。6大学野球全盛時代、高校と大学の野球部が同じ席になる色んな機会はあったと思うが、藤田さんは長尾先生の授業を受けたわけではない。長尾先生は藤田さんを呼びつけて、そう言うことを教える先生ではない。落語に造詣が深くいつもサラッとギャグっぽく言われるので、よく考えないと解らない話し方をされたが、それでも学生の心に残る言葉がある。
 キット藤田さんも「後で考えて肝に命じ人生観とした」のかも知れない。それにしても、上司の川上さんと藤田さんとこう言う人生観論議ができる関係は素晴らしい。巨人軍9連覇の原点を見たような気がした。
 長尾先生に「先生、藤田さんがこう言うことを言っていましたよ」「へえ、藤田の奴、そんなこと言っていたの...俺は教えたことないぞ...」先生の眼鏡越しのいたずらっぽい眼差しが目に浮かんで来た。
 告別式以降、同じ年代の仲間に長尾~藤田~川上の接点を聞いてみても、誰もが今一つよく解らない。しかし、「いい教え」「いい言葉」は人の心を動かし後々に伝わって行くのだろう。

P,S
<古いアルバムの添え書きから...> 1956年2月19日
 阪井監督及び卒業生送別会  於いて日吉合宿食堂

3年間我々を指導して下さった阪井監督と別れるに当たり、幾多の想い出が浮かび上がってきたが、悲運の監督さんであった。余りにも生一本すぎた為に...。今年度の卒業生は少数であったが一番味わい深い人が多かった。佐々木さん、そして不運のエース藤田さん等。是非とも優勝して別れたかった人々ばかりである。




<strong><Jazz ライブハウス探訪> </strong>                ‘06-2-14

2006-02-14 23:29:07 | Massy's Opinion
Letter to MR, I,M殿 お見舞い。(=北村英二のバンドで長くVibをやっていた。素晴らしく音の綺麗なVib奏者、現在療養中)

異常気象の2006年ですが、その後如何ですか?
1月末、松崎龍生さんのライブ龍飛会に行きました。(=鈴木昇治とリズムエースのVib奏者)
彼も年末に倒れたそうですが、無事ステージやっていました。ゲスト歌手 阿川泰子、木津ジョージ他、クラリネットが入ったクインテット。来場者平均年齢70才男65%、女35%元プロ野球選手やスポーツ選手O,Bが来ていました。

2月6日まなぶちゃん(高橋まなぶ=兄貴が50年前の超人気バンドSix Joesの人気ドラマー。I,Mさんも幼友達)がフラを教えているお弟子さんの、子供のライブに付き合いました。川上さとみと言います。
若い子(多分30歳前後)ですがオリジナル中心。大箱でお客70%の入り。

2月10日杉並三田会の関係で、小川理子(=慶応工学部卒、現在松下電器勤務)ピアノのライブに行きました。会場は小さかったのですが70人位の聴衆。 ベース、クラリネットのトリオ。左手に特徴のあるダイナミックな演奏でした。ライブ40分、休憩軽食、ライブ40分。会の進行に工夫があり集中して聞けました。

今週は音楽ばかり、暇人が多くなりいろいろ誘われます。まなぶちゃん貴兄にくれぐれもよろしく伝えて欲しいと言っていました。
浜田山は三井グラウンドの再開発で、様変わりになりそうです。奥様にもよろしく...  from Massy        
P,S 
・今、普通のライブハウスの客の入りはよくない。それなのにこう言う形のライブは好きな人(追っかけ)が集まり、価格も  5,000円で軽食付きと安い。ミュージシャンも「Face To Face」のフアン造りが大事だ。
・若いミュージシャンは巧い人がいる。但し、皆3~4才位から基礎的なピアノをやっている様だ。
・Jazzコンボのライブは野球の内野のダブルプレーに似ている。集中と掛け合いを見るのが面白い。



<strong><ライブドアー問題を考える>      ‘06-2-7</strong>

2006-02-07 21:04:04 | Massy's Opinion
ホリエモン逮捕以来、気のせいではなく、投資、先物取引の勧誘電話がメッキリ少なく成った。毎日、毎日流されるライブドアーの錬金術に売り込み側も多少気が引けているのだろう。

特にライブドアーオートについては、僕の経験から見て、「旧ジャックの経営は相当厳しくなっている」と思っていた。今の自動車の売れ行きは本当に冷え切っている。中古車の商売は経験の無い人間が やって巧く行く程生易しい物ではない。「増して、コンピュターと言う機械物を扱っていた人に多くの人間を扱う多 店舗展開の中古車販売は巧く行くわけが無い。精々、持って5年で巧く行かなくなる」と思っていた。

結局、ホリエモンは「買収、買収による規模の拡大を狙うより方策が無かった」のと、世の中を甘く見過ぎたのだろう。

彼の在学中のオンザエッジ起業、そして、中退と言う過程を見ると、この頃から「世の中が馬鹿に見える」驕りが始まったのではないだろうか?若し、謙虚なら「休学しても学校を卒業しよう」或いは、「留年してでも卒業しよう」と考えたと思う。

大リーガーの大家投手はシーズンオフには日本に帰国して、大学に通っていると言う。
彼らしい「苦労してメジャーになった人らしい」行動だと思う。元西武の伊原監督も監督を辞めてから中退だった芝浦工大の取り残し単位を取って卒業したらしい。野球界には中退は沢山居るが、変って来たものだ。矢張り学校は卒業する為に、勉強する為に入学したのだろう。「何かを学ぼう」と言う謙虚さは人の上に立つ時には一番大事な要件だ。

会社のM&Aはそんなに多く起こるものではない。マスコミでは多く取り沙汰されているが、経営者は 健全な企業なら手放す訳が無い。今までも「異業種の合併をしなくては1000億企業は出来ない」と言 う経営方針で企業買収を続けて来た会社があったが、結局、異業種部門が巧く行った所は無かったと思う。「企 業は人の集団」お金では人の心は買えないのである。ホリエモンは「売り手、買い手」共に、 騙しっこをしているのだ。そして、市場を使って「無知な個人を騙した」訳だ。

矢張り、大事なのは「謙虚さ」「勉強、勉強」だ。僕は彼の行動を冷ややかに「何か非社会的な事をしているだろう」と眺めていた。