Megu’s Opinion
今月のブログ。先月の続きみたいなもの。前回のブログをもとに、東北大学病院障害リハビリテーション科 上月正博教授にメールをした。感激なことに、上月 教授から返信があり、 教授の意見と方針がかかれた資料をいただいた。
私の知識と経験は、主に外科系の傷害のリハビリ。 クライアントで内科系疾患を持っている人、経歴のある人とトレーニングをする場合には(もちろん彼らは医師の了承の上でトレーニングにきますよ)、そのコンディションについて、必ずリサーチをするようにしてはいるけど、内科系疾患のリハビリについての情報は、 日本、アメリカ共々、私のところに(ニュースレター等)自動的に入って来る量が少ない 。ので、直に上月教授とコミュニケーションがとれたことは、新鮮だった。そこで、教授とのメールでの思考交換と資料を読んで思った事...。
“医師がリハビリを勧めたところで、実際に誰がリハビリを行うのか?”ということ。もちろん、内科系疾患、外科傷害共々、医師の指示に従って、理学療法師が行うのだろうけど、これにも問題がある。
1)病院以外で、リハビリセンターのようなものが少ないこと。
アメリカには、Physical Therapyのクリニックが至る所にあるけど、日本にはそんなに独立したクリニックがない。ということは、入院している以外、アクセスが困難。もし、電車や車で1時間以上かけて行くのだったら,週2-3回なんて通うのが大変。また、ホームケアなどでは、本当に初歩的なことだけで、実際に患者が進歩するようなことをしてくれない、または、できない。
2)専門家の役割分担がはっきりしていないこと。
例えば、これは以前から言っていることだけど、日本では“トレーナー=鍼灸師/マッサージ師”が主な考えかた。日本で働いていたマッサージ師に言わせると、専門の治療だけでなく、コンディショニング/リハビリをやることも期待されていると。コンディショニング・リハビリの知識/経験があり、活躍している友人 がいるが、彼らのように多才な人は、まれ。また、患者・アスリートに対する、オーナーシップも患者やアスリートの回復の 妨げになると思う。なので、 以下の図のように、ひとつのチームとして、お互いの専門的知識・技術を尊重しあいケアをすることが、患者・アスリートにとってのリハビリの鍵となると思うのです。
理学療法士
↓↑
アスレチックトレーナー(NATA公認)
医師 → ↓↑
コンディショニングコーチ(NSCA CSCS 等)
↓↑
鍼灸師・柔道整復師
↓↑
マッサージ師
P,S (*NATA=National Athletic Trainer’s Association =ATC)
(*NSCS=National Strength &Conditioning Association)
(*CSCS=Certified Strenth&Conditioning Specialist)