東京ナイト

旅行、食事、映画にお芝居、日々のささやかな幸せを記録します

『トラブルなう』出版記念トークライブ@ロフトプラスワン

2011-03-30 07:03:29 | イベント
昨日はすごく久し振りにロフトプラスワンに。

『トラブルなう』出版記念トークライブ。
『実話ナックルズ』発行人の久田将義という人が、実話誌を発行する中で巻き込まれたさまざまなトラブルをカミングアウトした本で、今回はその裏話を披露するというイベント。

実は、この久田さんという人はぜんぜん知らなくて、雑誌も読んだことがなかった。
お目当ては、一緒に出演しているインタビュアー・吉田豪。
いろいろ彼の本は読んでいるけど、どんな人なのか知らなかったので、興味があって。

開場は満員。このご時勢にすごいね。
トークは、二人に加え、ライターの藤木TDCさんも登場。彼の書いた「東京裏路地〈懐〉食紀行」の本は面白かった。でもちょっと口下手。
久田さんも、少し酔っ払っていて酒の勢いでいろいろ話しちゃえ、という雰囲気。
吉田豪だけが、ひとり冷静。久田さんの勢いを消さないように、あんまり話さなかったけど、ちゃんと仕切っていた。

トークの内容は、自称右翼の読者による編集部への脅迫電話のテープを公開したり、ヤクザに絡まれて歌舞伎町の喫茶店に呼び出された話とか。
面白かったけど想定内な感じ。

で、トーク前半だけ聞いて用事があったので退席。
後半にもっと暴露話が用意して有ったらしいので、ちょっと気になったけど。

という訳で、ロフトプラスワン、相変わらず頑張っている様子でした。
満席なのはすごいね。

身勝手な消費者

2011-03-27 22:14:27 | Weblog
昨日、スパーに買い物に行きました。
少しずつ落ち着きを取り戻してきていて、棚にはたくさんの食べ物が揃っています。
で、普段どおり買い物をしようとしたのですが、全ての野菜に「産地」が表示されていることに気がつきました。
熊本や高知などいつもはあまり見かけない西日本の産地のものが目立ちました。

最初は「やはり物流が混乱しているんだな」と迂闊にも思っていたのですが、すぐに「原発の影響なのか・・・。」と気がつきました。
で、たくさん並んでいる野菜の中に栃木や宮城の野菜を見つけて、その野菜を買うことを躊躇してしまっている自分がいました。

自分のそうした心持に、すごく戸惑いました。
「被災地を応援しなければ」なんて思っていながら、その被災地の野菜を買えないでいる・・・。

数年前、「六ヶ所村ラプソティー」という映画を観て、その中で紹介されている青森の農家の人からお米を買い続けています。
それは、六ヶ所村に再処理施設が建設された途端、彼女が真面目に作ってきたお米が「危なそうだから」という理由で都会の小売店や長年付き合いのあった消費者に全く売れなくなってしまった、というシーンが映画の中で紹介されていて、「なんて身勝手な消費者達だ」と怒りを覚えたからです。
そのお米は、すごく丹精こめて作られていて、本当に美味しいお米です。
そのお米を買うことで、自分が脱原発派の一員であり(実際には何もアクションを起こさなかったのに・・・)、原発で発電された電気を使うことへのエクスキューズにもなっていた気もします。

でも、今回は何故か栃木産の野菜を買うことが出来ませんでした。
まさに身勝手な消費者である自分がいました。
しょうじきショックです。

今日、またいろいろなサイトを見ていて、陸前高田への医療応援に赴いた看護婦さんのブログを見つけました。
こんな行動しか取れなかった自分が、なんだか恥ずかしくなってしまいます。
どんなTVでも伝えられない被災地のリアルがあります。ぜひお読み下さい。
被災地で活動した看護婦さんの記録

こちらの写真も伝わるものがあります。
ニューヨークタイムズの報道写真

でも、こうした不安感は、実は世界が「日本」に対して抱き始めているのかもしれません。
台湾では日本からの旅客者には放射線の検査が義務付けられるようになったとのこと。
これから同じような視線が、日本人、日本ブランドに対して注がれるようになると思います。
まさに入れ子構造です。
ブーメランはすぐに自分たちに帰ってきそうです。
そういった意味で、まだ混乱は始まったばかりなのかもしれません。

地震以後、初めての飲み会

2011-03-26 08:22:37 | Weblog
昨日は地震以後、初めての飲み会。
場所はお馴染みの麦酒庵@大塚。

北海道から大学時代の先輩が上京したので、みんなで集まったのです。
先輩とは、学生の頃、ほぼ毎日のように遊んでいたし、卒業後もけっこう会っていたのですが、さすがに北海道だとなかなか会えず、今回は5年ぶりくらいの再会でした。
でも、全くそんな気がしなくて、会った瞬間から、いつもと変わらない感じでバカ話をしていたのですが、こういう関係ってほんとうに貴重です。

だんだん他のみんなも集まってきて、けっきょく大騒ぎ。
じっくり美味しいお酒を味わって飲むべきの、このお店の雰囲気を壊してしまったかも・・・。
申し訳ない。

でもお店も満員のお客さんで活気があったし、僕たちも地震とか原発の話とかぜんぜんしないで楽しい話ばかり出来たし、こういう感じは久し振りでした。
当たり前だと思っていたことが、とても大切だったということに改めて気がつきました。

こうやって、すこしずつ「普通」に戻っていくんだと思いますが、「前とまったく同じ」にはもうならないでしょう。
そんな中でも、だんだん「新しい普通」に馴染んできたような気がします。

「人はひとりで死ぬ」

2011-03-25 07:12:57 | 
本は「人はひとりで死ぬ」(NHK出版新書)



著者は宗教学者の島田裕巳。
すごいタイトルだけど、「無縁社会」について、その発生から対策まで冷静に描いている。

まず、前提として今、騒がれている「無縁社会」の対比語は「有縁社会」。
で、それから逃れるように戦後の社会は形成されていった。
サラリーマン社会、都市化、核家族化、独身率の増加・・・。
これらは、「縁」、つまり地縁、、血縁などの束縛から自由を求めて解放された結果。
つまり無縁社会の到来はある意味、必然だったと言うこと。
この前提を無視して、「無縁社会の対策」を行政が取ろうとしても無理がある。
むしろ、「死」とは本質的に孤独なもので、全ての死が「無縁死」だと言える。

と、すごくロジックがしっかりしていて説得力があった。
NHKで話題になった「無縁社会」の番組を見ていてひたすら暗い気持ちになったけど、この本を読んで少し見方が変わったかもしれない。

あと、さいきん「縁」に関して少しずつ、社会全体でつながり力が増えている気がする。
ネットなどがその一翼を担っているのは言うまでもないことだけど、SNSの盛り上がりの背景も、社会全体の有縁化を求める機運と連動しているんだと思う。
もっとも、ネットのつながりがどこまで強いものなのかはまだまだ未知数だと思うけど。

個人的にも、すごく「縁」という言葉に興味が出ていて、僕が最近、活動しようとしている「東京ナイト」イベントも、その縁を深めるためのきっかけ作り。
「定期的に集まる」ということが縁を生むと思うので、たしょう面倒でもこのイベントは続けて行くつもり。
って、第一回の日本酒ナイトが地震で延期になっちゃったけど・・・。

「日本の若者は不幸じゃない」

2011-03-24 22:36:40 | 
本は「日本の若者は不幸じゃない」(ソフトバンク新書) 。



タイトルに興味を持って読んでみました。
著者はアキハバラで地下アイドルのライブステージを運営する会社の社長さん。
東京芸大出身のまだ二十代の女性です。
彼女の周りで活動する「日本の若者」を通して考察する等身大の若者像、といった感じです。
まあ、範囲がアキハバラおよびその周辺に限られているので、どこまで一般性があるのか分かりませんが、なかなか示唆に富んだ内容でした。

特に気になったのは、「日本の若者が不幸だ」という人は、その比較対象として日本がもっと豊かだった時代の若者と比べて不幸だ、と言っているが、実は今の若者は物心ついたころから「不況」の時代に生きてきて、その状況にとっくに適応済みだということ。
背伸びもしない代わりに、豊かな存在に対するルサンチマンもないと言う指摘。
著者は「不況ネイティブ」と名付けています。

この不況ネイティブは、おたくカルチャーと結びついて、それぞれの嗜好に合った人たちとゆるく結びついて(クラスター)それなりに充足しているし、その中から従来の考えに縛られない新しい発想の若者達も出てきている、と著者は言います。
というか、独自の「学園祭ビジネス」をひょんなきっかけから運営している彼女自身がそんな新しい若者の一人なのでしょう。

じっさい僕がここ数年、様々な場面で会った若者達もなんだかとてもフレキシブルな発想を持っていて驚くことが何回もありました。
従来の価値観に縛られず、大胆な行動とつながり力で前に進んでいます。

今回の震災によって、そうした感覚はますます磨かれるような気がします。
もう「バブルの頃は良かった・・・」というおじさんの感慨は新しいアクションへの阻害要因にしかならず、むしろ「不況ネイティブ」たちが次の時代を作る頃なのかもしれません。
もっとも、しょうじきあんまり大きな発展は望めない気もします。
でも、それが身の丈にあった彼らの流儀なのかもしれません。
僕も後ろを振り返らずに、今の時代に適応していかなくちゃ。

西荻窪で清水宏のライブ

2011-03-22 23:18:45 | ライブ、芝居、演芸など
で、週末はもうひとつ西荻窪で清水宏のライブを観に行きました。

~ 震災募金三夜連続ライブ ~『偽善者たちの夜』@ 西荻窪「THE"ロック"食堂」。

コメディアン清水宏と、元「たま」の石川浩司の共演。
相変わらず清水宏のハイテンションに圧倒されました。
すごいよホント。
得意の客いじりから始まって、お客さんからネタを募集しての即席三題話。最後はいつもの映画の予告編シリーズ。
最初の登場からもう大爆笑で、最後は笑いすぎてだんだん疲れてきてテンションが下がっちゃった程。
でも、演じている清水宏のテンションは相変わらず高いのがびっくりです。

たまの石川さんの演奏は初めて聞きましたが、なんだか懐かしい雰囲気でよかったです。
意外にも、お客さんとコミュニケーションを取りつつ笑える感じにしていたのが、さすがベテランという感じ。
「いか天」でよく見ていたのはもう何年前なのかな。

他に石川さんの友人のアーティストが何人か出ていたのですが、こちらはまあまあ。
まあ、清水宏のテンションの前では、普通の人だと精彩を欠いて見えちゃいますよね。

という訳で、1年ぶりくらいのライブでしたが、変わらないテンションになんだか安心できた一夜でした。

映画「冥途の飛脚」

2011-03-22 22:12:45 | 映画
週末は映画「冥途の飛脚」。
1980年にカナダ人の映画監督によって撮影された文楽の舞台。
主要な出演者全員が、当時および後に人間国宝という事で、吉田玉男さん、吉田簑助さんはじめ、名人達による脂の乗った円熟の舞台が記録されている。



恵比寿の写真美術館で上映されていたんだけど、映画の話題性なのか、地震の影響なのか分からないけど、お客さんは20人もいない・・・。
で、チケット代が2300円もしてびっくり。
なんで高いんだろう?

映画も、ときどきTVで見ることの出来る文楽舞台と比べ、ずば抜けて良い、という訳でもないのでちょっと拍子抜け。
しょうじき文楽は、ライブで見るに限ると思ったよ。
太夫の台詞が字幕で出るんだけど、ついそれを目で追ってしまって、人形達の細かな仕草まで注意がまわらなくなってしまったのが残念。
太夫の言葉もなんだか心に入ってこなかったし、太棹の三味線のビーンという音が劇場だと体に響くほどなんだけど、それもとうぜん感じられなかった・・・。

とは言え、玉男さんが若くて、簑助さんも艶っぽくて、それは見所。
初めて文楽を観たのが、もう20年前。
その時の興奮をなんだか懐かしく思い出しながら観た映画でした。

地震後に思ったこと

2011-03-20 11:29:04 | Weblog
今回の地震ですごく思ったのが、ソーシャルメディアの可能性と市民の力。
ツイッターの情報量は相変わらずすごいし、webの情報まとめサイトは次々と立ち上がっている。

いっぽう、既存メディア、特にTVは新しい可能性を感じられず、TVしか情報源のない人は相当不安になるだろうと思う。
今回の買占め騒動もその影響が大きいはず。
だって、毎日のように地震と津波の映像を見せられた上、原発が不安を掻き立てれば、自己防衛本能が働くのは当然だと思う。
ここに来て買占め批判が続出しているけど、上から目線な気がして、庶民の心理に沿ったものとは思えない。
むしろ混乱がこの程度で収まっていることの方が驚きだったりするよ。

先週の地震発生直後、会社の近くに避難したんだけど、その途中、自動販売機がちゃんと動くかどうかチェックしている自動販売機会社の人がいた。
太平洋戦争で東京がめちゃめちゃになっていたときも、電車のダイヤは正確だったという話を聞いたことがあるけど、秩序を取り戻そうというパワーはすごい。

その事は良い面と悪い面があると思う。
良い面は、今の混乱の少なさ、復旧の早さにつながること。これが日本の底力だと思う。

でも、既存のカイシャ(僕の勤め先も含め)は、さっきの自動販売機会社の人と同じように、震災前に立てた計画に何とか戻そうと必死。
というか、何とか元通りになってくれないか、祈っているばかりな気がする。
東電が即応性を欠いている事への批判は、当然だと思うけど、実は日本中のカイシャが同じような状況なんじゃないかと思う。
だから、中国電力も、これだけ日本中が騒いでいるのに、原発の建設を計画通り平然と進めようとしたんだろう。
良い悪いじゃなくて、地震前に立てた計画があるんだから、それに従うのは当然、ということなんだろう、

ツイッター上に飛び交う、今回の地震後の市民、もしくはそれに近い感覚を持った会社の人たちのすばやい動きを見ていて、カイシャから市民への権力移譲は思ったより早く進むような気がしてきた。
少なくとも、情報に関しては、TVなどの情報の方が眉唾で、一次情報により近いところからの発信を信じる気になっている。

そういえばフジサンケイグループのWebサイト「ZAKUZAKU」が報じた「反日報道」に対して、町山智浩さんが検証して、全くのガセだと暴いている。
町山智浩さんの検証
ここは本当に為するような報道が目立つよ。

原発に関しても、TVで発言している大学教授が実は「元東芝の原子力担当幹部」だったりする背景を知ってしまうとね・・・。

あと、ここ数日で気になったニュースとサイトを順不同でピックアップしておきます。
震災ホームステイ
日本ユニバ物資配送支援
モンベルアウトドア義援隊
被災者支援情報サイト
原発Q&A
東北入浴施設案内
前回の日記「銭湯でエコ」で紹介した宮古の旭湯さんが無事営業されていることを確認できた。
引きこもり男性の救出
ラルフローレンの日本応援ポロ
ツイッター上のリアル電車情報
被爆するとどうなるのか?
USTREAMの記者会見実況中継
会見をライブで見ていると、本当に不安になってくる・・・。

最後に、すごく勇気づけられたおじいさんの発言
もう150万回以上再生されている!

「銭湯でエコ」

2011-03-16 22:40:45 | Weblog
今日は、昨日の日記でもちょっと書いたように、銭湯に行ってきました。

東京都浴場組合は、しばらく前から「銭湯でエコ」というキャンペーンを行っています。
街のインフラ「銭湯」を皆が利用することで、各家庭でばらばらに入浴するよりCO2が削減できる、というキャンペーンです。

ネットで、その裏付けとなるような数値データを調べてみたのですが、あまりはっきりしたものはないので、残念ながら、どこまでの効果があるのかははっきりとは提示できません。
ただ、前に浴場組合の方に聞いたところ、一日に150人以上の利用があれば、それぞれ家庭で入るより効果があるだろうとのこと。
素人考えでも、お風呂を沸かすエネルギーはかなりのものだと思うので、それを皆で共有すれば良いだろうとは想像できます。

節電、倹約もとても大切ですが、広い湯船でゆったり入浴することがエネルギーの削減につながるなら一石二鳥です。
今こそ「銭湯に入ろう!」運動を進めたいものです。
皆さんもぜひ、明日は近所の銭湯に行かれては如何でしょうか?

ちなみにこちらで都内の銭湯情報をチェックできます。
東京都銭湯マップ
神奈川県銭湯マップ
埼玉県銭湯マップ

ちなみに岩手県宮古市の銭湯「旭湯」のHPに「銭湯でエコ」の記事を見つけました。
旭湯さん、無事に営業されているのでしょうか?
薪で沸かしたお湯は、被災された方に大きな喜びとなるはず。ぜひ頑張って欲しいです。
せっかくなので下記に記事を引用させていただきます。

宮古市の銭湯「旭湯」のHPから引用
銭湯でエコ

近年、地球温暖化が深刻化するにあたり二酸化炭素削減(Co2削減)が毎日のように新聞やニュースなどで耳にするようになってきました。ガソリン(灯油)をはじめ電気・ガスなど現代生活の主流の燃料が価格高騰、そのほとんどの動力源が二酸化炭素を排出するらしいのです。言い換えれば現在の生活をそのまま続ければ二酸化炭素の排出量は増えるばかりなのです。

お風呂も例外ではありません。お風呂もCo2を排出しています。一般家庭用のお風呂も銭湯も同じようにCo2は排出されているのです。それではなぜ銭湯はエコになるのでしょう。

お風呂に対してのCo2の排出は『お湯』になりますが、おおまかに分けると「水」と水を沸かす「燃料」の2つとなります。一般家庭のお風呂は家族数人が入るためのお湯に相当量のCo2を排出されております。
通常の銭湯においては大勢が入れるような設備(お湯を沸かし循環・消毒を繰り返し常に清潔を保っています。)が整っており、お湯という資源を多くの方で共有する銭湯はエコと言えるでしょう。1週間に1回、1ヶ月に1回でも家族で近くの銭湯に行くのも地球にやさしいこれからの生活になるのではないでしょうか。

旭湯では年間を通して99%薪(まき)を使用しております。薪のCo2排出量を1とすると、灯油のCo2排出量は約4倍、LPガスのCo2排出量は約3倍と言われております。(電気は発電所でCo2を排出) その理由として、灯油などの”化石資源”は今まで地表に無かったCo2を地下深くからくみ出す結果になってしまいます。一方、薪から排出されるCo2は、既に地表にある Co2を森林が吸収したものが排出されるので地表のCo2を急激に増大させる事はありません。この仕組みを「カーボンニュートラル」と言います。

またお湯の特徴は、重油やガスで沸かしたお湯は一気に沸かされるため空気中の水蒸気が多く溶け込み肌にピリピリした感じのお湯なります。一方、薪で沸かしたお湯はゆっくりコトコトと沸かすためしっとりしたやさしい感じのお湯になります。

地震五日目

2011-03-16 06:33:22 | Weblog
だんだん地震後、何日目なのか分からなくなってきました。
余震で少しぐらい揺れても驚かなくなってきたし、しばらくすると、放射能にも慣れてしまいそうで怖いです。

という訳で五日目。
電車で出社。どんなものなのか様子を見るために使ったけれど、小田急線はものすごいラッシュ。ぎゅうぎゅう状態で立っているのがやっと。
で、都営新宿線に乗り換えたら、今度はガラガラ。車両に数人しか乗っていない。どうなっているのか?

会社は、落ち着きを取り戻していたけど、まだ出社できない人がちらほら。
今日は情報収集。クライアントの状況などをヒアリングしたが、仙台のお店も営業しているところが結構ある。ただこれからは、配送の問題なども顕在化しそう。

その後、4月以降の売り上げ予測を立てたりしたけど、しょうじき全く分からない。
原発が明日どうなるかも分からないのに・・・、と思いつつ、何も無ければ、という前提で数字を作る。どこの会社でも同じようなことをやっているのかな。

という訳で、普通に仕事して普通に帰宅。
帰りの電車は混乱は無し。よかった。
テレビも通常の番組が増えてきたし、公共広告機構のCMばかり流れていたのが、普通のCMも少しずつ増えてきてなんだか和む。

ツイッター上でもバトルが繰り広げられているけど、「自粛・節約してその分を被災地に」という意見の人と、「なるべく早く普通の消費生活に戻し、経済を活性化」という意見の人がいるみたい。
僕は後者の意見に賛成。
節電はもちろん必要だし、出来ることはしなければ、と思うけど、長期化が予想されるこれからの生活、ずっと自粛していたら本当に日本経済は沈んでしまうと思うよ。

それにしても、昨日の日記にも書いた中国電力の原発建設、ようやく「一時中断」したみたい。
「直下型地震が原発の真下で起こっても絶対安全」と言い続けてきた電力会社および御用学者、行政は、多分まともな判断を自分たちでは下せないと思うから、きちんと声を上げて「一時中断」じゃなく「計画廃止」に追い込まないとね。

2005年に地震学者が、衆院の公聴会で原発の危険性を語っているんだけど、あまりに今の状況を言い当てていて、恐ろしい。
ここで言及されている静岡県の原発は今日も稼働中。

衆議院予算委員会公聴会で原発震災を強く警告

今回の地震で、東電およびその周辺の人は「想定外の事態」だと盛んに発言していますが、脱原発派の人たちがずっと指摘して、彼らが無視してきた「想定内の事態」が、ただ現実に起こってしまったんだという事が良く分かる。

ここで発言したのは神戸大学の石橋克彦教授。
石橋先生は今回の地震についてもコメントされています。
2011年東北地方太平洋沖地震による「原発震災」について

あと、銭湯界でも動きが。
銭湯ナイトにも出てくれた神戸の松本さんが東北の銭湯営業情報をまとめたサイトを構築中。
東北被災地周辺の銭湯情報

まだ途中だけど、すぐにこういう動きが出来るとはすごい。
節電のためには銭湯利用が有効だと思うので、僕も銭湯を利用するつもり。
「銭湯はエコ」という言葉、今こそアピールしなくては。

ちなみにこちらで都内の銭湯情報をチェックできます。
東京都銭湯マップ
神奈川県銭湯マップ
埼玉県銭湯マップ