東京ナイト

旅行、食事、映画にお芝居、日々のささやかな幸せを記録します

清乃湯@清瀬

2009-03-30 07:16:51 | 銭湯
銭湯は清瀬駅から歩いて5分の清乃湯。



白い塗り壁に囲まれた江戸前銭湯です。日曜日は薬湯の日らしく、それを告知する大きな手書きのポスターが壁に貼ってありました。
入り口の暖簾も「花王ハーネス」と宣伝暖簾ですが、「清乃湯」と染め抜かれたもの。オリジナルの暖簾は良いですね。

番台式。けっこう広い脱衣所はロッカーの他に脱衣籠も置かれた渋い造り。柱時計が時を刻みます。

浴室に入って目に飛び込んでくるのは丸山絵師のペンキ絵。この銭湯らしい静謐な画風。テーマは野尻湖。女湯は、と背伸びしてみるとこちらは海岸風景。意外にも富士山は描かれていませんでした。平成15年に描かれたようです。



浴槽などはけっこう古びていますが、不潔な感じはしません。きっと丁寧に掃除をされているのでしょう。お湯もすこし熱めですが肌に優しい良いお湯でした。

でも、残念ながらお客さんはまばら。僕が入った時にひとり、出るときにひとり、と少しさびしい感じ。うーむ、良い銭湯なのに・・・。
という訳で、清瀬の江戸前銭湯は実に銭湯らしい銭湯でなかなか気に入りました。周辺住人ももう少しこのよさに気がついて欲しいものです。



「額」を作るワークショップ

2009-03-30 00:15:34 | イベント
友人に長野亮之介さんというイラストレーターがいます。
すごく親しくさせてもらっているのですが、彼が5月、東中野のポレポレ座で「個展」をやることになりました。
で、今日は友人たちとその個展で彼の絵を飾る「額」を作るワークショップをしました。

長野さんの絵は、旅や山仕事、映画など多岐にわたりますが、今回の個展のテーマは「顔」。たくさんの「顔」が並ぶ会場を少しでも感じ良くしようと、それぞれがチームを組んで思い思いに(勝手に?)「額」を作ったのです。
どんな額なのかは当日のお楽しみですが、久し振りの工作仕事は思いのほか楽しく、みんな大はしゃぎ。楽しく充実した一日となりました。



それにしても5月の個展が楽しみです。
長野さんの絵はこんな感じ。詳細はまたこのブログでアップします。




栄湯@羽田

2009-03-28 07:52:36 | 銭湯
銭湯は栄湯@羽田。
京急線の穴守鳥居駅から歩いて5分ほどの銭湯で今月29日で廃業してしまうのでその前に訪問。



大田区羽田町には初めて来ましたが、銭湯密集地帯で5軒ほどが固まっています。
どういう経緯でそうなっているんでしょうか。

で、栄湯。
元は唐破風の構えだったと思われますが、改装されタイル張りの外観。「栄湯」という看板も電気で光るようになっていてそんなに面白みはありません。
フロント式で女将さんがひとりぽつんと座っています。
廃業を知らせる手書きの案内が1枚張ってありますが、これもすこし素っ気無い文面。

先客はひとり。ちょうどサウナに入ってしまったのでその隙にお風呂場を撮影させてもらいます。



ビジュアルは渓流のタイル絵。けっこう豪快な筆致です。
薬湯があるのですが、これがなかなか良い感じ。他にお客もいないのでのんびり入っていました。

僕が上がるすこし前にふたりほどお客が来ましたが、どちらにしてもすこしさびしいお客さんの数。廃業も仕方がないのかなと思いました。
という訳で年度末、このほかにも何軒か廃業予定の銭湯があります。果たしてあと何軒いけるか・・・。

「銭湯ナイト4」に出演OK!

2009-03-28 00:26:59 | 東京ナイトイベント
今日は6月の「銭湯ナイト4」の出演交渉のため京急線雑色駅そばの「ヌーランド」さんにお伺いしてきました。
ご主人さんに出てもらうため2時間近くいろいろ話し合いました。
で、結果は出演OK!

ここヌーランドは黒湯の天然温泉や露天風呂もあり毎日大賑わいの人気銭湯ですが、もうひとつ2階にくつろぎスペースとステージがあり、ここで月に二回、イベントが開かれています。
フラダンスやベリーダンス、ヒップホップなどさまざま。
明日3月28日にも「民謡JAZZ」という不思議なステージがあるそうです。
興味のある方はぜひ!

それにしてもようやく出演者も決定。ほっとしております。
あ、でも何を話すか、細かいネタ決めやイベントの告知など、やらなくちゃいけない事は盛りだくさん。
まだまだ気を抜けないのですが・・・。


青井浴場@五反野

2009-03-26 22:45:10 | 銭湯
青井浴場@五反野。



東武東上線の五反野駅。初めて降りました。まあ、お目当ての銭湯でもない限り降りることはなかったと思うと、銭湯めぐりの面白さを感じます。
で、今回の青井浴場は歩いて15分ほど。商店街を過ぎてかなりさびしくなってきたあたり。住宅街にある銭湯です。

番台式で女将さんがテレビを見ながら笑っています。
印象は、なんと言うか、「ボロ!」・・・。
全体的に古くて、すこし汚れています。
マニア以外はあまり心惹かれないでしょうが、僕はけっこうわくわくします。
ロッカーも扉のベニヤがはがれていたり、鏡が曇っていたり、もう電気の入っていない古いTVゲーム台がいまだに置かれていたり、細かなところを観察していました。

で、お風呂。ビジュアルは早川絵師の富士山。意外にもこれはけっこう新しい絵のようです。でも、シャワーはちょっと水量が不安定になったり油断できません。
お客さんは4人ほど。意外にも若い人が2人もいてびっくり。でもみんな無言で、女湯は誰もいない様子なのでとても静かです。

と言うわけで、ちょっとマニア向けのボロ銭湯。頑張って欲しいものです。

あと、五反野駅でこんな看板を見つけました。



銭湯の看板なんて初めて見ました。「太平湯」、こんど行って見なくては。

光楽湯@白山

2009-03-26 22:21:38 | 銭湯
銭湯は白山の光楽湯。



実はこの銭湯、今月いっぱいで廃業との事。なので、その前に入りに行くことに。
昔、この近所に住んでいたんだけれど、その時は銭湯にまったく興味がなかったので初めての訪問。

フロント式で、けっこう広いくつろぎスペースもある。
やたらと元気の良い女将さんが「いらっしゃいませ!」と挨拶。

入る時にも、体育会系の女子大生が5人出てきたし、男湯にも学生さんらしき若者が何人かいる活気のある銭湯。うーむ、なんだか廃業の雰囲気でもないな。

で、浴室に入ってびっくり。なんだか床が踵くらいまで水であふれている。
「?」と思って見回すと、浴槽が熱いのか、水で薄めるためにじゃんじゃん注いでいる。しかも大きな水風呂も蛇口全開で水が注がれていて、そのために排水が追いつかないみたい。
とりあえず、蛇口を閉めてお風呂に入っていたんだけど、体育会系風の大学生が3人、後から浴槽に入ってきてまた蛇口を全開、水を出し始めた。
さっきまで水で薄めていたからぜんぜん熱くないんだけど、彼らには耐えられないみたい。で、しばらくたってもずっと出しっぱなしなので、注意して止めさせた。
そしたら「さっきから出しっぱなしだった」と見え透いた嘘をついたので、すこし切れて「ふざけんな!」って言っちゃった。

うーむ、せっかく若者が銭湯に入ってくれていたのに頑固じーさんみたいになってしまったよ・・・。

と言うわけであんまりちゃんと観察も出来なかったんだけど、なんだかモダンな感じの銭湯。浴槽の奥の壁もきれいなアールになっていて美しい。壁も細かな青いタイルで覆われ採光窓も多いので昼間に入ったら気持ち良さそう。

廃業前にもう一度来たい銭湯だった。廃業とはホントに残念・・・。

新橋湯@恵比寿

2009-03-25 03:08:27 | 銭湯
新橋湯@恵比寿。



恵比寿駅から10分ほど、少し下町風の通りに面した銭湯です。
このあたりなかなか良さげな食べ物屋さんが点在していていいですね。
暮らしやすそうな町だと感じました。まあ、高そうですが・・・。

で、この銭湯、番台式なのですが、印象的なのが浴室部分の不思議なカラーリング。
天井が青とか黄色とか5色くらいに塗り分けられていてパラダイスな感じです。もっともけっこう昔に塗ったままのようで、今ではちょっと汚れてしまっていますが・・・。何でこんな色に塗ったのでしょうか? 脱衣所とかは逆に何もないシンプルなままなのですが。
で、元はペンキ絵があったであろう浴室奥は竹林の写真が貼ってあります。時々見かけますがどうも見応えがありません。

残念ながらお客さんもまばら。最後は僕一人になってしまいました。でも、客層は若い人も何人か混じっていました。
と言うわけで頑張って欲しい都会の銭湯でした。

月見湯温泉@下高井戸

2009-03-25 02:49:55 | 銭湯
なんだかブログって一度サボると更新が面倒になってしまいますね。
と言うわけで久し振りの更新です。

まずは銭湯。
月見湯温泉@下高井戸。



下高井戸駅から歩いて5分ほど。住宅街の中にある銭湯でいつもお客さんがいっぱい。
今回も賑わっていました。
で、ここの特徴はなんと言っても広い浴槽。浴室面積の半分がいろんな種類の浴槽で占められています。
天然温泉、源泉水風呂、電気風呂、高温浴槽、ジェットバブル・・・。どれに入るか迷ってしまいますが、人気はやはり温泉のようで、2人くらいしか入れない狭いスペースなので、他の人が出た瞬間に入らないとすぐに埋まってしまいます。

あと、印象に残ったのは清潔なこと。人気の銭湯なので汚れることも多いと思うのですが、お湯がきれいな感じがしました。

ビジュアルは大きなタイル絵。浮世絵風の富士山で旅人がいたりしてそれなりに見れました。
と言うわけでご近所にある天然温泉銭湯。いい銭湯です。

「愚か者、中国をゆく」

2009-03-20 08:16:41 | 
本は「愚か者、中国をゆく」星野博美(光文社新書)。



前に、彼女が大宅壮一賞を取った「転がる香港に苔は生えない」を読んだことがあって、すごく繊細な人なんだなと思っていた。

で、この本。
彼女がまだ大学生だった1987年の中国旅行の話。まだ中国が今のようになっていない、汽車の切符を買うために何日もかかるような時代の話。

僕も、もう少しあとだけれど、中国は延べ6ヶ月位は旅行したことがある。で、汽車の旅の大変さやいろんなトラブルを思い出しながら読んだ。ホント、切符1枚取るために1日が無駄になっちゃうんだよね。と言っても、とても繊細で観察眼の鋭い彼女と比べると、なんだかがさつで行き当たりばったりの旅だったけど。まあ、もうほとんど覚えていないし・・・。

でも彼女の観察は、汽車の切符争奪の事から広大な中国を治めるシステムの話までつながっていく。その観察の鋭さには驚く。あまりにそうした感性が敏感なので、対人関係で疲れてしまうことも多いのかもしれない。この本の中でも一緒に旅したアメリカ人留学生の男の子との関係が実に微妙に描かれる。うーむ、若いね~。

この本に書かれてある旅行の20年後、彼女はまた中国で汽車の旅をする。つまり今の中国だ。たった20年、日本ではそんなに変わらない気がするが、中国では隔世の感がある。彼女が今の若い中国人の女の子に、昔の汽車の大変さを話し、すごく驚かれて、まるでおばあさんになったような気がする、と書いていた。あまりに急激に変わった社会と価値観。その速度は人間の許容範囲を超えているのでは? と彼女は心配している。でも中国のタフな人たちなら乗り切れる気もするし・・・。どうなるんだろう。

と言うわけで、非常にナイーブな旅の記録として面白く読めた。

またまた出演交渉

2009-03-20 07:39:42 | 東京ナイトイベント
昨日はまた、6月の銭湯ナイト4に出演してもらいたい銭湯を訪問。
アポなしの訪問だったので経営者の方には会えませんでしたがスタッフの方に資料等渡してきました。

で、この銭湯も3回目の訪問なのですが、いつも混んでいます。
この付近の銭湯もお客さんが減って廃業というところもぽつぽつ出ているのに、なぜここは大繁盛なんだろうと、本当に不思議に思います。
まあ、いろいろなスタッフの方の工夫や努力が有ってのことと思うので、次回の銭湯ナイトでは、こうした「流行るコツ」というような事も聞きたいな~、と考えています。

何とかこの銭湯の方にご出演いただけると良いのですが・・・。