東京ナイト

旅行、食事、映画にお芝居、日々のささやかな幸せを記録します

『DUMP SHOW!』

2011-07-26 23:35:40 | AKB48
今日はサンシャイン劇場でお芝居。
AKBメンバーの倉持明日香さん、大家志津香さんが登場する『DUMP SHOW!』。
SDN48メンバーの大堀 恵さん、浦野一美さん、チェン・チューさんなども共演の賑やかな舞台でした。



舞台は港町にあるとあるナイトクラブ。
昔は賑わったお店だったのですが、経営者が無くなり、その孫娘がお店の再建に乗り出す、というストーリ。

ナイトクラブならではのセクシーなポールダンスのシーンにAKB、SDNメンバーが体当たりで演じています。
ストーリー展開がとにかく早いので、ぱっぱとシーンが変わり飽きずに観られます。
今回は、AKB一番の頑張り屋、大家さんの演技を観に行ったのですが、他のメンバーもけっこう自然に演じていました。
特にセクシー姐さんの大堀 恵さんがキャラを生かして、かなり笑いを取っていました。
こういうキャラを持っていると強いですね。

ただ、上演時間は90分。
あっという間で、少し物足りませんでした。
もっとそれぞれの人物を掘り下げたりして、「演技」をさせてあげても良かったのかも。
「笑い」ももう少し増やせば、客席との相互反応で盛り上がったはず。

とは言え、こういう経験は必ず力になるはずなので、良い機会だと思います。
ふだんの公演とは違った達成感があった事でしょう。
来月はAKBの松原夏海さんの舞台もあります。
こちらもチケットを取っているので楽しみ!

AKB48コンサート「よっしゃぁ行くぞぉ~!in西武ドーム」3日目

2011-07-24 23:52:28 | AKB48
今日は待ちに待ったAKBのコンサート。
西武ドームで3万人を集めて3日連続で開催され、今日はその最終日でした。

結論から言えば、面白かったけれど、ちょっとドームは広すぎたかも、という感じでしょうか。
特に前半。
前田敦子さんのソロから始まり、板野友美さんのソロ、渡り廊下走り隊7、ノースリーブス、フレンチ・キスなど、延々とユニット曲の新曲発表が続き、会場を広く使わないので、なんだか退屈すら感じてしまいました。

でも、Not yetの「波乗りかき氷」で、ようやくステージから前のせり出し部分も使うようになって会場も温まってきます。
で、そのままチーム曲に移り、チームBの「チームB推し!」で大盛り上がり。
K、Aとそれぞれのチーム曲もいい感じで、だんだん楽しくなってきました。

次はいよいよSKEの「パレオはエメラルド」。
選抜に選ばれた秦佐和子さんの姿を探すと、、、
何しろ広いので探すのも大変ですが、いました!
きびきびとしたアグレッシブなダンスです。

でもSKEは2曲しか披露せず、NMBが「絶滅黒髪少女」のあとAKBシングルメドレー。
「大声ダイヤモンド」から、「BINGO!」「会いたかった」「涙サプライズ」、、、と盛り上がる曲が続きます。
秦佐和子さんも、「会いたかった」ではSKEメンバーと一緒にダンスのみ参加。
あまり注目を浴びないのでリラックスしているのか、のびのびと楽しそうな表情を見せていました。

AKBで応援している松原夏海さんも、出番は少なかったのですが(泣)、満面の笑みで楽しそう。
チームAのMCで、「チーム内で一番ダンスの上手いのは」という話になった時、皆が彼女を指名して、少しだけ触れられたのですが、すぐに大家さん、指原さんに主役の座を持っていかれたのが残念。
この辺りがなかなか知名度が上がらない理由でしょうか。

新曲の「フライングゲット」のPVは堤幸彦監督が担当したそうで、その映像も披露されました。
武闘映画っぽい雰囲気で面白そう。

アンコールの後、何かサプライズがあるかと予想していたのですが、9月の「じゃんけん選抜」の組み合わせを決めただけで、あっけなく終わってしまいました。

という訳で、3時間30分の長丁場でしたが、あっという間に感じるほど。
ドームの客席に揺れるサイリウムもきれいだったし、満足でした。

沢登り:谷川岳・湯檜曽川本谷

2011-07-19 23:23:29 | 山のぼり
この三連休は谷川岳の湯檜曽川本谷に沢登りに行ってきました。

湯檜曽谷は関東を代表する名渓で、滝あり、ゴルジュあり、やばい草付きの高巻きありと沢の総合力を試されます。
この沢の遡行は今回で4回目。
でも、今年の湯檜曽は非常に残雪が多く、スノーブリッジに悩まされながらの遡行となりました。

遡行を開始してしばらく、十字峡の手前のトロ箱状のゴルジュにスノーブリッジが。



恐る恐る、でも急いで通過したのですが、このスノーブリッジ、僕たちが通過した途端、轟音を立てて崩れ落ちました・・・。
まだ、ゴルジュを泳いでいる最中の出来事。
もう1分遅かったら、大怪我では済まなかったかも知れません。

この後も、スノーブリッジを高巻いたものの、ヤバイ草付で焦ったりもしました。
下の写真の右手の草付を慎重に進んだのですが、確保も取れず、かなり怖かったです。



とは言え、やっぱり湯檜曽は面白い!
例えばこの滝。
10m垂直の滝ですが滝の中段のバンド部分を水に打たれながら突破します。



滝の中は、こんな感じです。
水圧で前がほとんど見えません。手探りで突破口を探します。
なんだか「ファイト一発!」って感じでかなり燃えました!



で、いよいよ今回のメインディッシュ、40mの大滝の登場。
美しい滝です。
ここはザイルを使って登攀。



下山は白毛門から土合まで急勾配を一気呵成に下ります。
沢登りで疲れているので、ほんとへとへとになります。
でも、それもなんだか久し振りな感じで楽しめました。

という訳で、湯檜曽本谷はやっぱり面白かった。
やっぱり沢の面白さが凝縮された名渓です。

LIVE:オオルタイチ@月見る君想う

2011-07-16 07:21:20 | ライブ、芝居、演芸など
昨日は青山の「月見る君想う」でライブ。
大阪で活動している人ですが、どんなジャンルとは言いにくい、前衛な人です。

例えばこんな感じ。

OORUTAICHI - Beshaby (PV)

OORUTAICHI - Hamihadarigeri (PV)

コンピューターを使って反復と転調が繰り返されるのですが、驚くのはその音楽の多様さ。
テクノや民族音楽、ジャズやロックの要素を自由に取り入れています。
さらに、オオルタイチ自身がマイクを持って意味不明の言語で歌い踊るパフォーマンスで、彼ならではの音楽世界を作り上げています。

でも、「こんな前衛的なこと頑張ってやっています」的な無理は感じず、あくまで彼が自由にやりたい音楽をやっているので、すごく軽やかな印象を持ちました。
昨日は途中でブレーカーが落ちてしまって、パフォーマンスを一時中断してしまったのですが、その間の場つなぎのMCもちょっと照れながら困った感じで話していたのが、かわいかった。

音楽はほんとすごいところに来ているのですね。
という訳で、たぶん先頭集団のところにいるパフォーマンスを見れたのは良かったです。

あ、対バンは、Buffalo DaughterにDJ蓮沼執太でした。
こちらもまずまず。

「土産土法の酒造り 橋庄作酒造店」

2011-07-14 23:47:47 | 
先日、千代田3331であった「TOHOKU Sake Forum 2011」。
その会場で、福島県の酒蔵、橋庄作酒造店の高橋亘さんと話をしました。
「会津娘」の銘柄で美味しいお酒を作っている蔵で、酒造りへの思いなどをじっくり聞くことが出来ました。

その後、なんと酒蔵から彼らが自費で作った写真集「土産土法の酒造り」を送っていただきました。



100ページ近い立派な写真集なのですが、自分たちで酒米を栽培して、本当に真剣に、でも楽しく酒造りをしている様子が伝わってくる内容です。
撮影は写真家の押山智良さん。
1年以上かけて取り組んだ、いまどき珍しい丁寧な仕事。

会津の田園風景の中、ゆったりとした時間が見ているこちらにも伝わってきます。
僕も仲間たちと会津の別の酒蔵でお酒造りをしているので、写真を見ていると、酒蔵の匂いや杜氏の真剣な表情や緊張感、お酒が出来上がった時の嬉しさなどが思い出されます。

それにしても、たまたま試飲会で話しただけの僕たちにこんなに立派な写真集を送ってきてくれるとは、驚いたし、ほんとうに嬉しい限り。
今度、彼らのお酒を買ってきてじっくり味わってみたいと思います。
こんな写真集を作って、送ってくれる酒蔵のお酒です。
絶対に美味しいはず。
楽しみです。

会津娘HP

沢登り@奥秩父 一ノ瀬川本流

2011-07-10 20:35:32 | 山のぼり
週末は、沢登り。
奥秩父の一ノ瀬川本流(大常木谷出合い下部~竜喰谷出合い)に。

土曜日、沢の入り口まで移動の日。
僕たちは車を持っていないので、移動は公共交通機関を使うんだけど、奥秩父はとにかく不便。
奥多摩まで電車で行って、そこからバスで丹波まで。
さらにそこから歩いて4時間(!)の大移動だったんだけど、歩いて2時間ほど経ったところで突然の大豪雨。
雨に当たると痛いほどの大粒の雨。
逃げる場所も無いので仕方が無く濡れて歩く・・・。

しばらく歩くとようやく工事中のトンネルがあったので雨宿り。
助かった!
結局この日は、ここでビバーク。

で、日曜日。
目的の大常木谷を目指して歩き出す。
今日は快晴! 絶好の沢日和に気分も高まる。
しかし一ノ瀬川本流に到着して下降を始めたんだけれど、かなり歩いても大常木谷との出合いに着かない。
どうやら下降点を間違えた様子・・・。
すこし手前で下りてしまったようでいきなり難しいゴルジュが続く。
遡行図には何も書いていないゴルジュで焦ったが、これはこれでかなり楽しい。



昨日の雨で水量も多いみたいで淵や釜の突破に時間がかかる。
ようやく大常木谷出合いに到着したが、これからの時間を考えると厳しいので、予定を変更してそのまま本流遡行に切り替えることにした。

でも、晴れ渡る青空の下、きらきら輝く沢を遡行する楽しさは素晴らしい。





出合いを過ぎてからは、難しい箇所も無く、さくさく進む。
ときどき泳いだりするので、飽きずに美しい渓流を堪能できた。
竜喰谷の出合いまで進んだところで遡行終了。
結局、4時間ほどの遡行となったが、数年ぶりの沢だったので、これで良かったのかもしれない。

林道を下山中、なんと急に雨が・・・。
気分が暗くなりかけたところ、一台の車が止まってくれて、そのまま奥多摩駅まで乗せてくれた。
また雨に打たれるのはこりごりだったので、ラッキー。
奥多摩駅そばの「もえぎの湯」に入って帰宅。

ライブ:青葉市子 / 熊坂るつこ@西荻窪・サンジャック

2011-07-08 07:23:10 | ライブ、芝居、演芸など
昨日は西荻窪サンジャックで青葉市子さんのライブ。
アコーディオンの熊坂るつこさんとふたりで「いちこ&るつこ」と題して、これまでも何度かやっているとの事。

で、青葉市子さん。
アコースティックギターを弾きながら歌うのですが、しっかりとした彼女ならではの存在感がありました。
きちんと自分が作り上げた歌世界と向き合ってきた経験からなのか、口先で歌っているのではなく、なんだか彼女の案内で違う世界を見せてもらうような不思議な歌声でした。

21歳とまだ若いのですが、その早熟で繊細な雰囲気も「今」だからこそ出せる魅力なのでしょう。

青葉市子「腸髪のサーカス」

もうひとりアコーディオンの熊坂るつこさんも面白かった。
ずっとピアノを習ってきて20歳の時にアコーディオンとであったとの事。
オリジナルの曲は、アンビエントな感じでアコーディオンの意外な魅力を知ることが出来ました。
でも演奏は目を閉じて忘我の境地の様な弾き方で、なんだか青葉市子さんではなく、ずっと彼女の演奏する姿を見てしまうほど。

熊坂路得子/ koe

という訳で、実はふたりの演奏はどちらも初めて聞いたのですが、それぞれ個性があって面白かった。
時には、まったく知らないミュージシャンのライブに行ってみることも良い経験ですね。

宮台真司×飯田哲也トークライブ@ロフトプラスワン

2011-07-07 06:15:51 | イベント
昨日は、ロフトプラスワンで、宮台真司×飯田哲也「原発社会からの離脱――自然エネルギーと共同体自治に向けて」出版記念トークライブがありました。

日曜日に飯田哲也さんのトークセッションが千代田3331であって、それが非常に面白かったので、他にはないかと探したらロフトであったのでさっそく参加。
今回は、宮台真司さんとのトークという事で、3331とは違った展開の話を聞けました。

まず思ったのが、飯田さんは本当にリアリストなんだということ。
京大を出て、神戸製鋼に入り原子力関連の仕事をして、これではダメだと「原子力村」を飛び出しスウェーデンで自然エネルギー政策を学んだ、という経歴から想像していたのとは違い、もっと理想を実現するための地道な過程をひとつひとつ積み上げてきたんだということが分かりました。

飯田さんは自分を「脱原発」と位置付ける事はしたくないと言います。
それは、そうしたレッテルを貼られることにより、様々な利害の絡み合う霞ヶ関や自治体、企業や「原子力村」と仕事がしにくいから。
政策を実現するためには、例え相手がどんな人間であれ、笑顔で握手するようにしている、とのことでした。

終盤、世田谷区長の保坂展人さんも登場。
保坂さんは、脱原発を掲げて当選した区長。
北欧のエネルギーシフトも地方の自治体の試みから国全体、そしてヨーロッパ中にに広まっていったとの事で、「世田谷をエネルギーシフトの発信地に」ということでエールを送られていました。

ただ、今回のトークセッションでひとつ残念だったのは、飯田さん、保坂さんと「リアルな現場」にいる人と比べ、宮台さんはやはり批評家、評論家な事。
なので、せっかくリアルで具体的な話が盛り上がりそうになっても、「日本人は、、、」とかよくある文明論みたいになってしまい、リアルから遠くなってしまうことが、しばしばありました。
飯田さんが公開の場で保坂さんに政策提言するとか、せっかくの場を生かす工夫が欲しかったかな。
でも、またまた勉強になった夜でした。

TOHOKU Sake Forum 2011@3331 Arts Chiyoda

2011-07-03 23:10:55 | イベント
今日も千代田3331でのイベントに参加してきました。
今回は、東北6県30の酒蔵蔵元が参加しての東北酒応援イベント。

主催は秋田県の若手蔵元の会「NEXT5」。
「新政」など活きの良い蔵元が集まって様々なイベントを仕掛けているようで、今回は数百人規模の大掛かりなイベントでした。

TOHOKU Sake Forum 2011のHP

参加した酒蔵も、秋田だけでなく東北を代表する蔵ばかり。
田酒、楯野川、天明、奈良萬、乾坤一、墨廼江などなど。
蔵の方もたくさん来ていたので、試飲させてもらいながら話を聞かせてもらいました。
特に、前から気になっていた会津娘の方とじっくり話せたのは良かった。
酒造りへの思いなどを聞かせてもらい、なんだかファンになってしまいました。

で、試飲会のほかに、トークセッションもあって、こちらも気合の入った内容。
被災され酒蔵が全壊してしまった宮城の「伯楽星」の方や「はせがわ酒店」の社長さんが、3・11以後の日本酒について語り合うセッションと、「3.11後の環境・エネルギー、そして日本酒について」と題したセッションのふたつを聞きましたが、この「日本酒とエネルギー」がすごかった!

司会が「greenz.jp」の鈴木菜央さんで、「新政」の若い専務さんと「環境エネルギー政策研究所」の飯田哲也さんが参加しての90分。
非常に刺激的で示唆に富んだ素晴らしいセッションでした。
最初は、「エネルギーと日本酒ってどう関係があるの?」といまひとつぴんと来なかったのですが、さすが飯田哲也さん、きっちり分かりやすく道筋を解説してくれました。

飯田哲也さんは、「2020年までに、東北で自然エネルギーによる発電率を100%にすることは可能だ」と言います。
東北の豊かな環境がそれを可能にするのですが、肝心なのが、その事業を誰が担うのか?という事。
例えば、秋田県で昨年、使われた電力や灯油などのエネルギーは年間約1000億円。
これは、秋田の名産品「あきたこまち」の年間の出荷量に匹敵します。
で、このエネルギーに対する支出は、そのほとんどが県外に対するもの。
つまり、県単位で考えれば、年間1000億円の冨の流出が起きているのです。

しかし、3・11以後のソーシャルデザインを考えた場合、自然エネルギーを利用した小規模発電を秋田県の人たちが、自分たちの資本で始めれば、この1000億のお金は県内で回る事になり、県の産業にとってもの凄いインパクトを与えることが出来るはず。
これが、県外の資本によってなされてしまうと、これまでと変わらず、お金は県外に流出してしまいます。

で、ここで登場するのが酒蔵。
酒蔵はその地域で長く営業を続けていて、その地域の名士。
いろいろな利害関係が生じる自然エネルギーを利用した小規模発電事業を行うには、彼らのネットワークや政治力が役に立つはず、というのが飯田哲也さんのアイデア。
お金も、秋田県の地銀の資金力は2兆円もあり、その半分が県外と海外に投資されているので、それをこの事業に投資できれば、、、との事。

すでに北欧などではこうした小規模発電は一般的となっていて、成功例も数多くあるので、東京を飛び越えてそうした海外の知見に学べば、一気に秋田県がエネルギー先進県になれるかも、というワクワクするようなアイデアでした。

うーむ、すごい。
これまでの原発一辺倒の硬直した思考から脱却できない、官僚や大資本を抜きにして、こうしたアイデアを実現できるのは、日本酒をここ20年で素晴らしくイノベーションしてきた若い酒蔵のパワーなのかもしれません。
単なる「東北酒応援イベント」に留まらない期待を感じることの出来た一日でした。

微気候デザインって何?@3331 Arts Chiyoda

2011-07-02 07:31:53 | イベント
昨日は、千代田3331で、「微気候デザインって何?」という講演会を聞いてきました。

「微気候デザイン」という言葉は初耳だったのですが、住宅周りの「気候」を日本古来の智恵を使って変える(デザインする)事で、大幅にエネルギーの削減につながり精神的にも豊かに暮らせる、という考え方のようです。

講師は清水敬示さん。ミサワホームに長く勤められ、今は微気候デザイン研究所の代表をされています。

住宅メーカーに勤めながら研究のため日本中の古民家を巡るうち、「高気密・高断熱の住宅設計」に疑問を抱きます。
高度成長期以前の冷房設備の無かった日本の家では、暑さを逃がす様々な工夫がなされ、意外にも過ごしやすい住環境を実現していたとのこと。
それは、土地の特性を観察し、風を取り入れたり、日差しを避ける工夫をするなどの長い歴史が培った智恵。
で、一番効果的だったのが、実は茅葺屋根。
屋根は日差しを直接受け、熱を室内に取り入れてしまいますが、茅葺屋根は、夜の間に吸収した水分で昼間の日差しを緩和する効果があるとの事。
確かに民家園にいくと、茅葺屋根の家はひんやりしていますよね。

そんな智恵はいつの間にか忘れ去られ、今の考え方の基本は「いかに室内環境を改善するか」。
それは膨大なエネルギーを使ってクーラーなどで室内だけを冷やすこと。
でも、室内だけを改善するのは非常に効率が悪く、また排熱などの副作用で、室外の環境はますます悪くなってしまいます。

という訳で、脱原発の今だからこそ改めて学びたい考え方でした。
我が家でも出来る工夫をいくつか聞いたので、さっそく実践してみたいと思います。