東京ナイト

旅行、食事、映画にお芝居、日々のささやかな幸せを記録します

鳴子温泉に行ってきました

2010-07-25 22:03:41 | 旅行
この土日は宮城県の鳴子温泉に行ってきました。
鳴子出身の友人がこの秋に地元で結婚式を挙げることになり、その司会を頼まれたので下見に行ってきたのです。

鳴子温泉に行くのは初めて。
硫黄泉や炭酸泉など、日本国内に11種類ある泉質のうち9種がここ鳴子温泉で見られるらしく、その温泉力も楽しみでした。



写真は鳴子温泉の滝の湯。
風情ある共同浴場で楽しめました。
他に川渡温泉の共同浴場と藤島旅館のお風呂にも入りましたが、何より素敵だったのは鬼首温泉の峯雲閣。
鳴子温泉郷の中でも最奥に位置するこの温泉は、なんと流れる川が全て温泉。
露天風呂の奥は天然の滝になっていて、ちょうど適温の温泉が滝になっているのです。
いや、ほんと最高の温泉でした。
温泉の奥にある地獄谷遊歩道も探索したのですが、高温の源泉が遊歩道に向かって時々吹き上げたりするワイルドな道。
マジで危なさ過ぎです。
各地の温泉にいろいろ入ってきましたが、鬼首温泉はほんとすごかった。

と、いろいろ温泉に入ったりしたのも理由がありました。
秋の結婚式で式のあと、ゲストを鳴子紹介ツアーで案内する企画を立てていて、そのコースを選定する必要があったのです。
県外から大勢のゲストを招くので、ただ式に参列するだけじゃなく、鳴子の事を好きになってもらうために行うツアー。
式がおまけになっちゃうくらい、いろんなアイデアが出ました。
ほんとすごく楽しいツアーになりそうです。



あと、今回は友人である新婦の実家に泊まらせてもらい、彼女の育った環境をいろいろ知りました。
ご両親やおばあちゃんに話を聞いて、通った学校や町でいちばん好きだった場所を案内してもらい、昔のアルバムや中学校の時に描いた絵を見たりして、これまでの付き合いの仲では知らなかった彼女の姿を垣間見ることが出来ました。
考えてみたら、こんなにちゃんと自分以外の人の過去を知ることって初めてかもしれません。
なんだか不思議な気持ちです。

という訳で、秋の結婚式がすごく楽しみ。
どうか晴れますように!

新潟にクライミング

2010-07-23 23:58:30 | 山のぼり
新潟にクライミングに行ってきました。

火曜日の夜、会社からそのまま新幹線で新潟へ。
翌日、内ノ倉の岩場というゲレンデで遊んで、帰りに温泉で汗を流し、お寿司を食べて、最後は市内のレトロ銭湯で締めるという短いけれど大充実のツアーでした。

内ノ倉の岩場は、たぶん新潟周辺のクライマーしか行かない小さな岩場。
今夏、計画している岩登りのリーダーが良く行くとの事なので、事前練習のため集まったのです。
でも、ダム湖に面した絶好のロケーション。
平日なので他のクライマーもいなくて、傾斜も緩く登りやすい花崗岩の岩場で実に快適でした。
こんな岩場が東京周辺にあったら大行列でしょう。

久し振りなのでロープワークのおさらい。
が、けっこう忘れてしまっていて焦ります。
何十年も続けているのに情けない。

まあ最後は何とかスムーズに捌けるようになって一安心。
という訳であとは本番まで体力をつけるだけです。

クライミングのあとは、源泉掛け流しの三川温泉。
新潟市内に戻り美味しいお寿司を食べたあと、本町通の「いずみ湯」という銭湯に。
昭和30年に建てられた小さな銭湯。
入り口には浴衣地で作られた真っ白な暖簾がかかっていて涼しげ。
けっこう熱くてビックリでしたが、常連さんが続々詰め掛けてきます。
女将さんが僕の持っている手ぬぐいに反応してくれて話が弾みました。
最後はヤクルトまでご馳走になってしまいました。
旅先のこうした小さな出会いは嬉しいですね。

という訳でちょっとした旅でしたがなかなか面白かったです。
時々こういうのもいいですね。

「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」

2010-07-19 22:38:39 | 
本は「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」。



去年の夏、北海道トムラウシ山で起きた夏山史上最悪の遭難事故が起こりました。
ツアー登山の15人が、悪天の中、引き返すことなく登り続け、結果、ガイドも含む8人が死亡した事故でした。

この本は、その事故から生還した登山者と、公には初めて語られるガイドの証言を元に、事故に至る一部始終をドキュメント。
事故当時さまざまに報道されたことが実際はかなり事実と違っていた事も明らかになるなど、遭難の真相に迫っています。

本当に衝撃的な内容でした。
読む側は、遭難する事は分かっているのですが、時系列的に語られるドキュメントなので、普通のツアー登山の様子から始まっていきます。
しかし、最初のツアー設定から危うさを含んでいます。
そして、登山が始まると状況は悪い方悪い方に進んでしまいます。
それぞれの局面では、ガイド、登山者も頑張るのですが、一度狂ってしまった歯車は最後まで上手くかみ合うことができず、最悪の結末となってしまったのです。

問題はいくつかありました。
最大の問題はツアー側の体制。
客15人に対し、ガイドは3人の体制でしたが、ガイドたち3人は、実は現地で初めて会ってお互いの事はほとんど知らない状況でした。
しかもリーダー役のガイドはトムラウシを登るのは初めて。北海道在住のガイドは現地の状況を知ってはいましたが、このリーダーとの間で情報共有がどこまで出来ていたのか疑問です。
こうした大人数の登山で必要なリーダーシップをほとんど感じられませんでした。

また、大量遭難の原因となった低体温症についての理解が無かったため、悪天と強風の中、そのまま待機してしまい、体力を著しく低下させてしまう原因となってしまいました。

などなど、遭難の要因が次々と明らかになっていきます。
登山客側もお互いに助け合ったり懸命の努力をするのですが、60歳前後の人が多いので途中で力尽きてしまいます。
自分が生き残るためケアしていた他の登山者を残して下山してしまった人の証言は胸に迫ります。

読んでいて自分自身の経験を思い出しました。
数年前、友人達を奥多摩の沢登りに連れて行ったとき、ゲリラ豪雨に襲われて、けっこう危うい状況になりました。
この沢には10回くらい行ったことがあって、やばい状況になった時は「まさか」という驚きがありました。
結果的にはあの状況の中でベストな判断が出来たと思いますが、でももっと状況が悪化していれば冷静な判断が下せた分かりません。

トムラウシでも、意識不明で発見されたガイドの背負っていたリュックから未使用のテントが見つかりました。
暴風の中でこのテントを広げて避難できていれば・・・。
この本を読んだ誰もが思うことでしょうが、そんな事も思いつかないくらい切迫した現場の状況だったのかもしれません。

他にも、医療、気象、運動生理学の専門家による事故の分析も収録されています。
低体温症発症の要因として、雨や風のほか、朝食を十分取らなかった事によるエネルギー不足が挙げられていたり、事故の日の天候はトムラウシでは数十年に一度の悪天と言うことではなく、シーズン中、時々ある悪天に過ぎなかったとの指摘があったり、非常に読み応えがありました。

山に行く誰もが読んでおくべき一冊だと思います。

滝子山登山@山梨県

2010-07-19 10:06:18 | 山のぼり
昨日は山梨で山登りでした。
初狩駅からすぐの滝子山(1590m)。

この山は、富士山の眺めが良いことで知られ、また、少し足を伸ばせば天目山温泉と言う日本一の高アルカリ性の温泉があるようなので、下山路に大谷ガ丸を通ってこの温泉を目指すことにしました。

出発が遅れてしまい、初狩駅を出たのが10:30。
遅れを挽回すべく、ペースを上げようとしましたが、まったく力が出ません。
今夏の登山のためのトレーニングとして大きな荷物を持って出かけたのですが、その荷物の重さでもうヘロヘロ。
自分の体力が本当に低下していることに気がつき、真剣に「やばい」と思った登山になりました。

とは言え、緑鮮やかな山はやはり気持ちよいもの。
期待していた山頂からの富士山は雲に隠れて少ししか見えませんでしたが、静かな山道を辿っているだけで心落ち着きます。
15:00下山開始。
滝子山から大谷ガ丸への山道は、山の懐深くに来ている感じで特に気持ちが良いコース。



コース上には、源為朝が自害した場所という伝説のある祠や米背負峠という名の峠があったりして、古くから使われてきた山道と言うことが分かります。
こういう山道の歴史を調べるのも面白そうです。

下山はペースを上げて頑張ります。
そのご褒美か、富士山を見ることも出来ました。



最後は、天目山温泉に18:15到着。
閉館時間が近かったのですが、なんとか間に合いました。
日本有数の高アルカリ性温泉と言うことで、なんだかぬるぬるした泉質が不思議な感じ。なかなか良い温泉でした。

という訳で、かなり疲れましたが充実した山行となりました。
でも、本気でもっとトレーニングしなくちゃ。

トークイベント「HEAVEN 都築響一と巡る社会の窓から見たニッポン」

2010-07-17 10:37:55 | イベント
昨日は青山ブックセンター本店で、都築響一のトークイベント。

広島現代美術館で開催中の展覧会の作家自身による作品解説と裏話。
先週、展覧会に行ってきたばかりだったのでまだ記憶も新しく、都築さんの話を2時間たっぷり楽しんだ。
初めて話を聞いたけれど意外にトークが上手くて驚いた。
ネタの強烈さもあるけれど、2時間飽きさせずに持たせるのはすごい力量。

会場はほぼ満員で賑わっていたし、展覧会にあわせて刊行された書籍「HEAVEN」の重版も決まったとの事。
でも、展覧会は広島で終わり。どこにも巡回しないそうだ。
確かに、暴走族やホームレス、秘宝館など、行政にとっては危ういネタだけれど、こんなに衝撃を受けた展覧会はなかった。
取材も美術系の雑誌からは皆無。
実話系週刊誌や「チャンプロード」などの暴走族雑誌からしか取材されなかったとの事。

暴走族、ラブホテル、見世物小屋の絵看板、、、彼が手がけてきたものは日本独自の生活文化。
たしかにマージナルな存在ではあるけれど、暴走族は古くからの若衆組にも繋がったり、ラブホテルも花街の伝統を実は残しているたぶん最後の花火の様なもの。
でも、そうした文化も行政の指導があったりで、だんだん画一化していって表情を失おうとしている。

都築さんの話を聞いていて宮本常一を思い出した。
彼は「民具」にこだわって、そこに文字の記録に残っていない古代からの生活の歴史を読み解こうとしたけれど、都築さんの興味の対象も、(ちょっと極端だけど)今の日本の証言者になるものたちだし、もしかしたらこんなに濃い形で日本文化を表象するものは今後あんまりないかもしれないような気もする。

それなのに、展覧会は巡回しないし、美術系雑誌からは無視される・・・。
芸術ごっこに忙しくて思考停止なのかな。
という訳で、広島現代美術館で開催中の「HEAVEN 都築響一と巡る社会の窓から見たニッポン展」はいよいよ今月19日まで!
お見逃しなく。

「佃島念仏踊り」

2010-07-16 07:59:57 | イベント
昨日は佃島で盆踊り。
正式には「佃島念仏踊り」といって東京都の無形文化財に指定されている由緒正しい盆踊りです。

特徴は、すごーくゆったりしたリズムで踊ること。
櫓の上のおじいさんが、重い雰囲気で太鼓を叩きながら渋い声で歌います。
歌詞もよく聞くとけっこう暗い内容。
踊り手は輪になって「チンバ踊り」という独特の踊り方で延々踊り続けます。



というちょっと不思議な盆踊りなのですが、実は毎年参加させてもらっています。
何というか、「死者を迎える」という雰囲気が濃厚に漂っているので、お祭りと言うより儀式に参加しているような気になるのです。

参加者も、地元の人がほとんどで、ちょっとだけ僕たちのような外の人だったのが、ここ数年でだいぶ外部の人が増えてきました。
佃島でひっそりと江戸時代から続けられているお祭り。
いつまでもこの雰囲気が残って欲しいものです。

「神去なあなあ日常」

2010-07-14 08:04:05 | 
本は「神去なあなあ日常」。
三浦しをんの書いた小説です。



フィクションを読むのはほんと久しぶり。
「林業を背景にしている小説」ということで読んでみました。
けっこう売れているみたいで、宮崎駿も帯に「三度読みました」という推薦文を書いています。

内容は三重の山奥の神去村というところに、ひょんなきっかけで働きに来る事になった横浜出身の18歳の少年の手記、という体裁をとっています。
少年が村で得た仕事は「林業」。
個性的な周囲の人に振り回されながら、ちょっと気になる美人もいて、ちょっと不思議な村の時間と風習にだんだん馴染んでいくというもの。

農村が舞台の小説はたくさんあると思いますし、漁師がテーマのものもそれなりにありそうです。
でも、「林業」を小説の重要な背景に持ってきたものってそれ程は無いように思います。
まさに網野善彦が書いているように、「日本は農業社会だった」という「神話」から小説の世界も抜け出ていないのかもしれません。

でも、林業は意外に小説に合いそうです。
何より、数十年サイクルの産業なので、通常の時間感覚とはかけ離れたところがあります。この時間感覚は小説にいろいろ活用できる気がします。
で、作業としては、毎年の時期に応じて様々な種類があったりしてバリエーションも豊富。最後は「伐倒」というメインイベントもあります(この小説でも最後に伐倒のシーンを持ってきています)。

月に一度、木こりの真似事をしているので、この小説に出てきた作業を少しだけ身近に感じることが出来ました。
個人的にははじめて読んだ林業小説だったので、ちょっと嬉しかったです。

2010  夏 広島旅行 その2

2010-07-12 23:54:17 | 旅行
広島旅行二日目はいよいよ都築響一展に。

の、前に広島駅前の老舗純喫茶パールで朝食セット。
時間が止まったかのような店内で懐かしいサンドイッチを食べました。



で、いよいよ広島現代美術館に。
小高い丘の上に建つ立派な美術館です。

最初の展示は「珍日本紀行」「賃貸宇宙」「着倒れ方丈記」などの写真作品のプリントが壁一面に並んでいます。
その一枚一枚に長文のキャプションが。それを読んで写真を眺めるだけでどんどん時間が経っていきます。

でも、それぞれの写真に込められた「そこにしかない日常」はすごいパワーを持っていて、飛ばして観ることが出来ません。
そこらの「現代美術」が裸足で逃げ出すリアルがあります。





都築響一は、この展覧会についてこう書いています。
「僕はジャーナリストだ。アーティストじゃない。
ジャーナリストの仕事とは、最前線にいつづけることだ。そして戦争の最前線が大統領執務室ではなく泥にまみれた大地にあるように、アートの最前線は美術館や美術大学ではなく、天才とクズと、真実とハッタリがからみあうストリートにある。
ほんとうに新しいなにかに出会ったとき、人はすぐさまそれを美しいとか、優れているとか評価できはしない。最高なのか最低なのか判断できないけれど、こころの内側を逆撫でされたような、いても立ってもいられない気持ちにさせられる、なにか。評論家が司令部で戦況を読み解く人間だとしたら、ジャーナリストは泥まみれになりながら、そんな「わけがわからないけど気になってしょうがないもの」に突っ込んでいく一兵卒なのだろう。戦場で兵士が命を落とすように、そこでは勘違いしたジャーナリストが仕事生命を危険にさらす。でも解釈を許さない生のリアリティは、最前線にしかありえない。そして日本の最前線=ストリートはつねに発情しているのだし、発情する日本のストリートは「わけがわからないけど気になってしょうがないもの」だらけだ。
この展覧会の主役は彼ら、名もないストリートの作り手たちだ。文化的なメディアからはいっさい黙殺されつづけてきた、路傍の天才たちだ。自分たちはアートを作ってるなんて、まったく思ってない彼らのクリエイティヴィティの純度が、いまや美術館を飾るアーティストの「作品」よりもはるかに、僕らの眼とこころに突き刺さってくるのは、どういうことなのだろう。アートじゃないはずのものが、はるかにアーティスティックに見えてしまうのは、なぜなんだろう。
僕の写真、僕の本はそんな彼らを記録し、後の世に伝える道具に過ぎない。これからお目にかける写真がどう撮られたかではなく、なにが写っているかを見ていただけたら幸いである。
これは発情する最前線からの緊急報なのだから。」

今回の展示は全て「アートの最前線はストリートにある。」という都築の言葉に集約されている気がします。
例えばこのバイク。
ものすごく「傾いた」フォルムは異様な迫力がありますが、その先にバカバカしくて平凡で怖い「リアル」が見えてきます。



展示の後半は「デコトラ」「ラブホテル」「秘宝館」など。
それに都築の所有している「見世物小屋の絵看板やスナックを再現したソファーなど何でもありです。

全ての展示を見終わった後は疲れ果てました。
もちろん面白かったからですが、展示物にパワーがあるので、観るのにもパワーが必要でした。

でも、今回の企画はなぜ「広島」だったのでしょうか?
企画した広島現代美術館のスタッフの目の付け所は鋭いと思いますが、やはり「リアル」から遠い場所にいてそれに気がついていない「東京」でこそ開催して欲しかった。

という訳で、会期は7月19日まで。
まだ間に合います。ぜひ!
展覧会解説ブログ

2010 夏 広島旅行

2010-07-12 21:41:09 | 旅行
この土日、広島現代美術館で開催中の「HEAVEN 都築響一と巡る社会の窓から見たニッポン」展を観に広島に行ってきました。
都築展のほか、呉市の島で一軒の銭湯にいったり、かなり濃くて充実した旅でした。

まず土曜日。
新幹線で一路広島に。約4時間。
すぐに呉市に移動。
お昼は呉市名物の細麺うどん。
昔、呉市で働く職工さんたちがすぐに食べられるように考案されたと言う細麺うどんですが、中でも老舗の「山乃家」へ。いきなりヒット。美味しい!
きびきび働くスタッフがいるお店は当り率が多いですね。

そのままバスで、呉市の南の倉橋島に一軒だけある銭湯「西の湯」に。
呉市から1時間ちょっとのバスの旅。
車窓から眺める瀬戸内海の静かな海に和みます。
着いたのは室尾という小さな漁港。
細い路地が山に向かって伸びていて、そのうねうねする道をさ迷うのもいかにも「旅」という感じです。
ベンチではおばあちゃん達が世間話。

で、たどり着いたのが西の湯。
渋い!
4時からの営業開始と同時に入店。常連さんも詰めかけています。
女湯からは常連さんの賑やかな声が。
男湯は静かな男性がひとり。
女将さんにいろいろお話を伺いました。
もう、島でたった一軒の銭湯。常連さんのためにも長く続いて欲しいものです。



で、お風呂の後はちょっと早い食事。
銭湯でも「あそこはオススメ!」と言われた海岸通りの「北吉鮮魚店」へ。



お刺身は鯛にハマチに蛸にイカ。あ、「鯛の皮」もコリコリして美味しかった!
朝、東京を出て、もう島のお風呂に入ってこんな美味しいお刺身を食べている。
なんだか不思議な気分です。

で、帰りも、バスを途中下車して音戸の桜湯に。
カラスの行水でしたが、お客さんも多い生活銭湯を堪能しました。
そのまま「日本一短い定期航路」の音戸渡船(80円)にも乗ったり、広島市安芸区の日の出湯(素晴らしい!)で、今日3軒目の銭湯はしごをしたりして充実の広島ツアー初日を終えました。



あ、最後に広島市内で食べたお好み焼きの「八昌」は大外し。
ビックリするくらい美味しくなくてがっかりでした・・・。

「ぬけさく(道化芸)を求めて…」

2010-07-10 05:55:46 | ライブ、芝居、演芸など
昨日は浅草木馬亭で浅草雑芸団の公演を見てきた。
毎年この時期の恒例行事で、今回のテーマは「ぬけさく(道化芸)を求めて…」。



金子ざん、という人の道化芸を楽しんだ。
ひとりで、太夫、人形、三味線を体ひとつで演ずる「ひとり文楽」、新潟県のお寺に伝わる(?)涅槃仏の絵解き、インドの怪しい観光ガイド「川崎さん」、誰も知らない人物ものまねシリーズで高校の先生などなど、パワフルな芸を楽しんだ。

世の中にはいろんな芸があるものだ、といつも雑芸団の公演を見るたびに思う。これまでも、チンドン屋、紙芝居、猿まわし、タンカバイ(バナナの叩き売り)と観てきたが、チンドン屋さんも、紙芝居の方もここ数年で亡くなってしまった。
だんだん本当に凄みのある芸人さんがいなくなってくるようで、さびしさも感じた浅草の夜だった。