今日は若きペンキ絵見習い師が銭湯のペンキ絵について語る会があると言うので行ってみた。なんとなく少し広い会場でスライドとか使っての講演会なのかと思っていたんだけれど、神保町の雰囲気のある「喫茶去」で美術史を専攻されている大学の先生を中心とした参加者8人のこじんまりした会だった。
でも、逆にその規模が大学のゼミのような雰囲気で和気藹々とした楽しい会となった。先生の子どもの頃の銭湯の話などをしてくださったんだけど、台東区の日の出湯や有馬湯では、銭湯の前におでんの屋台が出て、銭湯に入り終わったお客が、帰りにそのおでん屋で一杯コップ酒を飲んでいた、とか面白い話が聞けて大満足。見習い師もこれからについて語ってくれたり、いや、なかなか良い会だった。
パブリックな空間でありながらパーソナルな時間を過ごす場でもある「銭湯」という不思議な「場」を改めて面白いと思った。
見習い師の彼女がこれからどんな活動を展開するのか、可能性の選択肢はたくさんあると思う。どちらにしても悔いのないように、銭湯のためにも頑張って欲しいよ。
本は「僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由」。
稲泉連という若干21歳の大学生が書いたノンフィクション。若者たち8人にインタビューして、彼らが今、なぜその生活を送るようになったのかを振り返り、焦燥、失望、情熱、不安、いろいろな感情に揺れるそれぞれの人生を描いている。21歳と言うのが信じられないほどの秀作。けっきょく、この作者は後に大宅壮一賞を取るんだけど、この作品を読んだだけでその才能をじゅうぶん感じさせる。
8人の若者へのインタビューなんだけれど、インタビュアーがまだ、社会に出る前の若者(でも高校を中退し、大検を経て大学に入った)ということもあり、取材をしている相手の話が自分に返ってきて、著者も混乱してしまっているのが伝わってくるようなビビッドなニュアンスがある。ベテランライターだったら人生を知っている分、「この取材対象者は青いなー」と感じてしまいそうな事も、自分の事の様に共感を持って聞いているのが分かる。
どこに進んでいけばいいのか分からなかった、高校生の頃の自分を思い出してしまった。って、今もよく分からないけれど…。
でも、逆にその規模が大学のゼミのような雰囲気で和気藹々とした楽しい会となった。先生の子どもの頃の銭湯の話などをしてくださったんだけど、台東区の日の出湯や有馬湯では、銭湯の前におでんの屋台が出て、銭湯に入り終わったお客が、帰りにそのおでん屋で一杯コップ酒を飲んでいた、とか面白い話が聞けて大満足。見習い師もこれからについて語ってくれたり、いや、なかなか良い会だった。
パブリックな空間でありながらパーソナルな時間を過ごす場でもある「銭湯」という不思議な「場」を改めて面白いと思った。
見習い師の彼女がこれからどんな活動を展開するのか、可能性の選択肢はたくさんあると思う。どちらにしても悔いのないように、銭湯のためにも頑張って欲しいよ。
本は「僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由」。
稲泉連という若干21歳の大学生が書いたノンフィクション。若者たち8人にインタビューして、彼らが今、なぜその生活を送るようになったのかを振り返り、焦燥、失望、情熱、不安、いろいろな感情に揺れるそれぞれの人生を描いている。21歳と言うのが信じられないほどの秀作。けっきょく、この作者は後に大宅壮一賞を取るんだけど、この作品を読んだだけでその才能をじゅうぶん感じさせる。
8人の若者へのインタビューなんだけれど、インタビュアーがまだ、社会に出る前の若者(でも高校を中退し、大検を経て大学に入った)ということもあり、取材をしている相手の話が自分に返ってきて、著者も混乱してしまっているのが伝わってくるようなビビッドなニュアンスがある。ベテランライターだったら人生を知っている分、「この取材対象者は青いなー」と感じてしまいそうな事も、自分の事の様に共感を持って聞いているのが分かる。
どこに進んでいけばいいのか分からなかった、高校生の頃の自分を思い出してしまった。って、今もよく分からないけれど…。