今日は岩波ホールで映画。
羽田澄子監督の「いま原子力発電は…」(76年)と土本典昭監督の「原発切抜帖」(82年)の2本立て。
「いま原子力発電は・・・」は、操業が始まったばかりの福島第一原子力発電所を取材したルポ。
東電も取材に協力的で、いかに原子力発電が安全で素敵なエネルギーであるとアピールしている。
もちろん今となってはブラックジョークとしか思えないけど、「原発が事故る可能性は五十億分の一で、隕石が落ちるくらいの確率しかない」とか平気で言っている説明が逆に懐かしい。
原発の危険性に自覚的な立場からの発言も収録されてはいるけど、原発の安全神話を素朴に信じていられた時代は幸せだったんだと思うよ。
で、本典昭監督の「原発切抜帖」が今回のお目当て。
なんと、土本監督が長年続けてきた新聞の原子力関連の切抜をそのまま写すだけのある意味、衝撃的な映画。
これを通したプロデューサーは本当に勇気があるね。
新聞の記事も、記事になった日は当たり前のことに思えても、時間軸を追いながら順番に見ていくと、矛盾があったり予想外の展開になったり様々。
当時の空気はなかなか分からないので新鮮だったし驚きでもあった。
そうは言っても地味な映画なんだけれど、それを面白くしているのが、ナレーション担当の小沢昭一。
さすが話芸の達人。
ユーモラスな語り口で飽きさせずに、切抜ばかりの映画を面白くしてくれた。
という訳で、どちらの映画も今だからこそ、観ていて身につまさせられた。
羽田澄子監督の「いま原子力発電は…」(76年)と土本典昭監督の「原発切抜帖」(82年)の2本立て。
「いま原子力発電は・・・」は、操業が始まったばかりの福島第一原子力発電所を取材したルポ。
東電も取材に協力的で、いかに原子力発電が安全で素敵なエネルギーであるとアピールしている。
もちろん今となってはブラックジョークとしか思えないけど、「原発が事故る可能性は五十億分の一で、隕石が落ちるくらいの確率しかない」とか平気で言っている説明が逆に懐かしい。
原発の危険性に自覚的な立場からの発言も収録されてはいるけど、原発の安全神話を素朴に信じていられた時代は幸せだったんだと思うよ。
で、本典昭監督の「原発切抜帖」が今回のお目当て。
なんと、土本監督が長年続けてきた新聞の原子力関連の切抜をそのまま写すだけのある意味、衝撃的な映画。
これを通したプロデューサーは本当に勇気があるね。
新聞の記事も、記事になった日は当たり前のことに思えても、時間軸を追いながら順番に見ていくと、矛盾があったり予想外の展開になったり様々。
当時の空気はなかなか分からないので新鮮だったし驚きでもあった。
そうは言っても地味な映画なんだけれど、それを面白くしているのが、ナレーション担当の小沢昭一。
さすが話芸の達人。
ユーモラスな語り口で飽きさせずに、切抜ばかりの映画を面白くしてくれた。
という訳で、どちらの映画も今だからこそ、観ていて身につまさせられた。