東京ナイト

旅行、食事、映画にお芝居、日々のささやかな幸せを記録します

「いま原子力発電は…」&「原発切抜帖」

2011-06-30 23:30:26 | 映画
今日は岩波ホールで映画。
羽田澄子監督の「いま原子力発電は…」(76年)と土本典昭監督の「原発切抜帖」(82年)の2本立て。

「いま原子力発電は・・・」は、操業が始まったばかりの福島第一原子力発電所を取材したルポ。
東電も取材に協力的で、いかに原子力発電が安全で素敵なエネルギーであるとアピールしている。
もちろん今となってはブラックジョークとしか思えないけど、「原発が事故る可能性は五十億分の一で、隕石が落ちるくらいの確率しかない」とか平気で言っている説明が逆に懐かしい。
原発の危険性に自覚的な立場からの発言も収録されてはいるけど、原発の安全神話を素朴に信じていられた時代は幸せだったんだと思うよ。

で、本典昭監督の「原発切抜帖」が今回のお目当て。
なんと、土本監督が長年続けてきた新聞の原子力関連の切抜をそのまま写すだけのある意味、衝撃的な映画。
これを通したプロデューサーは本当に勇気があるね。



新聞の記事も、記事になった日は当たり前のことに思えても、時間軸を追いながら順番に見ていくと、矛盾があったり予想外の展開になったり様々。
当時の空気はなかなか分からないので新鮮だったし驚きでもあった。
そうは言っても地味な映画なんだけれど、それを面白くしているのが、ナレーション担当の小沢昭一。
さすが話芸の達人。
ユーモラスな語り口で飽きさせずに、切抜ばかりの映画を面白くしてくれた。

という訳で、どちらの映画も今だからこそ、観ていて身につまさせられた。

『AKBがいっぱい ~ザ・ベスト・ミュージックビデオ~』

2011-06-27 00:01:16 | AKB48
今日は一日中、家でAKBのミュージックビデオを観ていました。
『AKBがいっぱい ~ザ・ベスト・ミュージックビデオ~』というタイトルで、08年のデフスター・レコーズとの契約解除後のすべてのミュージッククリップを収めた集大成的なPV集が発売されたのでさっそく買ってみたのです。

全36曲、収録時間は何と325分!
見応えがありました・・・。



「ヘビーローテーション」「ポニーテールとシュシュ」といったメジャー曲だけではなく、アンダーガールズの歌うカップリング曲や企画曲も入っているのですが、それがかなり面白かった。

どのPVも工夫されて撮られているので楽しいのですが、さすがに選抜メンバーばかりだと飽きが来てしまいます。
でも、ふだんは露出の少ないアンダーガールズやシアターガールズのメンバーが一生懸命に歌っているカップリング曲は良曲が多く、画面に見入ってしまいます。

中でも高城亜樹さんがセンターで、指原莉乃さん、松井玲奈さんもいる今から考えればすごいメンバーが揃った09年の「君のことが好きだから」と、シアターガールズ達が自分自身を応援しているような歌詞の「僕のYELL」は、どちらもキラキラした輝きが見られる名曲。

この『AKBがいっぱい』は、それぞれの楽曲ごとに、そのPVに出演したメンバーが数人、思い出や感じたことをコメントしているのですが、同じ選抜メンバーばかりが出てきます。
まあ、それだけたくさんの楽曲に出ていると言えば、それまでですが、バリエーションを考えると、いろいろなメンバーを出してあげて欲しかった。
せっかく丁寧に作った集大成的な作品なのに、コメント収録に工夫が無くて、それだけが残念でした。

で、他にも、是枝裕和監督が今年の春に撮った「桜の木になろう」は、まるで映画。
しっかりストーリー性があって、見応えがありました。
役者から芝居っぽくない自然な演技を引き出すのが上手い監督なので、是枝監督を起用して、AKBメンバー総出演の、ちゃんとした映画を作ってみても面白そうです。

あと、さいきん注目している松原夏海さんの姿を探しながら観ていたのですが、なかなか映りません・・・。
映ってもちょっとだけだし、あまり魅力が引き出されている感じではないので、がっかり。
PVになると表情が生き生きしていないのはなぜでしょう?
ただ、名曲「ひこうき雲」のPVはAKB劇場で収録した作品だからなのか、自然で楽しそうな表情を観ることが出来ました。

という訳で、バラエティーに富んだ楽曲と、それに合った映像がたっぷり詰まったお得なPV集でした。
どのPVも、ほんとうに丁寧に作られていることに改めて驚かされます。
今なら出せば売れるだろうし、スケジュールも取れないはずなのに、粗製乱造的な作品がまったく無いのはさすがです。
こうした部分で絶対に手を抜かないところが、秋元康の凄みなのでしょう。

ところで、何も考えず「DVD」を買ってしまったのですが、考えてみれば「Blu-ray」を買えばよかった・・・。
失敗です。

<収録曲>
・Baby ! Baby ! Baby !  ・大声ダイヤモンド  ・10年桜  ・涙サプライズ! 
・言い訳Maybe ・飛べないアゲハチョウ ・RIVER ・君のことが好きだから 
・ひこうき雲  ・桜の栞  ・マジスカロックンロール ・遠距離ポスター 
・Choose me!  ・ポニーテールとシュシュ ・盗まれた唇 
・僕のYELL ・マジジョテッペンブルース ・ヘビーローテーション ・涙のシーソーゲーム
・野菜シスターズ ・ラッキーセブン ・Beginner <ORIGINAL VER.> ・僕だけのvalue
・泣ける場所 ・君について ・チャンスの順番 ・予約したクリスマス 
・胡桃とダイアローグ ・ALIVE  ・ラブ・ジャンプ ・桜の木になろう <完全版>
・偶然の十字路 ・キスまで100マイル ・エリアK

<特別収録>
・心の羽根 ・あなたがいてくれたから

「宮崎 銀鏡神楽」@国立小劇場

2011-06-26 12:13:16 | ライブ、芝居、演芸など
昨日は国立小劇場でお神楽。
神楽の盛んな宮崎の中でも、古風を残しているといわれる銀鏡神楽。
国の重要無形民俗文化財に指定されています。

お神楽は、それぞれの土地の長い歴史の中でずっと伝えられてきたもの。
民衆の自然を畏れ敬う気持ちや五穀豊穣を祈る素朴な気持ちが込められています。
これまで本や映像では何度か触れることもありましたが、実際に見るのは初めて。



今回は、銀鏡神楽保存会の人たちが国立劇場の晴れ舞台で全三十三番の神楽のうち、二十二番を上演。
僕は後半の十二番を観ました。

で、面白かった!
岩戸開きの場面を描いた「手力男命」「戸破明神」などもきちんとしたお神楽で良かったのですが、天地創造から人類発生に至るまでの説明を行ない子孫繁栄を願う「室の神(へやのかみ)」という式目が印象的。
女の衣装を付けた一人舞いで、少しセクシャルな感じで面白くもあるのですが、民衆の素朴な世界観が伝わってきて興味深かったです。
途中、いざりながら男達が舞台に上がり、わらわらと足で女神を倒す演出は、コミカルなんだけど、怖い感じで驚きました。

最後の猪狩りの様子を演じる古い狂言「ししとぎり」も素晴らしい。
チラシにもその写真が使われていますが、あまりにものんびりした話の展開の遅さは驚異的。
いちおう猪を弓で倒す、という話なのですが、ぜんぜんドラマチックじゃなくて、どうでもいい話を登場した二人がずっと繰り返します。
その時間感覚は、ぜったい現代ではありえません。
もう少し、だれる部分を、はしょったり、盛り上げようとしたりする演出が入るはず。
そんな余計な小細工がぜんぜん無いのが神楽感覚なのでしょう。
すごいな~。

という訳で、中世の空気が伝わってくるような不思議な神楽の時間を堪能しました。

きゅうりとゴーヤ

2011-06-25 06:52:59 | Weblog
先週、会社の人から、きゅうりとゴーヤの種をもらいました。

以前から、何か植物、しかも食べられるものを育てることにほのかな憧れがあり、そうした解説書を買った事もあったのですが、何故かタイミングが合わず、なかなか育てることが出来ないでいました。
そんな時に、同僚が「毎年、育てているゴーヤが取れすぎて大変です」と話していたので、さっそく種を分けてもらって、先週、種まきにチャレンジしてみたのです。

それが先週の日曜日。
今朝、見てみたら写真のように順調に育っていました!!



もらったのは「ゴーヤ」と「きゅうり」の種。
でも、この芽がどっちなのかはよく分かりません。
プランターを半分に分けて、それぞれ植えたのですが、もう半分は芽の出る気配はなし・・・。

でも、初めての芽吹きは、単純に嬉しいです。
はまりそうな気もします。

種をくれた同僚はベランダ中にプランターがあって、「毎日の水遣りがたいへん」とこぼしていました。
それも楽しそうではあります。

まずはこの芽が無事に育ってくれますように!!

韓国家庭料理 hankuu@大久保

2011-06-21 23:00:02 | グルメ
今日は、大久保の韓国料理屋さんで宴会。
「韓国家庭料理 hankuu」。

大久保で飲むのは久し振り。
5年位前に犬料理を食べに行ったのが最後かもしれない。
その時は、ちょっと怪しげな風情も残っていたけれど、今日は、大久保コリアンタウンの変貌振りにびっくりした夜だった。

お店は裏道の路地に面しているんだけど、その道は大勢の人が行きかっている。
そのほとんどが若い女性。
むかしを知る身としては驚き。前は怖くてひとりでは歩けないくらいだったのに。

僕たちは仕事絡みの打ち上げで、20人位の宴会だったけど、それ以外の席も満席。
で、テーブルを見回すと、ぜんぶの席が女性グループ。
お目当ては、お店で働く韓流スター似のイケメンスタッフたち。
みんな一定水準以上のイケメンばかりで、お客さんにもフレンドリーに接している。
僕たちのテーブルで、スタッフ達も交えて写真を撮ってもらったんだけど、それが終わると、他の席でも「一緒に写真を撮ってください!」とスタッフに頼んでいた。

何と言うか、本当に時代は変わっているんだな、という感じ。
一緒の席の女性に、韓流スターのどこが魅力なのか聞いてみると、「優しそうな反面、徴兵制度の効用のせいか、マッチョな感じもあって良い」とのこと。
それを目当てに、こんなに沢山の女性達が集まるのか・・・。

どの飲食店もお客が集まらず大変な状況の中、大久保の韓国料理屋さんは自分たちの持ち味を活かしながら、お店を繁盛させている。
宴会の途中、お店の女性社長さんがわざわざ挨拶に来たけれど、本当に逞しいな、と思いました。

あ、料理はそれなりに美味しかったです。
でも、このお店の売りはそこには無いと思う。

あと、お店の壁にAKB48の宮崎美穂さんのサインも発見。一週間くらいに来たみたい。
韓流番組のMCを始めたみたいなので、そのロケで来たのかな。
なんだか彼女と韓流ってマッチングが悪そうな気もするけど・・・。

五百羅漢展@江戸東京博物館

2011-06-19 22:23:16 | 展覧会
今日は江戸博で「五百羅漢 ―増上寺秘蔵の仏画  幕末の絵師 狩野一信」展に。
数年前から話題になっていて、ずっと観たかった展覧会。

いやー、噂にたがわぬすごい作品でした。
狩野一信は、1816年生まれの絵師。
名前からすると典雅な狩野派の人かと思いきや、実はあんまり縁の無い在野の絵師で、幕末の時期、芝増上寺に住み、十年かけて五百羅漢図を100幅描いた。

凄まじく迫力のあるその作品は、蕭白、若冲にも通じる印象だけど、もっとアクが強く、一度観たら忘れられない。

で、せっかく人生を賭けて描いた五百羅漢図だけれど、96幅まで描いたところで一信は亡くなってしまい、その作品もずっと忘れられていたとのこと。
しばらく前にぐうぜん発見され、今回、大規模な展覧会で一挙に公開されることになった。

羅漢とは、釈迦の弟子で、悟りに達した尊い聖者のこと。
まずびっくりするのが、羅漢達の「濃さ」。
眉毛もじゃもじゃ、筋肉隆々、実に人間臭い羅漢達が、大きな絵の中に沢山。

それぞれの絵は「余白の美」なんて言葉は無縁の「濃さ」。
羅漢だけでなく、動物や植物が生き生きと隙間無くびっしりと描き込まれている。

100幅の絵は、いろいろなテーマに分かれて描かれているんだけど、羅漢達が瞑想していたり、仏像を彫っていたり、議論していたりといった平和な日常生活から、地獄にいたり、鬼達を退治していたりと、ドラマチックなシーンもあって飽きさせない。

びっくりしたのが、羅漢達の神通力を描いた作品群。
この絵の中では、頭から水を噴出させている羅漢が・・・。



こちらの羅漢は、実は不動明王の仮の姿で、「ジャーン!」とばかりに顔の皮をはがすと不動明王のお顔が・・・。



いったいどういう発想なのか。
素晴らしい。
他にも教典からビームが出て鬼を退治していたり、へんてこりんな動物達が登場したり、ホント楽しすぎる。

昨日は日本民藝館で渋い江戸の美を観て、今日はこの濃い五百羅漢。
江戸の振り幅の大きさを実感した週末でした。

開館75周年記念 日本民藝館名品展

2011-06-19 01:14:31 | 展覧会
今日は大好きな日本民藝館へ。
「開館75周年記念 日本民藝館名品展」という企画でした。

河井寛次郎、芹沢介などのお馴染みの作家の作品の他、初代館長、柳宗悦の書も展示されていました。
柳宗悦の書は初めて見ましたが、デザイン的に工夫してあっておもしろい。さすがですね。
写真の書もよかったですが、「今日 空晴れ又」という書が印象に残りました。



常設の展示も相変わらず素敵すぎます。
印象に残ったのは、室町の頃の牛王宝印と沖縄の焼き物。
どっちも小品ですが、かわいらしくて良い感じです。
こういう小品が素晴らしいのが民藝館の良いところ。

実は、震災のあと、お皿とか骨董とかに凝っていた自分がバカバカしくなって、「もう、なんでもいいや」とか思っていましたが、俄然、物欲が湧いてきました。
やっぱり出来る範囲で「用の美」に囲まれていたいものです。

今日は旧柳宗悦邸も開館していていました。
こんな生活もあるんですね。うーむ・・・。

是枝裕和監督の映画「奇跡」

2011-06-18 00:17:12 | 映画
今日は、是枝裕和監督の映画「奇跡」。

是枝監督の映画はほとんどすべて観ているけど、今回の映画も是枝さんらしい空気を感じる作品だった。
「誰も知らない」と同じように子ども達だけの冒険を描いているけど、今作の方がより時代に寄り添った作品だと思った。
子ども達も大人達も、なんだかみんな屈託を抱え、もやもやしながら過ごしている。

主人公の兄弟は、小学6年生と4年生。
大阪で育ったんだけど、両親は分かれてしまい、今はふたりも福岡と鹿児島でそれぞれ暮らしている。
ミュージシャンの父親と福岡で暮らす弟は、美人のクラスメイトに囲まれけっこう楽しく自由にやっている。
いっぽう、お兄ちゃんは、火山灰が毎日降る鹿児島でお母さんとその両親と暮らしている。こちらはまだ鹿児島に馴染めないし、いろいろ問題も見えてしまう年齢。
周りの大人達は、両親も含め、行き詰まっていたり、なんだか冴えない感じ。
クラスメイト達も、お父さんがギャンブルにはまっていたり、飼っていた犬が死んじゃったり、女優になりたいけどなかなかチャンスがなかったり、こちらもそれぞれ問題がある。

そんな中、お兄ちゃんは「何とか前のように家族で暮らしたい」という願いをかなえるため、兄弟それぞれの友達を連れて、熊本郊外の田舎駅で1日だけ合流する。
「新幹線の一番列車がすれ違う時奇跡が起きる」という噂話を信じて・・・。



子ども漫才師の「まえだまえだ」のふたりが演じているんだけど、実に良かった。
彼らのキャスティングがこの映画の鍵。
屈託を抱えながら生きている登場人物たちの中で、弟の明るさが救いとなっている。
実に自然に嫌味なく演じているので、見ているこちらもホッとするほど。

まず、何かを信じてみる。
そんなメッセージのある映画だと思うけど、今だからこそ、すんなり伝わってくるのかもしれないと思ったよ。
でも、渋谷の映画館で観たけれど、お客さんはガラガラ・・・。
映画の宣伝はけっこう見かけるけど、びっくりするほどお客がいなかった。
うーむ・・・。

AKB48新メンバー、江口愛実さん

2011-06-15 23:13:30 | AKB48
またまたAKB48でニュースがありました。
総選挙が終わったばかりなのに忙しいことです。



写真は、AKBの新メンバー、江口愛実さん。
この6月、オーディションを受けずに入った12.5期生。
オーディションを受けずに入ったのは、1.5期生の篠田麻里子さん以来、ふたりめ。
さらにデビューが、いきなりの「週刊プレイボーイ」表紙!、そしてグリコの新商品のCMでは、前田敦子さん、大島優子さんなど上位メンバーを従えてのいきなりのセンターポジション、ということで話題沸騰。

僕もすぐに週刊PBを買ってしまいました。
秋元康さんが「彼女こそは究極」と絶賛しているそうです。
でも、確かにきれいだけど、実はAKBメンバーは、「ただきれいなだけ」というモデル的なメンバーは誰もいません。

AKBはそれぞれのメンバーが、キャラクターを確立して、ファンはそれを楽しむシステムなので、「きれい」というファクターは、単にキャラのひとつでしかなく(まあ大きな要素ですが)、それ以外にも、自分にあったキャラを確立する必要があるのです。

例えば、AKBできれい担当のメンバーといえば、小嶋陽菜さんや渡辺麻友さんがいますが、小嶋さんは「天然」「脱力」「リラックス」といったキャラ。
渡辺さんは「アニメオタク」「ちょっと前までメンバーとも話せなかった引っ込み思案」といったキャラだったりします。
ファンはそうした属性も含めて楽しんでいるのです。

なので、ただきれいなだけで、なんで江口さんは「彼女こそ究極」と言われるんだろうと不思議に思っていました。
しかしここに来て、「江口愛実CG疑惑」という説が浮上してきました。

彼女は、グリコ「アイスの実」でCMデビューしているわけですが、そのCMの話題作りのための壮大なドッキリでは、と言う訳です。
確かにCMの動画を見ると不自然な感じがしなくもありません。
でもリアルといわれればそんな気もしてきます。
いったいどっちなんでしょうか?

総選挙が終わったばかりなのに、次から次へと仕掛けを考えてくる秋元P、すごいです。

グリコ「アイスの実」CM動画

AKB48 A1st「PARTYが始まるよ」公演~見逃した君たちへ AKB48グループ全公演~

2011-06-12 23:20:48 | AKB48
今日は、「見逃した君たちへ」~AKB48グループ全公演~を映画館で観てきました。
20日間に渡って行われた「見逃した君たちへ」も今日で最終回、最後は初心に戻ってA1st「PARTYが始まるよ」公演です。

このセットリストは、2005年の12月、AKBが結成されて最初に行われたもの。
タイトル通り、まさにここからパーティーが始まった大切な公演です。
しかも今日は1期生のチームAオリジナルメンバーに加え、チームKにとっても最初のセットリストなので大島優子さん、宮澤佐江さんら2期のメンバーも入った豪華な16人によるステージなので楽しみにしていました。



結果は、まずまずかな。
大島優子さんの表現力はやはり別格。
MCのコメントも安定していて安心してみていられます。
他に、総選挙で躍進した梅田彩佳さん、増田有華さんが輝いていました。
立場が人を作る、といったところでしょうか。
特に梅田さん、表情が豊かで自信溢れるステージを披露し、他の上位メンバー以上に目立っていました。
あとは、板野友美さん、秋元才加さんも良かったかな。ふたりともステージ映えしますね。

この「見逃した君たちへ」で注目している松原夏海さん、相変わらず楽しそうには踊っていましたが、A1st自体、あまりダンサブルなセットリストではなく、けっこう棒立ちで歌うだけの簡単なものなので彼女の個性が出しづらかったかもしれません。
他の公演の時と比べても、彼女がカメラに抜かれる回数も少なかった気がします。
今日の公演のAKBメンバーの中、総選挙で順位が付かなかったのは彼女だけ。
なんでだろう・・・。
貪欲に前に出て行く性格じゃないからかな。
もっと活躍の場を与えて欲しいけど、彼女自身、今の状態で落ち着いちゃっているのでしょうか?

いっぽう、相変わらず前田敦子さんの表情は冴えません。
カメラが抜いても無表情な時が多く、ドキッとしてしまいます。
たまに笑っても、なんだか無理をしているようで、だんだん痛々しくなってしまうほど。
本当に大丈夫でしょうか。

演目は、タイトル曲の「PARTYが始まるよ」が期待感が高まる感じでよかったかな。
他に秋葉原に実在するお店の店名を読み込んだ「AKB48」が賑やかでした。でも既に閉店してしまったお店もあったりして、5年の月日は長いなと感じました。
彼女達も、当時の衣装を着て「もうさすがに厳しいかも」と笑いながら話していましたが、半分本気かもしれません。
花の命は短いですね・・・。

という訳で、今日は公演時間も短く、なんだかあんまり印象に残らない感じでした。

A1st「PARTYが始まるよ」公演
板野友美/小嶋陽菜/篠田麻里子/高橋みなみ/前田敦子/峯岸みなみ/佐藤由加理/浦野一美/平嶋夏海/大島優子/宮澤佐江/秋元才加/河西智美/梅田彩佳/増田有華/松原夏海


あ、「見逃した君たちへ」~AKB48グループ全公演~は結局19公演のうち、8公演を観ることが出来ました。
ベスト3は、チームK5th「逆上がり」公演と、B4th「アイドルの夜明け」公演、それにK3rd「脳内パラダイス」公演です。

「逆上がり」公演は全体的な完成度の高さ、「アイドルの夜明け」公演はオープニングの凝縮感あふれる破壊力、「脳内パラダイス」公演は逆にアンコール後の怒涛のスピード感が印象に残っています。

「AKBの基本は、劇場公演だ」とよく言われますが、本当にそうだと思いました。
TVではなかなかその魅力が伝わらないメンバーも、自分の居場所を見つけて輝いていたり、上位メンバーでも意外にぱっとしなかったり、まさに一期一会。
でも、思っていたよりはるかに完成度が高く、本当に楽しかった。
できれば実際にAKB劇場で観たいものです・・・。