東京ナイト

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「リアル 最大の奇抜」@府中市美術館

2018-04-01 19:53:31 | 展覧会
今日は府中市美術館で「リアル 最大の奇抜」。



西洋絵画の画法が入る以前の江戸期の「リアル」を集めた展示。
会場にはいるとまず森狙仙の「群獣図巻」。
輪郭を線で描かず、細かな筆で一本一本の毛をひたすら描くことで獣のモフモフした柔らかさやしなやかさを表現した絵。
何というか超かわいいんだけど、獣の目つきがリアルでそこは怖かったww。



他に、村松以弘の「白糸瀑図」は細部は南画の画法を取り入れてるんだけど、横幅170cmもの大作に仕上げることで迫力と驚きを与えてくれる先品。

熊本藩の中老職にあった米田松洞は、桃源郷のような山の風景をひたすら細かく書き込んでいて、でもちょっとほのぼのした風合いもあってアールブリュット風の味も出ている作品。

最後の部屋は、司馬江漢と円山応挙の作品が一堂に。
南画から西洋絵画までいろんな画法を取り入れることで自分なりのリアルを追及した司馬江漢。今見るとちょっと消化不良なこともあってヘタウマ風に見えちゃう絵もあるんだけど、もともと超うまいのに敢えて新しい画法にチャレンジしたその画家としての業が時代ごとの作品の変遷が展示されていることで垣間見れて良かった。
一方の円山応挙はやっぱり卓越したうまさ。20代のころの作品から段違いでビックリでした。

という訳で、かわいい動物画とか若冲とかの流行りじゃなくて、自分なりのリアルを追及した江戸期の画家、という面白い視点でまとめられた今回の展示はとっても面白かった。

あと、常設展の牛島憲之も良かった!
淡い印象なんだけど、ときどきハッとなるような色使いをしていて印象的。


帰りは自転車で行ったので、桜を見ながら野川沿いをのんびりサイクリング。
もう散り始めていたけど文字通りの桜吹雪を浴びながらのサイクリングは気持ち良かった。

銭湯は千歳烏山の給田湯。ちょっと心配してたけど、中島さんのペンキ絵も新しくなっていて一安心。それにしても日のあるうちの銭湯は本当に最高ですね。



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みうらじゅんフェス!@川崎市市民ミュージアム

2018-03-23 19:14:11 | 展覧会
今日は川崎市民ミュージアムで「みうらじゅんフェス!」。



今週末で閉幕とのことで平日にもかかわらずすごい人出。
客層もおしゃれサブカル女子やそんなにおしゃれじゃないサブカルおじさんに加え、中学生以下は無料ということで小学生御一行まで・・・。



で、展示はかなり広い会場を埋め尽くす、みうらじゅん(MJ)のコレクションの数々。
小学生のころに作り始めた有名な怪獣スクラップから自作のフォークソング、初めて「ガロ」に掲載された漫画、いやげものにゆるキャラ・・・、とにかくMJのマイブームの変遷が一堂に会したすごい展示。
まあ、一つ一つ見ていけば、別に渾身の一作という訳でもないのでさらっとみられるんだけど、その物量には圧倒される。
何年か前、横浜美術館で村上隆の膨大なコレクションを展示した展覧会を観たことがあって、その時もその物量に圧倒されたけど、なんか印象が全然違った。
村上隆は、集めざるを得ない切迫した業の深さを感じたけど、MJは小学生からずっと変わらないコレクター癖が感じられてなんだかほほえましい。

MJ本人が語るビデオがいろいろ流れていて解説付きで見ることができる展示方法もうまい。
やっぱりあれだけ楽しそうに語られたら、何でもないものでも輝いて見えてくるよね。
川崎市民ミュージアムは、そもそもこの企画を立てたのもそうだけど見せ方も上手だなーって思いました。
エロは控えめだったけどね。

ちなみに、いやげものの展示を見ていたら、我が家にあるいやげものと同じものが二つあった・・・。
別にそんなにMJに傾倒してるつもりもないんだけど、知らず知らずのうちに影響を受けているのだろうか・・・。

という訳で、なんだかみんな笑顔で楽しくみられる素敵な展示会でした。
あ、自転車で行ったので帰りは用賀の栄湯。唐破風のいい感じの銭湯でした。
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白石加代子女優生活50周年記念公演「笑った分だけ、怖くなるvol.2」

2017-12-11 23:49:08 | ライブ、芝居、演芸など
白石加代子のことは前からその強烈な存在感が気になっていたんだけど、見たことはなかったので行ってきました、白石加代子女優生活50周年記念公演「笑った分だけ、怖くなるvol.2」。



同じ状況劇場出身の佐野史郎との二人芝居。
筒井康隆の「乗越駅の刑罰」、井上荒野の「ベーコン」の2つの短編小説を原作にそれぞれ1時間ほどの、なんだかちょっと怖い物語を達者なふたりが演じています。

特に筒井康隆の「乗越駅の刑罰」は面白かった。
切符を買わずに列車に乗ってしまったひとりの作家が、ひなびた駅で降りようとしたところ、「キセルの罪」で駅員からひどくいじめられる不条理な物語。
意地悪な駅員役を白い顔の白石加代子が実に楽しそうにやっていて、ねちねちキセルの罪を問うところとかいやーな気持ちにさせられます。
最初は「たかがキセル」と余裕こいていたのに白石加代子に翻弄され、だんだん逃げ道を失っていく佐野史郎もはまり役。
といっても二人だけの朗読劇なので、時に佐野史郎が駅員役に転じたりあえてバタバタな雰囲気を楽しませてくれるところが、単調にならず、さすが芸歴50周年といったところ。

舞台美術もシンプルだけど美しく、佐野史郎が選曲したという音楽も素敵だったし、何というか派手さはないけど大人のお芝居で贅沢でした。
で、見に行ったのは亀戸の劇場だったので、芝居が跳ねた後は近くの銭湯「隆乃湯」に行って、路地感が心地よい「ホルモン青木」で遅い夕食。
お店は客層も含めてなかなか興味深く、こちらも楽しかった。

という訳で、やっぱり白石加代子はただ者じゃないと感じた一夜でした。
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映画「エンドレス・ポエトリー」

2017-12-09 09:37:25 | 映画
アレハンドロ・ホドロフスキー監督の映画「エンドレス・ポエトリー」を観ました。



監督は御年88歳。「エル・トポ」で知られている方のようですが、僕は未見だったので、この映画で初めて彼の世界に触れました。

で、強烈なエネルギーと個性に圧倒されました。
上の写真もそうですが、全編、色と音楽に満ちています。
でも、監督がペルーの人ということもあるのか、色の使い方が独特で、ちょっとシケた感じが面白かった。

映画は、監督の自伝的物語。
ペルーでの少年から青年に至る成長期が、夢とも現実ともつかない独特のタッチで描かれます。
通貫しているのは「自分らしく生きる」こと、そして「芸術への信頼」。
青春の祝祭に満ちた瞬間を、本当に美しく情熱的に描くのですが、映画を観ながら「この真っすぐなエネルギーって今の映画にはないよなー」って感じていました。
何というか、ここまで何の照れも衒いもなく青春の輝きを語ることって、最近は難しいと思うのです。

でも、映画や詩や音楽に人生を捧げ、その素晴らしさとともに生きてきた88歳の監督だからこその説得力がありました。

映画の最初で現在の町が監督の少年時代のころに変わる場面転換、CGなんかは使わず、演劇の舞台みたいに街をアナログ的に変えたり、歌舞伎の黒子みたいな人が画面の片隅で小道具を片づけたり、最新技術なんか使わなくてもやれることはいっぱいあるって思ったし、それが逆に新鮮でした。
あと、帰り道、寺山修司とかがまだ生きていたらどんな映画を作ったのかなって思いました。
「前衛」ってやっぱりすごいね。

アレハンドロ・ホドロフスキー監督作!映画『エンドレス・ポエトリー』予告編


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映画「氷の花火 山口小夜子」

2017-12-04 23:10:16 | 映画
昨日は、山口小夜子 没後10年追悼上映会「宵待月に逢いましょう」。
映画「氷の花火 山口小夜子」の上映や彼女のメイクを担当していた方と監督のトークなど。



山口小夜子さんは、日本人初のパリコレモデル。
高田賢三が「小夜子さんはパリに舞い降りてきたかぐや姫のようだった」と語り、山本寛斎は「彼女は20年間、僕のミューズだった」とする圧倒的な美貌。
パリコレでも15ものブランドから声がかかる売れっ子モデルでした。

そんな彼女の後半生、何度か一緒に仕事をしたTVディレクターが、彼女のゆかりの人や第二の故郷パリやモロッコなどを巡り、インタビューを通じて、稀有な存在だった「山口小夜子」を描いていきます。

ずっとトップモデルを務めてきたけど、移り変わりの激しいファッションの世界、彼女の時も過ぎていきます。
でも持ち前の向上心で前衛的な舞踏などいろんなことにチャレンジしていきます。
なんだかずっと少女のような繊細さと新鮮な感受性を失わなかったし、そのために努力していたんだってことがわかりました。

そして40代でのパリコレ復活。
なんだか、そのストイックさに心が締め付けられるようでした。

「美しいことは苦しいこと」。
監督に語った山口小夜子さんの言葉です。

「服は捨てられない」って言っていた彼女が残した膨大な服。
流行が移り変わるファッションの世界でも、彼女の美しさと同じように、何か筋の通った美意識がうかがわれ古さを感じさせませんでした。

映画の最後は、彼女に憧れてファッションの世界に入ったデザイナーやカメラマンによる「山口小夜子へのオマージュ撮影」。
真剣に一生懸命、彼女の美に近づこうとするその姿に何だか涙が出そうでした。

上映後のロビーは、山口小夜子風のメイクやファッションの女性がたくさん。
移り変わりの激しいファッションの世界に何かを残したんだなって思いました。

夜は、西川口のウイグル料理屋さん「火焔山」で忘年会。
https://tabelog.com/saitama/A1102/A110201/11037565/
西川口はディープ中華の町として独自の発展をしているそうで、興味があって初めて訪問。
お店は満席の大盛況でしたが僕たち以外のお客さんはみんな中国の方ばかり。
でも、お店のスタッフはフレンドリーで居心地はよかったです。
で、味は絶品!

いやー、ほんと都心の中華屋とか行く気が失せるほどのクオリティ。
街をぶらぶらしていたら他にもディープ中華屋さんがたくさんあったので、新年会も西川口になりそうです。
それにしても映画を観た表参道と西川口の町の雰囲気が違いすぎて笑ってしまうほど。
どっちも好きだけど。

『氷の花火 山口小夜子』予告編

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「1968年」-無数の問いの噴出の時代-展@国立歴史民俗博物館

2017-11-22 22:33:58 | 展覧会
この前の日曜日、千葉県佐倉の国立歴史民俗博物館で開催中の「1968年」-無数の問いの噴出の時代-展に行ってきました。



ベトナム反戦運動や三里塚闘争、水俣病闘争、それに東大の安田講堂攻防など市民や学生たちが熱かった1968年ころを振り返る画期的な展示会。
もう50年経つんですね・・・。

展示はアジビラや記録文書、新聞など文字資料がほとんど。
でも、時代の勢いや雰囲気が伝わってきて一つ一つの資料をじっくり読んでしまいます。
どの資料からも、文字を信頼して、思いを伝えようとするまっすぐな気持ちが今もにじみ出ています。
これが本当に新鮮でした。

写真が氾濫して、文字もあふれている今と違って、手間と時間のかかるガリ版刷りで1枚1枚、その思いを刷っていたあの時代、まっすぐなだけに読んでいてつらい現実も見え隠れしましたが、それでもそれぞれの文書に込められた思いの強さは強烈でした。

時代が違うんだよ、といえばそれまでですが、やはり集められた膨大な資料を前にすると、空っぽな己の現実を思って立ちすくんでしまいます。

あの時代、これらの資料を作った人たちは70歳くらいでしょうか。
今、この資料を見たらどう思うのか想像するほかありませんが、それぞれ忸怩たる思いがあるのではないでしょうか。
それか、そんな感傷は乗り越えるほどタフになっているのか・・・。
という訳で、とっても見ごたえのある展覧会でした。

で、せっかく佐倉まで来たので国立歴史民俗博物館の常設展も見学。
この博物館には10年位前に1度来た以来。
しょうじき、覗きからくり位しか記憶になかったのですが、展示はかなりリニューアルされているようできれい。
何より館内がとても広いので回り切れないほど。というか、時間切れで本当に回り切れず最後の方は駆け足になるくらいすごい博物館でした。
立地が悪いからお客さんもそんなに多くはないのでゆっくり見られるのもいい感じです。
レストランはいまいちだったけど、国立歴史民俗博物館すっかり気に入りました。
また来よう。

最後は京成佐倉駅に帰る途中に見つけた「小料理 花びし」。
食べログにはなぜか何のコメントもないお店だけど、実は地元の人気店らしくほぼ満席。
どの料理もおいしくて大満足。
今度博物館に来た時もまた来よう、と思えるお店でした。
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那須岳と三斗小屋温泉

2017-11-14 21:27:38 | 山のぼり
今年はずいぶんたくさん山登りに行きました。
白馬岳、安達太良山、栗駒山、霊山、それに飯豊山には2回も登っています。

で、先週末は那須岳に行ってきました。
那須は去年も登っていますが、今回のお目当ては三斗小屋温泉。
数時間歩かないとたどり着かない秘湯の宿です。

予報では晴れのはずでしたが、山に近づくとだんだん怪しくなってきます。
ロープウェイは強風のため運休とのこと。
そう、ここ那須岳は風が強いことで有名なのです。
今回も、強風のため登頂をあきらめて下山する登山者にずいぶん会いました。

僕たちも樹林帯を超えた途端、強風にさらされます。
本当に立っているのもやっとなほど。
無雪期でこんな強風を体験するのは初めて。風速20mを優に超えていたはず。

何とか峰の茶屋の避難小屋にたどり着くと小屋の中は同じように避難してきた登山者でいっぱい。
しょうじきこのまま登山をあきらめようと思ったほどでしたが、覚悟を決めて三斗小屋温泉に向かうため小屋を飛び出します。
樹林帯に入ると、あれほど強かった風も止んだので、あとは順調に一路温泉に。



三斗小屋温泉は2軒の宿があるのですが、僕たちは露天風呂のある煙草屋旅館に。
噂にたがわぬ素朴な宿。サービスというものも基本無い感じです。

でも露天はよかった。


翌朝は一面の雪景色に変わっていました。



本当は那須連峰の最高峰、三本槍岳に登る予定だったのですが相変わらずの強風。
無理せず下山することに。
風の影響を受けにくい牛ヶ首から湯本温泉のコースをチョイス。

下山する途中からだんだん天気も良くなって青空も見えてきます。
冬から秋に逆戻りしたよう。
秋晴れの静かな登山を楽しめました。

山麓では、那須七湯の一つ高雄温泉に。
おおるり山荘というホテルなのですが、なんというか雰囲気が荒れています。
露天も驚くほどぬるくてビックリ・・・。
うーん残念。

そこでもう一軒の温泉に行くことに。
那須湯本温泉 雲海閣。
こちらもきれいな宿ではないですが、おおるり山荘と違ってなぜか気になりません。
そして泉質も相当良いです。おススメ!

お風呂のあとは黒磯駅までバス。
黒磯で夕食。「ラ マドレ」で昔ながらのナポリタン。
そのあとは、非常にレベルの高いカフェ「SHOZO CAFE」に。
ここも超おススメ!
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映画「沈没家族」

2017-11-05 00:12:41 | 映画
今日は品川区新馬場で「ドキュ・メメント」というドキュメンタリー映画祭。
いろいろやってたみたいだけど、出かけたのが遅くて、インド人女性監督の「カシミール」をテーマにした映画のティーザーと監督自身によるプレゼン位しか聞けなかった。
ドキュメンタリー映画も国によって捉え方が当然違って、シリアスな紛争地帯を撮ろうとしている監督の前のめりで饒舌すぎるプレゼンが印象的。
「絶対にこの作品を作りたいんだ」という意思を感じた。
いろいろハードルは高そうだけど、完成したらすごい映画になりそうなのでぜひ観てみたい。

もう一本は、「沈没家族」という日本のドキュメンタリー映画。
監督は、子供のころシングルマザーとボランティアで集まった大人たちに集団保育されて育ったという人。
みんなで住んでいたマンションや父親など自らのルーツをビデオカメラを持って訪ねてめぐる映画。

この話、なんか知っている気がしていたんだけど、調べてみたら「だめ連」界隈の人たちみたい。
むかーし彼らが書いた「だめ連宣言! 」とかを読んでいたことを思い出した。
自分でも読んだことすら忘れてたけど、頭のどこかには残っているんだね。記憶って不思議。

大人になった監督は意外にふつーの人に育っていてそれもなんだか不思議。
映画の中でも誰かが言ってたけど、もっとアナーキーな人になってるかと思った。

映画祭はまだ続いてたけど、お腹がすいたので途中で抜けて東海道を品川に向けてテクテク。
お目当ての銭湯は臨時休業だったけど、おいしい中華屋「チャイニーズレストラン 野沢屋
」があったり、「幕末太陽傳」の舞台、土蔵相模の跡地がマンションになってるのを見つけたり、夜の散歩も楽しかった。
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映画 「We Love Television?」 萩本欽一ドキュメンタリー

2017-11-03 20:37:06 | 映画
今日は渋谷で映画 「We Love Television?」。
萩本欽一さんが日本テレビの土屋敏男と組んでチャレンジしたお笑い番組制作の舞台裏を追ったドキュメンタリー映画。



萩本欽一さんのTV番組ってこれまでそんなにきちんと観てきませんでした。
でもこの前、小林信彦の本を読んでいたら欽ちゃんは浅草の劇場出身とのこと。
毛色はぜんぜん違うけど渥美清やたけしと同じバックボーンだと知って興味を持っていたところに、今回の映画の公開を知って観てみることに。

せっかくならと初日に行ってきました。
欽ちゃんと土屋P、そして次長課長の河本準一の舞台挨拶付きです。

映画は土屋Pの監督作品らしく「電波少年」っぽくアポなしの突撃取材から始まります。
「欽ちゃん、また視聴率30%の番組を作りませんか?」と。

意気に感じた欽ちゃん、そこから番組プランを練っていきます。
チームラボとか東大の先生とかいろんな人に会いながら。
途中、東日本大震災を経て何とか番組がオンエアされるまでの軌跡が欽ちゃんのビデオの自撮り(!)映像を中心に描かれます。

印象に残ったのは、土屋Pが欽ちゃんに「視聴率30%の番組を作りませんか?」と話しかけた時の表情。
そしてオンエアのあと、視聴率を伝えられた時の表情。

「視聴率100%男」と呼ばれテレビの一時代を築いた欽ちゃん。
「数字がすべてだから」と語りますが、その数字を作るために狂気にも似たエネルギーを注ぐその姿は圧倒的。
優しく温かな口ぶりだけに強く印象に残りました。
「視聴率30%を取るためには、出演者だけでなく番組にかかわるすべての人が自主的に自分の限界を超えて初めて達成できるんだ。そしてそのためには予定調和ではなく台本を超えたスパークする瞬間が必要なんだ」。
同じようなタレントと芸人がどの局でも似たような番組をしている今のテレビだけじゃなく、モノを作っているいろんな人に見てほしいと思った映画でした。

舞台挨拶で「欽ちゃん走り」のポーズも見られたし満足です。

映画の後は、國學院大學博物館で企画展「神道の形成と古代祭祀」。
宗像・沖ノ島の世界遺産登録を機に注目されている古代の祭礼。資料点数はそれほど多くなかったですが大好きな博物館なので常設展示もじっくり見て、こちらも満足でした。
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映画「オン・ザ・ミルキー・ロード」 エミール・クストリッツァ

2017-10-31 00:03:45 | 映画
今日は映画「オン・ザ・ミルキー・ロード」。



「アンダーグラウンド」のエミール・クストリッツァの9年振りの新作。
クストリッツァは今年9月、彼自身のバンドを率いてのZepp東京ライブがあったので行ってきたばかり。
正直、Zeppが埋まるレベルの演奏じゃなかった気がしたけど、そんなの関係ないくらい自由に楽しそうにステージではしゃいでるオッサンたちが印象的でした。
でもクストリッツァだけは独特のセクシーさがあって、客席の女性陣はうっとりしてうるようでした。

この映画も、クストリッツァが主役を務めていてやっぱりセクシー。
ヒロイン役のモニカ・ベルッチもやたらセクシーなのでそんな不思議な主人公を中心にクストリッツァ得意の寓話的不可思議世界が語られていきます。

物語は内戦中のバルカンとおぼしき美しい村。
ときどき停戦が締結されると戦闘は止むのですが、なぜかすぐに破られまたドンパチが始まってしまう状況がずっと続いています。
クストリッツァは戦争前は音楽家だったのですがいろいろあって今は敵の銃弾をかいくぐりながら牛乳を牧場にもらいに行く係。
ラバに乗ってなぜか黒い傘を差しながらトコトコ向かう先はおかしな時計塔のある牧場。
そこにはユーゴ時代、新体操で活躍したちょっとエキセントリックな女性がいて、当然クストリッツァのことが好きで、で、そこに謎の女モニカ・ベルッチが現れて・・・、と相変わらずのクストリッツァ節。
結婚式のシーンとか「待ってました!」っていう感じ。
クストリッツァはやっぱり音楽の使い方もうまいし目まぐるしくカットが変わって祝祭感あふれるシーンはほんと真骨頂で楽しかった。

でも映画の後半の主人公二人の逃避行はちょっと長すぎかな。
風呂敷を広げたものの息が続かなくなったみたいで、「アンダーグラウンド」程の魔術性は感じられませんでした。
でもこういう映画こそ映画館でみるべき作品だなって思いました。
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