東京ナイト

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地震後に思ったこと

2011-03-20 11:29:04 | Weblog
今回の地震ですごく思ったのが、ソーシャルメディアの可能性と市民の力。
ツイッターの情報量は相変わらずすごいし、webの情報まとめサイトは次々と立ち上がっている。

いっぽう、既存メディア、特にTVは新しい可能性を感じられず、TVしか情報源のない人は相当不安になるだろうと思う。
今回の買占め騒動もその影響が大きいはず。
だって、毎日のように地震と津波の映像を見せられた上、原発が不安を掻き立てれば、自己防衛本能が働くのは当然だと思う。
ここに来て買占め批判が続出しているけど、上から目線な気がして、庶民の心理に沿ったものとは思えない。
むしろ混乱がこの程度で収まっていることの方が驚きだったりするよ。

先週の地震発生直後、会社の近くに避難したんだけど、その途中、自動販売機がちゃんと動くかどうかチェックしている自動販売機会社の人がいた。
太平洋戦争で東京がめちゃめちゃになっていたときも、電車のダイヤは正確だったという話を聞いたことがあるけど、秩序を取り戻そうというパワーはすごい。

その事は良い面と悪い面があると思う。
良い面は、今の混乱の少なさ、復旧の早さにつながること。これが日本の底力だと思う。

でも、既存のカイシャ(僕の勤め先も含め)は、さっきの自動販売機会社の人と同じように、震災前に立てた計画に何とか戻そうと必死。
というか、何とか元通りになってくれないか、祈っているばかりな気がする。
東電が即応性を欠いている事への批判は、当然だと思うけど、実は日本中のカイシャが同じような状況なんじゃないかと思う。
だから、中国電力も、これだけ日本中が騒いでいるのに、原発の建設を計画通り平然と進めようとしたんだろう。
良い悪いじゃなくて、地震前に立てた計画があるんだから、それに従うのは当然、ということなんだろう、

ツイッター上に飛び交う、今回の地震後の市民、もしくはそれに近い感覚を持った会社の人たちのすばやい動きを見ていて、カイシャから市民への権力移譲は思ったより早く進むような気がしてきた。
少なくとも、情報に関しては、TVなどの情報の方が眉唾で、一次情報により近いところからの発信を信じる気になっている。

そういえばフジサンケイグループのWebサイト「ZAKUZAKU」が報じた「反日報道」に対して、町山智浩さんが検証して、全くのガセだと暴いている。
町山智浩さんの検証
ここは本当に為するような報道が目立つよ。

原発に関しても、TVで発言している大学教授が実は「元東芝の原子力担当幹部」だったりする背景を知ってしまうとね・・・。

あと、ここ数日で気になったニュースとサイトを順不同でピックアップしておきます。
震災ホームステイ
日本ユニバ物資配送支援
モンベルアウトドア義援隊
被災者支援情報サイト
原発Q&A
東北入浴施設案内
前回の日記「銭湯でエコ」で紹介した宮古の旭湯さんが無事営業されていることを確認できた。
引きこもり男性の救出
ラルフローレンの日本応援ポロ
ツイッター上のリアル電車情報
被爆するとどうなるのか?
USTREAMの記者会見実況中継
会見をライブで見ていると、本当に不安になってくる・・・。

最後に、すごく勇気づけられたおじいさんの発言
もう150万回以上再生されている!