東京ナイト

旅行、食事、映画にお芝居、日々のささやかな幸せを記録します

久し振りのイベント企画

2011-02-24 00:29:03 | 東京ナイトイベント
このところイベントを企画していなかったのですが、久し振りに来月、開催を計画しています。
テーマは「日本酒」。

このブログにも何度か登場している友人、たけさんは大塚でこだわりの日本酒専門酒屋を営業していて超日本酒に詳しく、かつ溢れるほどの愛情を持っている人。
彼のオススメの日本酒をみんなで飲みながら、知ればお酒がもっと好きになるような知識や蔵元の情報などを教えてもらいたいと、ずっと思っていました。

で、来月いよいよ「東京日本酒ナイト」を開催しようと思います。
シリーズにするつもりなので、今回は特に「新酒」をフューチャー。
出来立てほやほやのお酒を賑やかに騒ぎながら飲みつくそうという企画です。

で、今日はたけさんのお店「こだま」でイベントの打ち合わせ。
候補のお酒を飲みながら、どんな方向で行くのか話し合ったのですが、ほんとに楽しかった!

今回、選んだ日本酒はちょっとすごいです。
東京ではほとんど手に入らない年間100石の小さな酒蔵自慢の新酒や、聞いたこともない珍しい品種の酒米を使った新酒など、作り手のこだわりがビンビン感じられる選りすぐりのものばかり。
またびっくりさせちゃうような古酒も交えたので、垂直飲み(同じ酒蔵の同じ銘柄のお酒を新酒と古酒で飲み比べること)も楽しんじゃおうと思います。

これからなるべく定期的にイベントを開催するつもり。
ただ、しばらく軌道に乗るまではある程度限定した範囲での声掛けに留めるつもりです。
その後、このブログとかでも告知して大勢を集めるような企画も実現したいと思っています。

という訳で来月が本当に楽しみ!

映画「冬の小鳥」

2011-02-22 23:16:35 | 映画
今日は会社を早めに出て名画座で映画。

韓国・フランス映画の「冬の小鳥」。


舞台は1975年のソウル郊外の孤児院。
9歳の少女ジニがとつぜん父親に連れてこられ、そのまま預けられてしまう。
途方にくれるジニ。

最初は施設に馴染めず反抗を繰り返しては、いつか父親が迎えに来てくれることをただただ願っている。
しかし迎えはやってこない・・・。

次第に同じ境遇の孤児と心通わせるものの、その友達も養女として引き取られ、離れ離れになってしまう。
ジニは、父親が迎えに来る時のために施設を離れまいと決意しているが・・・、という映画。

実際に韓国から養子としてフランスに渡ったウニー・ルコント監督の実体験から生まれた作品との事。
この映画は、主役の少女の表情につきる。
ほとんど笑顔を見せず、あまりしゃべることも無く、でも観客の心をつかまなくてはならない。
この難しい役を映画初出演の少女が見事に演じている。

小さいけれど世界で大切なことの本質をぜんぶ悟っているような少女を、これまでいくつかの映画で見てきたが、彼女もその一人。
なかなか切ない映画でした。

同時上映は、台湾を舞台にした日本映画「トロッコ」でしたが、こちらは何が言いたいのか良く分からない映画。
まずはもっと短くしないと・・・。

林業の時間軸

2011-02-20 07:51:41 | Weblog
昨日は高尾で木こり作業。
毎月のことなので、この日記にはいちいち書いてはいないけれど、仲間達ともう7年間も続けている活動。

場所は毎回同じ高尾の森で、その森に作業道をつけたり、間伐したり、枝打ちしたりと少しずつ森を良くしていく活動を地道に続けている。
活動範囲はとても広いので、森をいくつかのブロックに区切り、毎年、森の中の特定の場所を選び、そこで重点的に作業を行っている。

で、昨日は数年ぶりに、7年前に初めて作業をしたブロックを通った。
苦労して作った作業道がしっかり残っていたり、間伐した場所が明るく健康になっていたりと、自分達の作業の痕跡が残っていて嬉しかった。

以前、伊勢神宮の森を管理している人に話を聞いたことがあって、その人が「伊勢の森は、式年遷宮の時に使用する100年生以上の材を切り出すことを目的に作られています。だから自分達が毎日作業していても、その木は自分が生きている間に使われることはありません。でも、何十年後かにその木を切り出す時のことを思いながら日々作業しています」と話してくれた。

僕達の森の木も20年生から30年生なので、実際に材として使われるのはまだ先。
しかも木材需要も低迷しているので、適期になったとしても本当に使われるかはしょうじき分からない。
でも、今回のように以前作業した場所が、明らかに改善されていれば(昔は暗い森だった)素直に嬉しいし、頑張ろうという気にもなった。

ふだんはすぐに成果を求めたり、結果が重要だったりもするけれど、林業のような気の長い時間軸を自分の中に持つことは、何だかとても面白いことだと思う。

という訳で、これから自分達の森がどう変わっていくかが楽しみ!


サバイバル登山家・服部文祥さんのトークショー

2011-02-18 07:32:07 | イベント
昨日は神保町のICI石井スポーツで開催されたサバイバル登山家・服部文祥さんのトークショーに行ってきました。
著書の「サバイバル登山家」は刊行された時に読んで衝撃を受け、去年、TBSの「情熱大陸」で取材された番組も、最近低迷気味の情熱大陸にしては非常に面白かった記憶があったので駆けつけました。

会場は満員。番組の影響か、若いお客さんが目立ちます。
トークショーは情熱大陸で撮影を担当した登山家でICI石井に務めている平出和也さんとの掛け合いで進行。

主に、情熱大陸の取材の裏話といった内容で時折、特別に編集された映像が流れます。
番組を見た方は分かると思いますが、山の中で獲物が獲れずに苦労した末、最後に一発だけ残った弾で鹿を仕留める事が出来たり、夏の沢登りでは、滑落して死にかけたところをなんとか「サバイバル」できたりとドラマチックな取材だったので、その話を聞いているだけでも楽しめました。
さらに平出さんの司会が上手く、ちゃんと話を展開させてくれたのも良かったです。

番組でもフォーカスされていましたが、服部さんはK2に登頂したり、たった一人で野山で生活出来たりする高いサバイバル能力を持ちつつも、何というか「ガキ」的な部分がすごくある人なんだなと思いました。
鹿を仕留めて喜びを爆発させたり、怪我をして入院先から奥様に電話する時、怒られてしょげていたりといったエピソードから、彼のチャーミングな面が伺えました。

という訳で、なかなか面白いトークショーでした。
帰りは、「ビストロ アリゴ」で夕食。
ここは市ヶ谷のお気に入りのお店「あて」の姉妹店。
古い民家を改装していて、料理も美味しく雰囲気も良かったけど、お客さんが多すぎて、ちょっとわさわさした感じで落ち着かなかったかな。
今度は予約して2階でゆっくり飲んでみたいっす。

麦酒庵@大塚

2011-02-16 00:54:03 | グルメ
先日、大塚にあるお気に入りの酒屋さん「こだま」で楽しい人と知り合いになりました。
日本酒にすごく詳しくて、こんど地ビールと日本酒のお店をオープンするとのこと。

知り合った経緯はこちら

で、2月11日、大塚駅前にオープンしたお店『麦酒と牡蠣とおばんざい 麦酒庵(ばくしゅあん)』に早速、行ってきました。
呑み助の友人達と5人でお邪魔したのですが、みんな大満足! すごいお店でした。

まず頼んだのはこだわりのビール。
5人なのでいろいろ頼んで廻し飲みをしました。

・ナギサビール(和歌山)ペールエール
・南信州ビール(長野)IPA【オールド】
・ハーベストムーン(千葉)IKSブラックスチーム
・いわて蔵ビール(岩手)オイスタースタウト
・志賀高原ビール(長野)MIYAMA BLOND
・木曽路ビール(長野)ペールエール
・新潟麦酒(新潟)ヨーロピアンケルシュ
などなど。

特筆すべきは、「オイスタースタウト」。
三陸牡蠣の黒ビールなのですが、これが本当に美味しい!!
醸造過程で牡蠣の殻を仕込みに使うことで、硬度も上がるので味に華やかさが増し、これまで味わったことのない黒ビールを体験できました。
同じく黒ビールの、「IKSブラックスチーム」も美味しかった。

でも、さらに圧倒されたのが、秘蔵の博石館のスーパーヴィンテージ。
3年物のビールなのですが、度数が14度もあり、何というかドイツの田舎の男爵が大切に飲んでいそうな(?)、頑固だけれど味わい深い一杯。
90mlで500円なのですが、じっくり味わって飲めるので、お買い得な感じです。
ただ、在庫が残りわずかなので、早い者勝ちだそうです。

で、ひと通り頼んだ後は、「ついでに置いてある」日本酒。
ついでと言いつつ、実に120種類を揃えていて、とてもメニューに書ききれないので、好みのテイストを伝えれば、店主さんが選んでくれます。



例えば「華やかで、でも芯のしっかりしたもの」とか、「濁りで辛口」とか。
するとすぐに、こちらが期待した以上の味わいの日本酒が出て来ました。
今夜は、玉川 純米酒(京都)、旭若松(徳島)、鍋島 純米吟醸(佐賀)、扶桑鶴
平成17年の古酒(島根)、長珍 阿波山田(愛知)などなど。
あと、小左衛門 純米備前雄町(岐阜)の熱燗も美味しかった。

あ、料理も素晴らしいです。
特に牡蠣はこだわっているようで、長崎や三重、兵庫など産地別に数種類揃えてありました。
実は牡蠣は少し苦手だったのですが、ペロッと食べちゃいました。

という訳で、久し振りに大興奮のお店。
多分しばらくすると予約で一杯になると思われますので、ぜひお早めに行かれることをオススメします!

南チロル料理 三輪亭@豪徳寺

2011-02-14 07:12:57 | グルメ
この前、連れ合いがイタリアの南チロル地方に行って来ました。
南チロル地方とは、イタリアとオーストリアとの国境近く。
住民も普段はドイツ語を話していたりする独特の地域。
とうぜん食事も、牛肉やチーズを多用していて、いわゆるイタリアンとはかなり違ったもののようです。

帰国して以来、彼の地での食事がいかに美味しかったかを吹聴するので、僕もどんなものなのか食べたいとずっと思っていました。

で、豪徳寺に南チロル料理の専門店があるので昨日、食べに行きました。
お店の名前は、Cucina tirolese 三輪亭 Per famiglie。

今回はせっかくなので一番濃いと思われる「南チロル郷土料理お任せコース」を頼みました。
結果から先に言うと、中途半端。
もともと山岳地域の人たちが食べる素朴な、でも力強い料理だと思うのですが、日本に合わせているのか、このお店のお皿は洗練さを求めていて、「ガツン」と来るようなパンチを感じられませんでした。
もっとディープな料理を想像していたので、そのイメージとの乖離を感じてしまいました。
そういう先入観を持たないで食べれば、もっと違った感想だったかもしれません。
メインの肉料理はウズラを使ったもの。
他に、エゾジカを使った料理がやたらに出てきました。
一頭丸ごと購入したのかもしれません。
ボリュームたっぷりだったのでお腹一杯です。



上の写真は10種類のお肉が楽しめるお皿。
これは、南チロルの燻製ハム、スペックなどが入っていて濃厚な味わいで美味しかったです。
最後に食べたチーズセットもまずまず。

という訳で、もう少し南チロルっぽさを前面に打ち出した方が良いのではと思った次第です。
ちなみにお客の入りは半分ほど。ぜんぶカップルでした。

連休はスキー@尾瀬岩鞍

2011-02-13 08:18:25 | 旅行
連休はスキーで尾瀬岩鞍に。

スキーは毎年、行っているけど連休を使うのは初めて。
で、案の定、すごく混んでいた。

まず、宿の予約から苦戦。
楽天とかで取ろうとしたら、他の日はがら空きなのに、この連休だけ満室。
さんざん探し回ってようやく1室ゲット。
この辺りで、ちょっと不安を感じていたけれど、当日、高速に乗ったら、やはり大渋滞。
スキー場への到着も遅くなってしまいそうなので、この日は滑るのを止め、ゆっくり温泉に入ることに計画変更。
この辺り、がむしゃらに滑っていた昔と違って大人の余裕です。
老神温泉の湯元華亭という日帰り温泉施設だったけれど、泉質はともかく、スタッフの愛想が良くて満足だった。

で、翌日、いよいよ滑ることに。
ゴンドラもかなり混んでいる。
うーむ。
ゲレンデも人が多く、なかなか思う存分、滑走できない。
心配していた天気は、降ったりちょっと晴れたりで、問題なかったんだけど、とにかく人が多かった。
リフト待ちしていたスクールの人が話していたんだけれど、この連休がこの冬一番の人出らしい。

という訳で、日にち設定を間違えてしまったよ・・・。
でも、それでもリフトは待ってせいぜい5分。
昔々は、リフト待ち30分なんて普通だったことを考えると、スキー文化も本当に下火になってしまったんだと、リフトで行列しながらもさびしく感じた。
この日のゲレンデも、ファミリーの姿が目立って、若い人の比率は前ほどではなかった。
やっぱりそれ程余裕がないのかね。うーむ・・・。

坊主バー@荒木町

2011-02-09 07:52:00 | グルメ
昨日は四ツ谷周辺で飲み。
本当は日本酒で有名な居酒屋に行きたかったんだけどお休みだったので、牛タンのお店へ。
満席の人気店だったけれど、僕には、いまひとつピンと来なかった。

残念な気持ちで店を後にして、気分を変えるためにもう一軒。
前から行きたかった「坊主バー」に。

ここは数年前に話題になった、現役の僧侶が運営するバー。
店内は普通のカウンターバーなんだけど、お店のそこかしこに曼荼羅や仏壇が置かれ雰囲気を出している。
ドリンクも、極楽浄土とか無間地獄とかそれっぽいネーミング。
何よりカウンターの中にはお坊さん。(まあ、アルバイトっぽい女性もいたけど)

感心したのは、お客さんからお題をもらっての説法。
ちょうど転職する人がいて、それにまつわる話をしてくれたんだけど、即興にしてはちゃんとした構成で上手かった。
最後は親鸞聖人の話にまとめていって、ちゃんと説法になっていた。

という訳で、冷やかし半分でいったけどなかなかのクオリティーだった。
お店の内装とかは、なんちゃってという感じだけど、説法を説いてくれたお坊さんはなかなか。

厳しい飲食業界で、生き残っていける究極の差別化が出来ているお店だと思う。
そんなに何度も通うお店じゃないと思うけれど、話の種に一度は行ってみてもいいと思います。

家具作家さんの家でのホームパーティー

2011-02-07 23:22:19 | Weblog
昨日はこのブログにも何度か登場している友人の家具作家さんの家でのホームパーティー。

ちょうど雑誌の取材に合わせ、「気の合う仲間が集まってわいわい」というシーンを撮るため。
とは言え、家具作家さんはものすごい料理上手なので、こういうお誘いは大歓迎。
メニューはこんな感じ。
すごいでしょ。
〔ジャスミンゼリーと酒蒸し鶏のアンティパスト 冷やしとまと添え〕
〔長芋のブルスケッタ〕
〔鱸と真鯛の紹興酒蒸し ふきのとう・せり・香菜の春のうま苦み〕
〔牛ばら肉の黒糖角煮〕
〔おうぎ茸の中華風おこわ〕
〔トロカリやきそば〕
〔麻婆豆腐〕
〔ほやのバルサミコ酒盗〕



で、この日のもうひとつのご馳走は、人との出会い。
実に多彩な人が集まっていたので、話し足りないほど。
銭湯の件でも、経験豊富な人に相談できたし、なんだか不思議な雰囲気の大企業サラリーマンなどと知り合うことが出来た。

特に、地元の銭湯で、子供たちを対象に「浴育イベント」を主催している人の話は刺激的だった。
イベントの目的を明確にして、それを実現するためのロードマップをしっかり立てて、成功のための人材確保や資金調達などのアクションを起こす。
事業計画みたい、とか思っていたら、やっぱり成功経験のある経営者の人だった。
でも、それだけに飽き足らず、地元を活性化するイベントを仕掛けているとのこと。
地に足の着いたその姿勢には学ぶことが多くて、目から鱗でした。

という訳で、楽しく美味しく、さらに刺激にもなった週末でした。

アミューズミュージアム@浅草

2011-02-06 08:06:41 | 展覧会
昨日は浅草にあるアミューズミュージアムへ。

常設展「BORO 奇跡のテキスタイルアート」を見に。
「ぼろ」とは、江戸時代から何代にも渡り、青森の山村、農村、漁村で使われてきた衣服や布類。
今回は、青森の田中忠三郎という民俗学者の持つ膨大なコレクションの中からとっておきの「ぼろ」を展示している。

例えばこれ。


こちらは足袋。強度をつけるため刺し子が施されている。


こちらは半纏の裏地。
左袖の布地は何かの袋を再利用したもので屋号とかが描かれていた。


どの「ぼろ」も苦労の多い生活の中で大切に使われてきたもの。
でもその中に、はっとするような美しさが潜んでいた。

他にも、特別展として重要有形民俗文化財に指定されている南部菱刺しタッツケが展示されていた。
こちらも驚くべき美しさ。
タッツケとは、青森県南部地方の女性の仕事着である股引(ももひき)の呼称。
ただ、どのタッツケにも凄く細かな刺子の刺繍が施されている。
ボロとは違い、美しさを求めての仕事だけに、それぞれ細かい部分にも気を配られていて、配色、刺繍それぞれが美しい。



素晴らしい仕事。


という訳で、初めて行った小さな美術館だったけれど3時間近くの滞在となった。
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