東京ナイト

旅行、食事、映画にお芝居、日々のささやかな幸せを記録します

冨士の湯@石神井公園

2009-09-28 00:29:42 | 銭湯
銭湯は冨士の湯@石神井公園。
ここであったイベントに参加した帰り、入ってきました。



写真の通り、立派な銭湯です。
オリジナルの真っ白な暖簾もまぶしく、気合が入っています。
番台式。
脱衣所は、ロッカーが壁面にしか置かれていないので、とても広く感じます。代わりに脱衣籠がありました。天井も高く気持ちが良いです。

立派な庭も見る事が出来、池には鯉が泳いでいます。
浴室には、なんとこの池の断面がガラスで区切られていて、泳ぐ鯉を見ることが出来るのです。ガラスの下にはカランがあって、体を洗うこともできます。
ときどきこうした造りの銭湯がありますが、ここは池が広く、鯉たちも生き生きと泳いでいるので観察していても飽きません。

という訳で、大型の実に銭湯らしい銭湯。
泳ぐ鯉も見ることが出来て楽しめました。唯一、ペンキ絵が無いのがさびしかったですが、かなり気に入りました。

出羽三山

2009-09-23 09:42:59 | 旅行
この連休は、山形県の出羽三山に出かけてきました。
出羽三山とは、羽黒山、月山、湯殿山の三山の事で古くから修験の山として多くの参拝者を受け入れてきた霊山。
最近、「山の霊力」「聖地感覚」などの本を読んだ影響で、僕もその霊力を感じたいと思い、行ってみたのです。

結果的には、別に特別な体験は起こらなかったのですが、旅行としてはとても充実した楽しいものでした。
紅葉の月山登山や、他では見たことのない御神体の湯殿山、湯殿山麓で見た即身仏、湯田川温泉の共同湯、クラゲで有名な加茂水族館など友人たちと4人で秋の山形を堪能しました。


羽黒山の2400段の石段


月山の草紅葉は最高でした


この日は月山から湯殿山まで古来からの修験の道を辿りました


湯殿山は撮影禁止。なのでこの鳥居から先の写真はありません。でもご神体や宿泊した参籠所、そこで入った鉱泉などこの旅行で一番印象深いものでした


鶴岡の奥座敷、湯田川温泉にあった共同湯「正面湯」は風情がありました


加茂水族館は押すな押すなの大盛況。で、じっさいクラゲは神秘的だったりユーモラスだったり、ほんとうに素晴らしかった。もう一度行ってみたいくらいです

三遊亭楽松師匠

2009-09-18 23:31:15 | 東京ナイトイベント
10月10日の銭湯ナイト5に落語家さんの出演が決まりました!
「走る落語家」として知られる三遊亭楽松師匠です。



楽松師匠には、銭湯に関するネタを語ってもらう予定です。
銭湯ナイトは、そもそも銭湯好きの素人が開催するイベント。レギュラー出演者の町田忍さんは別ですが、他は僕も含めそんなに弁が立つ人ばかりではありません。
そこで、今回はしゃべりのプロフェッショナル、噺家さんにたっぷりプロの技を披露してもらいたいと思ったのです。

しかも今回は銭湯仲間の川口さんのご紹介で、円楽一門から真打の登場です!
三遊亭楽松師匠。足立区の銭湯でも落語会を開催している噺家さんですが、マラソン好きとしても知られ「走る落語家」とも呼ばれているとの事。
今回どんな銭湯話を語ってくれるのかとても楽しみです!

http://blog.goo.ne.jp/rakumatsu

「ネトゲ廃人」

2009-09-17 23:13:50 | 
本は「ネトゲ廃人」。



芦崎 治という『AERA』「現代の肖像」などに書いているライターのまとめたオンラインゲームマニアたちの横顔。衝撃的なタイトルに惹かれて読んでみました。

十数人の「ネトゲ廃人」を取材していますが、あまりの荒涼とした彼らの日常には言葉を失います。丸3日、ずっとゲームをやり続けたり、会社を無断欠勤し、「仕事とゲームのどっちを取るんだ」と言われゲームを選んだり、果ては、ゲームのやりすぎによる精神障害やエコノミー症候群による突然死なども起きているとの事。

著者は彼らがゲームにはまる理由を、家庭環境に求めすぎている気がしますが(片親家庭の寂しさから、とか)、小学生のゲーム中毒の話やゲーム先進国、韓国の状況などを読むと本当に恐ろしく感じます。

と、書いている僕も数年前、オンラインゲームにはまっていた事がありました。ゲームの世界にログインするといつもいる人がいて、でも、その人は親切で頼りになったりして皆から信頼されていました。
その時は、「この人は何の仕事をやっているんだろう?」と不思議に思うばかりでしたが、ようやく合点がいきました。

でも、この本の取材対象者の言葉、「私が眠るとみんな死んじゃう」というような、皆に頼られる快感や、ゲームの世界で得られる仲間との一体感はなんとなく分かる気がします。
5年後、10年後、韓国や日本はどんな社会になっているのでしょうか?

この本の欠点は、あまりにもあっさり読めてしまう内容なのが残念。もう少し一人ひとりの話を読みたい気がしました。

「古事記」の真実

2009-09-17 07:44:37 | 
本は「古事記の真実」(文春新書)。



『津軽じょんがら節』を書いた直木賞作家、長部 日出雄さんの「古事記」研究の成果をまとめた一冊。といっても学者の書いた本ではないので、想像の翼を広げて様々な「古事記の真実」を解説していく。話題は古事記だけに留まらず、神楽や森鴎外、木下恵介の映画にまで広がっている。

面白かったのは、縄文から弥生に移行する期間、渡来人の増加に伴い混乱と争いが生じた。それを終結させたのが、原大和朝廷だった訳だが、それは、自分たちの祖神を太陽神と同一化させる、という「発明」を行ったから。「鏡」という舶来の道具を使い、鏡に太陽をまぶしく反射させることで、太陽との一体感を演出した、という「想像」。稲作に大きな影響を及ぼす太陽への思いが、天照大御神への崇敬につながり、それが原大和朝廷の力になったのであろう、と説く。

他にも、伊勢神宮の式年遷宮は、天武天皇の発案だろう、との説も面白い。これは、天武天皇独特の思考法、物事をひとつに固定せず、ふたつに分けることでバランスと新鮮さを保つ、というところから来ているのでは、というもの。
和語と漢字、神と仏、天津神と国津神、、、といった異質で相反する要素を共存させ、唯一の価値観に偏らない国家を形成したい、というのが天武天皇の理想で、それが古事記にも色濃く反映されている、と言うもの。

などなど、学者の書いたものではないからこそ、のワクワクするような想像がつまった一冊。面白かった。

中国文化大革命の大宣伝 下

2009-09-15 08:02:01 | 
本は「中国文化大革命の大宣伝 下」。



何しろ下巻だけでも600ページ。読み応えがありました。
下巻は、毛沢東の「書」の宣伝力、「壁新聞」、「演劇」などのテーマで文化大革命を読み解いていくのですが、圧巻は周恩来の死を悼む市民と、それを阻止するため圧力をかける四人組との攻防を描いた「第一次天安門事件」の章。

あの広い天安門広場が市民の献花で埋まり、それを夜に四人組の息のかかった公安が片付け、また翌朝になると花輪を捧げるための市民の列ができるという繰り返し・・・。最後は暴力による排除に至るのですが、著者は、花輪に書かれたそれをささげる団体名から、四人組によってパージされていた走資派の組織的行動を読み解いていきます。
科学院や工場などの「有志」が一番最初にそうしたアクションを取ることにより、四人組みの支配にうんざりしていた市民も後に続くのです。肝心の毛沢東は病床にあり、機能していません。

このあたりの大衆への宣伝を巡る微妙な駆け引きは読み応えがありました。
という訳で、この本ホント面白いです。でも、高校生の頃、読んだ記事(広告批評に10年間連載されていました)がなかったので、上下巻で1200Pでもまだ全部は収録できなかったみたいです。粛清された人物がその後、公式に発表される写真から修正で消される、という記事は今でもよく覚えています。また読みたいな。

丹沢 鍋割山登山

2009-09-14 08:07:11 | 山のぼり
昨日は丹沢の鍋割山に友人たちと登山。

8:30に寄(やどりき)から登山を開始して、櫟山経由で鍋割山に至るルート。人気の山ですが、このルートは人も少なく、でも気持ちの良い山道の続く、かなり良いコースでした。

写真は櫟山山頂。緑の芝生が一面に生えている広くて気持ちの良い山頂。ここで、宴会して昼寝するのも気持ちが良さそうです。


で、最後の急登をクリアしてたどり着いた鍋割山。到着は12:30。初心者がいたのでゆっくりペースでの山行でした。
ここの名物は小屋で出す「鍋割うどん」。具沢山で美味しかった!!しかも980円と良心的な値段です。


山小屋の前はこんな感じ。高い山(といっても1200mですが)に登るのは初めてという二人だったので、かなり感激してくれました。やっぱり丹沢はそんなにきつくないし、富士山が見えたり展望も楽しめるので初心者を連れて行くには良い山だと思います。


下山後は、小田急相模原で銭湯「日栄浴場」に入り、ギョーザ屋「萬金」で打ち上げというコース。これは下山後の定番コースになりそうです。

銭湯ナイト5、追加ゲストが決定しました!

2009-09-12 22:59:39 | 東京ナイトイベント
銭湯ナイト5の最新情報です。
10月10日の銭湯ナイト5、追加ゲストが決定しました!

今回のゲストは銭湯の新築やリニューアルを手がける建築士さん。
これまでも銭湯ナイトに来ていただき、いろいろ意見なども伺ってきた気鋭のおふたりです。
前回の銭湯ナイトで、全国浴場組合の理事長やロフトの平野代表などと熱い銭湯ディスカッションを行い好評だったので、今回もおふたりからどんな話が聞けるのか楽しみです!

★小林嗣浩さん:ADVAN建築設計事務所代表。寿湯(台東区)、庚申湯(田無)など銭湯の新築、改修を数多く手がけるベテラン。
http://www.advan.gr.jp/index.html

★今井健太郎さん:今井健太郎建築設計事務所代表。戸越銀座温泉(品川区)などを手がける銭湯建築のニューウェーブ。
http://www.ne.jp/asahi/space/88/

シェフズキッチン・ワインバールてっぺん

2009-09-12 09:01:12 | グルメ
昨日は大学の先輩と三軒茶屋で飲み。

お店は「ワインバール てっぺん」。駅前の銭湯、千代の湯近くのごちゃごちゃした辺りにある雰囲気の良いお店。
テーブルふたつとカウンターだけの小さなお店でしたが、活気があって料理も美味しくて、ちょっと予算はオーバーしましたが気に入りました。



頼んだのはワインは国産の小布施ワイナリーの「小布施 ドメイヌ・ソガ メルロ 2007」。美味しかった~。ほんと日本のワインはレベル高いです。

先輩とはお互いの仕事についていろいろ語り合いました。同じ職種なので話題は尽きません。
そもそも僕が今の仕事をしているのも、この先輩が「すごく楽しいよ!」と大学生だった僕に熱く語ってくれたから。でも、そのことを話したら本人はすっかり忘れていました・・・。まあ、別に後悔はしていないので問題はありませんが、けっこう人生を左右する重要な会話だったのですが・・・。

という訳で、三軒茶屋の飲み屋のレベルは高いです。お店を出た後、あの辺りを少し探検したのですが、気になるお店がいくつもあって、しかもどのお店もお客さんでいっぱい。いったいどこから飲みに来るのかな?

「風呂ロック」Vol.13

2009-09-10 23:45:38 | イベント
今日は吉祥寺の弁天湯で「風呂ロック」の日。



銭湯の定休日、浴室をライブ会場としてつかっちゃおう、というイベント。
今回で13回目の開催との事。すごいね。
前回の高田蓮の会が素晴らしかったので行ってみました。

うつみようこ、という元ソウル・フラワー・ユニオンの人のライブ。
しかも今回から、ペンキ絵も中島絵師の力作に変更となり、男湯と女湯の境も取り外され、会場も広くなっての開催でした。主催の人、気合十分です。

会場には中島絵師はじめ銭湯関係者もけっこういて結局、ライブの後、皆で飲みにいっていろいろ濃い話をしてきました。銭湯好きの人と話していると、本当に話が尽きません。

という訳で、吉祥寺の弁天湯さん。銭湯の新たな可能性を探って頑張っているのを感じました。
でも、来場者に弁天湯の無料入浴券などをプレゼントして銭湯ビギナーに銭湯に通うきっかけを作ってあげたら、もっといいのにと思いました。こうしたイベントが、いろんな銭湯で同時多発的に開催され、それが新たな銭湯ファンの発掘につながれば良いのですが・・・。