東京ナイト

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映画「氷の花火 山口小夜子」

2017-12-04 23:10:16 | 映画
昨日は、山口小夜子 没後10年追悼上映会「宵待月に逢いましょう」。
映画「氷の花火 山口小夜子」の上映や彼女のメイクを担当していた方と監督のトークなど。



山口小夜子さんは、日本人初のパリコレモデル。
高田賢三が「小夜子さんはパリに舞い降りてきたかぐや姫のようだった」と語り、山本寛斎は「彼女は20年間、僕のミューズだった」とする圧倒的な美貌。
パリコレでも15ものブランドから声がかかる売れっ子モデルでした。

そんな彼女の後半生、何度か一緒に仕事をしたTVディレクターが、彼女のゆかりの人や第二の故郷パリやモロッコなどを巡り、インタビューを通じて、稀有な存在だった「山口小夜子」を描いていきます。

ずっとトップモデルを務めてきたけど、移り変わりの激しいファッションの世界、彼女の時も過ぎていきます。
でも持ち前の向上心で前衛的な舞踏などいろんなことにチャレンジしていきます。
なんだかずっと少女のような繊細さと新鮮な感受性を失わなかったし、そのために努力していたんだってことがわかりました。

そして40代でのパリコレ復活。
なんだか、そのストイックさに心が締め付けられるようでした。

「美しいことは苦しいこと」。
監督に語った山口小夜子さんの言葉です。

「服は捨てられない」って言っていた彼女が残した膨大な服。
流行が移り変わるファッションの世界でも、彼女の美しさと同じように、何か筋の通った美意識がうかがわれ古さを感じさせませんでした。

映画の最後は、彼女に憧れてファッションの世界に入ったデザイナーやカメラマンによる「山口小夜子へのオマージュ撮影」。
真剣に一生懸命、彼女の美に近づこうとするその姿に何だか涙が出そうでした。

上映後のロビーは、山口小夜子風のメイクやファッションの女性がたくさん。
移り変わりの激しいファッションの世界に何かを残したんだなって思いました。

夜は、西川口のウイグル料理屋さん「火焔山」で忘年会。
https://tabelog.com/saitama/A1102/A110201/11037565/
西川口はディープ中華の町として独自の発展をしているそうで、興味があって初めて訪問。
お店は満席の大盛況でしたが僕たち以外のお客さんはみんな中国の方ばかり。
でも、お店のスタッフはフレンドリーで居心地はよかったです。
で、味は絶品!

いやー、ほんと都心の中華屋とか行く気が失せるほどのクオリティ。
街をぶらぶらしていたら他にもディープ中華屋さんがたくさんあったので、新年会も西川口になりそうです。
それにしても映画を観た表参道と西川口の町の雰囲気が違いすぎて笑ってしまうほど。
どっちも好きだけど。

『氷の花火 山口小夜子』予告編


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