東京ナイト

旅行、食事、映画にお芝居、日々のささやかな幸せを記録します

梅の湯@蔵前

2009-01-28 22:39:11 | 銭湯
銭湯は梅の湯@蔵前。



派手な赤色にぬられた千鳥破風に鶴の懸魚というかなり目立つ外観。日本の銭湯はこうでなくちゃ、という元気の良さです。
番台式。ここはお風呂場がちょっと変わっていて、男女境が溶岩風呂になっていて、でもペンキ絵は普通に奥に描いてある。ちょっと湯船は小さいけれどその分洗い場は広く取れるからこうしているのか? よく分からない。
ペンキ絵は早川絵師。H16年に描かれた大きな富士山の絵。少し前に描かれたものだが状態は良い。

あと気になったのは有名人のサインと写真。男女の脱衣所一杯にこの銭湯で撮影された有名人のサインが所狭しと飾ってある。いっぱいあるね~。後は有名人と一緒に嬉しそうに写っているご主人の写真。
僕が帰るときは番台で居眠りしていましたが、まあ、オフィス街の真ん中、頑張って欲しいものです。

豊明湯@足立区

2009-01-27 21:25:25 | 銭湯
銭湯は足立区の豊明湯。
結論から先に言うと、ものすごく素晴らしい銭湯好きなら必ず行くべきお勧め銭湯です。



日暮里舎人ライナーという新交通システムに乗って、高野という駅で下車。駅から歩いて3分ほどの住宅街の中の立地。この線が出来る前はかなり不便だったろうと思います。
外観はムクリ破風のシンプルなデザイン。暖簾も屋号もなく少し戸惑いました。
で、中に入ると番台のご主人が笑顔で「いらっしゃいませ!」。びっくりするほどの愛想のよさ。こんな気持ちの良い対応は初めてかもしれません。
脱衣所はとてもシンプル。ロッカーは壁際にのみ設置され、脱衣籠がいくつか置いてあります。板張りの床は磨き上げられ美しく光っています。ところどころに生花が活けてあり、これまた掃除の行き届いた庭には盆栽がいくつか。うーむ、非の打ち所がありません。

お風呂場もとにかく清潔。年間70~80湯くらいの銭湯に通っていますが、これほど清潔な銭湯は見たことがありません。桶は木桶。
ペンキ絵は早川絵師。上州老神の風景。和船が奥に浮かんでいる気合の入った作品です。女湯は富士山でした。
お湯は非常にやわらかい泉質。名前は忘れましたが、機械を通して泉質を高めているとの事。

最後にご主人にいろいろ話を伺いました。昭和37年の創業。お金儲けというより地域の人に喜んでもらえることをモットーに頑張っているそうです。その言葉は口先だけでなく心からの言葉であると思います。本当に感心しました。

特別な設備は何もないけれど、素晴らしいお湯と掃除の行き届いた室内、笑顔の素敵なご主人がいる、銭湯好きなら一度は訪れるべき名湯と思います。

なお、浴場組合のHPでは金曜日定休となっていますが、少し疲れたし掃除が行き届かなくなってはいけないとの理由で木・金が定休日との事。ご注意ください。

酒洛 弐番所

2009-01-27 21:12:48 | グルメ
月曜日は高田馬場で飲み。
「酒洛 弐番所」。日本酒の揃ったリーズナブルなお店。

ここのポイントは、一杯飲む度に押してもらえるスタンプ。これが30個貯まるとなんと一升瓶が一本サービス! すでに5本一升瓶をゲットしている位よく通っています。
つまみもそれなりに揃っていてホントお勧めのお店です。
日本酒も50種類程、揃っているのですが、一番のお気に入りは高知の「南」。美味しいです。

今回は4人で行ってまたまたスタンプをたくさん押してもらいました。一升瓶まであとわずかです。
一緒に行ったのは有名な登山家の方。でも快活で気さくな方で大盛り上がり。生死の境を何度も越えてきたと思うのですが、そんな雰囲気は感じさせず、何も知らない僕たちにいろいろ教えてくれました。話に出たアラスカのサーモン、日本と種類が違うらしいのですがものすごく美味との事。いつか食べてみたいものです。

本年最初の木こりの活動日

2009-01-25 23:25:21 | イベント
今日は本年最初の木こりの活動日。
という訳で山の神への挨拶からはじめる。



毎年、神様にお神酒を上げてみんなで今年一年の無事をお祈りする大切な儀式。
今回はメンバーの一人が「九字」という災いから身を守る術を気合を込めてかけてくれた。

その後は道造りや「鋸谷式間伐」の準備など。特に間伐の準備のために、その森でどれだけの間伐をすればよいかの調査があるんだけれどそれがパズルのようで面白かった。数十年後の森を見据えてどの木を切ればよいかを決めるので、難しく、でもそれが面白いところ。

あとはみんなで森の中で鍋を食べたりして、今年も最初から楽しい作業。
今年一年無事でありますように!


新柳湯@南千住

2009-01-25 00:05:46 | 銭湯
で、豊田さんの手ぬぐい展の後は知り合いの出版記念パーティー。
仏像ガールさんという仏像界では有名な女性の楽しい会でした。

で、その後はもちろん銭湯。
新柳湯@南千住。

南千住の駅から5分ほど。でも最初は別の銭湯に行こうとしていて、訪ねたらなんと「しばらくお休みします」の張り紙が・・・。仕方がなく別の銭湯に行ったらこちらは定休日・・・。ちょっと焦って見つけたのがこの新柳湯。
銭湯マップでは「番台式」となっていたのでなんとなくレトロ系かと思いきや小さなビル銭でした。



でも、廃材が積み上げられていたので薪で沸かしているのでしょう。なかなか良いお湯でした。
で、ここは本当に小さな銭湯。ちょうどお客さんもおらず貸切状態。ペンキ絵ではなくタイル絵があったので、番台のご主人に許可を貰って撮影させてもらいました。湯気でよく見えないのですが、スイスかどこかの湖畔の風景のようです。



という訳でひとりの贅沢な時間をゆったり過ごしてきました。
脱衣所に上がると新規のお客さんがやっと来て、僕もなんだかほっとした気持ちでした。やはり銭湯はにぎやかな方がいいですよね。

豊田コレクション 手ぬぐいでごあいさつ

2009-01-24 23:49:50 | 展覧会
08年1月と7月の2回、新宿のロフトプラスワンで「東京手ぬぐいナイト」というイベントを企画しました。日本最大の手ぬぐいコレクター、豊田満夫さんをゲストにお呼びし、彼の膨大なコレクションから「商店、企業手ぬぐい」「落語、歌舞伎、芸能人手ぬぐい」をそれぞれ紹介するというイベントでした。

で、今日はその豊田さんの手ぬぐいの展覧会が深川の江戸東京資料館であったので行ってきました。
特別展「豊田コレクション 手ぬぐいでごあいさつ~江戸庶民の付き合い・心づかい~」
《1月24日(土)~2月8日(日)》

http://www.kcf.or.jp/fukagawa/event_detail_030100600033.html

会場には初日ということもあってかかなりのお客様。約300枚も展示された手ぬぐいの数々を熱心に見ていました。豊田さんも会場にいらしたのでご挨拶。

今回のテーマは「配り物手ぬぐい」との事。年末のご挨拶として昭和30年代頃、商店などが配った手ぬぐいがメインです。ちょうど「手ぬぐいナイト1」と同じテーマ。「手ぬぐいナイト」でも紹介した手ぬぐいもいくつかありましたが、まったく初めて見るものもたくさんあって、今回も非常に興味深い展覧会となっていました。

コレクションは例えば、、、






うーん、相変わらずのかわいらしさです。素晴らしい。
手ぬぐい好きなら必見の展覧会は2月8日まで!

寿湯@成増

2009-01-24 00:37:31 | 銭湯
銭湯は寿湯@成増。



地下鉄成増駅下車。初めて降りたけど、けっこう静かな住宅街。歩くこと10分くらいで、目指す銭湯、寿湯へ。ファザードは少し変わった造り。モルタルの白い躯体。
中は番台式。番台に座る女性はかなり不思議な雰囲気。東北出身なのか自分の事を「オレ」と呼ぶ。なんだかスナックに来たみたいな感じ。銭湯回数券を買おうとしたんだけど、この銭湯、お店独自の回数券制度を導入しているみたい。なかなか頑張っているのかな。
で、見所は創業の昭和31年からあるという脱衣所の看板。渋いね~。



女将さんによると、看板にあるお店のうち、今も営業しているお店はないとの事。
この広告も敬心社のもので、月ぎめの看板設置料が一枚1500円との表示がある。で、初期費用はかからないとの事。高いのか安いのか・・・。



浴室は残念ながらペンキ絵はなし。昔はあったみたいだけど、敬心社の営業が終わってから更新していないとの事。というか、今も中島さんなどペンキ絵師さんが頑張っていることも女将さんは知らなかった・・・。

唯一あったのは男女の境にある山のタイル絵。なんだか観察するものもないので手持ち無沙汰。島カランが2列もあるちょっと大きめの銭湯だけどお客は3人ほど。
なんだか女将さんに個性のある不思議な銭湯でした。

ペンキ絵師、中島盛夫さん

2009-01-23 07:52:01 | 銭湯
「東京銭湯ナイト」でも毎回お世話になっているペンキ絵師、中島盛夫さんが「ココロエアマガジン」というWEB上の雑誌で紹介されています。

http://www.kokoroair.jp/

ペンキ絵コレクションとして20枚くらいの写真とインタビューで構成されています。
特にペンキ絵写真はすごく良く撮れていて貴重です。三脚とかを使って、ペンキ絵と正対して撮影しているのですが、やっぱりいいですね~。
他の絵師さんの作品なども合わせ、100枚くらいにして写真集として発表できないでしょうか。アートです。

銭湯のペンキ絵って、大きく描かれた空の青さが魅力だと思います。そこに富士山がでんと置かれ手前にはこちらも青い海。みんな青ですね。その清浄な風景はパラダイスであり、でも誰もいない無人の空間はどこか恐ろしくもあったりします。
なかなか奥が深いものですね。


「磯崎新の都庁」

2009-01-22 20:31:43 | 
本は「磯崎新の都庁」(文藝春秋)。



平松剛という早大建築学科卒業のライターさんの書いた本。知らない作者だったけれど、非常に文章がうまく読みやすい。大宅壮一賞も受賞しているとの事。なるほど、と思わせる力量。

で、内容は1985年に行われた「東京都庁コンペ」の内幕。建築界の天皇、丹下健三と、その弟子であったこともあるポストモダン建築の旗手、磯崎新、このふたりが戦後日本で最大のコンペとなった新宿都庁の建築設計に、いかに取り組み、いかに闘ったかを描いている。

話は戦前、建築が国家の威信を具現化するための手段であった時代から、80年代のバブル前夜、つまり国家の軸が揺らぎこれまでの価値観が変わっていく時代まで、ふたりの建築家を通じ自在に飛ぶ。

このふたりは単に建築家の師弟だっただけでなく、それぞれの生きてきた時代を代表する作家でもあった。従って、コンペは彼らが日本を東京を、どう理解し、どう表現するかの発表の場でもあった。
かつて、戦前の日本のために国威発揚のための建築を行っていた丹下健三。一方、その弟子ではあったものの、万博や安保闘争などでの体験を通じ国家や建築というものに、そこまで無邪気になれない磯崎新。

そうした価値観の違いが、彼らがデザインする設計図にどう影響するのか?
建築コンペという馴染みのない世界を、象徴的なふたりの建築家の思考と表現の争いという形で物語る実に面白い本。

登場人物も、丹下の友人であり、万博では磯崎と一緒に働いた岡本太郎や、ふたりの事務所の個性的な面々、都庁移転に執念を燃やす内務省出身の鈴木都知事など多士済々。芸術、政治、技術、歴史、いろいろなテーマで複雑に絡み合った物語を一気に読んだ。

「いけ増」@平河町

2009-01-22 01:10:07 | グルメ
今日は僕の参加している酒造りの会の新年会。
平河町の「いけ増」。
地下鉄永田町駅から歩いてすぐ。
会社からも徒歩圏内ですが、こんな場所で飲むのは初めて。
結論は「高い」。

かの有名な砂防会館の向かいにある海運会館という建物の地下一階。それほどきれいな店内ではなく、なんだか普通の居酒屋風。入り口付近にも乱雑にお店の備品が積まれています。こうしたお店が美味しかったためしがないので不安を感じました。
でも、周りはまったく飲み屋もないので背広姿の男性でお店は満員。僕たちは17人もいたので座敷で飲んだけど、お刺身とか煮物とか一通り出てきます。味は特に印象に残るものでもありません。ホント普通の居酒屋です。

お酒は持ち込み。酒造りでお世話になっている「大和川酒造」。
こちらはもちろん素晴らしい旨さ。特に写真右側の「弥右衛門 純米吟醸」がやたら美味しかったです。



そうした持込があったにも関わらずひとり7000円。うーむ・・・。
場所柄、代議士の秘書の方とかが飲むのでしょうか? 飲食店はやはり近隣のお店との競争がなければいけませんね。

その後、麹町まで歩いて二次会。夏のクライミングの話なども進めつつ盛り上がりました。