東京ナイト

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「1968年」-無数の問いの噴出の時代-展@国立歴史民俗博物館

2017-11-22 22:33:58 | 展覧会
この前の日曜日、千葉県佐倉の国立歴史民俗博物館で開催中の「1968年」-無数の問いの噴出の時代-展に行ってきました。



ベトナム反戦運動や三里塚闘争、水俣病闘争、それに東大の安田講堂攻防など市民や学生たちが熱かった1968年ころを振り返る画期的な展示会。
もう50年経つんですね・・・。

展示はアジビラや記録文書、新聞など文字資料がほとんど。
でも、時代の勢いや雰囲気が伝わってきて一つ一つの資料をじっくり読んでしまいます。
どの資料からも、文字を信頼して、思いを伝えようとするまっすぐな気持ちが今もにじみ出ています。
これが本当に新鮮でした。

写真が氾濫して、文字もあふれている今と違って、手間と時間のかかるガリ版刷りで1枚1枚、その思いを刷っていたあの時代、まっすぐなだけに読んでいてつらい現実も見え隠れしましたが、それでもそれぞれの文書に込められた思いの強さは強烈でした。

時代が違うんだよ、といえばそれまでですが、やはり集められた膨大な資料を前にすると、空っぽな己の現実を思って立ちすくんでしまいます。

あの時代、これらの資料を作った人たちは70歳くらいでしょうか。
今、この資料を見たらどう思うのか想像するほかありませんが、それぞれ忸怩たる思いがあるのではないでしょうか。
それか、そんな感傷は乗り越えるほどタフになっているのか・・・。
という訳で、とっても見ごたえのある展覧会でした。

で、せっかく佐倉まで来たので国立歴史民俗博物館の常設展も見学。
この博物館には10年位前に1度来た以来。
しょうじき、覗きからくり位しか記憶になかったのですが、展示はかなりリニューアルされているようできれい。
何より館内がとても広いので回り切れないほど。というか、時間切れで本当に回り切れず最後の方は駆け足になるくらいすごい博物館でした。
立地が悪いからお客さんもそんなに多くはないのでゆっくり見られるのもいい感じです。
レストランはいまいちだったけど、国立歴史民俗博物館すっかり気に入りました。
また来よう。

最後は京成佐倉駅に帰る途中に見つけた「小料理 花びし」。
食べログにはなぜか何のコメントもないお店だけど、実は地元の人気店らしくほぼ満席。
どの料理もおいしくて大満足。
今度博物館に来た時もまた来よう、と思えるお店でした。

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