東京ナイト

旅行、食事、映画にお芝居、日々のささやかな幸せを記録します

土屋敏男×倉本美津留「アートと笑いの境界線!」vol.01!@新宿ロフトプラスワン

2013-05-08 07:23:35 | イベント
という訳で、GW最終日は、原宿でのアイドルライブを抜け出して、ロフトプラスワンへ。
倉本美津留さんのトークイベント。

倉本校長は、前日のさくら学院転入式でも見ているので二日連続。
で、今回は、、、

土屋敏男×倉本美津留「アートと笑いの境界線!」vol.01!
【日時】5月6日(月・祝)19:00~22:00
【場所】新宿ロフトプラスワン
【出演】土屋敏男、倉本美津留
     スペシャルゲスト 会田誠、片桐仁(ラーメンズ)、園子温
     ゲスト:大月壮、菅原そうた、鈴木康広、新野圭二郎
     飛び入り参加:水道橋博士

「アート」と「笑い」の境界線はどこにある?、というテーマで、倉本美津留、土屋敏男、会田誠、片桐仁(ラーメンズ)、園子温、それに飛び入りで水道橋博士と、濃すぎる面子が集合してのトークでした。

客席は満席。
最初は、土屋敏男×倉本美津留ということで、土屋さんがむかし手がけた、岡本太郎の「明日の神話」プロジェクトの話。
この番組は、知り合いが関わっていたので興味深く聞く。
まだテレビでかろうじて無茶ができたときの話。
日テレが2億円かけてメキシコから巨大壁画を持ってきた壮大なプロジェクト。

で、やっぱり岡本太郎だなー、と。
大阪で生まれ育った倉本校長にとって、「太陽の塔」は、「何をやっても良いんだ」という考え方を衝撃とともに育ててくれた存在とのこと。

会田誠は、「欧米での岡本太郎の無名性」について。
ある意味、自分と重なることもあるんだと思う。
けっこう饒舌。
でも饒舌な自分に気がついて急にもごもごなっちゃうところがチャーミング。

で、後半は、若手のアーティストの作品を、そのアーティストが登壇してプレゼン。
倉本校長が、若手のやんちゃを楽しみながら、彼らからも刺激を受けているのが分かる。
このあたり、さくら学院と同じ構図。
大人だね~。

それにしても、会田誠の持ち上げられ方はほんとすごい。
みんな、一緒の舞台に立てているだけで感激の様子。

という訳で、けっこうグダグダなところもあったけど、面子のすごさでお得感のあるイベント。
刺激をいろいろもらいました。

お蔵フェスタ2013@下総神崎

2013-03-17 22:35:27 | イベント
今日は、千葉県下総神崎で開催された「お蔵フェスタ」というイベントに行ってきました。
寺田本家というすごく不思議で美味しいお酒を造る酒蔵を中心とした大規模なお祭り。
1万人以上のお客が集まるそうです。

発酵がテーマなので、お味噌やパン、もちろん日本酒、どぶろく、それぞれこだわりの造り手の方たちと直接話したり、まあ賑やかで美味しくて愉快な一日。
何だか「大人の文化祭」と言った雰囲気で、参加者だけじゃなく、出店者もみんな楽しそうなのが良い。

去年、寺田本家の酒蔵見学に行ったことが有って、なんと言うかラジカルな酒造りの姿勢にびっくりして、すっかりファンになっていたので、今日もかなり期待してたけど、期待以上の楽しさでした。

酒蔵を中心としたお祭りは良くあるけど、こんなに濃いお店が集まるお祭りは他には無いはず。
その中心にあるのが寺田本家。
酒蔵は、その地方の名家であり、影響力も大きいけど、こんなに大規模で楽しいお祭りを仕掛けることができるとは素晴らしいこと。

「醍醐のしずく」というお酒をずっと試飲させてもらい良い気持ちに。
お土産もたくさん買い込んで帰りは荷物がずっしり。
でも、一緒に行った仲間たちとずっと笑いながら過ごせて幸せ。
こういう休日は本当に良いですね。
あー楽しかった!!

寺田本家に行った時の日記



2012年の「深川祭り」は本当に最高でした!

2012-08-13 07:58:51 | イベント
という訳で、昨日は江戸三大祭のひとつ「深川祭り」に参加してきました。


(今年撮らなかったので、写真は前回のもの)

縁あって、深川で初めてお神輿を担がせてもらったのは、もう10年以上前。
以来、ずっと本祭り、陰祭りで担がせてもらっています。

去年は、震災の影響で3年に1度の本祭りが1年延期。
で、満を持しての開催となった訳ですが、いやーめちゃめちゃ盛り上がりました!
天気も良かったし、どの神輿も4年振りということで気合が違いました。

僕も過去最高に頑張ったので、現在声がほとんど出ません。
「わっしょい!」を何回言ったことか・・・。
でも面白かった!
お祭り最高!
深川祭りは、本当に最高!

下町らしく気風もいいし、でも総代たちの頑張りで秩序も保たれているし、永代橋の通過とか盛り上がるところはめちゃめちゃすごいし、とにかく歩く距離が長いので気合と根性が必要だし、何というか、お祭りの楽しい要素が詰まっているよ。

お神輿を担ぎながら、最近、猛烈にはまっている「アイドル」との相似に気がつきました。
僕はたぶん相当のお祭り気質で、こういう現場だとやたらに張り切っちゃうのですが、たぶんアイドルの現場も同じ気分が味わえるんだと思います。
もちろん規模とかは比較にならないんだけど、「盛り上がる」という1点においては同じ。

実際にお神輿を担ぐのか、「アイドルというお神輿」を担いで盛り上がるのか、の違いです。
しず風&絆、BiS、BABYMETAL、そして、ももいろクローバーZなど、好きなグループの共通項は「現場が盛り上がる」こと。

祝祭空間で、我を忘れてひたすら盛り上がることの愉悦。
これがあるから、お祭りもアイドル現場もやめられないのかも知れませんね。

WBA世界バンタム級タイトルマッチ@日本武道館

2011-09-01 00:13:39 | イベント
今日は日本武道館でボクシングの試合を観てきました。
会社の同僚がアリーナ席のチケットをもっていて誘ってくれたのです。

ボクシングを生で見るのは初めて。
しかも亀田興毅の防衛戦と清水智信がチャンピオンに挑むふたつのタイトルマッチということで期待も高まりましたが、結果は、まあまあ楽しめたね、という感想でした。

亀田戦は本当に凡戦。
お互い探り合っているばかりで、打ち合いもほとんどなく、会場を沸かせる場面は本当にわずか。
挑戦者のダビド・デラモラを3Rに一度ダウンさせましたが、それ程強いパンチとも思えず、ラッキーな感じ。
むしろ、手数の多い挑戦者に終始、押されているように見えました。
まあ、判定になった段階で亀田勝利のシナリオは確定だったのでしょう。

一方、亀田戦の前にあった清水の試合は、お互いが積極的に攻め合って、一進一退の攻防戦。
展開が早いので、一瞬も目が離せずすごく集中しました。
会場も「清水コール」が湧き上がり盛り上がりました。
最後は判定で清水が勝って、チャンピオンベルトを手にする結末。

それにしても、ボクシングは試合内容だけでなく、客層も不思議な感じで興味深かったです。
今度はタイトル戦ではなく、もう少し渋い試合を観てみようと思いました。

宮台真司×飯田哲也トークライブ@ロフトプラスワン

2011-07-07 06:15:51 | イベント
昨日は、ロフトプラスワンで、宮台真司×飯田哲也「原発社会からの離脱――自然エネルギーと共同体自治に向けて」出版記念トークライブがありました。

日曜日に飯田哲也さんのトークセッションが千代田3331であって、それが非常に面白かったので、他にはないかと探したらロフトであったのでさっそく参加。
今回は、宮台真司さんとのトークという事で、3331とは違った展開の話を聞けました。

まず思ったのが、飯田さんは本当にリアリストなんだということ。
京大を出て、神戸製鋼に入り原子力関連の仕事をして、これではダメだと「原子力村」を飛び出しスウェーデンで自然エネルギー政策を学んだ、という経歴から想像していたのとは違い、もっと理想を実現するための地道な過程をひとつひとつ積み上げてきたんだということが分かりました。

飯田さんは自分を「脱原発」と位置付ける事はしたくないと言います。
それは、そうしたレッテルを貼られることにより、様々な利害の絡み合う霞ヶ関や自治体、企業や「原子力村」と仕事がしにくいから。
政策を実現するためには、例え相手がどんな人間であれ、笑顔で握手するようにしている、とのことでした。

終盤、世田谷区長の保坂展人さんも登場。
保坂さんは、脱原発を掲げて当選した区長。
北欧のエネルギーシフトも地方の自治体の試みから国全体、そしてヨーロッパ中にに広まっていったとの事で、「世田谷をエネルギーシフトの発信地に」ということでエールを送られていました。

ただ、今回のトークセッションでひとつ残念だったのは、飯田さん、保坂さんと「リアルな現場」にいる人と比べ、宮台さんはやはり批評家、評論家な事。
なので、せっかくリアルで具体的な話が盛り上がりそうになっても、「日本人は、、、」とかよくある文明論みたいになってしまい、リアルから遠くなってしまうことが、しばしばありました。
飯田さんが公開の場で保坂さんに政策提言するとか、せっかくの場を生かす工夫が欲しかったかな。
でも、またまた勉強になった夜でした。

TOHOKU Sake Forum 2011@3331 Arts Chiyoda

2011-07-03 23:10:55 | イベント
今日も千代田3331でのイベントに参加してきました。
今回は、東北6県30の酒蔵蔵元が参加しての東北酒応援イベント。

主催は秋田県の若手蔵元の会「NEXT5」。
「新政」など活きの良い蔵元が集まって様々なイベントを仕掛けているようで、今回は数百人規模の大掛かりなイベントでした。

TOHOKU Sake Forum 2011のHP

参加した酒蔵も、秋田だけでなく東北を代表する蔵ばかり。
田酒、楯野川、天明、奈良萬、乾坤一、墨廼江などなど。
蔵の方もたくさん来ていたので、試飲させてもらいながら話を聞かせてもらいました。
特に、前から気になっていた会津娘の方とじっくり話せたのは良かった。
酒造りへの思いなどを聞かせてもらい、なんだかファンになってしまいました。

で、試飲会のほかに、トークセッションもあって、こちらも気合の入った内容。
被災され酒蔵が全壊してしまった宮城の「伯楽星」の方や「はせがわ酒店」の社長さんが、3・11以後の日本酒について語り合うセッションと、「3.11後の環境・エネルギー、そして日本酒について」と題したセッションのふたつを聞きましたが、この「日本酒とエネルギー」がすごかった!

司会が「greenz.jp」の鈴木菜央さんで、「新政」の若い専務さんと「環境エネルギー政策研究所」の飯田哲也さんが参加しての90分。
非常に刺激的で示唆に富んだ素晴らしいセッションでした。
最初は、「エネルギーと日本酒ってどう関係があるの?」といまひとつぴんと来なかったのですが、さすが飯田哲也さん、きっちり分かりやすく道筋を解説してくれました。

飯田哲也さんは、「2020年までに、東北で自然エネルギーによる発電率を100%にすることは可能だ」と言います。
東北の豊かな環境がそれを可能にするのですが、肝心なのが、その事業を誰が担うのか?という事。
例えば、秋田県で昨年、使われた電力や灯油などのエネルギーは年間約1000億円。
これは、秋田の名産品「あきたこまち」の年間の出荷量に匹敵します。
で、このエネルギーに対する支出は、そのほとんどが県外に対するもの。
つまり、県単位で考えれば、年間1000億円の冨の流出が起きているのです。

しかし、3・11以後のソーシャルデザインを考えた場合、自然エネルギーを利用した小規模発電を秋田県の人たちが、自分たちの資本で始めれば、この1000億のお金は県内で回る事になり、県の産業にとってもの凄いインパクトを与えることが出来るはず。
これが、県外の資本によってなされてしまうと、これまでと変わらず、お金は県外に流出してしまいます。

で、ここで登場するのが酒蔵。
酒蔵はその地域で長く営業を続けていて、その地域の名士。
いろいろな利害関係が生じる自然エネルギーを利用した小規模発電事業を行うには、彼らのネットワークや政治力が役に立つはず、というのが飯田哲也さんのアイデア。
お金も、秋田県の地銀の資金力は2兆円もあり、その半分が県外と海外に投資されているので、それをこの事業に投資できれば、、、との事。

すでに北欧などではこうした小規模発電は一般的となっていて、成功例も数多くあるので、東京を飛び越えてそうした海外の知見に学べば、一気に秋田県がエネルギー先進県になれるかも、というワクワクするようなアイデアでした。

うーむ、すごい。
これまでの原発一辺倒の硬直した思考から脱却できない、官僚や大資本を抜きにして、こうしたアイデアを実現できるのは、日本酒をここ20年で素晴らしくイノベーションしてきた若い酒蔵のパワーなのかもしれません。
単なる「東北酒応援イベント」に留まらない期待を感じることの出来た一日でした。

微気候デザインって何?@3331 Arts Chiyoda

2011-07-02 07:31:53 | イベント
昨日は、千代田3331で、「微気候デザインって何?」という講演会を聞いてきました。

「微気候デザイン」という言葉は初耳だったのですが、住宅周りの「気候」を日本古来の智恵を使って変える(デザインする)事で、大幅にエネルギーの削減につながり精神的にも豊かに暮らせる、という考え方のようです。

講師は清水敬示さん。ミサワホームに長く勤められ、今は微気候デザイン研究所の代表をされています。

住宅メーカーに勤めながら研究のため日本中の古民家を巡るうち、「高気密・高断熱の住宅設計」に疑問を抱きます。
高度成長期以前の冷房設備の無かった日本の家では、暑さを逃がす様々な工夫がなされ、意外にも過ごしやすい住環境を実現していたとのこと。
それは、土地の特性を観察し、風を取り入れたり、日差しを避ける工夫をするなどの長い歴史が培った智恵。
で、一番効果的だったのが、実は茅葺屋根。
屋根は日差しを直接受け、熱を室内に取り入れてしまいますが、茅葺屋根は、夜の間に吸収した水分で昼間の日差しを緩和する効果があるとの事。
確かに民家園にいくと、茅葺屋根の家はひんやりしていますよね。

そんな智恵はいつの間にか忘れ去られ、今の考え方の基本は「いかに室内環境を改善するか」。
それは膨大なエネルギーを使ってクーラーなどで室内だけを冷やすこと。
でも、室内だけを改善するのは非常に効率が悪く、また排熱などの副作用で、室外の環境はますます悪くなってしまいます。

という訳で、脱原発の今だからこそ改めて学びたい考え方でした。
我が家でも出来る工夫をいくつか聞いたので、さっそく実践してみたいと思います。

講演会:藤村靖之(非電化工房主宰)×辻信一(文化人類学者、環境運動家)

2011-05-28 13:30:07 | イベント
3・11のあと、僕たちは進むべき方向を見失い、不安の中、立ちすくんでいる気がします。
生活や生き方などが大きく揺らぎ、変わらなければ、と思いつつ、どうすればよいのか分からないという状況でしょうか。

そんな中、聞くことの出来た今日の講演会は、まさに道を照らしてくれるような、発見と驚きに満ちた内容でした。

藤村靖之さん。
取得特許数が1万を超え、数々の賞も得ている日本を代表する発明家の一人です。
いまは非電化工房というアトリエを構え、発明家の域を超えて活動されています。
非電化工房HP

今回、藤村さんは、「ナマケモノ倶楽部」の辻信一さんとふたりで、3・11以後の世界について語ってくれました。

「ある問題を引き起こしたのと同じマインドセットで、その問題を解決することはできない」。
アインシュタインの言葉だそうです。

原発が安全でないと分かったいま、エネルギーシフトについてしきりに話されています。
太陽光、風力、波力、天然ガス・・・。
しかし、マインドセット(心の枠組み)が変わらない限り、原子力をこうしたエネルギーに変えるだけでは、根本的な解決にならないのでは? というのがおふたりの考えです。

例えば、僕たちは1年間で、平均850GPのエネルギーを使って生活しているそうです。
この「GP」という単位は、藤村さんが作ったエネルギーの単位で、「原発1基分」を意味します。
つまり850GPとは、原発850基分のエネルギーを消費しているということ。
もちろんひとりではなく、全エネルギー消費量を、人口で割って計算したものです。

850GPの内訳は、例えば自動車でつかうエネルギーが209GP、オール電化住宅で68GP、トイレの便座を温めるのに1GP、電気ポットで3GPなど。

3・11以前は、「オール電化住宅」がもてはやされ、「電気自動車」の時代が来ると言われていました。
ぜんぶ電気を使ったもの。
それが「エコ」とされていたと思います。

オール電化は、昨年の新築家屋の80%で導入されていたし、日本に8000万台ある自動車がぜんぶ電気自動車に変わったら数百兆円の買い替え需要が生まれたことでしょう。
まさに官民一体となって、原子力エネルギーにシフトしようとしていた事が今となっては良く分かります。

でも、ほんとうに「エコ」なのか?
単に原子力を使うという意味だけではなく、そもそもエネルギーを安く使うことが自体が、エコではないのではないか、ということなんだと思います。

「快適」「便利」「スピード」、様々な目的でエネルギーはふんだんに使われています。
でも、果たしてそれは「幸せなのか」・・・。
いまこそ、「マインドセット」を変えるときが来たんだと思います。
辻さんも、「エネルギーシフト」じゃなくて、「エネルギーダウンシフト」を目指すべきだと力説していました。
ほんとうにそうだと思います。

あまりにも面白かったので、藤村さんの話は何かのイベントとして企画します。
決まったらまたこのブログでお知らせします。
お楽しみに!

あ、今日の講演会は、「GAIA食品・雑貨見本市@お茶の水」というイベントのひとつとして開かれました。
帰りには美味しい煮干しとかお味噌とかいろいろ買い込みました。
なんだかこういうイベントっていいですね。

「シャーマニズムの未来~見えないモノの声を聴くワザ~」

2011-04-24 07:43:19 | イベント
昨日は、中野ゼロホールで「シャーマニズムの未来~見えないモノの声を聴くワザ~」なるイベントに行って来ました。
東京自由大学の鎌田東二の企画で、ダンスありパネルディスカッションありの5時間近い長丁場でした。

鎌田東二の本は前に何冊か読んでいて、書物だけでは分からない空気や感覚を大切にする人なんだな、と思っていて、以来、気になっていた学者さんのひとり。
「神楽感覚」
「聖地感覚」

今回のイベントはなんだか良く分からないまま、鎌田東二の名前だけでチケットを買いました。
会場に少し遅刻していったのですが、ほぼ満席。
しょうじきガラガラだと思っていたので意外。

で、ステージでは麿赤兒率いる大駱駝艦の白塗りダンスの真っ最中。
うーむ・・・。
死と再生がテーマだと思うのですが、おどろおどろしい音楽、貧相なセット、肝心の麿赤兒にもオーラが感じられず、こけおどしにしか感じられませんでした。

まばらな拍手のあと、ディスカッションの始まりです。
登壇したのは、小松和彦(国際日本文化研究センター教授・文化人類学・民俗学)、鶴岡真弓(多摩美術大学教授・ケルト図像研究)、松岡心平(東京大学教授・能研究)、岡野玲子(漫画家・『陰陽師』、『ファンシイダンス』など)。
司会進行が宗教学者の鎌田東二。

小松和彦の妖怪物の本を何冊か読んだことがあるくらいで他の人は初めてお名前を知る方たちでした。
で、それぞれが30分位の持ち時間で、「シャーマニズムの未来」について語るのですが、ここで面白い現象が。
男性の先生達は、用意した原稿を元にそれぞれの研究テーマに沿って話していたのですが、女性二人はまず「今回の震災について、今語らなければいけないことを話します」、ということで、鶴岡真弓さんは「ヨブ記」について、岡野玲子さんは石巻の「雄勝法印神楽」についてそれぞれ話しました。
ふたりとも、少し巫女的な気質の持ち主なので、何かが乗り移ったように情感をこめて語ります。
まさに語り部。
パワフルな言葉の力に会場は圧倒されていました。
この話を聞けただけでもこの時間の価値がありました。
特に岡野玲子さんが、「別に特別な修行などしなくても、自分の限界を定めずに自由になれば分かるものがあります」と言って、ベリーダンスを踊ったのには驚きました。

その後は、時間の関係もあって、それぞれ少しずつ話したのですが、時間の割りに発言者が多く、話もかみ合わず散漫なままとなってしまいました。
まあ、それだけ女性ふたりのシャーマニスティックな印象が強かったんだと思います。

という訳で、アトムと対話できる(福島の原発は男の子だそうです)岡野玲子さん、眼光鋭く、未来と過去が見えているような鶴岡真弓さんのふたりを知ったことが今回の収穫でした。

『トラブルなう』出版記念トークライブ@ロフトプラスワン

2011-03-30 07:03:29 | イベント
昨日はすごく久し振りにロフトプラスワンに。

『トラブルなう』出版記念トークライブ。
『実話ナックルズ』発行人の久田将義という人が、実話誌を発行する中で巻き込まれたさまざまなトラブルをカミングアウトした本で、今回はその裏話を披露するというイベント。

実は、この久田さんという人はぜんぜん知らなくて、雑誌も読んだことがなかった。
お目当ては、一緒に出演しているインタビュアー・吉田豪。
いろいろ彼の本は読んでいるけど、どんな人なのか知らなかったので、興味があって。

開場は満員。このご時勢にすごいね。
トークは、二人に加え、ライターの藤木TDCさんも登場。彼の書いた「東京裏路地〈懐〉食紀行」の本は面白かった。でもちょっと口下手。
久田さんも、少し酔っ払っていて酒の勢いでいろいろ話しちゃえ、という雰囲気。
吉田豪だけが、ひとり冷静。久田さんの勢いを消さないように、あんまり話さなかったけど、ちゃんと仕切っていた。

トークの内容は、自称右翼の読者による編集部への脅迫電話のテープを公開したり、ヤクザに絡まれて歌舞伎町の喫茶店に呼び出された話とか。
面白かったけど想定内な感じ。

で、トーク前半だけ聞いて用事があったので退席。
後半にもっと暴露話が用意して有ったらしいので、ちょっと気になったけど。

という訳で、ロフトプラスワン、相変わらず頑張っている様子でした。
満席なのはすごいね。