東京ナイト

旅行、食事、映画にお芝居、日々のささやかな幸せを記録します

「K2登山の記録と世界の不思議住宅」@ドーモアラベスカ

2009-10-31 08:09:24 | イベント
昨日、僕がときどき参加している「ドーモアラベスカ」という個人宅で開かれるスライドショーに行ってきました。

イベントのテーマは写真家の小松義夫さんの「K2登山の記録と世界の不思議住宅」。
K2登山は、早稲田大学山岳部の81年の遠征の記録を小松さんが撮っていたので、その報告。美しい山です。

で、不思議住宅は面白かった!


上の写真はポルトガルの石の家。ケルトの流れから来ているんだろうと言う事でした。他にもマリの泥の家など想像力をかき立ててくれる不思議住宅が勢揃い。
松下電工のカレンダー用に毎年、世界中を撮影旅行されているとのこと。文献もないので、旅先での口コミや、1枚の写真を頼りに、不思議住宅を求めてひたすら探索されるそうです。
でも、最近はグローバル化の影響で、地域の伝統が失われ、不思議住宅も次々と現代的な家に代わっていて、せっかくはるばる訪ねていっても、「去年、壊しちゃったよ」といわれることも多いとか。
http://www.fujitv.co.jp/events/art-net/go/116.html

会場には「0円ハウス」の著者、坂口恭平さんも来ていてちょっと話したのですが、「10年間収入0円でも、幸せに暮らせる!」と力説していました。面白い人です。
http://www.0yenhouse.com/house.html

という訳で、なかなか刺激的な夜でした。

「日本ばちかん巡り」

2009-10-28 23:07:11 | 
本は「日本ばちかん巡り」。



山口文憲というライターの書いた日本の宗教施設訪問記。
「芸術新潮」で90年代前半に連載されていたもの。

僕も宗教施設を訪ねるのが好きで、これまで、伝統宗教の聖地の他に、天理教、PL教、大本などいろいろな新宗教の聖地に行ってきた。ありえないくらい巨大な建物や、ふだんの生活では出会わない人たち、なんだか独特の雰囲気など、日本にいながら、地域や時代を超えたトリップ感覚が味わえるのがけっこう気に入っている。

で、この本。まったく同じコンセプトで、伊勢神宮から天理教、大本、崇教真光、真如苑など計14カ所の宗教の聖地を訪ねている。
印象に残ったのは、善隣教。福岡を中心とする修験道系の新宗教なんだけれど、大祭での「ひょっとこ音頭」や「やります!」ポーズなど、なんだか少し気の抜けた感じが良い。宗教指導者の個性が新宗教の場合、如実に形として現れるので、その指導者が個性的であればあるほど(で、大抵の場合、ものすごく個性的なんだけど)、外部の人にとって「?」と思えるような儀式やしきたり、建築となって具現化される。善隣教もかなり個性的なので、ぜひ一度、大祭を見学したいものだ。
他に辯天宗や天照皇大神宮教(踊る宗教)など、それほど有名でないところの方が独自性があって惹かれる。

という訳で、宗教聖地のルポはなかなか無いので貴重な一冊。臨場感のあるルポも読みやすく楽しめる。これからも聖地訪問を重ねて行きたい気持ちが高まった。
ちなみに僕個人としては無宗教です。念のため。

写真は、PL教団の本部に立つPLタワー。

頭脳警察Live@新宿ロフト

2009-10-28 08:13:08 | ライブ、芝居、演芸など
昨日は新宿のプラスワンじゃない方のライブハウス「ロフト」で頭脳警察のライブ。

頭脳警察は1969年結成の伝説のロックバンド。
高校生の頃、リアルタイムじゃないんだけれどアングラ好きだったのでよく聴いていた。でも、実際にライブに行くのは今回が初めて。

で、本当に本当に素晴らしかった!
対バンで突然段ボール、カーネーションとこちらもそれなりに有名なバンドが出ていたけれど、しょうじき、最後に出演した頭脳警察が登場した途端、格の違いを見せつけた。まさに本物。



たぶん還暦位と思うけど、ステージ上のPANTAはかっこよすぎる! それに、自由奔放に演奏しているパーカッションのトシも楽しそうでかわいらしい。
昔の曲も何曲か演奏したけど、ほとんどは10月に出たばかりの18年振りの新譜「俺たちに明日はない」から。知らない曲ばかりだったけど、全然そんなこと気にならなかった。客席も、白髪交じりのかっこいいおじさんたちも、ちらほらいたけれど、ほとんどが若い客層。なぜかきれいな女性が多かった。で、みんな大盛り上がりだった。

という訳で、結成40年目の頭脳警察。いまだ現役最前線のロックバンドだという事を証明した夜だった。

頭脳警察オフィシャルサイト
http://brain-police.net/

東京ローカルレストラン

2009-10-25 08:07:48 | グルメ
昨日は六本木で「東京ローカルレストラン」というイベントに参加してきました。

これは、地方の生産者と東京の消費者をつなげるプロジェクト。毎月1回、県別に企画され、その県こだわりの食材生産者のとっておきの食材を、東京のレストランシェフが腕をふるってお皿にし、それを僕たち消費者がいただく、というもの。もう12回も開催されているそうです。

今回は友人に誘われ、「北海道の食材」がテーマの会に参加。レストランは六本木のイタリアン、チャオベッラ。北の大地の豊かな食材をどう料理するのかワクワクしながら参加しました。



まず最初、イベント主催者たちが取材した、今回の食材の生産者からのメッセージが写真と音声で紹介されます。地方でこだわりの食材を作っていても、それがなかなか知られていない。そんな思いから、どの生産者も熱く自分たちの食材への思いを語ります。それは同時に、今から出されるお皿への期待感も高まることになるので、非常に良い演出です。

特に印象に残ったのが、十勝の放牧豚の生産者。実に幸せそうに、「豚を飼っているんじゃなくて、豚と一緒に生活しているんだ」と話していて、なんだか今度、その牧場に行きたくなるような楽しいメッセージでした。

で、料理。どれも美味しい!!
放牧豚も期待通りの美味しさでしたが、玉ねぎやカボチャも、味が濃くてビックリ。こうした食材に負けないような料理を作ってくれたシェフも大変だったと思います(なんと、徹夜で準備したそうです)。

もうひとつの驚きは、こうしたイベントを毎月開催している主催者が三十代前半の若者たちだったこと。最後に主催の人といろいろ話したのですが、関わった人みんなを幸せにする楽しいプロジェクトだと思いました。
いろんな事を発想して、ちゃんと実現する。美味しいだけじゃなくて、いろんな刺激をもらった夜でした。

あ、その後、一緒に行った友人から聞いた「前世の記憶」という話も驚き。こっちもかなり刺激的でした・・・。

「エノテカノリーオ ヴィオラ」@代官山

2009-10-24 09:23:53 | グルメ
朝崎郁恵さんのライブの後は、お腹がペコペコだったので、近くのイタリアンへ。
「エノテカノリーオ ヴィオラ」。



ライブや芝居のあと入ったお店が外れだとがっかりですが、このお店は「当り」でした。
特に良かったのはサービスの男性スタッフ。笑顔がとても自然で押し付けがましくも無い良い接客。こういうスタッフがいるとお店の魅力は増しますよね。

で、料理も良かった。イタリアンには珍しく、というかシェフのオリジナルらしいのですが、「ホルモンのトマトソース煮」が印象的。ちょっとしょっぱい一品でワインが進みます。
他にも、有名な吉田牧場のモッツァレラを乗せたパスタや、ハンガリーの国宝豚(豚舎ではなく森や草地など自然の中で飼育された「マンガリッツァ豚」のこと)など素材にこだわったお皿が続いて、どれも満足でした。

楽しいライブに、美味しい食事。幸福度の高い夜でした。

朝崎郁恵さんのライブ

2009-10-24 09:04:09 | ライブ、芝居、演芸など
昨日は代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいて」で、奄美島唄の第一人者、朝崎郁恵さんのライブ。
彼女の歌を一時期、集中的に聴いていた事がありました。池上本門寺でのライブなど、強く印象に残っています。



で、今回、親しくしている音楽評論家の方から誘われて、久しぶりに彼女のライブに。
いやー、びっくりしました! 御年74歳、数年前より確実に進化しています。彼女の特徴は、伝統的な奄美島唄の唄者でありながら、ギターやピアノなどの西洋楽器を使って、島唄をより現代的に解釈しようとしていること。そうした西洋楽器との折り合いのつけ方を完全にマスターし、彼女の歌の魅力をさらに引き出す道具にしていました。
それにMCもすごく手馴れてきていて、リラックスした良いライブを演出していました。

あと、印象に残ったのがピアノを担当していた難波正司さん。朝崎さんとのセッションを楽しみながらジャズっぽいアドリブ感あふれる演奏で盛り上げていました。

という訳で久しぶりに聴いた島唄。最後の六調でしっかり踊れたし、楽しかった!

「女湯に浮かんでみれば。」

2009-10-23 01:17:02 | 
本は「女湯に浮かんでみれば。」
銭湯ナイトの会場でも著者が直接販売していた本です。



都内の風呂無しアパートに住む著者が銭湯での様々な出会いを綴ったエッセイ。
面白いのが、そこで描かれるのが女湯の世界ということ。

いつも銭湯に行く度に、静かな男湯の世界とは対照的に賑やかな女湯で、どんな会話がなされているのか知りたいと思っていました。この本を読んで、ようやくその一端が分かった気がします。
男湯にはない複雑な人間模様。でも同時に気遣いや優しさもあったりして、なかなか良い感じです。紹介されるエピソードはどれもかなり印象深く、含蓄もあったりします。

ふだん銭湯に入っていて感じる、銭湯の素敵な部分、なかなか言葉で表現できていなかったのですが、著者が的確に書いていて、何度も「そうだよな~」とうなずきました。

という訳で、銭湯の素晴らしさに満ちた本。もっと言えば、生きる事の意味までも銭湯から学べるよ、という本かもしれません。オススメです。

銭湯ナイト5の打ち上げ

2009-10-22 07:15:21 | 東京ナイトイベント
昨日は新宿で銭湯ナイト5の打ち上げ。
ご出演頂いたペンキ絵師さんや設計士さんなど11人が集まりました。

面白かったのが、設計士、今井健太郎さんのアイデアで、「ペンキ絵の無い銭湯にどうすればペンキ絵を復活させることが出来るか?」というもの。
ペンキ絵師、丸山さんも交えて話しているうちに、もしかしたら実現できるかも! という気になってきました。
銭湯ナイトのような一過性のイベントも良いですが、やはり、なにか形になるような活動もしてみたいと思っていたので、これはチャレンジしてみようと思います。

みんな、銭湯活性化のための、いろんなアイデアを持っているんですね。
そんなアイデアを持った人たちと出会いえた事だけでも、今回のイベントをやってよかったと思います。

あ、あと「C1000レモンウォーター」というドリンクのCMにペンキ絵が使われています。
丸山さんはこのCMのために、わざわざ黄色い富士山を描いたそうです。
それにしても最近、銭湯がCMによく使われますね。

http://c1000.jp/#/cm

「ルミフルール」展示会

2009-10-22 00:39:25 | Weblog
今日は新宿伊勢丹の7階呉服売り場で、ルミロックの柴崎さんの展示会。
芝崎さんは去年、僕のイベント「東京浴衣ナイト」にご出演していただきました。
今回、「ルミフルール」という芝崎さんのオリジナルブランドを立ち上げたとの事で、さっそく駆けつけました。



エレベーター脇の良い立地で、10月21日(水)~27日(火)までの期間限定ですが、浴衣ではなく着物を展示しています。

柴崎さんらしいパンクでキュートなデザインの着物が揃っています。
見ているだけでも、おもしろい!
値段も高く、なかなか僕の手には負えませんが、これを着こなせる女性は本当にかっこいいと思いました。着物って面白いですね~。



という訳で、期間限定なので、興味のある方はお早めに!
http://kimonolove.jugem.jp/

『桃園牧場』@中野

2009-10-20 07:46:55 | グルメ
昨日は中野で友人のお芝居を観に行きました。
芝居自体はなんと言うか、うーむ・・・、という感じで残念でしたが、友人のシーンだけは贔屓目で無しに光っていたのが救いでした。ホント難しいですね。

その後は、一緒に来ていた友人たちと近くのモツ焼き屋さんに。
『桃園牧場』。住宅街の中にある小さなお店。9人で行ったのですが、常連さんが席を譲ってくれ何とか入る事ができました。『久遠の空』という中野の人気モツ焼き屋さんの姉妹店だそうです。

たまたま選んだお店だったのですが、何を頼んでも安く、それなりに美味しかったです。一番美味しかったのがアスパラのピクルスでしたが・・・。


で、友人たちと盛り上がってけっこう騒ぎながら飲んでいたのですが、ここで事件が!
お店の前に警察官が数名やってきて、店主が呼ばれ注意を受けています。
どうやら近所の住人からお店の騒音で110番通報があったようです。
隣の常連さんは、「またか」と気にする風でもありません。確かにたしょう騒いではいましたが、これで警官が来るのか、という感じではあります。どうやらすごく神経質な方が近所に住んでいるのかもしれません。

という訳で、リーズナブルに飲めるお店でしたが、大声注意のお店でもありました。