東京ナイト

旅行、食事、映画にお芝居、日々のささやかな幸せを記録します

コート・ドール@白金

2013-03-11 07:21:46 | グルメ
先週の金曜日は久し振りに美味しいものを食べようということで、白金のフレンチへ。

「コート・ドール」。
言わずと知れた東京フレンチの雄。
オーナーシェフ斎須さんの書いた「十皿の料理」、「調理場という戦場」を読んで以来ずっと行きたかったお店。
でも、グランメゾンの敷居は高く、躊躇してしまいなかなか行動に移せませんでした。
で、ようやく訪問できた訳ですが、期待通りの本当に素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。

三田駅からとぼとぼ歩いてお店へ。
近くまで来ているはずなのに、なかなかたどり着けません。
近所の八百屋さんに聞いてようやく到着。
お店の人に「八百屋さんで聞いて」と話すと、何とその八百屋さんから仕入れているとのこと。
シェフの本にも「ブランドの野菜で勝負するんじゃなく、普通の野菜をいかに美味しくするかが腕の見せ所」と書いてあった気がします。
なんと言うか、すごくまっすぐなお店の姿勢がこういうところにも伺えます。

席に案内され、メニューとにらめっこ。
コースじゃなくアラカルトで頼みます。
お店の人と相談しつつ選んだのは、
「野菜のエテュベ」
「トリュフのかき卵」
「えいキャベツ」
「ブレス鶏のロースト」。
これに、ポムロールの赤「シャトーマゼール 96」をオーダー。
最後にデザートも頂いて、二人でお腹いっぱいに。

本当に至福の時間でした。
特にお店のスペシャリテ「トリュフのかき卵」と「えいキャベツ」にはびっくり。
かき卵は、トリュフの味わいが強烈。でも、くどすぎず、印象深い一皿。
えいキャベツも繊細で美味しかった!

最初、「グランメゾンだし、敷居が高いよな~」と思っていたのですが、サービスの人たちの心のこもった接客で、すぐにリラックスして楽しめました。
「このお店で働いている誇り」を感じられ、こちらも気分が良くなりました。

という訳で、年に一度は通いたくなるような素晴らしいお店でした。


オリーブオイルの驚きの美味しさ!/ラ・カンティーナ・カンチェーミ@飯田橋

2012-12-18 00:13:09 | グルメ
師走なので忘年会の季節。
いろいろ忙しいわけですが、土曜日曜と泊りでの忘年会のあと、日曜の夜は別の忘年会を開催しました。
と言っても3人だけでの小さな集まり。

飯田橋のイタリアン・バール「ラ・カンティーナ・カンチェーミ」というお店に集まったのですが、これが久々の大ヒットでした。

このお店は、イタリア食材、特にオリーブオイルを中心に輸入している専門商社が経営する小さなバールなのですが、現地の品評会で優勝したような質の高いオリーブオイルの美味しさを堪能できるお店。
料理も、「いかにオリーブオイルを使って美味しくできるか」にこだわったものばかり。

特にこの季節限定の、絞りたてオリーブオイル(ノヴェッロ)を使ったフェットゥンタというお皿がすごかった!
単にニンニクを少し塗ったパンを焼いて、そこにオリーブオイルを掛けて食べるだけの超シンプル料理なのですが、これがやばいくらいに美味しい。
新鮮で酸化していないオリーブオイルが、しゅわしゅわと口の中で弾けます。
これまでたべてきたオリーブオイルとは全く別のもの。
ぜんぜんもたれないし、とにかくフレッシュ。



他にもシンプルなピザにオリーブオイルをどばどば掛けたり、サラダに掛けたり「オリーブオイルのフルコース」。
テーブルの上には、3種類のオリーブオイルが揃っていて、自由に使えます。
と言ってもどれも品評会で優勝したようなオリーブオイルなので、本当に贅沢。



ワインの種類も揃っていてそんなに高くもなくて、と、これから時々、通ってしまうこと確実の使い勝手の良いお店でした。


ラ・カンティーナ・カンチェーミのHP

銀座 水野

2011-12-10 07:28:48 | グルメ
久し振りにおいしいものを食べようということで、銀座の日本料理屋さんに。
「GINZA 水野」。

キャバレー「白いばら」の向かいにある雑居ビルの2階。
ふつうのビルなのでちょっと躊躇してしまいます。
でも、お店の中に入るとそれなりに高級感があって一安心。

料理人の作っている姿を見るのが好きなのでカウンターの席に。
お店は、ほぼ満席です。

お料理は先附けからはじまる会席料理。
どの料理も手が込んでいて美味しかった。
事前のネット調査では、「コストパフォーマンスが良い」と書かれていたのですが、本当にそう感じました。
品数が多かったので、かなりお腹一杯になって、最後の鯛の炊き込みご飯は食べきれず、お持ち帰りにしてもらったほど。

でも、何か強烈なインパクトがあったかといえばそうでもないかな。
どれも及第点だけど印象には残りにくいかも。
じっさい、もう何を食べたのか忘れてきちゃったし・・・。

料理屋って難しいですね。
こんなに頑張っているのにね。
でも、銀座という立地でこれだけのお料理がそんなに高くなく食べられるとは。
という訳で、「コストパフォーマンスが良い」銀座の日本料理屋さんでした。


韓国家庭料理 hankuu@大久保

2011-06-21 23:00:02 | グルメ
今日は、大久保の韓国料理屋さんで宴会。
「韓国家庭料理 hankuu」。

大久保で飲むのは久し振り。
5年位前に犬料理を食べに行ったのが最後かもしれない。
その時は、ちょっと怪しげな風情も残っていたけれど、今日は、大久保コリアンタウンの変貌振りにびっくりした夜だった。

お店は裏道の路地に面しているんだけど、その道は大勢の人が行きかっている。
そのほとんどが若い女性。
むかしを知る身としては驚き。前は怖くてひとりでは歩けないくらいだったのに。

僕たちは仕事絡みの打ち上げで、20人位の宴会だったけど、それ以外の席も満席。
で、テーブルを見回すと、ぜんぶの席が女性グループ。
お目当ては、お店で働く韓流スター似のイケメンスタッフたち。
みんな一定水準以上のイケメンばかりで、お客さんにもフレンドリーに接している。
僕たちのテーブルで、スタッフ達も交えて写真を撮ってもらったんだけど、それが終わると、他の席でも「一緒に写真を撮ってください!」とスタッフに頼んでいた。

何と言うか、本当に時代は変わっているんだな、という感じ。
一緒の席の女性に、韓流スターのどこが魅力なのか聞いてみると、「優しそうな反面、徴兵制度の効用のせいか、マッチョな感じもあって良い」とのこと。
それを目当てに、こんなに沢山の女性達が集まるのか・・・。

どの飲食店もお客が集まらず大変な状況の中、大久保の韓国料理屋さんは自分たちの持ち味を活かしながら、お店を繁盛させている。
宴会の途中、お店の女性社長さんがわざわざ挨拶に来たけれど、本当に逞しいな、と思いました。

あ、料理はそれなりに美味しかったです。
でも、このお店の売りはそこには無いと思う。

あと、お店の壁にAKB48の宮崎美穂さんのサインも発見。一週間くらいに来たみたい。
韓流番組のMCを始めたみたいなので、そのロケで来たのかな。
なんだか彼女と韓流ってマッチングが悪そうな気もするけど・・・。

ラ・ブーシェリー・デュ・ブッパ  La Boucherie du Buppa@中目黒

2011-06-01 23:35:20 | グルメ
昨日は久し振りに美味しいものを食べようということで、中目黒にあるジビエ料理屋さんに。

「ラ・ブーシェリー・デュ・ブッパ La Boucherie du Buppa」

「ラ・ブーシェリー」は「肉屋」、「ブッパ」は「鉄砲撃ち」、という意味だそうです。
とにかくお肉の質と料理法に徹底的にこだわったお店。
「日本最強のジビエ料理店」として知られているそうですが、1年ほど前に行ったとき、あまりの美味しさに驚愕した思い出があります。
あれからもう1年経ったのか・・・。

という訳で、すぐに再訪するつもりが、こんなに間が空いてしまいましたが、今回も大満足の一夜となりました。
お肉の美味しさは今回も強烈。
「鹿のブータン・ノワール」など、濃い目の味わいで堪能できました。



あと印象に残ったのが、ホワイトアスパラ。
なるべく国産の食材を使っているお店なのですが、このホワイトアスパラだけはボルドーから輸入したものを使っていて、その理由は「すごく美味しいから」。
で、食べてみたら、太くて食べ応えがあって、「すごく美味しかったです」。

ワインも国産をたくさん揃えています。
で、大好きなボー・ペイサージュのワインもあって、頼んだのが「NO NAME」という真っ白なラベルの1本。
作り手の岡本さんは自分で栽培したぶどうしか使いませんが、酒造免許取得のため、少しだけ近くの畑で採れたマスカットベリーAを使ってワインを造っているそうで、それが「NO NAME」。
ネーミングにも哲学を感じてしまいます。
で、すごくフルーティーで飲みやすくて美味しかった。

あんまりするする飲めちゃったので、調子に乗ってもう1本。
同じウスケボーイズということで、小布施ワイナリーの「小布施ルージュ」。
こちらはさすがにしっかりと味の乗った出来栄え。

ボトル2本はいささか飲みすぎたみたいで、ちょっとふらつきながら気持ちよく帰宅しました。

老饕檯(ロウホウトイ)@白金

2011-04-19 00:09:00 | グルメ
今夜は白金で老饕檯(ロウホウトイ)という中華料理屋。

恵比寿駅からけっこう歩いた先にある普通の店構えのお店。
一帯は空襲に遭わなかったのか、古い家屋がまだ残っていて、それが改装されてレストランになっていたりして歩いて楽しい。

で、お店。
数年前に話題になっていたお店で、その時から気になっていたんだけれど、初めての訪問となった。

どのお皿も一定の水準を保っていてなかなか良いお店。
お店もこんな時期なのにほぼ満席だったのはさすが。

で、何より特筆すべきは、前菜で頼んだ「焼腩肉」(皮つき豚バラ肉のカリカリ焼き)。
中国の香辛料を皮にまぶして、それをカリカリになるまで焼いて、で、お肉の部分は柔らかくてジューシー。旨!! 

他にも名物らしい鼓油皇炒麺(黄ニラとモヤシの醤油焼きそば)は細めの麺が良かったし、点心も中身がぷりぷりしていて美味。
写真の魚香茄子もまずまず。



あんまりお酒も飲まなかったので、会計もリーズナブル。
食後は渋谷まで夜の街をぶらぶら散歩。
渋いバーが点在していたり、おいしそうなワイン居酒屋があったりこの辺りは美味しそうなお店がたくさん。
次はどのお店に行こうかきょろきょろしながら楽しく散歩が出来ました。

サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ@虎ノ門

2011-03-09 06:54:57 | グルメ
昨日は虎ノ門にあるフレンチ「サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ」に行ってきました。



「オヤジ系フレンチ」のお店らしいです。
華やかな創作系のお店ではなく、シェフの修行したリヨンの郷土料理が丁寧な仕事で出てくるのですが、お皿の見た目はちょっとばかし「地味」。
なので「オヤジ系」とのこと。

いやーでも、ほんとに美味しい料理ばかり。
最高に気に入りました。素晴らしい!

食べたのは、、、
貧乏人のフォアグラのパテ
ブータンノワールとレンズ豆、りんご、バナナのラグー
ホワイトアスパラ
ブフ・ブルギニョン
バベットのソテ


ブータンノワールも真っ黒で濃い味だけど、その下のラグーのバナナの甘さがナイス


旬なので頼んでみたホワイトアスパラ。橙花水の酸味が良い感じ。


ブフ・ブルギニョンは、牛頬肉の赤ワイン煮とのこと。とろけるようなやわらかさ。

これに食前酒として、トマトジュース(酸味が利いて美味しい!)。
ワインはジゴンダス(力強くて個性的)を選んでみました。

お会計もこの内容にしてはリーズナブルに感じたし、サービスもホスピタリティがあって良いし、最後に出てきてくれたシェフも真面目な雰囲気の方で信頼できる感じ。
という訳で、また必ず再訪したい良いお店を見つけました。

お店を出た後は腹ごなしに原宿まで歩いたのですが、夜の散歩も面白かった。

麦酒庵@大塚

2011-02-16 00:54:03 | グルメ
先日、大塚にあるお気に入りの酒屋さん「こだま」で楽しい人と知り合いになりました。
日本酒にすごく詳しくて、こんど地ビールと日本酒のお店をオープンするとのこと。

知り合った経緯はこちら

で、2月11日、大塚駅前にオープンしたお店『麦酒と牡蠣とおばんざい 麦酒庵(ばくしゅあん)』に早速、行ってきました。
呑み助の友人達と5人でお邪魔したのですが、みんな大満足! すごいお店でした。

まず頼んだのはこだわりのビール。
5人なのでいろいろ頼んで廻し飲みをしました。

・ナギサビール(和歌山)ペールエール
・南信州ビール(長野)IPA【オールド】
・ハーベストムーン(千葉)IKSブラックスチーム
・いわて蔵ビール(岩手)オイスタースタウト
・志賀高原ビール(長野)MIYAMA BLOND
・木曽路ビール(長野)ペールエール
・新潟麦酒(新潟)ヨーロピアンケルシュ
などなど。

特筆すべきは、「オイスタースタウト」。
三陸牡蠣の黒ビールなのですが、これが本当に美味しい!!
醸造過程で牡蠣の殻を仕込みに使うことで、硬度も上がるので味に華やかさが増し、これまで味わったことのない黒ビールを体験できました。
同じく黒ビールの、「IKSブラックスチーム」も美味しかった。

でも、さらに圧倒されたのが、秘蔵の博石館のスーパーヴィンテージ。
3年物のビールなのですが、度数が14度もあり、何というかドイツの田舎の男爵が大切に飲んでいそうな(?)、頑固だけれど味わい深い一杯。
90mlで500円なのですが、じっくり味わって飲めるので、お買い得な感じです。
ただ、在庫が残りわずかなので、早い者勝ちだそうです。

で、ひと通り頼んだ後は、「ついでに置いてある」日本酒。
ついでと言いつつ、実に120種類を揃えていて、とてもメニューに書ききれないので、好みのテイストを伝えれば、店主さんが選んでくれます。



例えば「華やかで、でも芯のしっかりしたもの」とか、「濁りで辛口」とか。
するとすぐに、こちらが期待した以上の味わいの日本酒が出て来ました。
今夜は、玉川 純米酒(京都)、旭若松(徳島)、鍋島 純米吟醸(佐賀)、扶桑鶴
平成17年の古酒(島根)、長珍 阿波山田(愛知)などなど。
あと、小左衛門 純米備前雄町(岐阜)の熱燗も美味しかった。

あ、料理も素晴らしいです。
特に牡蠣はこだわっているようで、長崎や三重、兵庫など産地別に数種類揃えてありました。
実は牡蠣は少し苦手だったのですが、ペロッと食べちゃいました。

という訳で、久し振りに大興奮のお店。
多分しばらくすると予約で一杯になると思われますので、ぜひお早めに行かれることをオススメします!

南チロル料理 三輪亭@豪徳寺

2011-02-14 07:12:57 | グルメ
この前、連れ合いがイタリアの南チロル地方に行って来ました。
南チロル地方とは、イタリアとオーストリアとの国境近く。
住民も普段はドイツ語を話していたりする独特の地域。
とうぜん食事も、牛肉やチーズを多用していて、いわゆるイタリアンとはかなり違ったもののようです。

帰国して以来、彼の地での食事がいかに美味しかったかを吹聴するので、僕もどんなものなのか食べたいとずっと思っていました。

で、豪徳寺に南チロル料理の専門店があるので昨日、食べに行きました。
お店の名前は、Cucina tirolese 三輪亭 Per famiglie。

今回はせっかくなので一番濃いと思われる「南チロル郷土料理お任せコース」を頼みました。
結果から先に言うと、中途半端。
もともと山岳地域の人たちが食べる素朴な、でも力強い料理だと思うのですが、日本に合わせているのか、このお店のお皿は洗練さを求めていて、「ガツン」と来るようなパンチを感じられませんでした。
もっとディープな料理を想像していたので、そのイメージとの乖離を感じてしまいました。
そういう先入観を持たないで食べれば、もっと違った感想だったかもしれません。
メインの肉料理はウズラを使ったもの。
他に、エゾジカを使った料理がやたらに出てきました。
一頭丸ごと購入したのかもしれません。
ボリュームたっぷりだったのでお腹一杯です。



上の写真は10種類のお肉が楽しめるお皿。
これは、南チロルの燻製ハム、スペックなどが入っていて濃厚な味わいで美味しかったです。
最後に食べたチーズセットもまずまず。

という訳で、もう少し南チロルっぽさを前面に打ち出した方が良いのではと思った次第です。
ちなみにお客の入りは半分ほど。ぜんぶカップルでした。

坊主バー@荒木町

2011-02-09 07:52:00 | グルメ
昨日は四ツ谷周辺で飲み。
本当は日本酒で有名な居酒屋に行きたかったんだけどお休みだったので、牛タンのお店へ。
満席の人気店だったけれど、僕には、いまひとつピンと来なかった。

残念な気持ちで店を後にして、気分を変えるためにもう一軒。
前から行きたかった「坊主バー」に。

ここは数年前に話題になった、現役の僧侶が運営するバー。
店内は普通のカウンターバーなんだけど、お店のそこかしこに曼荼羅や仏壇が置かれ雰囲気を出している。
ドリンクも、極楽浄土とか無間地獄とかそれっぽいネーミング。
何よりカウンターの中にはお坊さん。(まあ、アルバイトっぽい女性もいたけど)

感心したのは、お客さんからお題をもらっての説法。
ちょうど転職する人がいて、それにまつわる話をしてくれたんだけど、即興にしてはちゃんとした構成で上手かった。
最後は親鸞聖人の話にまとめていって、ちゃんと説法になっていた。

という訳で、冷やかし半分でいったけどなかなかのクオリティーだった。
お店の内装とかは、なんちゃってという感じだけど、説法を説いてくれたお坊さんはなかなか。

厳しい飲食業界で、生き残っていける究極の差別化が出来ているお店だと思う。
そんなに何度も通うお店じゃないと思うけれど、話の種に一度は行ってみてもいいと思います。