まさるの一口馬主日記

「一口馬主」の視点から毎週の競馬を楽しんでいます。
*画像等についてはクラブより使用許可を頂いています。

さらばミホノブルボン

2017年02月24日 23時39分33秒 | まさるの「この一頭」

私の家にはメジロマックイーンとミホノブルボンの1000ピースパズルが飾られています。


合宿に挑むまさる青年(20歳)はグリークラブに入団して1年が過ぎ、役職(サブパートリーダー)を与えられ複雑な気持ちで合宿に望みました。気持ち悪さはプレッシャーからです。
合唱と言っても男声合唱。色気はありません。文科系の部活ではありますが、練習は結構キツく、合宿が終わると部員が減るなんて事もありました。

府中文化の森で行われる合宿。最寄り駅から向かう途中で拾ったスポーツ新聞はダービー一色。合宿が終わって拾ったびしょ濡れの競馬新聞にはダービーと記されていました。その時の新聞は探せばまだ保管してあるかもしれません(笑)馬券は買いませんでしたが私が意識した始めてのダービーがこのミホノブルボンのダービーでした。それは、私が真面目に競馬を始める直前の出来事でした。本格的に競馬に踏み込んだのはこの後からです。


私はミホノブルボンのドラマをダービー圧勝の後に知りました。努力と根性と人の熱い思いで距離不安を克服した話は私に競馬はギャンブルだけでないと思わせた大切な馬。その後、夢中でブルボンやマックイーンの記事を貪り読みしたのを思い出します。あの、血統のロマンに触れなかったら私はここまで競馬にハマらなかったでしょう。

ブルボンの菊花賞は私の26年の競馬史で3本の指に入るベストレース。
厳しいトレーニングを乗り越えてブラウン管の中に現れたブルボンは素晴らしい体をしていました。後にも先にもあれ程の筋肉を纏ったサラブレッドを見たことはなく、私はミホノブルボンの三冠を信じて単勝馬券を握りしめて杉本清さんの名調子に必死の思いで応援していました。ブルボンは決して長距離をこなせる馬ではありませんでした。しかし、最後の差し返しを見ると今でも涙が出てきます。本当に強い馬でした。



引退式の東京競馬場に私は使い方もロクに分からない一眼レフのカメラをわざわざ買ってブルボンに会いに行きました。パドックは劇混みでした。ブルボンの復活を待っていた全国のブルボンのファンが集いました。
今、そんな馬いますか?


ミホノブルボンは28歳で天寿を全うしました。安らかに眠って欲しいと思います。
不世出の名馬ミホノブルボン。間違いなくあなたは私のスーパースターでした。絶対に忘れません。あなたは間違いなく最強馬の一頭です。






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