まさるの一口馬主日記

「一口馬主」の視点から毎週の競馬を楽しんでいます。
*画像等についてはクラブより使用許可を頂いています。

口取り参加で思った事

2017年02月19日 21時00分10秒 | まさるの「この一頭」
来週からしばらくの間、競馬場は行けない見込みなので、予定を入れ替えて2週連続で東京競馬場に行くことになりました。まず当たらないと思っていたストレンジクォークの口取りが当たったからです。もちろん初めて。キャロットは馬の抽選も当たりませんが、口取りも当たらないクラブ。まして勝てる見込みの高い馬はここ数年当たっていません。たまたま指定席もキャンセルが出ており、即座に押さえました。決まってからは案外とスムーズに競馬に行ける事になりました。

前回、わざわざ関西に遠征して苦手の重馬場で酷い競馬をして惨敗してしまい、ダメージが残っているのでは、と正直不安な気持ちが強くありました。
久しぶりに見るストレンジクォークは以前にもましてゆったりとパドックを闊歩していました。前走がありましたから見方によれば元気がないとも見えてしまい、少し不安なパドックでしたが、舌を出しながらリラックスしていました。




ノンビリとしていますが、脚の踏み込みは力強いし、キビキビと歩いていますから大丈夫だと判断し、馬場に足を運んで返し馬を見ます。さすがに馬場に入ると気合いが乗ってきます。
最近、私はパドックと同等に返し馬を注意して見ています。見てすぐに「あぁ、大丈夫だ」と感じました。ルメールとストレンジクォークは颯爽と私の前を加速しながら駆けていきました。サラブレッドは本当に速いですね。凄いスピードです。




引っかかることを想定して後方からの競馬。レースはスローで流れていたので嫌な感じがしましたが、ルメールもこの馬が終いの脚を持っている事もわかっていますから慌てません。最後、外に出して33秒台の脚で見事差し切り。私自身、今年の初勝利、今年初の口取りとなりました。



口取りの為にウィナーズサークルに向かう中で、馬が馬場から引き上げてくる地下通路を我々も通るのですが、レースが終わって帰ってくる馬たちを見ると、どの馬も激しく呼吸をしており、お腹も大きく膨らんだり凹んだりしています。こんなにも一生懸命走っている馬たちに私は毎週、なんと失礼な言葉しか出てこないのだろうと最近の自分を反省しました。

最後にストレンジクォークもルメールと共に帰ってきましたが、ルメールは結構厳しい表情で、何となく肩で息をしているかに見えました。500キロのサラブレッドを御する事はかなりの重労働。ましてやストレンジクォークは引っかかる馬ですからルメールも大変です。朝から乗っていますから疲れが出てきたのでしょう。ルメールも疲れています。私には軽い衝撃でした。あのルメールでもこれ程までに疲労し、ひとレース毎に様々なプレッシャーと戦いながら懸命に騎乗しているのだと感じたからです。
普段、テレビでしか競馬を見ていない人には、競馬場でサラブレッドの息遣いを感じて欲しいです。騎手の汚れた顔や、必死の形相を見てください。案外とスマートに見えますが、レースが終われば騎手は泥まみれ、馬も砂つぶや土の塊が顔に当たり、目に入りながらも懸命に走るその姿を間近に感じるべきだと思います。
私はここ数年は競馬場では必ず指定席でしたから久しぶりの感覚でした。
そう、これが生の競馬だったのです。私こそ生の競馬を感じないといけなかったのです。

口取りの際、ルメールは「おめでとうございます」と我々に向かってにこやかに言葉をくれました。本当に頭が下がります。

キャロットはストレンジクォーク→エピカリス→メートルダールと3連勝。いずれも強かったですが、ヒヤシンスSのエピカリスは順調ならドバイに行くとキャロット社員が言っていました。ゼッケンを持って記念撮影をしていて、その場は昔で言うレクチャーに似た場所みたいになっていて多くの会員さんが質問していました。レクチャーが復活していたのには嬉しかったです。今後は記念撮影に顔を出して、社員さんからちょくちょく話を聞いてみようと思いました。馬券を買うより面白いですからね。
愛馬は勝ってくれたし、馬券も大幅プラスに終わり、久しぶりに楽しい競馬観戦となりました。
やっぱり競馬は生で見ないといけませんね。