まさるの一口馬主日記

「一口馬主」の視点から毎週の競馬を長年楽しんでいます。
*画像等はクラブより使用許可を得て使わせて頂いています。

藤澤調教師のラストを飾りたい

2022年02月26日 06時49分30秒 | まさるの「この一頭」
今年もお別れの時がやってきました。
特に今年の引退される調教師の先生方には思い入れが強く、中でも高橋祥泰先生や藤澤和雄先生にはあまりにも多くの思い出を頂きました。
そんな先生方のラストレースは中山記念となります。
ズバリ、カラテと藤澤先生の3頭の中から1頭来ないかな、と思っています。


そんな藤澤調教師のラストを飾りたい馬が私の陣営から日曜日に2頭走ります。

特にレッドモンレーヴは人気にもなるでしょうから、しっかりと勝利をプレゼントできるように走って欲しいと思います。
中山記念を走るレッドサイオンは人気は無いと思いますが、先行力を活かしてアッと言わせる競馬をして欲しいと思います。
どちらも頑張れ!


思い起こせば藤澤先生の馬が持ちたいと入った東京サラブレッドクラブ。もう長い年月になりますが、入会して良かったです。
レッドゲルニカの口取りでご一緒させて頂いた時の優しいあの笑顔が忘れられないです。
何とか先生に勝利で今までのお礼を伝えたい。
今までの御礼のしるしとして、明日は現地で愛馬と先生方の勇姿を目に焼き付けておきたいと思います。

矢野進先生、ありがとうございました

2022年02月17日 22時01分23秒 | 今日の日記
写真は私が10年くらい前にシルクの天栄ツアーに参加した時に、ガラケーで撮った先生の写真です。
矢野進先生は半年に一度くらいしか会わない私を2回目くらいから覚えて下さいました。
「おっ、また来たな」みたいな感じでニコニコして接してくれました。
私もこの時とばかりに1日弟子入りとして、矢野先生の後ろにずっとついて見学会に参加して、先生のおっしゃる事を聞いていました。
先生は前脚の腱の辺りをよく触るんですよね。指で輪っかを作って上から下にスッと触診するんです。
「なかなか良いね」とかおっしゃるその言葉がとても印象的でした。
(あまり大きな声では言えないけど、シルクに来る馬はイマイチだから)一口やるならば社台の馬を持ちなさい、とおっしゃっていました。歯に絹着せぬ先生らしさ溢れるセリフでした。
矢野先生は佐藤伝二さんとは違って、JRAの元調教師というピリッとした雰囲気も持ちながら、我々素人にもフランクに接して下さるような方でした。

今、私が仮にほんの少しだけ馬を見て分かる部分があるとすれば、間違い無く天栄で矢野先生や佐藤伝二さんに直接教わった事が活きていると思います。

矢野先生は馬を育てて人も育てられました。
ダイナアクトレスからスクリーンヒーロー、モーリスと現代競馬に息づく血統を残されました。
まさしく日本競馬界に燦然と輝く功績を残された方です。

3月から開業する蛯名正義厩舎は余談ですが、藤澤厩舎の大半を引き継くそうです。
そんな矢野先生の愛弟子の蛯名調教師はきっと矢野先生の教えを守り、藤澤先生の意思を受け継いで立派な厩舎を作り上げてくれると信じています。
私も矢野先生の教えを思い出して、これからの一口馬主人生を改めて歩んでいきます。
矢野進先生、天栄ツアーの僅かな時間ではありましたが、ご指導ありがとうございました。今でも忘れません。
どうか安らかにお休み下さい。




以下は新聞記事から

85年天皇賞・秋優勝馬ギャロップダイナやジャンプ界の名馬バローネターフなどを育てた矢野進元調教師が11日に病気のため亡くなったことが16日に分かった。84歳だった。同厩舎所属として87年3月に騎手デビューし、来月に厩舎を開業する蛯名正義師(52)は師匠の死を悼んだ。

「正直、間に合わなかったな、というところです。健在なうちに自分の(管理する)馬を走らせたかったです。残念ながらこういう形になってしまいました。師匠がいなかったら、今の自分はいないだろうし、乗り役としての自分がいたのも師匠がいたから。いろんなことを自由にやらせてもらって、いい馬を乗せてもらいました。非常に感謝していますし、調教師としてのスタートを見てもらえなかったのはとても残念だったな、という思いです。怒られたことはなかったかな。『人に迷惑をかけないように』、『人に好かれるように』ということはずっと言われていた気がします。でも、ずっと(矢野元師に)迷惑をかけていたと思うし、馬主さんに頭を下げてもらってよく乗せてもらったと思います。関東の新人が30勝するのは、今では普通にするような時代になってきているけど、そのころはなかなかそういう時代ではなかった。それなのに勝たせてもらいました。すごい尽力があったのだと思います。本当にありがたかったと思います。自分の財産として頑張っていければ、師匠も喜んでくれると思います」


競馬は血統が9割

2022年02月11日 16時06分55秒 | まさるの「この一頭」
何だか書店に平積みされている自己啓発本の題名みたいですが、出資馬レッドモンレーヴが共同通信杯を走るので記事を一つ。

エースであるインディチャンプが引退した私の陣営は間違いなく一気に地味になると思っていました。
しかし、競馬の神様は私にブログを続けさせたいのか、年明けから愛馬を重賞にたくさん走らせてくれます。
金杯(ザダル)→京成杯(アライバル)→シルクロードS(レインボーフラッグ)→共同通信杯(レッドモンレーヴ)と2月なのに早くも4戦目。例年よりハイペースです。
さすがに愛馬が重賞に出るのにムッツリ黙っているのは、愛馬に対しても失礼だと感じ、記事にする事にしました。


レッドモンレーヴは東サラのカタログのその年のトップで募集された馬です。
私が言うのも何ですが、募集時の写真を見てください。ハッキリ言ってパーフェクト。凄い馬体していますよね。しかも、祖母はエアグルーヴ。紛れもなく素晴らしい良血馬です。
エアグルーヴは言わずもがな現代の日本競馬を語る上で欠かせない一頭です。ドゥラメンテの早逝は極めて残念な出来事でした。これからだという時に。

レッドモンレーヴは藤澤調教師のラストイヤーを飾るべくクラブが用意した馬だと一瞬で感じ、高額ではありましたが出資を決めました。最優先にして抽選にも通りました。



レッドモンレーヴはハッキリ言って共同通信杯ではまだまだ力は足りないでしょう。未勝利を勝ったばかりで共同通信杯に好走できるほど甘くはないからです。デビュー戦で勝てていればまた違ったのでしょうが、仕方のないことです。
今や共同通信杯は東の3歳春のレースでは弥生賞を上回り、最重要の一戦になっています。昨年のエフフォーリアが良い例です。クラシックのトライアルではありませんが、近年では皐月賞、ダービーに最も直結するレースになっています。
ブレイクランアウトは何で皐月賞を使わなかったの、戸田先生〜(怒泣)


レースでは藤澤調教師のラストを少しでも彩る事が出来たら嬉しいです。何とか3着以内を目指して。
でも、モンレーヴはアッと言わせる、それだけの血統背景はある良血馬。競馬は血統が極めて大切です。
血の力が爆発して凄い走りを見せてくれないかしら、と期待もしています。
藤澤調教師が最後に手掛けた逸材として、次の良い厩舎に引き取ってもらうためにも頑張って欲しいです。

一口馬主の原点

2022年02月05日 03時57分01秒 | まさるの「この一頭」
私は古くから一口馬主に手を染め、1番の趣味として長年楽しんでいますが、そんな長い歴史の中でも忘れられない馬がいます。特にこの寒い時期になると良く思い出すのです。

『ルーベンスメモリー』です。

ルーベンスメモリーは美浦の高橋祥泰厩舎の馬で、事故で右目を失ってしまうハンデがありながらも懸命に走り続け、ついにはオープンにまでのぼり詰めた素晴らしいサラブレッドです。熱心な競馬ファンならば、覚えている馬だと思います。

私はこの馬がいなかったらこんなにも一口馬主にのめり込むことはなかったのかも知れません。


暮れの中山、幕張特別を勝ったその日の夜に、ルーベンスメモリーの出資者の方が運営していたホームページに出会ってから、いつかは社台で出資してみたいという夢を持ちました。このホームページには彼の出資者が多く集まり、皆さん暖かくも熱心にルーベンスメモリーを応援されていました。
私も非出資者でありながらも、メンバーの皆さまに暖かく迎えてもらい、一口馬主の原点と終着点とも言える競馬感を先輩方から教えて頂きました。私もルーベンスメモリーの初重賞挑戦に合わせて、生まれて初めて、しかも手作りで応援幕を作った思い出の馬です。いまでもホームページは残っているかなと検索してみたら、無くなっていました。残念。


そのルーベンスメモリーを管理していた高橋祥泰先生もいよいよ定年を迎えます。
そんな先生が東京新聞杯に送り出す「カラテ」はひょっとしたら先生の重賞制覇のラストチャンスかも知れません。
単勝を買って応援したいと思っています。


25年目の一口馬主。
自分の根っこにある、この競馬感を忘れずに、新たな気持ちで一口馬主に取り組んでみたいと思っています。