まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

サイトウ洋食店でワイン会

2014-03-31 12:59:58 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
このあいだ卒業したゼミ生のひとりは、
私のブログのなかでこの 「飲んで幸せ・食べて幸せ」 のカテゴリーが一番好きだったそうです。
自分で食べたり飲んだりしたわけではないけど、読んでいて幸せな気分になれるのだそうです。
ところが昨年、私が糖質制限ダイエットをやっていた頃は、
ほとんどこのカテゴリーでの更新がなかったので残念な思いをしていたそうです。
ダイエットに終止符を打ち、年末あたりからこのカテゴリーが復活したので喜んでくれていました。
むしろ最近では怒濤の送別会ラッシュでこのカテゴリーばかり書いてる気もしますが、
いちおう記録に残すため、今日も飲んで幸せ、食べて幸せな話を記しておきます。

その怒濤の送別会ラッシュのなかのある日、サイトウ洋食店でワイン会が開かれました。
以前に 「アルシェ・ドゥ・ノア」 というワインパブを経営していた方が、
お店を畳んだあとも時々ワイン会を開催してくださるのですが、
いつもだったら 「Bisto Suzuki」 でやることが多いところ、
その日はサイトウ洋食店での開催となったのです。
むろん料理担当は齋藤さんです。
この日のテーマはニュー・ワールドのワインということでした。
お店に入ってみると、もうこんなふうにグラスとボトルが並べられていて、
いつもの洋食店の感覚とはまったく違います。



メンバーが揃ってまずはシャンパンです。
フランスのシャンパーニュ地方で作られた本物のシャンパンですので、
最初っから今日のテーマとはズレてしまっていますが、
主催者の方は元はといえばフランスワイン専門の方でしたので、
どこかで1本ぐらいフランスのものを入れたかったのでしょう。





残念ながらワイン会からだいぶ時間が経ってしまったので、
このあとのワインも含めて味はほとんど忘れてしまいました。
もともと私は味覚が鋭いほうではないので、細かい違いなどはまったくわかりませんし、
記憶力のなさは皆さんご存知の通りですが、
とりわけ味や香りや色などの感覚的なものを覚えておくことができません。
ソムリエなどには一番向かないタイプですね。
そういう意味ではワイン会などに出席するのも金と時間のムダなのかもしれませんが、
まあ、記憶はできなくてもその場で美味しく飲むことくらいはできるので…。
さて続いて、酔っ払って味がわからなくなる前にということで、
その日のメインの一番高いワインが開けられました。





イタリア産スーパートスカーナです。
いくらって言ってたかなあ?
書き留めておかなかったので、感覚的なものばかりでなく値段も忘れてしまいました。
この高いワインは開くのに時間がかかりそうだということでチビチビ飲むことにして、
料理に合わせて白ワインも開けておきます。





アメリカ、オレゴン州のピノグリです。
ナパヴァレーのワインは有名ですがオレゴンのワインは初めてです。
そして、前菜がやってきました。



右からフォアグラのブリュレ、国産キャビア、帆立のカルパッチョ、カルボナーラのキッシュです。
なんかちょっといつものサイトウ洋食店とはちがいます。
洋食ではなく本格フレンチではないかい?
前菜が意外と軽めではなかったので、赤ワインもガンガン開けていきます。





オーストラリア、ヤラヴァレーのワインです。
次に運ばれてきた料理はこのワインによく合いました。



自家製パンの上に温めたシェーブルチーズのパンチェッタ巻きを乗せたもの。
クセのあるチーズをみごとな一品に変えてくれました。
ワイン会向きのメニューだと思います。
そしてカリフラワーとカブのスープ。



ほんわかした優しい味わいです。
これは赤ワインでもいいし白ワインでもいい感じ。
なのでもう一本白も開けます。





これもオーストラリア、ヤラヴァレーのシャルドネ。
このへんになるとグラスが4~5個自分の前に並んでいて、
飲み比べをしたり食べ合わせを確認したりしながら飲んでいました。
そして、自分では一生懸命冷静に比較しようとしているのだけれど、
比べれば比べるほど酔いが早く回っていくのでもう何も判断できない状態です。
そこへ魚料理がやってきました。



伊勢海老のアメリケーヌソースです。
これは2人前です。
さらに畳みかけるように肉料理。





牛肉の煮込みパイ包み (とか何とかいうような名前だったと思う)。
これが出てきた頃には最初のスーパートスカーナがいい感じで開いていて、
絶妙のマリアージュになっていました。
最後に開けたのはピノノワール。



ですが、もう酔っ払ってしまってラベルを大写しするのを忘れてしまいました。
かろうじて写っていた Daniel Schuster という名前で調べてみると、
ニュージーランドのワインであることがわかりました。
最後はデザートです。



チョコレートケーキですが、たしかザッハトルテと言って出されたんじゃなかったかなあ?
もうこのへんは記憶が定かではありません。
今回はワイン会の報告というよりも、サイトウ洋食店で出された本格フレンチ料理の報告でした。
齋藤さん、いつもは洋食屋のシェフの皮を被っていますが、
一皮剥けば本格フレンチのシェフだったんですね。
ふだんの営業ではとうてい見られない感じで、とてもカッコよかったです。
まさに 『おいしい関係』 の織田圭二そのままだったんですが、
『おいしい関係』 のことを誰も知らなくて、いくら言ってもわかってもらえず寂しかったです。
私はドラマで見たあと、槇村さとるの原作マンガも全巻揃えて読んだクチなので、
リアル織田圭二を目の当たりにした感動で打ち震えていたのですが、
同時に世代間ギャップにも打ちのめされてしまいました。
このあとは何軒もハシゴしたらしいのですが、完全に記憶を失った夜のうちのひとつとなりました。
誰にも迷惑をかけていないことを祈るのみです。

映画 『神様のカルテ2』

2014-03-30 15:20:28 | 生老病死の倫理学


映画 『神様のカルテ2』 を見てきました。

残念ながら前作 『神様のカルテ』 では相当がっかりさせられましたので (ここここ参照)、

そもそもこの続編を見るつもりはなかったのです。

ただ、出不精の私が珍しく何もない週末に1人で街に繰り出して時間を持て余し、

映画でも見るかという気になったけれども、

フォーラム福島に行ってみてもディープな映画はやっておらず、

たまたま 『神様のカルテ2』 をやっていて時間的にもちょうどよかったので見てみることにしたのです。

が、これは見てよかったです。

前作とは比べものにならないほど優れた映画化作品となっていました。

前作はとにかく監督が悪いのか俳優が悪いのか知りませんが、

主人公の栗原一止がただひたすら疲れ切った地方病院内科医として描かれてしまっていて、

現代医療の矛盾の中でギリギリ踏ん張っている理想主義者という側面が描き切れていませんでした。

(ボソボソと呟くようなセリフ回しが多く、聞き取れないところも多々ありました。)

今回の映画ではおそらく意識的に方向修正がなされたのだと思いますが、

櫻井翔が演じる栗原一止ではなく、原作で描かれていた栗原一止として受け入れて、

すんなりと映画の世界に入っていくことができました。

あと前回こんなふうに書きました。

「[原作との] 設定変更で一番気になったのは、栗原の上司の一人である内藤先生を、
 完全に排除してしまったことでした。
 原作では、本庄病院の内科には大狸先生と呼ばれる貫田先生と、
 古狐先生と呼ばれる内藤先生がいて、
 この2人が 「いつでも安心して受診できる病院を作ろう」 という理念の下、
 「24時間、365日対応」 というムチャな医療を支えてきたことになっていました。
 ところが映画はこの2人を1人にまとめてしまって、
 古狸先生1人だけという設定に変えてしまったのです。
 古狐先生がいないと 『2』 は成り立ちません。
 したがってもう 『2』 は映画化できないかもしれません。」

『2』 を映画化するにあたってここは一番の難所でしたが、

大狸先生+古狐先生=古狸先生 (=貫田先生) に内藤先生の大役を務めさせ、

その盟友役は信濃大学付属病院の高岡先生に振ることによって何とか帳尻を合わせていました。

(そもそも原作には高岡先生なんて登場しません。)

原作を知っている私にとっては違和感は禁じ得ませんでしたが、

原作を知らない人であればこれで十分自然に見ることができたのではないでしょうか。

ほかに主人公が住むボロアパートの新たな住人となった屋久杉君のエピソードが、

尺の関係だったのか何となく尻切れトンボに終わった感も残りましたが、

ま、これは前作での学士殿の扱いの変更にも似ていて、この脚本家のクセなのかもしれません。

脚本家のクセと言えば、原作ではタイトルの 「神様のカルテ」 が何を意味するのか、

『1』、『2』、『3』 と読んでもいっこうに明らかになっていないのに比して、

映画では前作でも 「神様のカルテ」 を明示するエピソードが加えられていましたし、

今作でもその点をきちんと補うようなセリフが追加されていました。

いずれもそれが原作者の意図だったとは到底思えませんが、

この脚本家はそうしたところをはっきりと表現したいタイプの人なのでしょう。

私のような単純な人間にはそれでいいかもしれませんが、あまり文学的とは思えません。

そういった細かいケチはいくらでもつけられるでしょうが、

映画としてはとてもよかった (よくなった) と思います。

前の映画ではほとんど泣けませんでしたが、

今回は原作の感動そのままに、もう泣きっぱなしですよ

まだしばらくやっているようです。

ご覧になる場合はハンカチかティッシュをお忘れなく。

4月から必要になるもの

2014-03-29 17:53:53 | お仕事のオキテ
2012年の10月に 「未投函ハガキの行方」 という記事を書きました。

出しそびれた返信用ハガキや印刷ずみの余った年賀状などを切手に替えてもらったという話です。

昨日、久々に復活したクルマに乗って大学近辺でちょっとした用事を足してきたと言ったのは、

まさにそれと同じことを金谷川郵便局に行ってやってきたわけです。

金谷川郵便局は駅とも大学とも離れたところにありますから、

昔一度だけ歩いて行ってみたことがありますが、

まあフツーの神経をもった人ならクルマでないと行かないところです。

約1年半のあいだにまた21枚もハガキがたまってしまっていました。

(といっても今回はほとんど年賀状の余りばかりですが…)

1,050円分です。

手数料の1割を引かれても945円分になります。

それをぜひこの春休み中に切手に替えたかったのですが、

クルマが稼働していなかったので延び延びになっていたのです。

このたびクルマが復活してやっと替えに行くことができました。

945円分をこんなふうに替えてきました。



はたして見えるでしょうか?

全体像ではなくもうちょっと寄って見てみるとこうです。



2円切手63枚と82円切手10枚です。

そうなんです。

消費税引き上げにより郵便料金が上がるじゃないですか。

手元にはずっと以前に買った80円切手が大量に残っていますので、

それをムダにしないために2円切手がほしかったのです。

郵便局に着いた段階ではちゃんと計算していなかったので、

全部2円切手にしたら何枚になりますか、とか聞いちゃったのですが、

とんでもない量になりますよと言われてそれはやめ、

局員さんのオススメに従い82円切手10枚と残りを2円切手に替えてもらいました。

それでも2円切手が63枚!

(不足分の1円は現金で補完しました。)

これだけあれば当分のあいだ郵便を出すのに困らないでしょう。

(ちなみに全部2円切手に替えたりしたら470枚以上になってしまうところでした。)

皆さんは2円切手の準備されたでしょうか?

お手元にたった1枚でも未投函の返信用ハガキが残っていたりしたら、

それだけで2円切手が22~3枚もらえますので、郵便局に行ってみてはいかがでしょう。

愛車復活!

2014-03-28 18:22:21 | ドライブ人生論
不穏なエンジントラブルからまさかの車検切れが発覚した今回の一連の事件でしたが、
昨日クルマを車検に出し、今日無事終えて戻ってきたので、これでやっと復活です。
ちょっといろいろビビリましたが、相馬ドライブの前に未然に解決できよかったです。
車検代は、バッテリーの代金や出張工賃、自動車引き取り料金等も含めて、
(さらにオイル交換とエレメント交換もしてもらったのですが)
14万円弱ですんだので、思ったよりも安くすみほっと一安心です。

回っていなかったセルモーターですが、
あの朝ハンマーか何かでカンカンと刺激を与えたら動いてくれ、
その後、何度エンジンを再始動しても問題なく働いてくれたので、
今回は交換しなかったそうです。
ずっと使っていなかったから回らなくなってしまったのでしょうとのことでした。
何なんだ、それは
寝たきりだと筋肉が衰えて歩けなくなってしまうのと同じなのでしょうか。
いくら駅近に住んでいるとはいえ、たまにはクルマにも乗ってあげるようにしようと思います。

もうひとつ問題は、なんで車検切れに気づかなかったのかという点です。
このクルマを頂いたときに車検通したばっかりだからということで、
いつものようにタダでもらうのは忍びなく、車検代分程度お支払いしたのですが、
自分で車検の手続きをしなかったので、次の車検時期を把握できていなかったのだと思います。
それにフツーだったら車検の時期が近づいてくると福南自動車からお知らせが来るので、
私の記憶力なんてまったく必要ないわけですが、
今回はクルマが入れ替わったことを知らせていませんでしたから、
この私の危うい記憶力だけが頼りだったわけです。
そりゃあ失敗するはずです。
「BMW・ファーストラン」 というブログを書いたのは一昨年の5月でしたが、
私のなかでは去年の5月から乗り始めたように勘違いしてしまっていました。
最近は本当にクルマに乗る機会が減っているので、
そんなに乗っていないように感じてしまったのでしょう。
それにしても1年も勘違いしてしまうなんて、今回もしもエンジントラブルがなかったら、
いつまで車検切れのまま走っていたことでしょう?
ちょっと背筋の凍る思いがいたします。
今回はよーく車検証を見てみましたが、車検というのは車検が切れた日からではなく、
車検を通した日からカウントするんですね。
というわけで次回の車検は2016年3月26日が締切です。
たぶん福南自動車さんが教えてくれるとは思いますが、
皆さんもその日が近づいてきたらそれとなくリマインドしてあげてください。

そういえば、車検から返ってきてひとつ改善されていたことが。
これです。



おわかりになるでしょうか?
ずっと外気温表示が華氏表示になっていたのが摂氏に変わってくれていました。
(それにしても17℃なんて、なんてあったかいんでしょう!)
福南自動車さんが直してくれたのでしょうか?
エアコンの温度表示も摂氏になっていました。



またそのうち華氏表示に戻ってしまうかもしれませんが、
当面はいちいち華氏 → 摂氏の温度換算をしなくてすみそうです。

今日は戻ってきた愛車にさっそく乗ってあげました。
まずはエンジントラブルのときにお世話になったガソリンスタンドに行き、
ハイオク満タンにしていただきました。
あのときの方がちょうど担当してくださったので丁重に御礼申し上げておきました。
そして、本当に久しぶりにクルマで大学に登校です。
大学近辺でクルマを使ってちょっとした用を足しました (これについては後日報告いたします)。
帰りがけはYAMAYAで 「極ZERO」 を購入し、ヨークタウンでクリーニングを出すなど、
クルマがなければ果たせない任務をこなしてきたいと思います。
ハァー、とにかく事なきを得てよかったあ。
皆さま、たいへんお騒がせいたしました。

エビ三昧ディナー

2014-03-27 13:45:16 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
3月の怒涛の送別会ラッシュのなか、

送別会ではない飲みで 「アクア・ディ・マーレ」 に久しぶりに行ってきました。

我が家の近くにあるイタリアンレストランです。

黒板いっぱいに書かれたメニューのなかからその日のオススメ料理をチョイスできるし、

かなりの数のワインをグラスで頼めるので、いろいろと使い勝手のよいお店です。

この日は注文の多いお客さんと一緒だったのでうってつけでした。

まずはスパークリングワインのハーフボトルと、前菜の盛り合わせを注文しました。



前菜はタコのバジルソース、フリッタータ、サラミです。

続いて生ハムのシーザーサラダ。



このあたりから私はグラスワインの白に移行します。

そして、天使のエビのオーブン焼き。



天使のエビって初耳だったんですが、調べてみるとけっこう高級なエビのようです。

頭から尻尾まで殻ごといただきました。

このあとウニのクリームソースパスタを頼んだんですが写真を撮るのを忘れました。

だって美味しそうでついフォークが先に出てしまったんだもん。

濃厚なソースで赤ワインとも十分渡りあってくれました。

ここまで一気に食べてある程度お腹は落ち着いたんですが、

ここからが注文の多いお客さんの本領発揮でした。

その方は魚介類、特にエビが好きなんですが、

メニューの中にまた美味しそうなエビ料理が天使のエビ以外にもいくつか並んでいたんですよ。

すでに天使のエビをいただいてしまっていますから、私だったら別メニューに流れてしまうところです。

だけどその方のオーダーの仕方は男らしかったですねぇ。

まずは小エビとたらこのパスタ。



エビかぶり、パスタかぶりなんて委細気にしません。

食べたいものを食べる。

好きなものを頼む。

潔いです。

実際ウニのパスタとはまったく違う味わいで、これは頼んでおいてよかったです。

料理に合わせて私は白ワインに戻しました。

そして、締めのメインディッシュは若干悩んだもののけっきょくのところオマール海老のグリル。



むしろここまで行くと、今日のディナーの締めはこれしかなかったという気がしてきます。

プリップリです。

それぞれのエビの味わいの違いを堪能することができました。

この料理はオマール海老の半身が3つついてくるんですが、

1つを私が頂き、2つは謹んでその方にお召し上がり頂きました。

いつものメンバーじゃない人と食事に行くと新しい発見がありますね。

昔やってた 「料理の鉄人」(ひとつの食材でコースを全部作る) みたいな楽しみ方ができました。

「アクア・ディ・マーレ」 でのエビ三昧ディナー、誠に美味しゅうございました。

送別会シーズン終了!

2014-03-26 18:10:39 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
昨日が卒業式で、その後、卒業祝賀会が催されましたが、

それをもって今年度の送別会関係の行事がすべて終了しました。

今年はたぶん今までで最多でした。

送別会ばかりではなくその他の飲み会もいろいろとありましたが、

3月に入ってからほぼ毎日飲み歩いていたような気がします。

手帳で調べてみたところ3月25日までに16回飲み歩いています。

ちゃんと数えてみるとむしろ意外と少ないなと感じるほどですが、

例えば3月の第2週などは 「てつカフェ特別編」 関係の飲み会も重なったため、

1週間のうち家で食事できたのは1回だけで、あとはずーっと飲み続けていました。

「てつカフェ」 のために来福してくださった人々の最後の別れの挨拶がすべて、

「小野原さん、飲み過ぎないように気をつけてください」 だったのが印象的です。

記憶がなくなることも度々でしたし、なかには店の床で寝ていたなんてこともあったようです。

いやあ、それにしてもよく飲み、よく食べたものです。

体重は2kgほどリバウンドして64kg台に乗ってしまいました。

この怒濤の送別会ラッシュの最後の締めはゼミ生たちとの別れでした。

24日にはゼミの追いコン、25日には最初に述べたように卒業祝賀会がありました。

ひとつ残念だったのはゼミの追いコンがギリギリの卒業式前夜になってしまったことで、

そのため恒例のカラオケボックスでの2次会を行うことができませんでした。

女子学生たちは翌日、着付けのために早起きしなければならないので、

1次会のみで解散しなければならなかったのです。



追いコンでは卒業生から記念品を頂戴しました。

ひとつはコーヒーカップと勘違いしてしまうような取っ手つきの焼酎カップです。



常滑焼のカップは保冷・保温に優れているのだそうです。

今年度は糖質制限ダイエットをやっていて、彼らとの飲み会ではいつも焼酎を飲んでいましたから、

リバウンドして元に戻ってしまわないようにという配慮でしょう。

もうひとつは 「最caron」(モカロン) というお菓子です。





卒業生のうちのひとり糠澤さんの御親戚が本宮でお菓子屋さんをやっているらしく、

そこのオリジナル製品です。



御親戚も糠澤さんでお店の名前は 「ぬか茂菓子店」 だそうです。

名前どおり、最中とマカロンを合体させたお菓子で美味しくいただきました。

お近くにお出かけの際はぜひお買い求めください。

翌日は1次会で解散した成果をお披露目していただき、みんなで記念撮影しました。



お腹にパンチ入れられても、包丁で刺されても大丈夫なくらい、

帯でギューギューに守られてるとのことでした。

キレイに変身を遂げていましたが、それでは座ることも食べることもままならないそうで、

卒業祝賀会ではお色直しをして再集合しました。



これももちろんこの日のために買ったドレスで、

みんなの結婚披露宴のときにはこれを着て行くからとお互いに宣言していました。

仲のよかったこの代ともお別れです。

福島に残る者はひとりもおらず、

皆それぞれの地に赴いて社会人や大学院生として次の人生を歩み始めます。

卒論指導教員を見習わないで、飲み過ぎたり記憶を失ったりすることのないよう、

健康でかつ立派な大人として社会のために貢献してください。

不穏エンジントラブル・衝撃の事実!

2014-03-25 14:26:06 | ドライブ人生論
昨日のブログのコメント欄に書いたように、
我が家のBMWのエンジントラブル問題は今日に持ち越されてしまいました。
昨日すれ違ってしまった修理工場の方が今朝一番で来てくださいました。
福島に来て乗り始めた最初のクルマからずっとお世話になっている福南自動車さんです。
長い付き合いだし信頼しているのですぐに何とかしてもらえるもんだと思っていました。
今日は卒業式なので11時くらいまでには大学に行きたいものです。
9時前にやってきていただきさっそく作業に取りかかってもらいました。

ところが思いの外、修理作業は難航いたしました。
まず面倒なのはBMWのバッテリーはエンジンルームではなく後ろのトランクにあるという点です。
トランクの端のほうに邪魔にならないよう奥まったところに格納されていますので、
バッテリーの全体像がほとんど見えないのです。
したがって昨日の段階でバッテリーの型番とか見えますかと聞かれていましたが、
それっぽい情報を肉眼で確認することができませんでした。
つまり、バッテリーを交換するとしてもどんなバッテリーに交換したらいいかがわからないのです。
それを確認するためだけにも専門家の力が必要です。
実際、トランクの荷物を撤去して、
バッテリー周辺の板やら金具やらを取り外さなければなりませんでした。

しかも、うちの駐車場は3段式立体駐車場の一番下ですから、
作業をするのがとても難しそうです。



窮屈な格好でガシガシとトランクルームを解体していただきました。
そして、バッテリーを繋いでエンジンをかけてみますがやはりダメです。
予想通り、セルモーターが回っていなかったようです。
バッテリーも弱ってるけど、セルモーターも弱っているんだそうです。
今度はエンジンルームに回ってセルモーターもいじってくださったようですが、
やはりエンジンはかかりません。
すると、ここでいったん手術を中止して必要な部品や工具を取りに店に戻るということになりました。
非常にヤバイです。
この調子じゃ卒業式の終了時間に間に合いません
福南自動車は115号と西道路が交叉するあたり (成川) にありますので、
クルマで往復するだけでも30分近くかかってしまいます。
半分、今日登校するのはあきらめながらいったん別れました。

部屋で待機していると、お店に戻った担当者の方から電話がかかってきました。
車検証に記載されている情報を教えてほしいとのことです。
替えのバッテリーの候補を選択するのに必要なのだそうです。
車検証を取り出していろいろと必要な情報を読み上げてあげました。

それから30分ほど経って担当の方が戻ってきてくれました。
この時点で11時。
大学に午前中に登校するのはこの段階でほとんどあきらめていました。
ところが、ここからは本当にあっという間でした。
何を使ってどうしたものやらセルモーターをちゃちゃっといじり、
バッテリーを繋いでキーを回すと、今までの不調がウソのようにあっさりとエンジンがかかりました
エンジンがかかることを確認したら、即座にバッテリーの交換です。
この作業もあっという間でした。
そして、エンジンをかけてみるとみごとに自力でエンジンは始動するではないですか
やっぱプロは凄いです。
その間、所要時間は5分前後。
11時34分の電車に楽勝で間に合って、卒業生たちと別れの言葉を交わしたり、
記念撮影をすることができました。
福南自動車さん、本当にありがとうございました

さて、タイトルの 「衝撃の事実」 なんですが、
まだここまでの話で衝撃の事実は出てきていませんが、
すでに2段落前の段階で衝撃の事実は判明していました。
車検証を読み上げていた段階です。
そうなんです。
うちのクルマ、なんと車検が切れていたのですっ
やっちまいましたあ。
私、車検の有効期限を1年勘違いしていました。
車検なんてとっくに切れてるじゃありませんかっ。
あの2月の大雪のときにはすでに車検切れていたんです。
大雪が降ってくれてよかったあ。
今回のこのエンジントラブルも、車検切れに気づかせるために調子悪くなってくれたんですね。
クルマ偉いっ
知らずに乗っていたら道路交通法違反のところでした。
このまま相馬ドライブなんてしていたら大変なことになっていたじゃないですか。
ああビックリした。
車検の有効期限を勘違いしているなんて、これもまた大チョンボです。
いろいろやらかしてくれるなあ、自分。
でも自分のクルマも含めて皆さまのおかげで何とか事なきを得ています。
こんな危ないヤツですが、新年度も皆さま何とぞよろしくお願い申し上げます

不穏エンジントラブル

2014-03-24 16:57:38 | ドライブ人生論
今日はあったかいですねぇ。
このままリバウンドせずに、春になってくれるのでしょうか?
さて、春といえば相馬ドライブの季節なんですが、
うちのクルマ今ちょっとヤバイんです。
エンジンがかからなくなってしまいました
もともとあまり乗らないようにしているのですが、
2月に2週続けての大雪があったあの前ぐらいからずーっと乗っていなかったんです。
今さら雪道の運転がコワイわけではありませんが、
雪が降ると駐車スペースが少なくなってしまうのがメンドーくさくて乗らないようにしていたんです。
そして、久しぶりにエンジンをかけようとしてみたところ、
なんか変な音がするばかりでまったくエンジンがかかってくれないのです。
ずーっとほったらかしにしていたからバッテリーが上がってしまったのでしょうか?
ただマシンのことはよくわかりませんが、なんかとてもイヤな感じだったのです。
以前にバッテリー上がりは何回か経験したことがありますが、
どうもそれとは違うんじゃないかなと思わせるような変な音でした。

それに気づいたのが3月のはじめくらいだったでしょうか。
その日はあきらめて電車で行くことにし、
その後は昼間はイベントの準備、夜はほとんど送別会続きで修理するヒマがありませんでした。
今日やっと時間ができたのでいつもの修理工場に連絡してみました。
そうしたらとりあえず歩いて行ける範囲のガソリンスタンドに頼んでみて、
バッテリーをつないでエンジンをかけてみたらどうかとのアドバイスを受けました。
言われたとおりにガソリンスタンドの方にお願いしてみたら、
バッテリーを持ってうちの駐車場まで来てくれて繋いでみたのですが、まったくダメでした。
変な音がするばかりでエンジンが全然かからないのは同じです。
ガソリンスタンドの方が言うには、こちらのバッテリーが完全に上がってしまっているのと、
持参したバッテリーの容量がこちらのクルマのバッテリーよりも小さいためではないかとのことでした。
その人は申しわけありませんと謝って、お金も取らずに帰っていかれました。
申しわけないのはこちらのほうです。
本当にありがとうございました。

さて、事の顛末を修理工場の人に伝えてみました。
その人によると、バッテリー上がりだとしたら繋いでみてエンジンがかからないはずがない、
バッテリー以外に問題がある可能性があるのかもしれないとのことでした。
というわけでこの夕方に修理工場の人がうちまで来てくれることになっています。
はたしてうちのBMW、どんなことになっているんでしょうか?
ちょっと不穏です。
福島大学に通うだけならば電車で何とかなっていますが、
相馬へはクルマがないと行けません (震災以降、亘理―相馬間の電車は不通のまま)。
それにクリーニングを出すのにヨークタウンまで行くのもクルマが必要ですし、
「極ZERO」 も今やYAMAYAでしか売っていないのでクルマが必須です。
はたしてBMW、復活してくれるのでしょうか?
祈るようにクルマの修理屋さんを待ちたいと思います。

川内村若者ふるさと再生検討会・報道

2014-03-22 17:48:55 | グローバル・エシックス
一昨日の 「川内村若者ふるさと再生検討会」 成果報告会ですが、

昨日、福島民報で取り上げられていたようです。

昨日から大学休みなので直接紙面で確認できていませんが、ネットにアップされていました。

写真入りの大きな取り扱いです。

ネットのほうはいずれ見られなくなってしまうかもしれませんので、ここにコピペしておきましょう。


川内村長に復興策を提案 若者ふるさと再生検討会
(福島民報 2014/03/21 08:39)

 川内村の若い世代でつくる「若者ふるさと再生検討会」は20日、復興策を独自にまとめた「企画提案書」を遠藤雄幸村長に提出した。子育て世代の帰村が鍵を握ると考え、子どもたちが自由に屋外で遊べる場として既存の「すわの杜公園」の充実を訴えた。
 県の若者ふるさと再生支援事業の一環で、村内在住か村関連企業に従事する20~40代の12人が参加した。昨年7月から今年2月まで全7回会合を開き、小野原雅夫福島大教授をコーディネーターにしてアイデアを出し合った。
 人口2780人のうち、週に4日以上自宅で過ごす村民は1500人を超えたものの、高齢者が多いのが実情だ。屋外で子どもが安全で安心して遊ぶことが、将来的に若い世代からお年寄り世代まで多くの村民の帰村につながるとした。
 企画提案書には大型ジャングルジムの新設、レンタル自転車、危険防止のフェンス設置、イベント対応の環境づくりなど、より実現性の高い要望を盛り込んだ。
 検討会の遠藤拓宏さん(36)、箭内崇さん(39)、折田真紀子さん(26)が20日、村長室を訪れ、遠藤村長に企画提案書を手渡した。小野原教授が立ち会った。遠藤村長は「大切な提言をしっかり受け止めたい」と語った。
   ◇  ◇
 検討会は村の最新情報を発信するため会員らのブログを掲載する専用ホームページ「モリタロウのおしゃべり広場」を開設した。イベント、サークル活動、店・工場・施設、長崎大の支援活動など各会員が趣向を凝らし随時、情報を更新する。今後は会員以外にも参加を呼び掛け、若い世代の情報共有の場にする。アドレスはhttp://www.furusato.fukushima.jp/kawauchi/


遠藤村長(右)に企画提案書を手渡す遠藤さん。左から小野原教授、箭内さん、折田さん


福島民友のほうはネット上には見当たりませんでした。

テレビニュースのほうも取り上げられたのかどうかまだ未確認です。

なお 「モリタロウのおしゃべり広場」 では成果報告会の様子が報じられています。

川内村若者ふるさと再生検討会の成果報告会

2014-03-20 15:40:09 | グローバル・エシックス
2013年の7月から6回にわたって開催されてきた、

「川内村若者ふるさと再生検討会」 の成果報告会が本日開催されました。

川内村で生まれ育った若者や新たに川内村に移住してきた若者たちが集まって、

川内村を再生させるために自分たちで何ができるかを話し合ってきましたが、

今の川内村に必要なものとして、子どもたちが安心して遊べる場と、

川内村の現状を伝える情報発信の場という2つが浮かび上がってきました。

そこでまずは村に対する 「東日本大震災からの復興に向けた企画提案書」 をまとめ、

子どもの遊び場・若者の居場所づくりの具体案を作成しました。

すわの杜公園というあまり村民に活用されていない施設をどう改善したらいいかに関する提言です。

本日はその企画提案書を遠藤雄幸川内村村長に手渡しました。



もうひとつは川内村からの情報発信Webサイト 「モリタロウのおしゃべり広場」 の開設です。

川内村川内村観光協会のサイトなどはあるのですが、そういうオフィシャルなサイトではなく、

川内村に暮らす住民が直接、川内村の今を村外の人々に伝えられるようなサイトです。

こちらも今日がお披露目ということで、遠藤村長にその場でご覧いただきました。



ケータイからも見ることができるのでそちらもご覧いただきます。



皆さんもぜひご覧になってみてください。

  「モリタロウのおしゃべり広場」

モリタロウというのは川内村のマスコット (ゆるキャラ?) です。

  

親しみやすいサイトを作りたいということでこのキャラクターの使用を許可していただきました。

サイトの作成はプロに依頼しましたが、どんな内容を盛り込めばいいかとか、

どんなデザイン、どんなタイトルにするかということはこの会の参加者で決めました。

すでに皆さんが情報をどんどんアップしてくださっています。

フレッシュな感覚で川内村の今を発信していくサイトに育ってくれたらいいなと思います。

私のこのブログにも早速 「モリタロウのおしゃべり広場」 のブックマークを設け、

リンクを張らせていただきました。

皆さんもときどき川内村の若者たちが今どうしているか見に行ってあげてください!

当初4回ぐらいの予定が、けっきょく今日も入れて7回も川内村を訪れることになりました。

哲学・倫理学を専攻している私がこうした復興事業に関わることになるとは思っていませんでしたが、

「てつがくカフェ@ふくしま」 のファシリテータを続けてきた流れで、

若い皆さんの意見を引き出す手助けをすることができ、本当に光栄に思っています。

新しいご縁ができましたので、これからもときどき川内村を訪れてみたいと思います。

特に、すわの杜公園の改修が完成したあかつきには真っ先に駆けつけたいと思います。

今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます。

世界は変わる!(その1)

2014-03-19 17:41:27 | グローバル・エシックス
東日本大震災ならびに福島第一原発事故から3年。
一時は日本の首相が 「脱原発」 を唱えたこともありましたが、
その後はすっかり 「再稼働」 どころか 「増設」 みたいな話に舞い戻り、
あんな大きな出来事があったのに、世界はまったく変わろうとしないのかと、
絶望に囚われてしまうことが最近よくあります。
しかし、ゆっくりとではあれやはり世界は変わっていっているのです。
3年ぐらいのスパンではその変化は全然感じ取れないかもしれませんが、
これが10年、20年ぐらいの幅を取って見てみると、
けっこう世の中って変わっていくんだなあということがわかります。
100年、200年なんていう人間の一生を越えるような時間を見通さなくてもいいんです。
本当に10年とか20年ぐらいのスパンで世界って変わっていってるんです。
希望を失わずに日々の地道な努力を続けていきたいと思います。
今回新たに、どれだけ世界が変わってきたかを確認するシリーズを立ち上げました。
名づけて 「世界は変わる!」 シリーズです。
こんなにも世界は変わったんだということを確かめて、
未来への希望につなげたいと思います。

私はこの3月で福島大学に赴任して丸20年になります。
私が初めて福島に来たときと現在を比べると、
いろんな面で本当にガラッと変わったよなあと思うのですが、
第1回目の今日はタバコの問題を取り上げたいと思います。

ちょうど今日、教員会議が開かれていて思い出したのですが、
20年前初めて福島大学に着任したとき、
教員会議 (当時は教授会と呼ばれていました) が開催される大会議室のテーブルには、
すべて灰皿が置かれていました。
会議中の喫煙が認められていたのです。
認められているというよりも、日本社会は基本的にどこでも喫煙可能で、
「禁煙」 と定められている場所にかぎり、喫煙が禁じられていたのです。
どこでも喫煙可能なわけですから、どこでもタバコが吸えるような装備が調っていました。
大会議室もそのご多分に漏れず、したがって会議中は室内に煙が充満していました。
20年前にはその状態に異議を唱える人も出始めていましたが、
まだまったくの少数派で、喫煙天国の状況を変えられるほどの力をもっていませんでした。

当時はもう東北新幹線が開通していて、単身赴任の私は週末ごとに新幹線を利用していましたが、
新幹線も基本的には喫煙可能で、車両の座席には灰皿が付いていました。
新幹線は長旅になるからということで禁煙車両も連結されていましたが、
それは全16両中たった2両か3両くらいの割合でした。
私は当時から、自分では買わないけど人のタバコは吸うというタチの悪い喫煙者でしたが、
自分で吸う煙はいいけど、人の煙は吸いたくないので禁煙車両を利用していました。
そうすると、禁煙車両って一番前か後ろに追いやられていて、ものすごく歩かなければならないし、
しかもほんの2、3両しかないので、禁煙車はものすごく込んでいるのです。
車両のなかを移動していると、喫煙車はガラ空きでみんな悠々と座っていて、
でも全員がタバコを吸っているから歩いているのもイヤになるほど煙が充満していました。
そして、やっと禁煙車に着くと煙から解放されて空気は一瞬美味しいのですが、
人がパンパンにぎっしりと座っていて、その人いきれで辛くなるという状態でした。

それが20年前。
そこから少しずつ変わっていきました。
大学ではまず教室内が禁煙になり、それが研究棟にも広がり、
喫煙所が設けられてそこでしか吸えなくなったあげく、
現在はとうとうキャンパス全面禁煙ということになっています。
新幹線も2、3両だった禁煙車両がだんだん増えていき、
あるときから逆転して喫煙車両が2、3両だけになってしばらく続いたあと、
最後には東北新幹線も全面禁煙となりました。
東北新幹線が全車両禁煙となったのが2007年3月から。
福島大学がキャンパス全面禁煙になったのが2010年1月から。
いずれも喫煙天国だった状況から15年ぐらいのうちに全面禁煙に変わりました。
20年前のことを思い浮かべると、
まさかそんな短いスパンで全面禁煙が実現するなんて思っていませんでした。
東北新幹線はさておき、キャンパスを全面禁煙にすることに私は賛成ではありませんが、
もはやキャンパス全面喫煙OKとか全車両喫煙OKという世界に逆戻りすることはありえませんね。
世界はこんなにもガラッと変わってしまえるのです。
世界は変わる!
世界は変えられる!
次回はまた別の事例を挙げてみることにいたしましょう。

ディスプレイ模様替え

2014-03-18 08:05:39 | 人間文化論
大きなイベントも終わって一段落、階段箪笥ディスプレイの模様替えをいたしました。

昨年は出し忘れていたんですが、今年はあんなに忙しかったにもかかわらず、

ちゃんとひな人形を出していたんです。

写真を撮るのを忘れていたので震災前の古い写真になってしまいますが、こんな感じです。



例年だと年度末の忙しさにかまけてほったらかしで、

このままゴールデンウィークに突入なんていうこともあるんですが、

今年はちゃんと片づけまでやりましたよ。

問題は新たに何を飾るかです。

年末はクリスマス・ディスプレイ、新年は正月飾り、2月から3月にかけてはひな人形と、

ここまでは季節ネタで攻め続ければよかったのですが、

ここからは先の見えないアイディア勝負となってきます。

今回は、いつもは大学に置いて使っているコーヒーミルがたまたま自宅にあったので、

(挽いてない豆を自宅用にもらってしまったため)

コーヒーカップを配することにしてみました。

こうです。



うん、なかなかいいんではないでしょうか。

リチャード・ジノリと深川製磁の日欧対決です。

ジノリ (1、3、4、6段目のカップ) は妻が大学時代に元カレに買ってもらったもの、

深川製磁は祖母が嬉野で旅館をやっていた頃に深川製磁に発注して作ってもらったものです。

いずれも歴史と因縁を感じさせる由緒正しき品々です。

しばらくはこれらを眺めながら、そして時にはどれかを使いながら生活を楽しんでいこうと思います。

ネタバレ本deカフェ

2014-03-17 17:00:02 | 哲学・倫理学ファック
「てつカフェ特別編4」 はおかげさまで盛況のうちに終えることができました。
ギリギリまで苦しめられたレジュメもなかなか好評で、
「トランスレーター(牧野本とてつカフェ参加者との間の通訳) としていい仕事をしてくれた」
と著者御本人からもお褒めの言葉をいただくことができ、ほっと一安心です。

さて、特別編の興奮も冷めやらぬその翌日、「本deてつがくカフェ番外編」 が開催されました。
最近てつカフェに来てくださるようになり、
フォーラム福島で開催されたシネマdeてつがくカフェ記事を書いてくださったA新聞の記者の方が、
この4月から異動のため福島を去られることになったので、急遽企画されました。
その彼と純ちゃんが相談して、カミュの 『ペスト』 で本deカフェということになったわけですが、
私、『ペスト』 を読んだことないんですよ。
話が決まった3月6日の段階で本を持ってすらいませんでした。
しかも、特別編のポスター・横断幕等の準備や配付資料の印刷、
そして何よりもトランスレーターとしてのレジュメの作成に追われていて、
本を買いに行くヒマすらありませんでした。
けっきょく14日に本はなんとか入手できたものの、
番外編の当日になってもまだ1行も読んでないという状況でした。

早起きして読まなければと思ってはいましたが、
前日のシンポジウム (=饗宴) でとことん飲み尽くしていましたから、
けっきょく二度寝してしまったりして午前中を失ってしまいました。
午後になっても頭はまったく働かず、なかなか読み始めることができませんでした。
しかも、買ってみて初めて知ったのですが、『ペスト』 ってめちゃくちゃ厚いんですよ。
新潮文庫で458ページまであります。
文庫本のくせにこんなふうに立っちゃうんですよ。



今まで本deカフェで扱ったなかで一番厚かったのが 『動物農場』 で250~280ページくらい。
高橋哲哉の新書 『犠牲のシステム 福島・沖縄』 なんて224ページでしたから、
『ペスト』 の半分にも届きません。
なんだってこんな分厚い本を選んでくれたんだ、純ちゃんたちは
ちゃんと読むのはあきらめて速読であらすじだけでもつかもうとしましたが、
やっと2時くらいから読み始めて出かけるまでの2時間半ほど、
死にものぐるいで速読してみましたが、けっきょく半分弱しか進めませんでした。

会場に着いてみると参加者は意外と多く10名。
ところがちゃんと全部読んできた人はその半数ほど。
最初のほうのほんの数10ページしか読んでないという人や、
どこにも売ってなくてけっきょく入手できませんでしたという人までいらっしゃいました。
そんな人たちでもちゃんと対話に参加してくださるのですから、
さすがは 「てつがくカフェ@ふくしま」 という感じです。
他のところではどんなふうにやっているのか知りませんが、
ゆるい2人が世話人をしているだけあって、
福島の哲カフェはいい感じでみんなに愛される場に育ってきているように思います。
本読んでないけど話しに行きたくなる哲カフェってすごくありませんか?

とはいえ、実際にやってみるとわたし的にはちょっとツライ体験でした。
何がって、もう大ネタバレ大会なんですよ
半分ぐらいまで読んでちょうど物語への興味が湧いてきたところだというのに、
本deカフェの議論の大半はクライマックスである後半のほうに集中してしまいますし、
もちろん読み終わってないこちらが悪いんですけど、
皆さん容赦なくあそこでああなったときこうなったときという話をバンバンしてしまうんです。
もう、ええっていう展開の話を全部聞かされてしまうのです。
えっ、あの人死んじゃうの? とか、
あの人が実は後半まるで人が変わってがんばっちゃんうだよ、とか…。
まあミステリーとは違うので先がわかったとしても問題ないとは思いますが、
やはりできればきちんと読み終わってから参加したかったなあ
いずれにせよ、とてもいい小説のようです。
まさに福島の今とだぶってしまうような身につまされる物語であるようです。
もう急ぐ必要はないので、最初に戻ってじっくりと読んでみたいと思います。

いよいよ「てつがくカフェ@ふくしま特別編4」当日!

2014-03-15 11:04:56 | グローバル・エシックス
いよいよ 「てつがくカフェ@ふくしま特別編4」 の当日となってしまいました!

13時からコラッセ福島で開催します。

ぜひ皆さまお越しください。

昨日はシンポジストの皆さまを福島にお迎えし前夜祭でしたが、

今日のことを考えると、とてもいつものように景気よく酔うことができませんでした。

というのも私も第1部シンポジウムで提題者を務めなければいけないのですが、

その発表レジュメが昨日の夜の段階でまだ出来上がっていなかったのです

たいへん追い込まれた状況です。

今日は早起きして作成しておりました。

そして、やっと先ほど完成しました。



いつものようにマインドマップでいかにもやっつけ仕事のように見えるかもしれませんが、

けっこうこれを作るのに苦労してしまいました。

専門的哲学書の内容をてつカフェ参加の一般市民の皆さまにわかりやすく説明しようというのですから、

どれほど困難な仕事かわかっていただけるのではないでしょうか。

はたしてうまくできたか自信はありませんが、とにかく当日に間に合ったのでよしとしましょう。

というわけでこのあと13時からです。

なにとぞよろしくお願い申し上げます。

放射線被ばくを健康への権利と教育から考えるシンポジウム

2014-03-13 12:45:48 | グローバル・エシックス
いよいよ 「てつカフェ特別編4」 が明後日に迫ってまいりましたが、

その翌週、3月21日 (金) にはアナンド・グローバー氏の来日記念シンポジウムが開催されます。



昨年の5月に国連人権理事会が福島第一原発事故への対応に関する勧告を出しましたが、

その調査と報告の先頭に立っていたのがアナンド・グローバー氏でした。

グローバー勧告には以下のような内容が含まれていました。


「グローバー勧告 (一部抜粋)

77. 原発事故の影響を受けた人々に対する健康調査について,特別報告者は日本政府に対し以下の勧告を実施するよう求める。

(a) 全般的・包括的な検査方法を長期間実施するとともに,必要な場合は適切な処置・治療を行うことを通じて,放射能の健康影響を継続的にモニタリングすること

(b) 1mSv以上の地域に居住する人々に対し,健康管理調査を実施すること

(d) 「基本調査」には,個人の健康状態に関する情報と,被ばくの健康影響を悪化させる要素を含めて調査がされるようにすること

(e) 子どもの健康調査は甲状腺検査に限らず実施し,血液・尿検査を含むすべての健康影響に関する調査に拡大すること

(g) 個人情報を保護しつつも,検査結果に関わる情報への子どもと親のアクセスを容易なものにすること

(h) ホールボディカウンターによる内部被ばく検査対象を限定することなく,住民,避難者,福島県外の住民等影響を受けるすべての人口に対して実施すること

78. 特別報告者は,日本政府に対し,放射線量に関連する政策・情報提供に関し,以下の勧告を実施するよう求める。

(a) 避難地域・公衆の被ばく限度に関する国としての計画を,科学的な証拠に基づき,リスク対経済効果の立場ではなく,人権に基礎をおいて策定し,公衆の被ばくを年間1mSv以下に低減するようにすること

(b) 放射線の危険性と,子どもは被ばくに対して特に脆弱な立場にある事実について,学校教材等で正確な情報を提供すること

81. 補償や救済措置について,特別報告者は日本政府に対し以下の勧告を実施するよう求める。

(a) 「子ども被災者支援法」の基本計画を,影響を受けた住民の参加を確保して策定すること

(c) 原発事故と被ばくの影響により生じた可能性のある健康影響について,無料の健康診断と治療を提供すること」


きわめて真っ当な当たり前の要求が並んでいますが、

残念ながらこれらの勧告はほとんど顧みられることなく現在に至っています。

その状況に業を煮やした特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウがグローバー氏を招聘し、

わが福島大学放射線副読本研究会がそれと共催する形で今回のシンポジウムが実現しました。

平日の開催というのが誠に申しわけないのですが、

ぜひ多くの皆さまのご来場をお待ち申し上げております。