まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

夢との闘い(後編)・マドンナ

2011-07-31 10:13:08 | 哲学・倫理学ファック
注意
今日の話は前々から書きたいとは思っていたのですが、
ちょっと不穏当な表現が含まれることになってしまいますので、
なかなか書けずにいた話題です。
18歳未満の方や、下ネタの苦手な方はご遠慮ください。


先日、悪夢撃退法 (悪夢から脱出する方法) を身に付けてしまったということを書きました。
今日はその続きです。
1年近く悪夢に悩まされたあげく、夢かどうかを見分けることができるようになり、
夢だとわかったら 「これは夢だ、これは夢だ」 と言い聞かせていると、
夢から覚めることができるようになりました。
この方法を身に付けて、私はけっこう得意気でした。
夢との闘いに完全勝利を収めて、自分は夢をコントロールできるようになったんだ、と。
ところが敵もさるもので、まったく別のアプローチで反撃を開始してきたのです。

ある日のこと、どういう経緯でそんなことになってしまったのか記憶がないのですが、
ふと気づくと高級ホテルの大きな部屋の素敵なベッドのなかにいました。
そして傍らには全裸のブロンド女性が。
私はその女性の真っ白い肌を愛撫しています。
あれ誰とこんなことになっちゃったんだっけと思いながら、
顔を覗き込むと、その人はあのマドンナだったのです。
そうです、歌手のマドンナです。
私は驚愕しました。
なぜ私がマドンナと寝ている
私は外国人と付き合ったことはありませんし、
マドンナのこともキライではありませんが、そんなに熱狂的なファンというわけでもありません。
なのに、あのロックスターがなぜぼくなんかと寝ているのだっ?

ここで私はどうもおかしいと気づきました。
そしてこれはきっと夢にちがいないと見抜きました。
マドンナが本当にぼくの相手なんかしてくれるはずないし…。
なんだ夢かあ。
でもこういう夢なら歓迎だなあ。
ということで、いつもなら夢と気づいたら、
「これは夢だ、これは夢だ」 と唱えて脱出をはかるのですが、
こんな素敵な夢から逃げ出す必要はありません。
そのまま今後の成り行きを見届けることにいたしました。

ひとしきりキスやら愛撫を終えた後、いよいよ本番行為に突入です。
私はゆっくりとマドンナの中に入っていきました。
すると驚いたことにこれは夢ではなかったのです
ちゃんと挿入感があるのです。
私のあれはマドンナの身体によって締め付けられていたのです。
まさか、嘘だろ?
これは夢だよなあ。
でもちゃんと触覚があって、動くたびにものすごい快感が得られます。
何度も、こんなはずはない、これは夢に決まっていると思うのですが、
確かな快感がこれは間違いなく現実であると告げています。
私は闇雲に腰を使い、マドンナの絶叫のようなあえぎ声を聞きながら達していました。

そこで目が覚めました。
やはり夢だったのです。
私はしばらく夢とうつつの区別がつかずに呆然としていました。
やっと我に返って最初にしたことは下着を調べることでした。
私は夢精というものをしたことがありませんが、
あれだけの快感を得て、最後はしっかり射精した感触もありましたので、
これはゼッタイ夢精してしまったんだろうと思ったのです。
ところが下着はまったく汚れていませんでした。
あの感覚はすべて夢の中のもので、現実とはまったく連動していなかったのです。
夢おそるべしっ
夢を見分けてコントロールできるなんてまったく思い上がりも甚だしかったのです。

その後もこの手の夢を頻繁に見るようになりました。
オシッコをしようと公衆便所に入ると、中に高校時代の同級生がまた全裸で立っていて、
立ったまま行為に及んでしまったり、とか。
その子も別に好きな子だったというわけでもないので、
その子とこんな所でなんでこんなことをしているんだろう、
これは何かおかしい、きっと夢にちがいないと思うのですが、
やはり確実な触覚、挿入感、現実感があって、どうしても夢とは思えないのです。

夢にとっては夢と見抜かれてしまうことは相当悔しいことなのでしょうか?
そこでこんな手の込んだ夢を見せてくれるようになったのでしょうか。
夢を夢と見分けることができるかという意味で言うならば、
私は再び夢との闘いに破れてしまったということになるのでしょう。
しかしながら、悪夢にうなされ続けたあの日々のことを思えば、
こんな素敵な夢を見せてもらえるなんて、私にとっては万々歳です。
その後、私の夢にはこういうエッチな夢でなくとも、
触覚 (現実感) が伴うようになりました。
以前にも書きましたが、触覚や現実感というのは脳がそう感じているだけのことですので、
夢という脳内現象にも触覚や現実感が伴っていたとしても不思議はないのです。
私はそのことをマドンナの夢によって思い知らされたのでした。
たんにエロい夢の話のように聞こえたかもしれませんが、
夢と現実をどう区別できるのか、外界の存在をはたして証明することはできるのか
というきわめて哲学的な問いにつながる深遠かつ大真面目なお話だったのです。

タクシー拾った!

2011-07-30 17:00:14 | ドライブ人生論
告知するのを忘れていましたが、今日は福島市音楽堂で橘高校管弦楽団の定期演奏会でした。
まあ、音楽堂は満員で立ち見の人もいるくらいでしたから、
私の告知なんて必要はなかったでしょう。
昨年に続いて2度目の鑑賞です。
昨年はF先生のエアタクトを見に行こうというぐらいの物見遊山気分で臨んだところ、
本格的な演奏に度肝を抜かれてしまいましたので、
今日は最初から襟を正して鑑賞モードで聴きに行きました。
シベリウスの交響曲第1番という難曲をはじめとして、
アンコールの 「I love you & I need you ふくしま」 まで、
今年もその迫力に圧倒されながらあっという間の2時間でした。

さて、せっかくの演奏会ですが、私の体調は最悪でした。
頭は痛いし、腹が重くてムカムカし、眠くてしようがないという、
典型的な二日酔いの症状に苦しめられていました。
2時開演だというのに、1時過ぎまでベッドから起き上がることができず、
よっぽどパスしてしまおうかとも考えたのですが、
F先生からわざわざチケットを頂いていたし、
なんとか支度をしてやっと出かけたときは1時半を回っていました。
この状態でクルマなんか運転したら職を失いかねませんし、
歩いていく元気もありません。
タクシーに乗ることを決心し、音楽堂とは反対方向になりますが、
駅のタクシー乗り場まで歩いていこうと思っていたのです。

ところがマンションから出た瞬間、
駅方面からこちらに向かって右折してくるタクシーがいました。
駅から遠ざかろうとしているのですからまさか空車ではないだろうと、
まったく期待していなかったのですが、
なんと燦然と 「空車」 の文字が掲げられているではありませんか!
大慌てで手を挙げタクシーを拾うことに成功いたしました。

福島以外の方々はなんでこんなことでやたら 「!」 を多用しているのか、
たぶん理解できないことでしょう。
しかし、私は福島に来て17年目ですが、
初めて通りでタクシーを拾うことができたのですっ!
そうなんです。
福島市内を空車のタクシーが流していることはめったにありません。
したがって福島でタクシーに乗るためには、
タクシー乗り場に行くか、電話で呼ぶかしないといけないのです。
街中で手を挙げればタクシーに乗れるなんて大都会でないとありえないことで、
地方都市ではこちらからタクシーがいるところに出向くか、
電話して来ていただくかしないといけないのです。

乗車してすぐ行き先を告げた後、
「福島でタクシー拾ったの初めてです」 と勢い込んで運転手さんに報告してみたところ、
運転手さんも 「私も街で拾われたのは初めてです」 と感動を共有してくれました。
下りるときに運転手さんから 「またどこかで拾ってくださいね」 と言われたので、
「じゃあいつも街を流していてくださいね」 と頼んでみたところ、
「あ、やっぱりそれはムリです」 と謝られました。
この奇跡的な邂逅のおかげで、音楽堂にはすぐに着き、
かぶりつきの席でF先生の指揮姿や橘サウンドを楽しむことができました。

ちなみに帰りは4号線まで出てタクシー流していないかなあと待ってみましたが、
やはり奇跡は2度も起こったりはしませんでした。
しかし、ゲロ吐きそうになりながらフラフラ歩いていると、
競馬場のあたりのバス停で人が並んでいるのが見えたので、
一緒に待ってみたらすぐにバスに乗ることができました。
あらかじめダイヤを確かめておくこともしないでバスに乗れたのも初めてかもしれません。
競馬場前なので、たぶん一番たくさんバスが来るバス停だったのでしょう。
それにしても今日はラッキーな1日でした。
まだ気分が悪いですが、このあとF先生を囲んでの打ち上げがあります。
それまで少しでも寝て、回復をはかりたいと思います。
これだけラッキーな日だったので、きっと復活して美味しくお酒を飲めることでしょう。
皆さんにもラッキーが訪れますように。


P.S.
ちなみに明日は同じ音楽堂で福島高校管弦楽団の定期演奏会も開かれるそうです。
17時半からだそうですので、二日酔いの人も夕方までには回復していることでしょう。
私は残念ながら明日は先約のため行けませんが、
いつか聴きに行ってみたいと思います。

大学院必修科目 「地域文化創造特論」 終了!

2011-07-29 16:21:36 | お仕事のオキテ
先日お伝えした大学院必修科目 「地域文化創造特論」 ですが、
白石先生の担当回も終わり、最後に私がまとめの授業を行い、
半期の授業がすべて終了いたしました。
最後はまとめですから、みんなに半期の授業を振り返ってもらいました。
そして、学類の授業で行っている 「教育改善のための学生アンケート」 を、
この授業でもやっていただきました。
前にも書いたとおり、専門の知識や技能を伸ばすという大学院の本来の姿からすると、
この授業はきわめて大学院らしからぬ授業ですので、
みんながどう受け止めてくれたのかというのはとても気になるところです。

「教育改善のための学生アンケート」 は昨年ぐらいから簡素化されましたので、
授業そのものについて評価してもらう中身は4つだけです。
まあこれで十分だと言えるでしょう。
最初は 「教員の授業に対する姿勢はよかったですか (観点:授業の準備、授業への熱意、学生への対応等)」。
これへの5段階評価は4.88。
とても高い評価です。
理由に関する自由記述では次のようなことを書いてくれている人がいました。

「両先生共に、毎回の授業分の準備が徹底していて、充実した授業だったから。」

「非常に熱意が伝わってきました。
 こちらも何か1つでも多くのことを学んで帰ろうという気持ちが持てました。」

ありがたいお言葉ですね。
続いて、「教育の方法は適切でしたか (観点:質問への対応、発表・討論の機会、シラバスの記述内容等)」。
結果は4.76。

「自分の意見を言う機会、講義を受ける機会がバランスよくあったから。」

「一方的な講義だけでなく、話し合い、ビデオ視聴など、
 参加者のモチベーションが維持できる方法だと思った。」

「オムニバスで、あまり時間のない中でも、もっと学びたいと思える講義だったと思います。」

なかには、提出物等に関して 「先生によってあまりにも内容が異なっていた」 という苦情もありましたが、
まあそれこそオムニバス授業なので、なかなか統一はしきれないところです。
次に 「授業の内容は適切でしたか (観点:魅力あるトピック、教材・教科書の適切性、参考文献の提示、
授業の進度、シラバスに記述された目標の達成度等)」 に関してですが、
評価は4.82でした。

「一回一回が深く考えさせられる授業で、とても充実していた。」

「授業ごとの目標設定がしっかりしていてやりやすかった。」

「普段は考えないような角度で色々なものを見ることができました。」

最後に「総合的にみてこの授業に満足しましたか」 の質問です。
総合満足度は4.73。
必修授業としてはなかなかの好成績ではないでしょうか。
こんなお言葉を頂戴しました。

「授業すべてが面白くて、みんなのそれぞれの考え方もわかっておもしろかったです。」

「様々なスキル、力が付いたということが目に見えて感じることができました。」

「学んだ多くのことを自分のものにすることが夏休みの課題です。」

「この授業が無くならず、続いていて欲しいと思います。」

教員としてはこんなふうに評価してもらって本当に有り難いですね。
私は、2年前に大学院を改組するときに、委員として大学院の設置構想に関わり、
どのような必修授業を置いたらいいかという議論にも加わって、
けっきょく言い出しっぺが担当しなくてはならないという世の常で、
メンバーを募ってゼロからこの授業を立ち上げてきましたので、
上記のように評価してもらえてホッと一安心というところです。
いろいろな専門を研究しようとしている院生を集めて、
専門職業人としての基礎的能力を育成するなんていう必修授業を、
自分自身、学部時代にも大学院時代にも受けたことがありませんでしたから、
どうすればいいのかまったくの手探り状態でした。
上記の結果を見るかぎり、無謀な試みはまあまあ成功を収めていると言えるでしょう。

「教育改善のための学生アンケート」 とは別に、
授業を振り返ってもらうためのワークシートにもいろいろ記入してもらいましたが、
そこに社会人経験者の方がこんなことを書いてくれました。

「働いて来たからこそ余計に必要性がわかるワークが沢山盛り込まれており、
 あのような講義を受ける (=そういう訓練を受ける) 機会は、
 学部生でも社会人でも一部の方々のみだと思われます。
 3年後期やM-1になって就活を始め、運がよければ内定が取れる、
 そんな宝くじみたいなことやってる学生に、
 是非とも受けさせてあげたい授業だったと思います。」

社会人の方にこんなふうに言っていただけるというのは、
最大限の賛辞を頂戴したことになるのではないでしょうか。
さらに、この授業以外の前期に受けたすべての授業において、
この授業で学んだことをどのように意識していましたかという質問に対しては、
次のような回答がありました。

「すべての授業において、今学んでいることを社会に出てどう活かすかということを考えるようになった。
 自分の中のさまざまなスキルを伸ばそうという意識を常に持つようになった。」

「この授業を受けて大きく変化したことは、『自分を変えるために努力しよう』 という意識だった。
 この意識は講義だけでなく日々の生活 (アルバイトや一人暮らし) などでも、
 継続して持っていたように感じる。
 今まで自分の短所に自己嫌悪を繰りかえしていたが、
 実際に強い意思を持って行動を変えることができたのは、
 この授業をはじめ大学院という環境のおかげだと思った。」

どうです。
福島大学の大学院、素晴らしいところだと思いませんか。
大人の力を身に付けたいという皆さん、
ぜひ福島大学大学院・人間発達文化研究科・地域文化創造専攻に学びにいらしてください。

第3回 「てつがくカフェ@ふくしま」

2011-07-28 07:41:03 | 哲学・倫理学ファック
「てつがくカフェ@ふくしま」 のブログをご覧いただいている方は、

とっくにご存知だと思いますが、

第3回 「てつがくカフェ@ふくしま」 が8月6日に開催されます。

今回は 「リビング福島」 にもイベント情報を掲載させていただきました。

昨日配布された 「リビング福島」 に小さく載っていたのですが、

お気づきになった方はいらっしゃいましたでしょうか?

今回は前回の議論を承けて、「〈男女〉 の友情は成り立つのか?」 をテーマにしました。

前回の議論はたいへん盛り上がったので、もうちょっとこのテーマを推し進めたいということです。

話し合いのなかでだんだんわかってきたのは、

どうも男が考えている友情と女が考えている友情ってちょっと違うようだ、ということです。

だとすると男と女の間で友情は成り立つのでしょうか?

ああ、なんかもう何か言いたくなってきてしまいます。

前回の議論の概略はブログに掲載されておりますし、

前回の議論をまったく知らなくてもなんの問題もなく参加できますので、

ぜひ皆さんお誘い合わせの上、お気軽にお越しください。

「福コン」「ビアフェスタ」 に負けないくらいのご来場をお待ち申し上げております。



  第3回 「てつがくカフェ@ふくしま」

テーマ : 「〈男女〉 の友情は成り立つのか?」

日 時 : 2011年8月6日 (土) 16:00~18:00

場 所 : A・O・Z (アオウゼ) 小活動室1
(MAXふくしま4F)

参加費 : 無料 (100円でコーヒー、紅茶等飲み放題)

夢との闘い(前編)・悪夢撃退法

2011-07-27 07:55:09 | 哲学・倫理学ファック
20代の半ば頃、毎日悪夢を見るようになってしまいました。
哲学専攻の大学院に進学したものの、大学時代の蓄積がないため (学部はロシヤ語学科)、
カントのドイツ語は全然読めず、ゼミでの議論にもついていけなくて苦しんでいた頃です。
ちょうどその頃、大学時代からずっと付き合っていた彼女にふられたというのも、
悪夢を見るようになった一因だったかもしれません。
あるいは、あの 「中萬裁判」 の中萬学院で塾講師として働き始めた頃でもあったので、
授業をしなきゃいけないプレッシャーも感じていたのかもしれません。
どれが原因だったのかはよくわからないのですが、
とにかく毎日のように悪夢を見るようになってしまい、
眠るのが恐くて、できるだけ寝ないようにしたりするほどでした。
それでもけっきょく人間は寝てしまいますので、
そうするとまた悪夢にうなされてしまうのです。

ありとあらゆる悪夢を見たように思います。
天変地異関係は一通り見ました。
地震、雷、洪水、津波、雪崩、等々。
もちろん、自分がその大惨事に巻き込まれ、
なんとか助かろうと逃げまどうのです。
なんとか逃げおおせられるときもたまにありましたが、
たいていはけっきょく波に呑まれて溺れてしまい、
もがき苦しみながら次第に意識を失っていく、といったストーリーです。

人災系もありました。
敵のスパイに殺されるとか、戦争で空襲から逃げまどうなどです。
人災に分類していいのかどうかよくわかりませんが、
宇宙人の円盤が攻めてくるという夢もありました。
当時私が住んでいた蒔田団地に円盤が攻めてくるのです。
目が覚めて冷静に考えれば、遠い宇宙からやってきた人びとが、
わざわざ蒔田団地を襲いに来るわけがないと思うんですが、
私が住んでいた8号棟の隣の9号棟が光線によって破壊され、
自衛隊による反撃をかいくぐって円盤が8号棟に迫ってきたときには、
本当に生きた心地がしませんでした。

あと自然のキライな私ならではの動物シリーズもありました。
これはすべて上述の蒔田団地の部屋の中が舞台なのですが、
例えば、自分の勉強部屋の机に座っていて、ふと引き出しを開けると、
引き出しに小さなワニがいるんです。
えっと思ってビックリして引き出しを閉じて、
いやまさか、机のなかにワニなんているわけないからと思って、
もう一度引き出しを開いてみると、ワニが3匹に増えているんです。
ギャーッと叫んであわてて引き出しを閉じ、
ワニを退治するための道具を探そうと別の引き出しを開けてみると、
そこにはもう数え切れないくらいたくさんのワニがいて、
私は腰を抜かしてしまうのでした。
それはそれは気持ちの悪い夢でした。

ある日、夜ではなく昼間に畳の上でゴロッと昼寝をしていて、
目が覚めかけてふと横を見ると、畳がモコモコッと盛り上がって、
それが自分のほうに近づいてくるんです。
ゲッなんだぁと思いながらも起き上がることができず、
自分のほうに近づいてくるモコモコを凝視していたら、
私のすぐ目の前で畳を突き破ってモグラがパッと姿を現したのです。
なぜ?
なぜ4畳半の和室にモグラが出没する?
背筋がゾッとした瞬間に目を覚ましました。

そして、一番恐かったのは馬の夢です。
蒔田団地の我が家のなかで一番広かったのは6畳の和室だったんですが、
そこに馬がいるんです。
リッパな栗毛の肌ツヤのいい馬が。
私は部屋の真ん中に突っ立っていたのですが、
そうしたらその馬が私のまわりを全速力で走り始めたのです。
ヒヒンとかブルブルッとかいろんな音を発しながら、
筋肉を躍動させて、私の目の前をグルグル走り回るのです。
狭い部屋ですから今にもぶつかったり蹴られたりしてしまいそうで、
恐くて恐くてしかたありません。
何とか逃げ出したいのですが、
ものすごいスピードなので輪のなかから抜け出すタイミングがつかめません。
するとそこへ、斧をもった父がやってきました。
父は斧を振り上げるや、走り回る馬の首めがけて振り下ろしました。
馬の首がスパーンと切れて、血しぶきをあげながら転がり落ち、
胴体のほうもしばらく勢いのまま走っていましたが、
すぐにものすごい音とともにドウッと倒れ込みました。
私は首と胴体の両方から飛び散る血を浴びながら呆然と立ち尽くしていました。

などなど。
それはそれは恐い夢ばかりでした。
こんな悪夢にうなされる日が1年近く続いたでしょうか。
本当に眠るのが恐くなって、できるだけ寝ないようにしたりして、
慢性的な睡眠不足に陥ってしまうほどでした。
そんなある日、けっきょく睡魔に勝てず眠ってしまい、
また夢を見始めてしまったのです。
それがどんな夢かは忘れてしまいましたが、
見ているうちにだんだんヤバイ方向に話が進み始め、
なんかまた恐い展開になりそうだなあと思った瞬間に、
あれ? こんなふうに自分がイヤだイヤだと思うほうに話がどんどん進んで行っちゃうのって、
なんかおかしいんじゃないの? という疑問が浮かんだのです。
これって夢なんじゃない? また夢で悪夢を見ているだけじゃないの? と考え続けていたら、
パッとその夢から覚めることができたのです。
で、目が覚めて、おおっ、やっぱ夢だったかぁ、危ないとこだったぁ、と一安心したあとで、
自分は今、悪夢から脱出できたということに気がつきました。

その後、悪夢を見そうになったら、「これは夢だ、これは夢だ」 と頭のなかで唱えていると、
夢から覚めることができるようになりました。
長く苦しめられた果てに、悪夢を撃退する方法を身に付けてしまったのです。
自分は夢をコントロールできるようになったんだと、ちょっと得意でした。
夢に打ち克った男なのです。
なんかカッコいいじゃありませんか。
こうして悪夢撃退法を身に付けて以来、悪夢を見る機会自体も減っていきました。
こんなワザを身に付けている人って世界中にどれくらいいるんでしょうか?
「世界ビックリ人間大会」 みたいな番組に出演したいくらいですが、
映像的にインパクトないし、夢から脱出してきたことを証明もできないので、
たぶんテレビ出演の依頼は来ないだろうなあ。
とにかく、私は悪夢を撃退する方法を身に付けることができた、というお話でした。
しかし、この話には続きがあります。
それはまた別の機会に。

最多アクセス週間

2011-07-26 07:00:44 | このブログについて
先月、「歴代最高アクセス」 という記事を書きました。
「柴崎コウ」 という記事を書いた6月16日が424アクセスで、今までで最高だったというご報告です。
その数日後、6月21日の 「またやっちまった」 という自虐ネタで、
465アクセスとさらに記録を更新したことをコメント欄でお知らせしていたところです。

ところが先週。
注意深い読者の方は、左欄下のほうの 「アクセス状況」 のところで、
見慣れないデカイ数字が相次いで表示されていたのを見逃さなかったことでしょう。
5月18日にはなんと初の500台となる510アクセス、
翌5月19日にはそれをさらに大幅に更新する584アクセスを記録してしまったのです。
5月19日は 「福コン」 に参戦してきた報告でしたので、
「福コン」 で検索してきた人が訪れてくれたのかなぁと理解もできますが、
5月18日は放送大学の対面授業の報告だったので、
せいぜい増えたとしても受講者の30名分くらいでしょうから、
(しかもその全員がブログを見に来てくれるわけではないはずだし)
なぜこの真面目な (自虐ネタでも芸能人ネタでもない) 話題で、
初の500台突破を果たせたのかとても不思議でした。

その勢いをかってか、20日と21日も484アクセスと高アクセスを記録し、
先週は1週間を通してずっと快調で、
週別アクセス数 (2011.7.17.~7.23.) も過去最多の3305アクセスと、
初の3,000台を記録してしまいました。
現在 「アクセス状況」 欄に示されている 「週別 1,439 位」 という数字が先週の順位で、
もちろんこれは週別としては過去最高の順位です。
ちなみに5月19日の日別順位は 1,022 位で、
もうちょっとで3ケタ台に乗れる (落ちる?) ところでした。

まあ、特にムリしてアクセス数を増やしたいと思っているわけではないのですが、
たくさんの方々に読んでいただけるというのはとても有り難いことです。
そういう意味ではアクセス数が少しずつ増えていくというのは励みになりますが、
今ひとつまだ、何を書いたら皆さんに気に入っていただけるのかが掴みかねています。
現在 「アクセス状況」 欄に表示されているように、
昨日の 「ビアフェスタ」 ネタは513アクセスと歴代2位の記録でした。
自虐ネタと芸能人ネタに加えてイベントネタも読者を獲得できるようですが、
福島でそうそうバカでかいイベントがあるわけでもないですし、
「てつがくカフェ」 くらいのイベントでは全然アクセスは増えませんからねぇ。
ちなみに、これまでの経験で言うと、
今日のような自慢 (?) ネタは確実にアクセス数を減らすことでしょう。
明日になって今日の結果が出るのが待ち遠しいです。

「ビアフェスタふくしま」 参戦

2011-07-25 12:28:25 | 飲んで幸せ・食べて幸せ

昨日は予告通り 「ビアフェスタふくしま2011」 に行ってまいりました。
先週の 「福コン」 に続き、イベントづいています。
しかも、今回も1人での参戦。
「おひとりさま」 が板に付いてきてしまいました。
ところが、会場に着いてみると、ダンス部の4年生や卒業生などが7人ほどの団体で、
立食用のテーブルの一角を占拠してすでに宴会状態になっていました。
ちょっとホッとして、その一団に混ぜてもらいビール祭りを楽しむことにいたしました。

それにしてもものすごい人で、立食用のテーブルはすべて満席。



中央のビアサーバースペースにも人がわんさと群がっていました。



会場の入り口ではこんなビアグラスを渡されます。



「ビアフェスタふくしま」 のロゴと、えんじ色で昼と夜の風景がデザインされたオリジナルグラスです。
冒頭の写真の上のほうに吊られている看板が、このグラスのデザイン画なのでしょう。
このグラスは普通のビアグラスに比べてとても小ぶりです。
350ml缶と比べてみるとこれくらい。



計44銘柄を飲み比べなきゃいけないわけですから、これくらいの大きさで十分なわけです。
このグラスは終了後持ち帰ることができました。
しかし、ビールやワインを飲むには小さすぎるし、
日本酒を飲むには大きすぎるし、使い道にはちょっと苦労しそうです。

ビアサーバースペースでは福大の私のクラスのイケメン学生たちが3人も働いていました。



これはバイトではなく、ボランティアなんだそうです。
タダで飲めるのでいいかなと思って応募したとのことでした。
ちゃんとビールの特徴を説明したり、私の意地悪な質問にも答えてくれていました。

3,000円 (前売り) で飲み放題ですが、フードは別料金です。
「てんぷら ひら井」 の天むすをはじめとして、
「角屋そうすけ」 の肉類 (ウィンナー、ハム、角煮…)、
玉川村の野菜 (とうもろこし、ジャガイモ…) などなど、
いろいろなお店が出店していて、ビールに合う地元食材が様々用意されていました。
1人だとそれほど食べられなかったかもしれませんが、
集団で手分けして買ってきて分け合いながら食べたので、
一通りほとんどのメニューを制覇できたのではないでしょうか。
とはいえ、相手は食べ盛りでかつ貧乏な学生たちですので、
私が多めに出費せざるをえませんでした。
もう定かではありませんが、けっこう散財してしまったような気が…。

さて、肝心のビールですが、20社44銘柄ですから、並大抵の量ではありません。
ボランティアの学生に、昼の部では2回りした (44銘柄を2回ずつ飲んだ) 人がいたので、
先生も2回りしてくださいよとエールを送られましたが、
とてもじゃないけど1回り (44銘柄全制覇) すらできませんでした。
最初のうちは慎重に飲み比べたりしていましたが、さすがに多すぎて味を記憶することができず、
しかもだんだんベロベロに酔っ払ってきてしまって、
最後のほうは今何を飲んでるのかすら思い出せなくなってしまっていました。
覚えているかぎりでは、最初のほうに飲んだ 「猪苗代地ビール」 の 「ゴールデンエンジェル」 や、
「みちのく福島路ビール」 の 「エクストラピルス」 などが正統派で美味しかったような気がするのですが、
それはたんなる身びいきによる気のせいなのでしょうか?
でも、愛知の 「赤味噌ラガー」 や、三重の 「柚子の香エール」、
宇都宮の餃子に合うように開発された 「餃子浪漫」 など、
御当地の変わり種ビールも、こういうときでないと味わえない楽しい味でした。

3時間以上立ちっぱなしで飲み続けさすがに疲れてしまい、
ダンス部の学生ですらポイズ (姿勢) を保ちきれずに床に座り込んだりしていましたが、



私はなんとか最後まで元ダンサーとしての威厳を保ち続けることができました。
イベントの終了時刻が19時。
もうベロベロでお腹もいっぱいだというのにまだこんなに早い時間で、
学生たちは19時電で帰ってしまいましたから再び1人で取り残され、
意識朦朧としたままさらに夜の街を彷徨ってしまいました。
深夜の地震でふと目覚めると、自宅ソファで素っ裸で眠っておりました。
どこを経由していつの間に帰ってきたものやら。
でも、とっても楽しい福島復興のイベントでした。
むさっちさん、えいさん、ぜひ来年は泊まりがけでご参加ください。

パスタの師匠

2011-07-24 08:42:42 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
私は大のパスタ好きで、ほぼ毎日、夕食にはパスタを茹で、
そこにレトルトのソースをかけて食べています。
めんどくさがり屋の私は、自分のために手間ひまかけて料理を作ったりはしたくないので、
仕方なくそうなっちゃっているわけですが、
お客さんがいらしたときとかは、もちろんちゃんとソースも自分で作ったりすることもあります。
先日ぢゅんちゃん夫妻をお招きしたときのペンネ・ブルーチーズなんかはその1つです。
これはテキストを見ながら作ったのですが、
パスタ料理に関する私の師匠がコレ↓です。



『一個人』(いっこじん) という雑誌の2010年5月号で、
「男のイタリアン入門」 という特集号です。
片岡護シェフらイタリアンの大御所が、
惜しげもなく美味しいレシピを披露してくれている、私のバイブルです。
パスタ料理ばかりでなく、野菜料理や魚介料理なんかも美味しいのがたくさん載っていますが、
やはりイタリアンということで、パスタレシピが巻頭特集になっています。
これを見ながら作ったペンネ・アラビアータやリガトーニのゴルゴンゾーラソースなどは、
過去に大好評を博したことがありました。
後者のレシピをなんとなく記憶していて、
リガトーニをペンネに、ゴルゴンゾーラをただのブルーチーズに置き換えて作ったのが、
ぢゅんちゃんのときのメニューになるわけです。

さて、ふだんは自分のためにわざわざこのバイブルを活用したりしないわけですが、
たまに買い置きの食材が賞味期限をとっくにすぎてそろそろ危なくなってしまっていたり、
パーティ用の食材が余ってしまったりした場合には、
練習もかねて1人で男の料理をすることもないわけではありません。
卵やベーコンが賞味期限を2週間ほど過ぎていてマズイと思い、
急遽、生クリームを買い足してきて作ったのがコレ↓です。



カルボナーラですね。
スパゲッティではなくペンネを使い、
塊のベーコンを拍子木状に切って作るのではなく、
普通にスーパーで4パックくらいセットで売ってるペラペラのベーコンを使っていますが、
生クリームを使ったり、卵を1個半 (全卵1+卵黄1) 使ったりしているところが、
片岡護レシピで、いつも私が作っているカルボナーラとはひと味ちがいます。

そして、今回はズッキーニが残ってしまっていたので、
上記のバイブルの表紙を飾っている 「サーモンとズッキーニのパスタ」 に挑戦してみました。
生クリームやスモークサーモンを買い足してこなければならず、
残り物の処理というにはちょっと本格的すぎますが、
ピンクペッパーやパセリといった、普通なら家に常備されていないような、
仕上げ用の小物をわざわざ買い揃える必要はなかったので、
重い腰を上げてちょっと作ってみようかという気になれたのです。
バイブルには片岡シェフの次のような言葉が引用されていました。
「一番易しいのはクリーム系なんですよ。
 クリームそのものがおいしいから、まずくできようがない (笑)」
たしかにペンネ・ブルーチーズも家で作れるとは思っていなかったけど、
材料さえ揃えばぼくが作ってもちゃんと美味しくできてしまうので、
クリームソース系のレシピなら何とかなるんじゃないかと思えたのも、
挑戦してみようという気になれた一因です。
出来上がりがこちら↓。



おお、みごとだっ!
表紙の写真に負けていないじゃないですかっ。
味もヴェリー・グーッ
しかし、せっかく一生懸命作ったのに1人で食べるというのは味気ないですね。
パスタに合わせて白ワインなんぞも開けてみたりしましたが、
寂しさはよりいっそう募るばかりです。
やはりこういうものは、一緒に食べてくれる人がいないといけません。
早く家の片付けを終えて、
お客さんを呼べるような態勢を整えなくては

今年も福島の桃お届けします

2011-07-23 09:22:48 | 飲んで幸せ・食べて幸せ


御中元の季節ですね。

昨年のブログにも書きましたが、この時期はちょうど桃の季節なので、

うちでは例年、親戚やお世話になった方々などに福島の美味しい桃をお贈りしています。

これも、上記のブログに書きましたが、もうかれこれ15年間も、

「福島フルーツ研究会」( 024-558-0595) というところにお願いしています。

全国一律送料込みで3kg詰め3,300円 (5kg詰めなら5,000円) という価格設定が、

ちょうど手頃で我が家のニーズにピッタリだったからです。

どなたからも美味しいと大好評で、夏になると親戚中、桃の話題で盛り上がっておりました。

しかし、残念なことに今年は福島第一原発の事故がありましたので、

例年通り桃をお贈りできるのかずっと心配しておりました。

いつもだったら 「福島フルーツ研究会」 から届けられる注文票がなかなか届かず、

放射線問題で桃の栽培はあきらめたんだろうかとか、

「福島フルーツ研究会」 自体がもう活動をやめてしまったんではないかとか、

悪い想像がどんどんふくらんでおりました。

が、先日、例年より2週間くらい遅れてのことでしょうか、やっと、

「放射能問題では頭を痛めているところですが、

国・県のモニタリング検査の結果、桃についても安全が確認されました」

との言葉を添えて注文票が届けられました。

ほっと一安心です。

あるところでは、「あなたは福島県産の桃を食べますか?」 という冷徹な議論もされているようですが、

福島に生きる者としては、放射性物質が検出されたりしないかぎり、

例年通り、福島産の桃をお贈りする以外に選択肢はないように思います。

もちろん、受け取られた方のなかには、

いくら安全と言われても安心はできない、という方がいらっしゃるかもしれませんし、

そういう方が食べずに破棄するということがあったとしても、

私としては文句を言うことはできないだろうと思います。

しかし、そういう方々によけいな気を遣わせないようこちらがあらかじめ配慮して、

今年は福島県産ではなく、岡山県産かどこかの桃を送るようにするというのは、

なにかまったく見当外れの気の遣い方のような気がするのです。

召し上がっていただけるかどうかは先方にお任せするにしても、

こちらとしては、ずっとお世話になっている業者さんを助ける意味でも、

また、あんなことがあったけれどもFUKUSHIMAにも未だに人は住み、

例年通り木々は実をつけているということを伝える意味でも、

いつもどおり福島の桃をお届けするしかないように思うのです。

というわけで、今年も福島の桃をお届けします。

いつも以上に福島に思いを馳せながら味わっていただければと思います。

「捨てられないのはこういう人!」 診断

2011-07-22 08:49:30 | お仕事のオキテ
マイミクのえいさんが、「捨てられないのはこういう人!」 診断というのをやってみたそうで、
「ほぼ100%当てはまってる (-_-;」 と、ミクシィの日記に書いていらっしゃいました。
私も若干思い当たる節があるので (私の研究室を見たことのある人はわかるはず)、
さっそくその診断をやってみました。

「捨てられないのはこういう人!」 診断

ミクシィの場合は、mixiニュース一覧のなかのさまざまなニュースにリンクして、
すぐに日記を書けるようになっているのですが、
gooブログではその手のサービスが用意されておらず、
前から要求しているのですが、なかなか改善されません。
また、えいさんの日記やmixiニュースに直接リンクを張ってしまうと、
ミクシィ会員でない方は読めなくなってしまうので、
このブログの大半の読者を閉め出してしまうことになりかねません。
というわけで、苦労してこの診断の元ネタを探してきました。
ぜひ皆さんも上記のリンク先を御一読ください。

その診断では 「買い方の特徴」、「しまい方の特徴」、「使い方の特徴」 の3つに分けて、
それぞれ5つずつの特徴が自分に当てはまっているかどうかをチェックするようになっていました。
私の場合、買い方の特徴が一番当てはまるものが少なかったのですが、
それでも3つも当てはまっていますので危険信号です。
特に、「3.便利そうなアイディア商品が好き」、「4.似たようなモノがいくつもある」 は、
どちらもイタタタタという感じです。

そして、「しまい方の特徴」 はまさかの100%的中でした。
「5項目すべて当てはまるあなたは、何事も後回しにするから結果として物事に振り回されることに。
 いつかやろうと思っているうちに、手がつけられない状況に追い込まれていませんか?」
という解説文には脱帽です。
あなた私に会ったことがあるんですかと聞きたくなるくらいです。
片付けの問題だけでなく、私の人生すべてを言い当てられてしまったような気がします。

「使い方の特徴」 に関しても、当てはまらなかったのは 「1.片方しかないピアスを持っている」 だけ。
(そもそもピアスを持っていなかったのでたまたまセーフになっただけ?)
「5.レシピの切り抜きはとりあえず取っておく」 なんて、
うちの台所を覗き見したのでないとするとよくぞまあそんなことがわかったなあと恐ろしくなります。

上記の3項目にまたがってYESがある私は、ちょっと複雑な 「捨てられない」 症候群なのだそうです。
まあ、たぶんそうなのでしょう。
どんどんモノを増やし、すぐその場で片づけることができず、
いつか使うだろうという想念に縛られているのですから、
部屋が荒れていくのもムリはありません。
うーん、なんとかならないものか?
関連記事でこんなの↓がありましたが、読んでみても捨てられるようになる気はしませんでした。

捨てる! 決心がつく 「捨てコツ」 決定版

あれだけみごとに私のことを見抜いたのだから、
そんな人にもできる実践法をちゃんと教えていただきたいものだと思いました。



P.S.
最近になってやっとこの部屋↓の片付けを始めました (震災後4ヶ月以上経ってるというのに…)。



でも、捨てられないもんだから遅々として進みません

2011年東北学生ダンス夏大会挨拶文

2011-07-21 08:21:33 | ダンス・ダンス・ダンス
ちょっと時機を逸してしまいましたが、
去る6月12日に行われた東北学生ダンス夏大会のパンフレットに書いた挨拶文を転載しておきます。
どんな大会になったのかは、すでにブログでご報告しておきました。
今さらそのときの挨拶文を転載するのは、
時事ネタにつき今このときを逃すともう2度と使えなくなってしまうのではないかと思うからです。
連盟会長に就任して6年目、毎試合毎試合、挨拶文を書き続けてきたために、
すでに相当文書ファイルがたまってきています。
それらをブログネタとして適宜使い回していこうという野望をもって、
この 「ダンス・ダンス・ダンス」 のカテゴリーを新設しました。
いつもの挨拶文は、開幕戦、新入生デビュー戦、4年生引退試合という季節ごとのテーマはあるものの、
時期さえ間違わなければ、何年後でも流用することが可能です。
しかし、今年の春大会や夏大会に限っては、やはりあの問題に触れざるをえず、
したがって今このときを逃してしまうと色褪せてしまう可能性があるのです。

まあ、今回ご紹介する文章は、災害による運・不運の不平等性という、
今流行りの 「正義論」 でも取り上げられそうな、正統派の倫理学的テーマを扱っていますので、
たんに時事ネタとして捨て去られてしまうようなものではないのかもしれませんが、
最後の太字の2行が自分としては気恥ずかしいので、
今このときくらいにしかお披露目できないという自戒の念をもって転載させていただきます。
個人的には今回の震災に際して 「がんばろう!」 という言葉はあまり使わないようにしているのですが、
今年の春大会のネーミングが 「がんばろう、東北 ! ! 東北学生ダンススポーツ大会」 だったので、
みんなを励まさなければいけない連盟会長としては、その閉会式であの2行を大声で叫び、
その流れで夏大会の挨拶文のシメの言葉もあの2行になってしまったわけです。
自分が 「ガンバレ」 なんて言われると、
「チッ、こんな状況で一体何をどうガンバレっていうんだよ」 とどうしても斜に構えてしまいますが、
こういう状況で人にかけてあげる言葉でパッと思いつくいい言葉って他に見当たらないんですよね。
まあ、いつまでも言い訳していないで、読んでいただくことにいたしましょう。



                     東北学連、再始動  

                                         全東北学生競技ダンス連盟会長
                                         小野原雅夫 (福島大学教授)

 3月11日に発生した東日本大震災によって、2011年度の東北学連の活動は大きく出遅れることになりました。開幕戦となる春大会は当初、開催できるかどうかも危ぶまれておりました。各大学や学生ごとの被災状況も異なるなか、この状況下で公式戦として成績を競い合うのは時宜に適っていないという共通認識はあったものの、なにもしないまま中止にしてしまうと再開するためのハードルが上がってしまうだろうという判断もあり、けっきょくチャリティマッチという形で 「がんばろう、東北 ! ! 東北学生ダンススポーツ大会」 として開催されることになりました。開会式での黙祷に始まり、全大学一体となったエールや震災募金への呼びかけ、競技会終了後の一般来場者の皆さまとのダンスタイムなど、初めての試みに満ちたとても素晴らしい大会となりました。短い時間のなかでこのような時期にふさわしい、大学生らしい大会を企画・実行することのできた東北学連の皆さんの底力を、学連会長としてたいへん誇らしく思います。
 その春大会からほんの1ヶ月後の今日、東北学連の公式戦が開幕します。おそらく客観的な状況はゴールデンウィークのあの頃とほとんど変わっていないものと思われます。日常生活も学業も、そしてダンス部の活動もけっして平常化したとは言えない状態だろうと思います。特に被災した3県では、大学が始まったのがあの春大会のあとのゴールデンウィーク明けで、やっと新入生の勧誘が始まったばかりというぐらいではないでしょうか。今日はもう1年生のためのジュニア戦が開催されますが、そこに選手を出場させることができるかどうかもままならず、ましてやきちんとステップを覚えさせ、カウントを取れるように教え育てるというところまではとうてい行き着かなかったことでしょう。また2年生以上のカップルも、2ヶ月近くのブランクを乗り越えて、対等に競い合えるところまで力を取り戻してきているとは言えないのではないだろうかと思います。にもかかわらず、無情にも公式戦が再開されてしまうのです。
 しかし、どうせいずれの日か東北学連も再始動しなければなりません。今回の震災によって生じた不平等はいつまで待っても解消することはありえないのです。だとしたら、身に受けた不運や不幸や不平等をいつまでも嘆いているばかりでなく、それをバネにして前に進んでいくしかないと思います。今日この日を期して、東北学連の新たなスタートとしようではありませんか。人生も社会もけっして公平ではありません。今回のこの経験は必ずや君たちの将来にとって価値あるものとなるはずです。与えられた状況のなかでどこまで自分を伸ばし、真価を発揮することができるのか。皆さんの底力をしっかり見届けていきたいと思います。

震災なんかに負けてたまるかっ!

がんばろう、東北 ! !

ビアフェスタふくしま2011

2011-07-20 08:13:15 | 飲んで幸せ・食べて幸せ

昨日 「福コン」 のご報告をしたところですが、

休む間もなく今度は次の日曜日のイベント紹介です。

「ビアフェスタふくしま2011」 が福島駅ビルで開催されます。

2009年から開催されていて今年が3回目。

福島をはじめとして全国各地の地ビール (20社44銘柄!) を飲み比べられるという、

ビール好きにはたまらない企画のようです。

こう言っちゃなんですが、地ビールというのはちょっと割高で、

たしかに美味しいことは美味しいのですが、

ふだんお店で買うのも勇気が要るし、

したがって、浴びるように飲むなんていう豪勢なことはなかなかできません。

それを3,000円 (前売券) で3時間半飲み放題飲めるというのはパラダイスです。

問題は、昼の部と夜の部に分かれているようなので、どちらを選ぶかですね。

真っ昼間の明るいうちに飲む背徳感を楽しむか、

夕食前の景気づけにパーッと飲むか。

それを考えているだけで幸せな気分になれちゃいます。

このイベント、全国からの来場を想定しているようで、

「入場チケット付宿泊パック」 なんていうものまで売り出されているようです。

むさっちさん、えいさん、こんな楽しい福島復興支援なんていかがでしょうか?



   「ビアフェスタふくしま2011」
    ~全国のビール愛好家の皆様へ~

日 時 : 2011年7月24日 (日)

昼の部 : 11 : 00 ~ 14 : 30 

夜の部 : 16 : 00 ~ 19 : 30 (入れ替え制)

入場料 : 前売 3000円 当日 3500円

      ※すべての銘柄のビールがご自由にお楽しみいただけます。
       「ビアフェスタふくしま」 オリジナルビアグラスを全員にプレゼント。
       フードブースは別料金です。
       昼の部と夜の部のチケットの変更はできません。

会 場 : JR福島駅ビルS-PAL 5階 ネクストホール

「福コン」 参戦

2011-07-19 12:59:35 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
そういえば一昨日は、放送大学の授業からヘロヘロに疲れて帰ってきたあと、
行こうかどうしようか悩んでいた 「福コン」 にけっきょく参戦してしまいました。
(どこにそんな元気が残っていたんだ?)
まあ、疲れていて食事を作る元気もなかったし、
どうせ外で食べるなら話のタネに (要するにブログネタ) 行ってみてもいいのかな、と。
当日券は7,000円でしたが、3軒回れるので元は取れそうな気はするし…。
ひとつ誤算だったのは、ケータイの充電が切れてしまい、
一緒に行こうかと相談していたぢゅんちゃんと連絡が取れなかったことですが、
まあこの歳になると、1人で参加することに別に恐れもなにもありません。

というわけで、本来は5時スタートのイベントだったのですが、
大幅に出遅れて7時前後から参戦することにいたしました。
それにしてもものすごい人出です。
参加者は手首にオレンジ色のバンドをつけていますが、街行く人のほとんどがバンド付きです。
最初はとにかく夕食を取ることが最大の目的ですから、
各店のメニューを見比べた上で、「サイトウ洋食店」 に行ってみることにしました。
ところが店は満席で、階段に待ってる人の行列ができています。
お腹が空いて目が回りそうだった私はすぐさまあきらめて、
今度は 「それいけ!ピヨピヨ丸」 に行ってみることにしました。
鶏の唐揚げが大好きな私としては、あのちっちゃいバケツに入って出てくる唐揚げは魅力的です。



幸い 「ピヨピヨ丸」 にはすぐに入ることができました。
お客さん全員が 「福コン」 参加者のようです。
女性の割合がものすごく低くて、だいたい10対2くらいの感じです。
まあ私の場合、男女の出会いを求めて参加したわけではないので、それでも何の問題もありません。
その場にすでに居合わせていた男性も女性も、途中参加の私を快く迎えてくださり、
初対面の方々といろいろな話をすることができました。
この企画に携わっている会社にお勤めの方もそこにいらっしゃって、
その方の話によれば、今回の参加者は当初の予定の2,000人を上回ったのだそうです。
ポスター見たときに2,000人なんて絶対ムリだろうと思っていたのですが、
集まれば集まるものですね。
聞くところによると、仙台や山形など県外から来ている方も大勢いらっしゃるようです。

システムがよくわからなかったのですが、
「ピヨピヨ丸」 は総入れ替え制だそうで、
1巡目の合コンの終わり近くから参加した私はもう1枚チケットを渡して、
2巡目の時間帯も 「ピヨピヨ丸」 で過ごすことにしました。
まだ自慢の鶏唐を満喫できていなかったからです。
2回目はまた新しい人たちと出会い、就活中という短大の女の子と隣りどうしになって、
キャリアカウンセリングみたいなことをしながら、アツアツの唐揚げを堪能いたしました。

「ピヨピヨ丸」 での2回目の合コンが終わったときには9時だか10時くらいになっていました。
皆さんからとにかく人が多くて、5時から来ているのにどこにも入れなくてずっとウロウロしていた、
なんていう話を聞いていましたから、3軒目は選り好みしていないでどこでもいいから入ろうと、
片っ端から参加店を回りましたが、店によってシステムが違っていて、
うちはもう 「福コン」 は終了しました、なんていうお店もあります。
それにしても福島の街中はこの17年間で初めて見たと言っていいくらいの賑わいで、
そこらじゅうがオレンジバンドの集団で溢れかえり、行き場を求めて彷徨っています。
こうなったらこの企画のお膝元であるパセナカMisse に行くしかないと思い向かいました。

この作戦も大成功でした。
どこのお店でもよかったのですが、「仲見世厨房 つばき」 という居酒屋の前で、
入ろうかどうしようか迷っている2人組の女性がいたので、
一緒に入りませんかと声をかけ、「つばき」 で最後のチケットを使うことにしました。
2人組の男性が座っているテーブルに案内され、5人での合コンになりました。
彼らもけっきょくカップルになるということはありませんでしたが、
しかし、別にそんなことにならずとも、
まったく初対面の人とこんなふうにいろいろ話すなんていう機会は普通ありませんので、
けっこう楽しく時間を過ごすことができました。
当初の計画のように7,000円分しっかり飲み食いできたかというと、
それで元は取れていないような気がしますが、
ふだん知り合えないような人と知り合えたという意味では、
十分バリュー・フォー・マネーだったように思います。
けっきょく 「つばき」 に閉店時間までいて 「福コン」 は無事終了したのですが、
まだ話し足りないねということで、さらに 「寧々家」 に場所を移して、
2時過ぎまで延々語り合っていました。
放送大学の疲れはどこに行ってしまったんだ?
20代の若者たちにも負けないパワーを実感した一夜でした。
皆さん、こんなオヤジの相手をしてくれてありがとうございました。
縁があったら、またどこかでお会いしましょう。

放送大学 「生老病死の倫理学」

2011-07-18 13:31:36 | 生老病死の倫理学
昨日、一昨日と放送大学の対面授業を行ってきました。
5年前にも一度やったことがあり、そのときは看護学校で話しているような内容を、
「生と死の倫理学」 というタイトルで話しました。
今回再び依頼があり、前回と同じ話でよければということでお引き受けしようとしたのですが、
放送大学郡山学習センターの所長さん (元福大教授で一緒に授業を担当したこともある先生) から、
5年前に受講した方がまた取ることができるように、
少しタイトルと中身を変えてもらえないかと頼まれ、
まあ、まさかそんな物好きな方はいらっしゃらないだろうと思いながらも、
ちょっとだけ話の構成を変えて生と死だけでなく、
老と病も加えて 「生老病死の倫理学」 として開講することにしました。
蓋を開けてみると、そういう物好きな方が4名もいらっしゃり、
(受講者は定員いっぱいの30名)
5年前の話なんて覚えていないだろうと思って最初に聞いてみたら、
前回のノートを引っ張り出して復習してきましたなんて言われ軽くショックを受け、
重複部分に関しても少しずつ中身を変えながら手探りで授業を進めていくことになりました。

8コマの構成は以下の通りです。

1日目
1.倫理学者への質問
2.人間とは何か?
3.死んだらどうなるのか?
4.どこからが死か?

2日目
5.死に方の選択
6.どのように死にたいか?
7.病気の贈り物
8.老いること、生きること

初日が終わったところで今日1日の講義を5段階で評価してもらったところ、
満足度は4.52でした。
授業への要求度が高く評価基準の厳しい年輩の方々から、
これだけの高評価を頂戴できれば万々歳と言えそうですが、
自由記述では、息をつくひまもないぐらい忙しい講義でついてゆくのが大変だった、
と書いてくれた方が何人かいらっしゃり、
私としては、みんなで話し合ったり、時間をかけてプリントを読んだりしながら、
のんびり授業をしていたつもりだったので、ちょっと意外に思いました。
2日目の最初にその感想を素直に伝えてみたところ、
みんなで話し合ったり、プリントを読んで感想を書いたりという部分はいいのだけれど、
私が板書しながら講義していく部分で、私の話し方がとても早口になっていたのだそうで、
それが慌ただしい印象を与えたとのことでした。
それを聞いて2日目はゆっくり話すよう心がけ、
最後に2日間の満足度を評価していただいたところ、
4.70まで評価は上昇しました。
このあいだの大規模講演会といい、今回といい、
文字の大きさや話し方など、基本的なところをほんのちょっと修正することによって、
与える印象はだいぶ改善されるのだなあと知り、
基礎・基本の重要さを再認識させられました。

講義内容ですが、6コマ目までは看護学校で扱っている内容とほとんど同じです。
ただし、5年前との重複をできるだけ避けるため、
例えば、4コマ目の脳死臓器移植の話では、私の大好きな脳死の定義の話は封印し、
その代わりに、臓器移植法の改正の話をメインにするなど、
新しい話を取り入れたりしながら講義していきました。

7コマ目の 「病気の贈り物」 の回では、
先日このブログで紹介した 『病気が教えてくれたこと』 のエッセイをいくつか読んでもらった上で、
受講者の皆さんにも 「私の病気が教えてくれたこと」 について簡単なエッセイを書いてもらい、
グループで発表し合っていただきました。
最後の8コマ目には、やはり私がこのブログで最近書いてきた、
老いについての考察 (「老いるとは?」「スポーツ選手と老い」) などを紹介しながら、
老いについて捉え直すということをしていただきました。

講義全体としては、仏教の世界で四苦と呼ばれ悪いものとみなされている生老病死を、
もっとプラスの方向から捉え直すことができるのではないか、
ということを伝えていきたいと思っていました。
年輩の受講者の皆さんにとって、
死や病気や老いのことを考えるのは辛いことかもしれないとはわかりつつも、
それらについて考えることによって生を見つめ直すきっかけにしていただきたかったのです。
テーマがテーマなので、あまり深刻にならないようにしながら、
でもいつの間にか深く考え込んでいるというような展開を目指したつもりですが、
はたして私の意図はうまく果たされていたのでしょうか?

「生老病死のタイトルを見た時に、これからの私に必要なこと、
 考えなければならないことと思い、申し込みました。
 2日間ふりかえって、とても重たい話だったことに気づきました。
 ”オソイ” と笑いながら言われそうです。
 笑顔の講義で救われました。」

「『生老病死』 の講義は 『老・病・死』 というマイナスなイメージのものから、
 『いかに生きるか』 を考えさせられるものでした。
 すでに生きてきた人生を振り返るよい機会にもなり、
 人生50年の折り返し点を過ぎた我が身の老いの実感、
 死への準備につなげていきたいと思っています。」

「”生老病死の倫理学” を受けて、二日間の授業を通して、
 多くの面接授業に参加して、班単位とは言え二日間班の人たちといろいろ、
 私自身の考えを話しが出来、それを通じて ”人生” を振りかえる貴重な二日間に思えました。
 又、話し合った人たちの ”人生”、”思い” を聞き、
 先生の ”倫理的人生観” を折り込んで説明いただき、
 今の自分が ”生老病” の体験者として、又これから迎える ”死” に対する思い等、
 現在 ”幸” を得ながら生かしてもらっている自分を嬉しく思いました。」

「2日間の授業を通して、自分自身の価値観 (生活する上での価値観) が変わったように思う。
 人が生きる上での四苦 (生老病死) でさえ、見方を変えれば、
 生きるための大きなきっかけになることがわかった。
 物をとらえる時には、一方からだけでなく、できるだけ多方面から見ていこうと思った。」

ここまで書いてもらえれば十分ではないでしょうか。
8コマぶっ通しという過酷なマラソンでしたが、
だれひとり途中で眠ってしまったりすることもなく、
私のほうが受講者の皆さんからエネルギーをもらいながらの2日間でした。
今はただ、とにかくゆっくり休みたいという感じですが、
しばらくしたら、また放送大学の皆さん相手に講義をしてみたい、
なんて懐かしく思ってしまうようになるのかもしれません。
その節はまたよろしくお願い申し上げます。
皆さん、本当にお疲れさまでした。

東北自動車道出口渋滞

2011-07-17 07:30:04 | ドライブ人生論
昨日と今日は郡山で放送大学の対面授業をやっています。
1コマ85分の授業を1日4コマ、
2日間で計8コマを一気にやってしまうというハードスケジュールです。
ふだん集中講義なんてやったことありませんから、
1日目を終えてヘトヘトになって帰ってきました。
授業内容については2日間を終えてからご報告することにいたします。
今日は郡山までのドライブについて書いておきます。

本当なら郡山まで電車で行きたかったのですが、
配布プリントなど荷物が多かったのと、
放送大学の郡山学習センターが開成山公園のそばにあって、
郡山駅からだとちょっと離れているということもあり、
けっきょくクルマで行くことにいたしました。
クルマで行くにあたりちょっと不安だったことが。
全国の高速道路の土日割引サービスが終了しましたが、
その代わりとして東日本大震災で被災した人は高速代金をタダにしてもらえるようになりました。
このサービスを受けるためには、ETCではなく有人料金所を利用して、
係の人に被災証明書を提示しなければなりません。
そういうクルマが大量に増えたため、
東北自動車道の出口が大渋滞しているという話を聞いていたのです。
この制度を利用しないでETCでちゃんとお金を払うつもりだとしても、
ETC出口にたどりつくまでのあいだに、
被災車と一緒に延々と並んでなければいけなくて、
郡山インターや福島西インターなどでは30分ぐらい並ばなければならない、
という情報を郡山在住の方からうかがっていたのです。

放送大学の授業は10時スタートで、印刷やらいろいろありますから、
遅くとも9時半には到着しておきたいところです。
ふだんでしたらうちから1時間もみておけば十分おつりが来るぐらいですが、
30分よけいに余裕をみて8時には出発しようと思っておりました。
しかし、毎度のことながら出かけるのに手間取ってしまい、
けっきょく出発できたのは8時半近く。
こうなったら、まだ朝が早いから渋滞が始まっていないことを祈るのみです。
ところが、福島西インターで高速に乗ろうとしたところ、
入口でもプチ行列ができています。
噂によると被災証明書というのは簡単にもらえるそうで、
家が半壊とか全壊とかしていなくとも、
家のなかで家具が倒れたというような写真をプリントして持っていけば、
ほぼ間違いなくもらえるそうです。
うちは大した被害はなかったものの、書斎はこんなこと↓になっていました。



わかりにくいですか?
3つ並べて置いてあったスチール書棚の真ん中のやつが完全に倒れて崩壊しています。



この写真を持っていけばたぶん被災証明書はもらえると思うのですが、
大した実害も被っていないのに被災者ヅラして、
高速代金をまけてもらうというのがなんとなくしっくりきません。
というわけでまだ私は被災証明書を取っていないのですね。
だからETCを使って高速に乗るつもりだったのですが、
ETC入口とチケット式入口とに分かれる手前の
1車線のところまでずっと行列ができているので、
大したことはないもののちょっと並ばなければなりませんでした。
郡山の方に話をうかがったときは、出口には渋滞ができるけれど、
入口は問題ないと言われておりましたので、
高速に入るところからこんな目に会うなんて先行きがとても不安になります。
高速に乗ってすぐ反対車線に目をやると、
福島西インター出口の手前には高速道路の左車線をふさぐように、
延々と行列ができてしまっています。
週末の朝早い時間なんてこと関係なく、福島でももうこんなに行列ができているとするならば、
郡山はもっと大変なことになっているということは火を見るよりも明らかでした。

高速を走りながら一所懸命、作戦を考えました。
とにかく郡山インターは避けたほうがいいだろう。
ひとつ手前の本宮インターで下りたらどうだろろうか?
しかし、郡山のことに詳しい人なら、
渋滞の発生しやすい49号線に下りる郡山インターよりも、
4号バイパスに出られる本宮インターのほうが郡山に行くには便利というのは、
百も承知しているだろうから、むしろ本宮インターのほうが混むのではないか?
いっそさらに手前の二本松インターで下りてみようか?
でも、二本松から郡山まで一般道を走るなるとけっこう時間かかるはずだし。
やはり行列を覚悟しても本宮まで行くべきか?
それとも郡山を通り越して次のインターで下りるというのはどうだろう?
いやいや、いくらなんでもそれは遠回りすぎるし…。

悩みに悩んだ挙げ句、けっきょく本宮インターで下りることにしました。
すると意外なことに、本宮インターではまったく行列はできておらず、
福島西インターで乗るときほどの行列も味わわずにすんなり出ることができました。
ちょっと拍子抜けです。
本宮インターの選択が正解だったのか、
実はあの時間帯は郡山インターにも行列はできていなかったのか、
まったく確かめる術はありませんが (ベスト選択不可知の法則)、
とにかく遅刻せずにすんでよかったです。
いちおう今日も同じ作戦で攻めてみようと思いますが、
はたして2匹目のドジョウがいるかどうか?
あるいは、このブログを読んだ人たちがみんな本宮インターにつめかけて大渋滞とか?
とにかく、あまりヒヤヒヤせずにすむように、
今日こそはできるだけ早く出発するようにしたいと思います。
さーて、今日も4コマがんばるぞぉ