まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

豆苗一本眉

2014-08-31 17:59:03 | 生老病死の倫理学
昔、豆苗の無限栽培に挑戦したことがあったんですが、

けっきょく一度収穫できただけで、無限に栽培するのはムリということが判明しました。

それでも一度使っておしまいではなく、もう一度収穫できるというのは有り難いことで、

先日また豆苗を買って食べる機会があったので再び挑戦してみることにしました。

テキトーな容器に入れて水をやります。



前回のときも発育に個人差があったのですが、

今回は特に1本だけミョーに発育の早いやつがいました。



前回は発育の早いのが3本くらいいて、

だけどみんなが成長してくるにつれてけっきょく追いつかれてしまい、

収穫を迎えたときにはもう見分けがつかないくらいになっていました。

今回の1本は最後までずば抜けていて、収穫のときにも偉容を誇っていました。



我が家ではこういう異常に発育のいいやつのことを 「一本眉」 と呼びならわしています。

もともとは池波正太郎の 『鬼平犯科帳』 のなかにそういうタイトルの回があって、

眉毛が濃くて右の眉と左の眉がつながって一本になっているように見える盗賊が、

「一本眉」 というあだ名をつけられているというお話だったのです。

ところがその元の意味から脱線して、私の眉毛のなかに1本だけミョーに発育のいいやつがいて、

ふと気づくとピョーンと飛び出ていたりするので、そいつのことを 「一本眉」 と呼ぶようになりました。

そこから転じてさらに、眉毛でなくとも他に比べてミョーに発育のいいやつのことを、

おしなべてみな 「一本眉」 と呼ぶようになったわけです。

今回のこの豆苗はまさに 「一本眉」 と呼ぶにふさわしい成長を見せてくれました。


さて、無限栽培はできないということはわかっているのですが、

いちおうもう一度チャレンジしてみることにしました。

万が一、無限栽培が可能になったら人類は食事、食費の心配から解放されるのですから。

で、やってみたらなんと



また 「一本眉」 が出てきたではありませんか。

しかも、1回目のときとは別の場所からです。

どうも今回の豆苗は一本眉傾向が強い品種だったようです。

この 「一本眉」 はすくすくと育ってくれましたが、

しかし残念ながらやはり二度目の収穫はうまくいきませんでした。

だいぶ粘ってみましたが、今日の段階でこんな感じです。



右側にへたっているやつが 「一本眉」 です。

もう1本、左側にへたっているやつもいい感じで 「一本眉」 を追いかけていきましたが、

そのあとが続きませんでした。

この分量ではちょっと豆苗炒めにはできませんね。

せいぜいサラダのトッピング (貝割れの代替) 程度です。

うーん、人類が食糧問題から解放される日はまだまだ遠いようです。

こんなところにこんなものがっ!

2014-08-30 16:27:03 | 人間文化論
このところ福島大学はあちこちで工事をしています。

経済経営学類棟の耐震工事、図書館の増設工事、放射線研究所の新築工事等々。

緑の生い茂っていた区画がどんどん切り拓かれていく様を見るのはとても悲しいものですが、

それはさておき、当面ひじょうに困らされているのは駐車場不足問題です。

これまで駐車場であったところが工事現場となって立ち入り禁止になったり、

耐震工事中の研究室の避難先として駐車場にプレハブが建てられたりしていて、

駐車スペースが極端に足りなくなってしまいました。

なので遅い時間にクルマで登校したりするともう全然駐車場は空いておらず、

路上駐車せざるをえないということがしばしばなのです。

カント主義者の私は、学内であってもできるかぎり路上駐車はしないという方針で生きてきましたが、

もはやその方針を堅持し続けるのはムリになってきました。

で、昨日は人間発達文化学類棟のロータリー近くにやっと空きスペースを見つけて路上駐車しました。

このあたりですがわかるでしょうか?



こんなところにクルマを停めたのは初めてです。

クルマを停めて降りてみて驚きました。

こんなところに彫刻があったのです。

今の写真のクルマのフロントガラスの向こう側に立っているのですが、わかりますか?

なんじゃこれはと思って近づいてよく見てみました。



少女の像です (たぶん)。

もう少し寄ってみましょう。



可愛らしい少女が目を閉じて何かに耳を傾けているような感じの像です。

下のほうに作品のタイトルを記した銘板が貼り付けられています。



「風を聴き 雲を越えて」。

ステキなタイトルじゃありませんか。

ていうか、なんと新井浩先生の作品じゃありませんかっ

こんなところに新井さんの彫刻があるなんてまったく知りませんでした。

金谷川駅から歩いてきて大学の敷地内に入ってすぐのところにあるのは知っていましたが、

もっと大きな作品が人間発達文化学類棟のこんなお膝元にあったなんて。

これ、いつの間にできたんでしょうか?

彫刻の裏にこんな説明が記されていました。



なんと、平成20年に建立されていたんですか。

もう6年も前じゃありませんか。

こんなリッパなものがこんなに近くにあったのに6年ものあいだ気がつかなかったなんて

我ながら自分の注意力、観察力のなさにビックリです

ひとつだけ言い訳をさせてもらうなら、ここって歩いて通ることのない場所なんですよねぇ。

ロータリーの向こう側は徒歩でもよく通るんですが、

ロータリーのこちら側はクルマで通り過ぎるだけなんです。

今回たまたまこの場所にクルマを停めたから気づきましたが、

もしもここが空いてなくてもっと手前かもっと先に停めていたら、

この車道部分を歩くことはなく、したがってこの彫刻にも気づかないままだったでしょう。

なんでこの位置に建てたんだろう?

ロータリーの向こう側、人間発達文化学類棟の外階段を下りてきて正面に見えるあたりにあれば、

いくら注意力、観察力のない私でも一発で発見できていたと思うのに…。

新井さん、今まで気がつかなくてゴメンね。

「天地人像」 よりも前に福島大学の敷地内でこんなリッパなお仕事をされていたとは。

でも大学関係者でこの彫刻のこと知らない人、ぼく以外にもきっといると思うなあ。

知らなかった人はぜひコメント欄で正直に告白した上で一度見に行ってみてください。

知っていた人は大いに自慢していただいてけっこうですので、やはりコメントの記入をお願いします。

大根カルボナーラ

2014-08-29 12:30:11 | がんばらないダイエット
Facebook に投稿したところ意外と好評だったので、

記録のためブログのほうにもアップしておくことにします。

このところの記憶なき暴飲暴食で完全にリバウンドしてしまいました (涙の65kg超え)。

というわけで今週は豚しゃぶ鍋やステーキなど糖質制限食を続けております。

とはいえ、昼間は院のゼミ生を自宅に招いて2人で勉強会をしており、

お昼にはパスタを作って2人で食べたりしていますので、

スーパー糖質制限というわけではありません。

昨日はお昼はパスタにレトルトミートソースをかけ目玉焼きをのせるという得意メニューだったので、

夜は院生が帰ったあとひとりで 「大根カルボナーラ」 にしてみました。

ピーラーで細長く剥いた大根をフェットチーネに見立ててカルボナーラにするというのは、

もともと平野レミ師匠のレシピです。

こんな感じで平べったく長く剥いていきます。



味付けはレミ師匠のレシピではなく片岡護師匠の本格イタリアン仕様

オリーブオイルとニンニクでベーコンを炒め、白ワインで風味づけしたところに大根を投入します。



そこに全卵×1+卵黄×1+粉チーズ+生クリーム+塩コショウのソースを加え、

軽く熱してとろみをつけたら出来上がりです。



出来上がった瞬間はなかなか美味しそうに見えます。

食べてみるとやはりパスタではなく大根だというのは明白ですし、

大根の苦みや甘味でフツーのカルボナーラとは別の味わいですが、それはそれでいい感じです。

糖質0g麺の見た目まるっきり麺なのにまったくコシがなくてガッカリというのよりはいいでしょう。

ただし大根なのでどうしても食べてるうちに水っぽくなってしまうのが玉に瑕です。



あっという間にとろみは失われてしまいました。

まあ大根だからねえ。

でもこのシャバシャバのソースも大根おろしの汁のような風味が加わり、

味自体はなかなかいけましたので最後まで全部飲み干しました。

Facebook 上ではズッキーニでもいけるのではないかとのアドバイスを頂戴しましたので、

今度試してみたいと思います。

おかげさまで糖質はバッチリ制限でき、本日の計測では62kg台まで戻していました。

本日のこの話題、「飲んで幸せ・食べて幸せ」 のカテゴリーにするか、

「がんばらないダイエット」 のカテゴリーにするか悩みましたが、

料理の味と減量効果を比較して後者に軍配を上げましたので、

ダイエットネタとしてアップすることにいたします。

夏場のビール太りにお悩みの方はお試しあれ。

Con Vin Wine 列車2014

2014-08-28 23:07:38 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
昨日の告知のときにいっしょに書くべきでした。

飯坂のシネマフェスティバルといえばワイン列車がつきものでした。



飯坂電車でワインを楽しみ、そして飯坂温泉で映画を楽しむ。

それが今度の土曜日の正しい楽しみ方です。

たしか2012年に福島シネマフェスティバルとともに始まったんだと思います。

その栄えある第1回には私も参加させていただきました。

最初は 「ワイントレイン」 という名称でした。

昨年からは宇津木さんの決めゼリフを取って 「Con Vin Wine 列車」 と改称されています。

(「こんばんワイ~ン!」)

今年はやっぱり私はちょっと参加は難しそうですが、

夏休みの宿題を終えている皆さんにはぜひこの贅沢なイベントを楽しんでいただきたいと思います。

第3回福島シネマフェスティバル&大宴会 in 南会津2014

2014-08-27 14:43:06 | 人間文化論
知り合いの皆さんが関与しているイベント告知2連発です。

まずは今週末に迫ってきた 「第3回福島シネマフェスティバル」 です。



8月30日 (土) 13時00分から飯坂温泉にて開催されます。

まあ私が告知するまでもなく、大スクリーンで 『アナと雪の女王』 を上映するそうですから、

ほっといても人はいやというほど集まってくるでしょう。

今年が第3回ですが、実は私はまだ行ったことがありません。

今ひどく追い込まれているので今年も行けるかどうかわかりません。

これに行けるようなら私の未来はバラ色ですし、

これに行けないようなら来週にかけて私は廃人でしょう。

はたしてどうなることやら。


もうひとつこれは来月半ばのイベントですが、忘れないうちに告知しておきます。

南会津で行われる野外音楽フェスです。

その名も 「大宴会 in 南会津2014」



こちらは2010年に始まりすでに5回目の開催だそうですが、私はこの催しのことを知りませんでした。

つい先日知り合った県職員の方がプライベートでずっと関わっているそうで、

話を聞いていてなかなかステキな取り組みだなと思いました。

私は昨今の音楽シーンに疎いので出演者の方々をひとりも存じ上げませんが、

スタッフ全員がボランティアであることとか、

音楽フェスティバルで完結してしまわない地域発信のイベントであることとか、

何よりも 「大宴会」 というネーミングとかにやられてしまいました。

できることなら私も一参加者としてこのイベントの盛り上げに一役買いたいところですが、

9月の3連休の中日 (9月14日) に南会津まで行けるのかというところが今のところ不透明です。

もしも可能なら知り合いを募ってツアーを組みたいと思います。

これから秋に向けてさまざまなイベントが目白押しとなってくるのではないでしょうか。

楽しい秋を迎えるためにも夏休みの宿題をしっかりと終わらせたいと思います。

無銭飲食再び!

2014-08-26 23:19:59 | 哲学・倫理学ファック
一昨日の日曜日は 「哲学書 de てつがくカフェ」 でした。
仙台からも著者の森一郎さんをはじめとして多くの皆さんが参加してくださり、
総勢24名という大盛況でした。
「本 de てつがくカフェ」 や 「哲学書 de てつがくカフェ」 はそれほど多くの参加者を見込んでおらず、
今回は初めての会場で定員16名の部屋を取っていたのですが、
そこに入りきれないほどの方々が集まってくださいました。
『死を超えるもの』 という哲学書を取り上げてなかなか高度な議論が繰り広げられ、
2時間があっという間でした。
私としても、災害における瓦礫処理や核廃棄物の問題と、
人間存在の根幹に存するゴミ掃除という問題とを関連づけて考えることができ、
たいへん実りの多い会となりました。

さて、今回はいろいろと変則的な開催で、日曜日の13時から15時という時間帯でした。
まだ明るいうちに解散となってしまいましたが、打ち上げをやらない手はありません。
そのままの勢いで 「garden cafe M」 になだれ込みました。
日曜日の昼間でも営業しているありがたいお店です。
参加者は18名。
翌日が月曜日のため早々に帰らなければならなかった常連さんも多かったなかで、
異様に高い2次会参加率です。
哲学書カフェの興奮も冷めやらぬままハイテンションで議論が継続されました。

ところでこの日、私は大失敗を犯していました。
財布を忘れてきてしまったのです。
昼間っから飲まなきゃいけないし、この日は 「agato」 のラストデイでもありましたから、
エンドレスの戦いになることは予想できていましたので、
あらかじめ充分な資金を下ろして万全の準備を整えていたはずなのに、
その肝心な財布を家に置いてきてしまっていたのでした。
けっきょく純ちゃんにお金を借りながら飲むことになりました。
もちろん借金しなきゃいけないからといって飲むのに遠慮するような人間ではありません。
明るいうちから飲むアルコールの回りはめちゃくちゃ早く、
てつカフェ前に服用しておいたウコンの効き目もむなしく、
1次会のうちに記憶を失うことになってしまいました。

翌日、借りたお金が総額いくらになったか純ちゃんにメールで尋ねたところ、
3次会まで行ったあとにさらに 「agato」 に最後の挨拶に行ったとのことでした。
「agato」 に行ったことは覚えています。
そこで 「サイトウ洋食店」 の齋藤さんにもお会いしました。
ところが、その前の2次会と3次会にどこに行ったのかまったく覚えていないのです。
1次会の最後のほうの記憶もありません。
1次会のあと 「agato」 に顔を出してみたけれど、
コンサートの準備の最中で入れなかったことはうっすら覚えています。
しかしその後どこに流れたのか何ひとつ思い出せないのです。
その間、私はどんな飲み方をし誰とどんな話をしたのでしょうか?
失礼がなかったことを祈るばかりです。

ただ今回ビックリしたのは途中で記憶 (意識) が失われたあとそのまま朝を迎えるのではなく、
最後に意識を取り戻したということです。
こんなことは今までありませんでした。
たいていはそのまま素っ裸でベッドで目覚めるというのがいつものパターンです。
たぶん 「agato」 のラストデイというのが私にとってとても大事だったのでしょう。
1次会の最中で記憶を失ってしまったあと 「agato」 に途中で寄ったとき一時的に記憶を取り戻し、
そして最後に入店したときから記憶が回復しているわけです。
やはり意識のある状態で吉成さんに最後のお別れを言いたかったのでしょう。
「agato」 さんとは1年くらいのお付き合いでしたが、
てつカフェの場としてばかりでなく、さまざまな人々との出会いの場として活用させていただきました。
本当にありがとうございました
吉成さんの今後の新しい活動を楽しみにしております。

15時過ぎから延々飲み続けて、最後が何時になっていたのかわかりませんが、
吉成さんとお別れしてさすがにみんな気がすんだのか解散となりました。
もう十分飲んだはずですからまっすぐ帰ればいいと思うのですが、
1次会は早い時間でしたからそれほど食べ物は頼みませんでした。
2次会、3次会は記憶がありませんから何かを食べたという記憶もないわけです。
というわけでみんなと別れてひとりでシメのラーメンを食べに行ってしまいました。
ついこのあいだも行ったばかりの 「墨乃家」 です。
メニューも同じブラックメンです。
たいへん美味しくいただきましたが、本来この日にシメを食べるべきではありませんでした。
2次会、3次会では記憶がないとはいってもちゃんと何かを食べたはずなんですから、
総摂取カロリーはハンパないことになるでしょう。
飲み食いしていた総時間も相当長いですし…。
というわけで翌日の計量では65.2kgを記録してしまいました
今週からまた糖質制限に精を出したいと思います。

それはいいとして実はもっと大きな問題が
私、お財布を持っていないんでしたっ
ここまでは全部、純ちゃんのおかげで生きてこられたのでした。
純ちゃんも含めてみんなとお別れしてしまってたった1人で帰宅する途中でしたから、
もはや誰も私の代わりにお金をはらってくれる人はいません。
そんな状態でなんで私はラーメン屋に入ってしまったんでしょうか
しかも、すっかり全部平らげてお会計というときになるまで、
財布がないことをみじんも思い出さなかったのです。
いつぞやの失敗とまったく同じことを繰り返してしまいました。
意識を取り戻したとはいえ、肝心の記憶は取り戻していなかったんですね。
今回もたまたまお店のご夫婦とは顔なじみでしたし、
店と自宅は目と鼻の先だったので、家まで財布を取りに戻ることを許してもらえました。
ちゃんとすぐに取って返しお代を払いましたので、けっきょく無銭飲食はせずにすんだのですが、
例えば家に戻ってそのまま寝込んでまい、ラーメンを食べた記憶も失ってしまったりしたら、
完全に無銭飲食になってしまうところでした。
ああ、ビックリした。
何をやっておるのだ、私。
しっかりしろ、自分。
こんな私を暖かく見守り支えてくれる福島の街にずっと感謝し続けたいと思います。
皆さま、今後ともよろしくお願い申し上げます

第2回哲学書 de てつがくカフェの会場

2014-08-23 21:34:33 | 哲学・倫理学ファック

いよいよ明日です。

今回は初めての会場です。

福島大学街なかブランチ舟場。

この地図のなかの 「福島大学国際交流会館」 というところです。

平和通り(警察署や大原綜合病院のある太い通り)をまっすぐ進み、

4号線を渡って(くぐって)小道に入りすぐの右手(金光教福島教会の向かい)です。

同じ敷地内に国際交流会館と街なかブランチ舟場があります。

正門を入って右側が国際交流会館、

今回の会場の街なかブランチ舟場は正門入って正面の建物です。

その建物のなかの部屋を告知していませんでした。

2階の201研修室になります。

よろしくお願いいたします。

13時からの開始です。

たぶん迷うと思うので余裕をもってお出かけください。

さらば木田!

2014-08-22 12:48:25 | 性愛の倫理学
こういう小さいニュース記事を見つけました。

木田優夫投手、今季で引退へ…選手生活28年 (YOMIURI ONLINE、2014年8月22日(金)11:35)

45歳木田、今季で引退 BCリーグ石川 (北國新聞、2014年8月22日(金)02:30)

木田ってまだ野球やってたんだあ。

エラいなあ。

選手生活28年、45歳までずっと現役続けてたなんて。

木田と言えばあの名言が忘れられません。

長年の活躍に敬意をこめてその言葉を贈り返してあげたいと思います。

「すんごい

久しぶりのゴルフ

2014-08-21 17:00:51 | がんばらないダイエット
先日、久しぶりにゴルフの打ちっ放しに行って参りました。
どれぐらい久しぶりかが思いだせないくらい久しぶり。
震災後初めてなのはたしかですが、震災前もけっこうやっていなかったので、
いつ以来だかがまったく思い出せません。
手元にある手帳で調べてみたところ2009年以降は、
ラウンドにも打ちっ放しにも行っていなかったことが判明しました。
5年半以上ぶりなわけですね。
2006年から2008年の手帳が見つからないので
たぶんそのあいだのどこかの時点でゴルフから遠ざかってしまったんだと思います。

ゴルフをやらなくなった理由は2つ。
1つは飲酒運転に対する規制というか風当たりが厳しくなったこと。
ゴルフに行くにはクルマで行かなくてはなりませんし、
ゴルフと言えば、午前中9ホール終えて昼食時にビールを飲むというのは当時は当たり前でした。
昼食後、午後も9ホール回るわけですしその後お風呂にも入って汗を流すのですから、
帰る頃には完全にアルコールも抜けてフツーにクルマを運転して帰っていました。
(スキーのときもそんな感じでしたよね)
ですからたぶんほとんどのゴルファーがお昼にはビールを飲んでいたと思いますが、
だからといって帰りに事故ったなんて話は聞いたことがなかったように思います。
ですが、ある時期から飲酒運転 (正しくは酒気帯び運転) に対する風当たりが強くなって、
今や、完全にアルコールなんて抜けていますからという話が通じない時代になりました。
私なんてゴルフそのものはてんで下手くそで、
ただお昼のビールだけを楽しみにゴルフに行っていたようなものなので、
こういう時代になってしまってはゴルフに行く醍醐味が失われてしまい、
それでゴルフ場から足が遠のいてしまったのでした。

もう1つは体力的な問題。
たぶん義弟夫婦と義父の4人でゴルフに行ったのが最後だと思うのですが、
泊まりがけで行って2日連チャンで回ったのですが、
2日目に体力の限界が来てしまったのか、脚が痛くて痛くてたまらなくなり、
最後は手すりにつかまって片脚を引きずりながらでないと歩けなくなったのでした。
そのときに、ああ老いたなあと実感したのでした。
以前はマウイ島のゴルフリゾートに泊まり込み、
毎日2ラウンドずつ5日間ぐらいゴルフづけなんていう日々を送ったこともあったのですが、
1日1ラウンド×2日間でダメになってしまうなんて情けないったらありゃしません
そんな感じで限界を感じ、もうゴルフはムリかなあと思い勝手に卒業 (退学?) してしまったのでした。

しかし、ゴルフをしなくなるとホントにもう何にも運動する機会がありません。
通学で歩くわずかの時間と、研究棟の7階まで階段で上り下りするのが私の運動時間のすべてです。
あっ、あと立体駐車場の上げ下げの時間の運動もありました。
が、これはクルマに乗るときだけですのでほんのわずかな機会のみです。
これはひじょうにマズイです。
というわけで、やっぱりゴルフを再開しようかという話になりました。
まあ、もとはといえばいくら年取っても楽しめる運動としてゴルフを始めたわけですし。
とはいえ、どれだけブランクが空いているかもわからないぐらいの久しぶりですから、
最初っからゴルフ場に行くわけにはいきません。
というわけでまずは打ちっ放しから始めることにしたわけです。

ところが打ちっ放しの前にもうひと仕事ありました。
ゴルフ道具の確認です。
たぶん6年以上のあいだゴルフ道具一式は物置のなかに完全に放置されていました。
久しぶりに物置を開けてみたらゴルフバッグは激しくホコリをかぶっていました。
まずマスクをつけてそのホコリを落とすのにだいぶ時間がかかりました。
そしておそるおそる中のクラブを確認しますが、
幸いクラブは錆びついたりすることなく、何とか使えそうな感じではありました。
とはいえ打った瞬間にシャフトが折れるなどの心配がないわけではありません。
ゴルフシューズは私のやつは大丈夫そうでしたが、
妻のゴルフシューズはもうダメになっていました。
グラブ (手袋) はもうなんかクチャクチャッとなっててまったく使い物になりません。
というわけで練習場にいく前にゼビオで買い出ししなけれはなりませんでした。

そんなこんなでやっとこさ練習場へ。
ああ、この眺め、本当に懐かしい感じです。



とにかく久しぶりですからまずは入念にストレッチをします。
ストレッチだけでも十分に疲れ切ってしまいました。
そうしてやっとゴルフクラブを握ります。
が、もちろんまだ球を打つには時期尚早です。
今度は素振り。
ゴルフをやっていなかったあいだもエア素振りとかはしていて、
イメージトレーニングは積んでいたつもりだったんですが、
久しぶりに持ったクラブは重い重い。
まったく思い通りの軌道でクラブを振ることはできませんでした。
もうグダグダ。
自分でもよく覚えていないのですが、
前はもうちょっとちゃんと振れていたような気がするのですが、
グラブに振り回されてる感じでどうやってもコントロールできません。
しばらく振っていたら何とかなるかと思っていましたが、
まったくよくなる兆しはありませんでした。

もうちゃんとしてから打ち始めるという野望は捨て、
とりあえず打ってみることにしました。
こんな感じです。



ダメダメです。
妻のほうが写真だけならいい感じ。



でも2人とも全然ダメです。
野球なら右に左に打ち分けてけっこう打率稼げてるかもしれませんが、
これはゴルフですので全部OBです。
まっすぐ打つという感覚を取り戻せないまま、すぐに限界が来てしまいました。
手の皮がむけてしまったのです。
100球も打たないうちにギブアップでした。
弱っちょろいなあ
はたしてこんなことでゴルフ場に再デビューできるかどうか?
まあとにかくこれを機会に何らかの形で運動をしていかなければと思います。
老後もゴルフとかしながら生きていきたいなあ。

ボンバー? セレブ?

2014-08-19 10:39:52 | 人間文化論
前に 「アワード」「ディテクティブ」 の話をしましたが、

ネットでニュースとかを見ているとあいかわらず気になる言葉を見かけてしまいます。

柿谷 移籍後初ゴール!「すしボンバーだ」地元紙も最高賛辞


こちらは発音の問題なんですが、これはもうしかたないんですかね?

最近 (?) では 「ゴールデンボンバー」 なんていうグループも

特に問題視されることなく活躍してるみたいですし。

ただ彼らは若干お笑い系が入ってるみたいだからワザとそういう名前にしているのかな?

若い人にはわからないと思いますが私たちの世代向けに言うと、

その昔 「東京ボンバーズ」 っていうローラーゲームのチームもありました。

その頃から人口に膾炙してしまっていたと言えるのかもしれません。

えっ? 私が何を問題にしているかわからないって?

bomber はたしかにスペルを見ると 「ボンバー」 と発音したくなってしまいますが、

正しくは 「ボマー」 のはずです。

爆弾という意味の bomb は 「ボンブ」 じゃなくて 「ボム」 ですからね。

櫛の comb が 「コンブ」 じゃなくて 「コーム」 なのと同じです。

語尾の b は発音しません。

したがって爆撃機とか爆弾魔という意味の bomber も 「ボンバー」 ではなく 「ボマー」 なのです。

セオドア・カジンスキーは 「ユナボマー」 であって 「ユナボンバー」 ではありませんよね。

柿谷選手のことも 「すしボンバー」 ではなく 「すしボマー」 と呼んであげましょう。


もうひとつはこのニュース。

藤崎奈々子は事実婚状態 相当な「超セレブ」と…

「セレブ」 のこの用法もなんかいつの間にか定着してしまいましたよね。

「お金持ち」 という意味で 「セレブ」 と言ってしまうのは一般人なら許しますが、

マスコミにはそういう言葉の使い方してほしくないなあ。

「セレブ」 というのは 「セレブリティ celebrity」 の略語であり、

celebrity は 「有名人」 という意味であって 「お金持ち」 のことではありません。

まあたいていの場合、有名人はお金持ちであることが多いですが、

例えば岸部四郎は自己破産してしまいましたがずっとセレブであり続けています。

逆にお金持ちだけど有名人ではない人は大勢います。

ところが最近はそういう人たちをひっくるめて全部 「セレブ」 と呼ぶようになってしまいました。

間違っている…。

あのティッシュの革命児 「鼻セレブ」 が売り出された頃というのが、

「セレブ」 の誤用が定着し始めた頃だったように思います。

あの 「セレブ」 は 「有名人」 という意味ではなく 「お金持ち」 という意味ですよね。

鼻の有名人って赤鼻のトナカイかシラノ・ド・ベルジュラックくらいじゃないでしょうか?

「鼻セレブ」 は鼻のかみ心地がむちゃくちゃいいのだけどべらぼうに高くって、

まさに金持ち御用達のティッシュって感じでした。

その後、類似品で価格もそこそこなのがいろいろと出てきてくれたのでよかったですが、

「鼻セレブ」 だけは未だに強気の値段で売られています。

おっと話が逸れてしまいました。

やはり文化を尊ぶためには原語を尊重して 「セレブ」 は 「有名人」 という意味で、

少なくともマスコミは正しい言葉遣いをしてほしいものだと思います。

米屋の朝食

2014-08-18 23:35:19 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
なんかここのところ 「飲んで幸せ・食べて幸せ」 のカテゴリーばかりのような気がしますが、
ついでですので 「おとぎの宿 米屋」 の朝食のこともご報告しておきましょう。
朝食も夕食と同じ個室でいただきます。



テーブルにはすでにたくさんのお皿が並べられています。
朝食には特に物語はありません。
コンセプトは 「キレイになる朝ごはん」 です。
朝はこういう小さいパンフレットが置かれていました。



「米屋の朝ごはんは
 体の中からキレイになれる
 そんな食べ方を提案しています」 だそうです。
ひとつ開いてみるとこんなふうに書かれています。



「まずはじめに… 体を目覚めさせる 料理長のてづくり にんじんジュース」。
これです。



「すりおろしたにんじんがた~っぷり入った新鮮ジュースで活性化!」
にんじん嫌いな人でも飲めるという触れ込みのようですがはたしてどうなんでしょうか?
私はこれがキュウリジュースだったら絶対に試してみたりはしなかったと思いますが、
にんじんジュースは何の問題もありませんし、たしかにこれは美味しいです。

「お次は… 生野菜とフルーツのサラダ」 です。
「たっぷり酵素を取り入れて消化をサポート!」 だそうです。



ドレッシングもたしかにんじんのドレッシングだったと思います。
さらに開くとごはんとスープの説明が書いてありました。



「ほかほか釜炊きごはん
 須賀川産コシヒカリ使用
 地元で収穫されたお米の中でも糖度が高めのものを厳選
 朝ごはんの時間に合わせて火を入れます
 炊きたて、ほくほく召し上がれ」

糖質を気にしている私としては、
糖度が高めのものを厳選なんてしてもらわなくていいのですが、
美味しいのは間違いありません。
炊きあがったばかりのごはんをよそってもらいます。



昨晩のうちに聞かれて白ごはんにするか十五穀米にするかチョイスできました。
当然のことながら白ごはんではなく十五穀米を選択します。
「十五穀米
 穀物と豆のうまみぎっしり
 よく噛んでお召し上がりください
 ○黒ごま ○白ごま ○はと麦 ○大麦 ○ホワイトソルダム ○とうもろこし ○もちきび 
 ○アマランサス ○もちあわ ○もち米 ○小豆 ○黒米 ○黒豆 ○発芽玄米 ○そば米」



ごはんのおかずはもちろん季節によっていろいろ変わるのですが、
ほんの少量ずつたくさんの品数が並んでいます。



こちらは佃煮や葉物など。



これはもずく酢。



これはパックではなくちゃんと竹の皮にくるまれた納豆ですが、さすがに食べきれなかったので、
昨晩のいなり寿司とともに保冷バッグに入れて持ち帰りました。
以上は個室に入ったときにはすでに並べられていたものです。
温かい料理は私たちが食卓についてから運ばれてきました。
まずは、これもこの朝食のひとつのウリらしいスープ。



「お野菜と鶏足を煮込んだコラーゲンたっぷりスープ
 体ぽかぽか
 温泉にも入って体の中からも外からも温めて代謝UP」

基本、お吸い物はこのコラーゲンたっぷりスープなのですが、
あさりの味噌汁も用意してありますが、ということですので当然それもいただきます。



そのほか焼き物や煮物など。



これはなんだかよくわからなかったけど肉団子的なものの煮物。



アジの味噌焼き。
出汁巻き卵や肉厚の椎茸も美味。
とまあ、昨晩あれだけ食べたというのに、朝は朝でしっかりいただいてしまったのでした。



デザートはほんの一口のヨーグルト、ブルーベリーソース乗せ。
もうホントに十分です、お腹いっぱいです。
おかげさまで 「きょう一日ぴかぴか美人」 です。
アルカリ性の温泉のおかげでお肌はつるつる。
さらに夜から朝にかけて厳選された食材で身体のなかからも若返ることができました。
ただ残念なことに糖質の摂取量はハンパないことになりました。
(朝も炊きたて十五穀米をおかわりしてしまいました
健康になったことは間違いないと思いますが、体重が増えたことも間違いありません。
おそろしすぎてまだ体重計には乗っていません

米屋で 「星の王子さま」

2014-08-17 03:58:14 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
今年はあまり夏休みらしい休みを取れないなかで、
唯一夏休みらしいイベントとして温泉旅行に行ってきました。
去年の年末にも訪れた須賀川の 「おとぎの宿 米屋 (よねや)」 さんです。
こちらは 「おとぎの宿」 というだけあって、ディナーは必ず何かのおとぎ話になぞらえて出されます。
昨年末は 「マッチ売りの少女」 でしたし、その前は 「かぐや姫」 でした。
もうすでに常連ですので最近はダイレクトメールを送ってもらうようにしているのですが、
この夏のテーマは 「星の王子さま」 だということはあらかじめわかっていました。
「星の王子さま」 は本 de てつがくカフェでも取り上げたことがあったので、
このディナーはぜひ食べてみたいと思っていました。
こちらのメニューは季節ごと (3ヶ月ごと) に変わり、「星の王子さま」 は8月まででしたから、
この夏休みのうちに何としても来たいと思っていたわけですが、念願かなって万々歳です

須賀川ですからうちからすぐですが、
帰省ラッシュに引っかかることもなくチェックイン予定時刻よりも早く到着しました。
あいかわらずの肌がすべすべになるトロトロの湯につかってのんびり過ごしているうちに、
すぐに夕食の時間になりました。
夕食は部屋食ではありませんが、食堂の入口はいかにもおとぎの国といった雰囲気です。



そして、食堂はすべて個室に分かれています。
今回は 「ひゅうひゅう」 の間でした。



囲炉裏の切られたテーブルにはすでに前菜が用意されていますが、



ここですでに2つ驚いたことが。
ちょっと前菜のお皿をどけてみましょう。



まずは箸置きが今回のテーマに合わせて星形になっています。
この箸置きは売店にも売られていました。
売店で見かけてたぶん夕食にはこれが使われるのではないかと予想していたところビンゴでした。
それはいいとして、このテーブルクロス。
なんかデジャブな感じがします。
なんと先日行った BISTRO SUZUKI のテーブルクロスと色違いでした。
うーん、奇遇というか何というか、こんなことがあるもんなんですね。

さて、テーブルには前菜の皿とともに Story’s menu というものが置かれています。
これがいつも用意されていて、物語にあわせてメニューを紹介してあります。
今回の表紙はこんな感じ。



このぼうしで来ましたか。
センスいいです。
開くと前菜からデザートまで全9話のメニューと食材が記されています。



前回まではカロリーは記されていなかったのですが、今回はカロリー表示もありました。
米屋さんも日々進化を遂げているようです。
裏表紙には料理長からのご挨拶。



「心で見ないとものごとはよく見えない。大切なものは目に見えないんだよ」 という、
かの名言が引用されていました。
今日の料理も心で向き合わないといけないのでしょう。
ところで、いつもはこの Story’s menu だけなんですが、
今回はそれとは別にもう1枚、あらすじを記した紙も置いてありました。



以前までのような日本のおとぎ話に比べて、
「星の王子さま」 は知ってる人が少ないという配慮なのかもしれません。
さて、いよいよ物語のはじまりはじまりです。

第1話は前菜 「砂漠と少年」。
あらすじの紙には次のように記されていました。
「サハラ砂漠に一人、不時着した操縦士の 『ぼく』。
 孤独で不安な夜を過ごした翌日、一人の少年と出会います。
 空から降りてきたという少年は、自分の星の事や訪れた星々の事を語ります。」
その料理がこちらです。



上のほうにある円錐のガラスのなかにハーブソルトが入っています。
このハーブソルトで砂漠を作ります。



塩漬け豚や鮎、タコ、エビなどにこのハーブソルトやマンゴーソースなどを付けていただくのでした。
続いて第2話は吸物 「大きな木」。
「少年は小さな星の王子様でした。
 その星には大きなバオバブの木が生えています。
 大きなバオバブの木が更に大きくなると、木の根が星を破裂させてしまいます。」
運ばれてきたとき器のなかにはまだスープは入っていません。
器の上にフタのように載せられたロメインレタスの葉をよけて和風のトマトスープが注がれます。



そしてもう一度フタをするとバオバブの木のスープの出来上がりです。



和風のだしにほんのりとトマトの風味が添えられた、とても夏らしいスープでした。
ワインリストには美味しそうなワインが並んでいますが、
「星の王子さま」 に敬意を表しちょっと奮発してムルソーを頼んでみました。



第3話お造り 「一輪のバラ」。
「王子様は一輪のバラを育てていました。
 我が儘で美しい異星のバラです。
 しかし、ある時バラとケンカをした王子様は他の星に旅に出る事にしました。」
バラはお造りだろうなあと予想していたところ案の定でした。



バラだけもう少しアップにしてみましょう。



バラの茎はバルサミコソースで描かれています。
鯛やウニはお皿に直接載っているのではなく、円形や星形の野菜を台にしていました。



この円いのはカツラむきした大根です。
のばすと長~くつながっています。



もちろんこれらも全部いただきました。
第4話は焼き物 「3つの火山」 です。
「出発の朝、王子様は自分の星をきちんと片づけました。
 御飯を温めるのに便利だった3つの火山も丁寧に煤払いをし、旅支度を整えます。」
囲炉裏での炭火焼きをどう表現するかと思っていたら火山と来ましたか。
これは予想できませんでした。
サザエと万願寺唐辛子とマコモダケが運ばれてきました。



これらを囲炉裏で焼いていきます。



サザエはバーニャカウダ風ということで、
このソースが噴火口のようにグツグツしてきたら出来上がりです。



マコモダケというのは初めてでしたがググってみると 「真菰筍」 というもののようです。
タケノコではないのですがタケノコのような食感でした。
サザエのグツグツ感は伝わっているでしょうか?



バーニャカウダソースはサザエとよく合い、アチアチと言いながら飲み干しました。
第5話は揚げ物 「6つの星の大人」。
「王子様の訪れた6つの星ではそれぞれへんてこな大人たちと出会いました。
 そして6つ目に訪れた星の地理学者に、地球の事を教えてもらいます。」
星を象った揚げ物です。



茶色いのがアボカドまんじゅうで、白いのは冬瓜のソースです。
アボカドまんじゅうは小さいのですが、



割ってみると中にはアボカドのほかコーンなど6つの具材が入っており、
それぞれが各星の大人たちを象徴しているのだそうです。



先ほどのあらすじを記した紙の1番下には6人の大人たちが図入りで紹介されていました。
1.家来の欲しい王様
2.自分の事を褒めてもらいたいうぬぼれ屋
3.お酒ばかり飲んでいる呑み助
4.星の数を数えて自分のものだという実業家
5.1分ごとに街燈を点けたり消したりする点燈夫。
6.自分の星しか見た事のない地理学者
読んだ私も詳しくは忘れてしまっていたので、紹介してもらえて助かりました。

さて、いよいよメインディッシュです。
第6話の主菜 「7番目の星」。
「地球は幾千本のバラや、自分の星よりもずっと高い火山のある星でした。
 『あれほど愛した自分の星のバラや火山は、ありふれたつまらないものだった』
 そう王子様は嘆きます。」
主菜は囲炉裏の炭火を使って仕上げるトマトすき焼きです。
福島牛をはじめとする具材が運ばれてきました。



ニンニクで香りづけした油でトマトや玉ねぎを焼いていき、



そこに割り下を注ぎ入れます。



その上を覆うように福島牛を広げ、バジルを飾ります。



まさに地球万歳という感じです。



覆いを取り払うと、幾千本のバラや高い火山が姿を現しました。



お見事。
福島牛なんて1人2枚ずつですが、これで十分です。
主菜を完食しても363kcalですからヘルシーなもんです。

第7話、酢の物 「友達」。
「そんな王子様に地球で初めての友達が出来ます。
 それはたった一匹の狐でした。
 狐は王子様に何よりも大切な事を教えます。」
箸休めに酢の物が出てきました。



トマトゼリーやアロエそうめんなんですが、全体に透明なのでぱっと見はよく見えません。
しかし、心の目でよーく見てみてると…、



友情で結ばれた星が見えてきました。
いやあ、よく考えるなあ、こんなもの。
そして間髪を入れずに第8話、食事 「大切なものは…」。
「目には見えない大切な物。
 素朴な心と心の繋がり。
 地球にはバラはたくさんあれど、心を結んだバラはあの一輪だけだと気が付きます。」
楽しかった物語も終盤にさしかかりました。
お食事は夏野菜のだしかけ麦飯です。



左上の小鉢に入ったオクラ、長芋、茗荷、モロヘイヤ、貝割、小ねぎ入りの出汁を麦飯にかけます。



米屋のディナーは物語に気を取られがちですが、
季節の食材を堪能できるのもこちらの楽しみのひとつです。

そして最後、第9話、デザート 「星になった王子」。
「話をしたり一緒に過ごした王子様は、ぼくの大切な人になっていきました。
 だから、王子様との別れはとても辛いものでした。
 でもそれだけではありません。
 夜空を眺めるたび、星に帰った王子様を思い出し、心が温かくなるのですから…。
 めでたし めでたし」



モナカアイスとミードゼリーがいずれも星の形をしていました。
モナカを星の形にするなんて、よく作ったなあ、こんなもの。
「星の王子さま」 をモチーフにした全9話のフルコース、
とっても美味しく、そしてとっても楽しくいただきました。
ごちそうさまでした。



そして、食事終わりにいつも渡される籐のお弁当箱。



中には夜食用の稲荷寿司が入っていました。
毎回有り難く頂戴するんですが、もうお腹いっぱいで夜食に食べられたことがありません。
朝は朝でまた豪華な朝食をいただきますし (そのうちご報告いたします)、
けっきょく保冷バッグに入れて持ち帰り、翌日の昼の軽食としていただきました。
最後の最後まで本当にごちそうさまでした
来月からは何の物語になるのでしょうか?
できることなら3ヶ月に1回はこちらに通って、すべてのおとぎ話を制覇したいものです。

森一郎 『死を超えるもの』 de 哲学書カフェ

2014-08-15 15:14:39 | 哲学・倫理学ファック
てつカフェのブログではすでに告知させていただいておりますが、

8月24日 (日) に第2回哲学書 de てつがくカフェを開催いたします。

課題図書は森一郎 『死を超えるもの ―3・11以後の哲学の可能性―』 です。



森氏は東京女子大学で教鞭を執られたあと、

昨年度から東北大学大学院情報科学研究科教授に赴任されています。

この本が書かれたときはまだ東京女子大学の教授でいらっしゃいました。

私は昨年度の東北哲学会を欠席してしまったため森氏とは面識がなかったんですが、

東北地方で哲学カフェに関わっている仲間の紹介で知り合い、

5月の第23回てつがくカフェ@ふくしまにも参加していただきました。

そのときにこの本のことを知り、今回の企画が立ち上がったわけです。

この企画、「本 de てつがくカフェ」 に位置づけるか 「哲学書 de てつがくカフェ」 に位置づけるか、

世話人たちとしては若干悩みました。

第1回哲学書 de てつがくカフェではデカルトの 『省察』 を取り上げました。

そのときにはこれはいつもの 「本 de てつがくカフェ」 のノリとは違うよねと言って、

新しいカテゴリーを立ち上げたのでした。

「本 de てつがくカフェ」 のほうではたいてい 『星の王子さま』『動物農場』 など、

小説を中心としてわりとあっさり読めるような本を取り上げて、

みんな1冊読んできた上で哲学的対話を繰り広げました。

もちろん 「本 de てつがくカフェ」 でも高橋哲哉の 『犠牲のシステム 福島・沖縄』 など、

れっきとした哲学書を取り上げたこともあります。

とはいえあれは新書でしたので、やはりみんなで1冊丸々読んできてから話し合うことができました。

今回の 『死を超えるもの』 は新書や文庫本ではなくフツーの単行本で、

350ページ以上ありますし、値段も4,200円+税と学生ならまず買わないような価格です。

それよりも何よりも内容的に言ってハイデガーやアーレントなどと真正面から向き合った、

やはり一般書と言うよりはあくまでも哲学書と呼ぶべき書物だと言えるでしょう。

というわけで今回は 「哲学書 de てつがくカフェ」 に位置づけることとし、

本1冊全部ではなくそのうちの2章を中心に取り上げることとしました。

第5章 「世界を愛するということ」、第11章 (=終章) 「物たちのもとで、人々とともに」 です。

しかも、それぞれに提題者をお願いし、内容をかいつまんでまとめてもらったうえで、

問題提起をしていただき、それをもとに哲学カフェに入っていくというスタイルにしました。

ですので、いつもの気楽なてつカフェとはちょっと違うかもしれませんが、

ひとりで専門書はムリという方でも哲学的思索と対話に参加できるようお手伝いしますので、

ぜひお気軽にご参加ください。

なお著者の承諾を得て、上記2章分のコピーをお配りしております。

参加希望であらかじめ目を通しておきたいという方がいらっしゃいましたら、

てつカフェのブログまたは私のブログ宛てに、住所氏名を明記の上メッセージをお送りください。

もちろん、本もコピーも持たないまま当日直接お越しいただいてもかまいません。

いつもと曜日と時間帯が違っております。

8月24日、日曜日の13時 (午後1時) からです。

また場所も初めての、福島大学街なかブランチ舟場です。

お間違えのないようなにとぞよろしくお願い申し上げます。

Bisto Suzuki とかけて行きつけの美容院ととく、そのこころは…

2014-08-14 18:54:38 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
純ちゃんちのスパニッシュ・パーティの翌日は BISTRO SUZUKI でフレンチディナーでした。
最後まで動向のわからなかった純ちゃんも合流したので、
これで純ちゃんとは餃子、スパニッシュに続いての3連チャン飲み。
どれだけ愛し合ってるんだか
さて、スパークリングワインで喉を潤したところに1品目が出てきました。



カブのムースと 甘エビです。
カブとエビ、それぞれの自然の甘みを交互に楽しみます。
BISTRO SUZUKI にしては盛りつけがオシャレじゃないかい?



続いてブルーチーズのキッシュ。
これはゲロウマ。
できれば赤ワインと合わせて食べてみたくもありますが、
まだ序盤戦なのでこのあたりは白ワインと一緒にいただきます。



こちらはとうもろこしのスープ。
下のピンク色のはトマトのゼリーです。
これはまあ全体的に糖質っちゃあ糖質ですが、
もはやそんなことを気にしている場合ではありません。
スープを単品で味わい、ゼリーを単品で味わい、両者をかき混ぜて味わいます。



お次はヤリイカの香草バター焼きが出てきました。
エスカルゴの代わりにイカを使ってる感じというとおわかりいただけるでしょうか?



野菜のテリーヌ、帆立のソテー、金目鯛のカルパッチョ。
テリーヌは、シェフが日頃から最もフレンチらしい料理として力を入れているメニューです。
ぼくとしては絶妙の火加減の帆立がたまりません。



メインは鴨。
ナスの上にヌイユ (フランスのパスタ) の上に鴨肉
絶品です。
ここまではずっと白ワインで、ここでやっと赤ワインに移行しました。
今日の会の言い出しっぺであるてつカフェ旧常連さんは、
少食かつお酒もあまりたくさんは嗜まれないので、
鴨と赤ワインに行き着く前に 「ストップ」 でした。
富士山頂を目の前にして登頂を断念するようなものです。
ぼくと純ちゃんはことさら 「うわぁ、これウメェ」 とか言いながら、
富士の頂で舌鼓を打ち続けました。
シェフはもう私たちの胃袋や舌の嗜好を知り尽くしていますので、
こちらが何も言わずともシメとして旧常連さんにはデザートを、
ぼくと純ちゃんにはデザート代わりのチーズ盛り合わせを出してくれます。



メインディッシュを断念したのにデザートは食べるんかいと私たちは呆れてしまいましたが、
シェフも旧常連さんもそんなの当然でしょうという様子でした。
そしてこれも何も言わずとも、チーズの私たちには赤ワインを注ぎ足し、
デザートの彼女にはコーヒーを出してくれました。
行きつけのレストランというのは行きつけの美容院と同様、
ただ座っているだけでこちらの望みを叶えてくれる夢の国ですが、
なかなかここまでの関係性を構築するのは困難です。
そう言えばこちらのシェフはぼくが2回目に来店したときには、
キュウリがダメということを覚えていてくれました。
糖質制限ダイエットをしていた頃はふすまパンを用意して待ってくれていましたし。
うーん、有り難いことです。
鈴木シェフ、今後ともよろしくお願い申し上げます

純ちゃんのスパニッシュ・フルコース

2014-08-13 03:25:11 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
先日お伝えした 「連チャン突然飲み」 の狭間にもともと予定されていた飲み会が2日はさまりました。
7日は白河から教員免許更新講習を受けに来ているO先生夫妻を迎えて、純ちゃん宅でパーティ。
仕事で遅くなるR恵さんを待たずに、純ちゃんが渾身の腕を振るってくれました。
この日のテーマはスパニッシュとのことでした。
情報弱者だった純ちゃんがタブレット型コンピュータを購入し、
クックパッドで検索しながら作ってくれたそうです。
まずは何やらフタ付きのお椀が出されました。



開けてみると冷製スープです。
(ちなみにその向こうに見えているのは私の手土産のオリーブのオリーブオイル漬け)



濃厚な甘味のあとに爽やかな酸味がやってきます。
なんと桃のガスパッチョでした。
素晴らしいっ
福島産の桃がたくさんあったので作ってみたと言ってましたが、
フツー作らないだろう、いくらたんさんあったって。
最後にそのまま出してデザートにすればいいんだから。
最初から度肝を抜かれる一品でした。
続いてトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ。



カプレーゼは 「カプリ島の」 という意味ですからスパニッシュではなくイタリアンですが、
別にスペイン料理店に来ているわけではないのでそんなことは関係ありません。
次のは正真正銘のスペイン料理です。



パタタス・アリオリ。
ポテトのニンニクソースサラダです。
純ちゃん夫妻がスペインに旅行に行ったとき食べたものを再現してみたそうです。
レシピを検索してみるとマヨネーズとニンニクでソースを作るものが多くヒットしましたが、
純ちゃんはヨーグルトを使ってさわやかに仕上げてくれました。
そして定番のアヒージョ。



今回はエビとマッシュルームのアヒージョ。
アヒージョって簡単に作れると聞いたことありますが、私はまだ作ったことありません。
素晴らしい。
純ちゃんによるとスペイン料理ってニンニクとオリーブオイルの消費量がハンパないそうです。
この日だけでニンニク丸1個全部とオリーブオイルを1/3本ほど使用したそうです。
次は夏野菜のトマト煮込み。



シェフからは特に料理名の説明はありませんでしたが、
一見したところラタトゥイユかカポナータなんだろうなと思いました。
ラタトゥイユならフランス料理ですし、カポナータならイタリア料理です。
それに該当するスペイン料理は何だろうと調べてみたところ、
カポナータの材料である夏野菜、ナスやトマトがスペイン由来であるという説 (ここ) や、
カポナータという料理自体がスペインのカタルーニャ由来であるという説 (ここ) や、
そのスペイン料理の料理名がカポン・ド・ガレラであるという説 (ここ) などが散見されました。
ただしカポン・ド・ガレラでググっても上の記事以外何もヒットしませんでした。
とりあえずここではこの料理はカポン・ド・ガレラであったということにしておきましょう。
次は箸休め的な料理なんでしょうか。



アボカドとピンクグレープフルーツのサラダ。
これはデザートではなく、あくまでもサラダなんだろうと思います。
オッシャレー(≧∇≦)。
そしてメインディッシュ。



コック・オー・ヴァンです。
要するに鶏の赤ワイン煮ですね。
飲み会の懸賞で当てたシャトルシェフを駆使したメニューだそうだけど、なんだこの美味さはっ
完全に負けました。
私のようにお客さんが来てからオタオタすることもなく、
堂々とスペイン料理のフルコースを1人で振る舞ってくれました。
純ちゃんブラボーです

ここまででお腹も十分いっぱいになったことだし、
翌日も更新講習があるというお2人は帰っていかれましたが、
特に用のない私は (今年は更新講習は当たっていませんでした!) さらに居残り、
テーブルに残っているものを飲み食べ続けていました。
で、深夜になってきたところでいつもの悪い癖がでてしまいました。
シメの糖質が食べたくなってしまったのですね。
他の2人も正常な判断力を失っているのか食べる食べるということになり、
いちおう私がいつでも作れるようにと持ってきてあった材料でチャチャッと作りました。



ペンネ・ゴルゴンゾーラです。
もちろんスペイン料理ではありませんが、
スパニッシュの日と聞かされていたわけではないのでしかたないでしょう。
5人分と思って用意してきた4人分の材料を半分に減らすだけの理性は辛うじて残っていましたが、
フルコース終了後のシメとしてはトゥーマッチでしょう。
しかもゴルゴンゾーラチーズの風味でさらに赤ワインが進んでしまうという
旧友を迎えて暴飲暴食を極めたとても楽しい1日でした。
翌日の様子も一緒にお伝えしようかと思っていましたが、
思ったよりも長くなってしまったので、それはまた別の話。