まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

ビジネス・トリップ

2008-12-08 17:56:42 | グローバル・エシックス
やっと論文が書き終わって、これでブログの更新ができると思っていたんですが、
休む間もなく、アメリカ出張に来ています。
6日の朝出発だったんですが、1週間以上日本を留守にすることになるので、
それまでの間に終わらせておかなければならない仕事が山積で、
1日の週の手帳は朝から晩まで真っ黒に埋め尽くされ、
とてもブログを書いているヒマなどありませんでした。
アメリカにいる1週間のあいだ、
ブログ更新できるなどとはまったく期待していなかったのですが、
ホテルの部屋で試しにワイヤレスネットワークにつないでみたら、
つながってしまったので、心の準備も整わないまま現況報告いたします。

今ウィスコンシン州のオークレアという町に来ています。
私もまったくわかっていませんが、五大湖の近くというから、
福島なんかよりもはるかに北の方です。
とにかく寒いです。
最高気温が-3℃、最低気温が-15℃という世界です。
地元の人によると珍しく雪が少ないほうらしいですが、
それでも町は白一色に埋め尽くされています。
こんな気候だというのに、建物の中に入ると(さすがに建物の外にはいないが)、
半袖のTシャツで歩いている人がけっこういるので、
思わず「いいかげんにしなさい」とツッコミを入れたくなってしまいます。
見ているこっちが風邪ひきそうだわ

それを見ていても思いますが、アメリカは「個性の国」だなぁと思います。
とにかくやたらと「選択」を迫られます。
食事の時が特にそうですが、
ありとあらゆることに関して複数の選択肢が用意されています。
量はどれくらいにするか、焼き具合はどうするか、
ソースはどうするか、トッピングはどうするか、支払い方法はどうするか…、
ショッピングモールのフードコートに行っても、
あれやこれやと早口英語でまくし立てられます。
ほとんど聞き取れないためニコニコしながら、Yes,Yesなんて言っていると、
とんでもないモノが出てきたりします。
大学関係者とかはこちらが英語が苦手そうだと、
いろいろと言い換えてくれたりするのに、
お店のネェちゃんとかって、こちらがPardon?って言ってるにもかかわらず、
まったく同じスピードでまったく同じことを何度でも繰り返すのはなぜなんでしょうか?
こっちが意味わかってないのには気づいているくせに、
なんで相手にあわせて別のやり方を試みようって思わないかなあ
ああ、いらつく。
もう、「うるせぇ、何でもいいからA定食を食わせろっ
って叫び出したくなります。
(そんなことはせずにニコニコとアホの日本人を演じ続けるわけですが…)

とまあ、若干ことばには不自由しておりますが、
寒いウィスコンシンで何とか生きております。
ブログ更新に成功したら、少しは自己効力感が回復するかもしれません。
はたしてうまくいくかどうか、「投稿」ボタンを押してみることにいたしましょう。

締切が人を鍛える

2008-12-02 20:32:51 | お仕事のオキテ
終わったー
やっと論文が書き終わりました。

10月20日締切の、ある教科書用の原稿がなかなか書き終わらず、
3週間も締切を過ぎてしまったために、
11月30日締切の、とても大事な論文に取りかかるのが遅れてしまいました。
こちらは完全原稿を用意して、辛口の専門家の前で、
2時間半にわたって発表しサンドバッグのように質問攻めにあうという苛酷な条件のため、
とにかく締切を延ばすことができないので、
本当に待ったなしという感じです。
11月10日から取りかかり始めて約3週間、
とにかくハードな日々でした。
11月6日からこのブログをずっと更新できなかったのは、
そういう事情によるわけです。
しかもこの間、九州で学会があったり、山形で結婚式があったり、
仕事を中断せざるをえないようなイベントも盛りだくさんで、
なんとか書き上げられたのは奇跡としか言いようがありません。
何回、研究室に泊まったことでしょうか。
しかもイベント以外はほとんどノンアルコールで過ごしました。
1ヶ月のうち飲まない日のほうが多かったのなんて、たぶん中学校以来でしょう。

とにかく書き終わりました。
発表もしてきました。
予想通り(というか予想以上に)ボコボコにされましたが、
「そんなの関係ねえ
とにかく終わったんです。
もうそれだけで十分です。
この解放感
ああ、なんて幸せなんでしょう
本当に心が晴れ晴れしています。

しばらくはこの解放感を楽しみたいと思います。
特に今年は「ねずみ年」というのに引っかけて、
「多産な年」にしようと年初の誓いを立て、
自らに必要以上の締切を課してきたので、
さすがにちょっと疲れ気味です。
メンタルヘルスチェックでも仕事の負担が多く要注意との診断が下されました。
少しは自分にご褒美をあげて、いたわってあげたいと思います。

しかし、自らに締切を課して、それをクリアしたときの快感って、
けっこうクセになるところもありますね。
というか、自分でもわかっているんですが、
締切がないと人間ダメになってしまいます。
特に締切が定められているわけではないけど、
自分がこれを書きたかったから、ちょっと論文書いてみました、
なんていう形で論文を書けたことは一度もありません。
時間に追われずに自由に書ければ、
心底納得いくものを書き上げられそうな気がしますが、
実際にはそんなふうにして論文を書けたことはありません。
もしもそんなことができるのなら、
とっくの昔に博士論文を出していたことでしょう。
私たちの時代の博士論文は今とちがって、
いつでも書けたときに提出すれば審査してあげますよというシステムなので、
いつまでたってもまったく出来上がらないわけです。

やはり、締切が人を鍛えるんですね。
しばらくこの解放感を楽しんだら、
また自らに締切を課すことにしたいと思います。
自転車操業だろうとなんだろうと、
締切に追われながら働き続けることによって、
人は成長していくのでしょう。
まあでもとにかく今日のところは、がんばった自分にカンパーイ