インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

潮の高い日~向島

2010-08-01 18:40:41 | 瀬戸内海の島
日曜日、先週と同じ場所へ行った。岩盤浴でエネルギーを得るためだが、何かしら今日は潮が高く、たどり着けない。途中にあった砂浜で、一休みし、潮がひくのを待つことにした。



  空を見上げると、程よい感じで雲がかかっており、木陰にもなっておりなかなか快適であった。



 しばらく寝そべったり泳いでいたりして時間を潰していたのだが、潮が引かない。どころか、逆に浜辺が削られていた。これはとんでもないことになったぞ、と高い岩場から自分のいる場所をうかがってみる。

 完全にどっかの孤島にいるような感じだった(紫色のバッグが自分の場所)



 先週の記事の(最後の)写真からして、潮がなくなる頃合なのだが、今日は何かおかしい。

 これはヤバイ、帰ろうと来た海岸?(元々潮が高く、水に浸かってやって来た)を振り返ると、絶望的な気分になった。



 連れでもいれば確実に救援を呼んでいたであろう。ケータイは持ってきていないが、デジカメやら車のキー(一応、キーレス)があるから泳いで帰るわけにも行かないし、悩んでいると、水上スキーやらバナナボートが、冷やかすように我が目の前を通っていく。



 かつて一度だけ乗ったことがあるのだが(福岡にいた頃、仕事仲間と)、あれは海の中で引っくり返させられて、溺れることに醍醐味があるようだ。確かにアップアップした時の感触は忘れられない(救命着があるから大丈夫だが)。

 島での冒険も遭難することに醍醐味があるのか。いや、たかが瀬戸内海の島ではないか。そのうち潮が引くさ、と楽天的に構え、ゆっくりと岩を伝って戻り始める。

 途中で岩盤浴でもできそうな場所を見つけたので、寝ることにした(先週よりはかなりスケールが小さいが)。



 海は危険だから、誰もこんなところに来ないのだ。最低、潮見表ぐらい見てくるべきだったなと、ぐだぐだ考えたりしていたが、心の底では何とかなるだろうと思っていたので、意識が半分なかった。

 もしこれが陸ではなくて海の遭難であると、気が狂ってしまい、海洋エネルギーを浴びる!とか、それどころではなかったであろう。船には乗らないほうが良さそうだ。 

 再び戻るとやがて家族連れで賑わう浜辺が、少しだけ見えてきた。



 岩場で足を滑らせたり、急な波に飲み込まれたり、海岸は危険なので、基本的には冒険しないほうが良いだろう。

 しかし誰も行かない場所には、素晴らしい場所が多く、その魅力が人間をひき付けるのだろう。ハイリスク・ハイリターンか。

 危険愛好家は、いつか痛い目にあうのだろうが。

 今日は海が綺麗な日だった。



 ※瀬戸内海は潮汐差が高いようなので、甘く見ないようにしましょう。


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