インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

鞆の浦埋め立て訴訟

2009-10-01 21:06:00 | 瀬戸内海の島
 広島県福山市の鞆の浦に関する裁判が報道されていた。景観利益の保護で、公共事業が差止めされたようだ(中国新聞)。

 「ポニョ」の舞台 鞆の浦埋め立て訴訟で差し止め命令(MNS産経ニュース)で、宮崎駿が取り上げられている。

 鞆の浦は神社参拝やら、仙酔島~鞆の浦の秘境~探検で何度か行ったが、狭くて車は通れない印象を受けた(恐ろしい道路だった)。公共事業で何とかしなければならない、鞆港埋め立て計画「変更しない」 判決受け広島県と福山市(中国新聞)のも良く分かる。

 「いなげな所だ」と近隣市の住民全てが本音で思っているわけで、鞆の浦の住民も不便な生活をしていることは間違いない。ここはまさに陸の孤島で、車が必需品の地域。通勤やら運送などの仕事で「鞆の浦」を通らざるを得ないと、時間のロスやら事故でいらいらするだろう。

 場所が場所だけに駐車場がなければ「景観」どころではないような気もする。大都市並の駐車料金を払ってまで観るほどの景観の価値があるか、といえば怪しいものだ。

 しかし一方で、昔懐かしの日本を見るようで、そのままにしておいても良いような気もする。隔離された場所だけに街の個性が強いのか、石畳の道を歩きながら船が並んだ湾を観て、レトロな雰囲気を味わえる。「駐車できんぞ!」と怒鳴る余所者は来なくて結構。鞆の浦は住民のための観光地なのである。

 高速道路が無料になり、しまなみ海道から四国⇔中国、関西と、車が行き交う時代になって、取り残されるかもしれないが、それはそれでいいではないか。

 公共事業中止を、地方裁判所も命じたし、民主党政権なら後押しするであろう。橋や道路を作ったからといって、場所が場所だけに、今さら発展するとも思えない。

 橋をつくれば交通量は増える。住民は困るだろうが、25%のCO2削減をするためには、中止すべきだと思うのであった。

 ガソリン代もかかり、駐車場もない観光地ですが、ぜひ一度(運転に自信のない方は遠慮してください)

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