インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

アルファポリスに集う心理

2008-02-23 20:05:11 | 映画や小説、テレビなど
 なぜ人は小説をネット公開するのか? 最近疑問を抱き始めた。
 インディオがUPした軌跡を見てみよう。

  2007.12.9 インディオランド(完結)     未だ200pt到達せず。
  2008.1.21 インディオダンスホール(完結)  100pt手前
  2008.1.26 マネー神の崇拝(連載中)     104ptです。
  2008.2.18 煙る鏡(連載中)           21pt…

 アルファポリスは無名作家のるつぼであるが、2001~08までで13冊の小説がドリームブッククラブより出版化されるに至っている。目指せ、ドリームブッククラブ!
 今流行の?「応援ファンド」として出資者などを募っている。
 当たれば高配当が戻ってくるが、外れれば「…」である。
 インディオの原稿は、ちなみにまだ順番待ち?で、募る段階まで行っていない。

 今年2月に、高遠響という人の本が出版されるようだ。一銭にもならない小説が、金に化ける瞬間であり、高遠氏は喜んでいるだろう。それなりに人気があり、作家として腕が良いのだろうが、小説は出してみなければ分からないし、埋もれる可能性も低くはない。アルファポリスで読者が投票するのはタダだから。

 読者はタダで感動的な小説を読み、面白い休日を過ごそうと考えているのである(金がかからない余暇ね)。恋愛小説などその最たるものである。ナチュラルキスなど投票総数が37万票である。一人100円でも払ってくれたら著者は大金持ちになっているだろう。実際に文章は巧いし、面白い。作家としての素養はあるのだろう。それでもネットで書き続けなければならないというのは、構造的な問題があるからではないか。少なくともインディオは1万票集まれば有料メルマガに切り替える(このケチが!)。収入が20万円ぐらい続く見込みがあれば、小説業に専念するだろう。

 そう、アルファポリスなんかに集う輩は、「印税生活したい!」と考える怠け者が大半を占めるのだ。そのための試金石として、政治家のように、読者に一票を乞うような活動をしなければならない。「私が作家になりましたら、世界の役に立つような小説を書きます!」(ウソつけ)と小説とは別の宣伝をしなければならんな。インディオというペンネームは良くないな。アルファポリスは若い女性読者が多いから、「土人の書いた小説なんて読みたくもないわ」と無視されているのかもしれない。「カルロス・ベリファーナ」とか、「大住雄一郎」とかに改名した方が読者が増えるかも知れん。

 それにしてもネット小説は、人生の浪費が甚だしい。インディオは得票だけで満足できるナルシストではない。面白い小説への得票があれでは(?)、新たにUPする気力が起きぬ。ただアルファポリスに参加して三ヶ月だから、まだ何かを期待しているのかもしれない(やっぱり何もなかったりして)。

 忽然とジャングルから姿を消したマヤ部族のように、ある日突然アルファポリスからインディオの名が消えるかもしれない。