江戸時代に「草主人従」と言う言葉がありました。
「草」すなわち自然を尊重し、人間はそれに従うという意味だそうです。
わさびは元々野山に自生していたものを
人間が人工的に栽培するようになりました。
人工的と言っても機械が入らない山奥の原野を人力で掘り起し、
出てきた岩を砕き、石や砂を積み重ねてわさび田を造りました。
沢水でわさび田を潤し、また沢に戻します。
肥料も農薬も使わず、水とお日様だけで育てます。
わさび栽培は自然の一部を借りているかのように営まれます。
まさに「草主人従」そのものです。
現代はまるで人間が主役のように環境を壊しています。
便利すぎるくらい便利で、複雑化した時代だからこそ
ナチュラル&シンプルに生きたいと思います。
2015年が明けました。昨日から早速、わさびの収穫を始めました。
きんと冷え込んだ山奥で、わさびの小さな花が咲いていました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
父ちゃん
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