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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

日本人はどんな画家が好みなのか?

2022-12-16 15:48:53 | 講演・講義・フォーラム等

 朝日新聞社が世界の画家の中で誰が好みか?の調査をしたという。その結果は??また北海道ゆかりの日本画家・岩橋英遠は空知郡江部乙村(現滝川市江部乙)の開拓農家に生まれ苦労しながら画家を志し大成したという。興味深い「美術への誘い」講座だった。

 

 12月13日(火)午後、中央区民センターにおいて「中央区民センター講座」が開講され受講した。講座は北海道美術館協力会アルテピアの皆さんが講師を務める「美術への誘い」というテーマの講座だった。講座の構成は、

  岩橋英遠

  世界の名画10

  道内美術館巡り・個人美術館を訪ねて

の3本立てだった。

 岩橋英遠(いわはし えいえん)は前述のとおり明治36(1903)年、空知郡江部乙村の開拓農家の家に生まれ、病弱の父に代わって農作業に従事しながら独学で画を描いていたが、画に対する思い断ちがたく21歳にして上京した。

 その後英遠は苦学して出世し日本画壇の重鎮として活躍し、文化勲章まで受賞した大家である。英遠は上京後に北海道へ帰ることはなかったが、故郷北海道への思慕の思いは強く、数多くの北海道に関する画を残している。

        

※ 岩橋英遠の「道産子追憶之巻」ですが、4片に切り分けられ上から冬、春、夏、秋の順になっていますが、実際はこれらが一枚の絵として繋がっています。

 講座では、彼の画を19点にわたって画像で紹介してくれた。私は道立近代美術館が所蔵する「道産子追憶之巻」と題する長さ29mにもわたる北海道の春夏秋冬を描いた一大絵巻を観た時、一気に彼のファンになった。それくらい道産子を惹き付ける画である。

    

    ※ 「道産子追憶之巻」の秋の部分を大写ししましたが鮮明でないですね。細かに見える白い点は秋のトンボの群れを描いています。

 もう一つ、道庁赤レンガ庁舎の壁面を飾る「阿寒湖畔の松浦武四郎」も印象に残る画である。彼の画は故郷である「滝川美術自然史館」に数多く所蔵されているという。機会があればぜひ訪れて鑑賞したいと思っている。

    

    ※ こちらはあかん湖を踏査する松浦武四郎を描いたものです。

 ②の「世界の名画10選」は、前述したとおり朝日新聞社が「世界の画家で好きな画家は誰か?」という調査をしたという。その結果をもとにそれぞれの作家の代表作を紹介いただいた。その結果と作品は次のとおりである。(何時の時点での調査だったかは聞き忘れた)

◇第10位 ポール・セザンヌ       「りんごとオレンジ」

◇第 9位 ラファエロ・サンティオ    「牧場の聖母」 

◇第 8位 パブロ・ピカソ        「ゲルニカ」

◇第 7位 ヨハネス・フェルメール    「真珠の耳飾りの少女」

    

◇第 6位 レンブラント・ファン・レイン 「夜警」

◇第 5位 ミケランジェロ・ヴォナローティ「最後の審判」

  

◇第 4位 ヴィンセント・ファン・ゴッホ 「鴉の群れ飛ぶ麦畑」

◇第 3位 ピェール=オーギュスト・ルノワール 「女優ジャンヌ・サマリーの肖像」

◇第 2位 レオナルド・ダ・ヴィンチ   「モナ・リザ」

◇第 1位 クロード・モネ        「睡蓮の池 夕暮れ」

 

という結果だったそうだ。貴方の順はどうでしょうか?

 最後は、道内にある個人美術館についての紹介だった。その個人美術館とは…、

 木田金次郎美術館(岩内町)

 西村計雄記念美術館(共和町)

 神田日勝記念美術館(鹿追町)

    

    ※ 神田日勝の未完の馬はあまりにも有名ですね。

 三岸好太郎美術館(札幌市)

 神田日勝以外はそれぞれ生まれ故郷に美術館が建設されている。神田日勝は東京生まれであるが、日本の敗戦直前に鹿追町に移り住み、そこで農業の傍らに画を描き続けたが、夭逝してしまった画家を記念したものである。

 美術に対してそれほど関心があるとは言えない私だが、これまでに訪れていないのは「神田日勝記念美術館」だけである。機会があればぜひ訪れてみたい。

 前述したように美術に格別関心のない私だが、こうした初心者向けの講座は大歓迎である。美術ファンの底辺を広げる為にも北海道美術館協力会アルテピアの皆さんが積極的に講座を開催されることを願いたいと思う。

※ 掲載した写真は全てウェブ上から拝借しました。



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