田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

33rd ビジネスEXPO

2019-11-10 17:17:18 | イベント

 北海道内外の330の企業・団体が終結し、新技術・新製品を展示したビジネスEXPOが11月7日・8日の両日アクセスサッポロで開催された。これまで3日間にわたって同所で開講されたセミナーをレポしてきたが、改めてビジネスEXPOそのものをレポしてみたい。

              

 それは壮観と称してもいいのかもしれない。ただし広いとはいえ、その展示ゾーンに330もの展示ブースを並べるのだから、やや窮屈な感じは否めなかった。その展示ゾーンには多くのビジネスマンが詰めかけていた。その中で一つ特徴的だったのは、会場内に中国語や韓国語が飛び交っていたことだ。当たり前と言えばその通りなのかもしれないが、ここでも国際化の波が押し寄せてきていることをうかがわせてくれた。

       

       ※ ビジネスEXPOの展示ゾーンを二階から俯瞰的に撮った一枚です。

 ビジネスEXPOそのものはビジネスマンたちの交流の場であり、バイヤーたちとの商談の場である。私などはまったくのよそ者である。そうしたこともあり、展示ゾーンに赴くことには気が引ける思いがあるのだが、新たな技術を知るのも悪くはない、との思いから展示ゾーンを覗いてみた。そうはいっても、私が関心を抱いたのは前日のセミナーでお聞きした企業や団体にあった。

      

      ※ 写真のように多くのビジネスマンたちが各ブースを巡っていました。

 まずは大樹町のブースだった。そこには大樹町役場の若い担当者が説明役で陣取っていた。そこでは展示を見るというよりは、その若い担当者と会話を楽しんだ。「可能性のある元気な町に職を得て良かったね」と私が話しかけると「特に関心があったわけではないが、担当を任されてやりがいを感じています」という答えだった。大樹町は注目のマチである。

 続いて、前日のセミナーで「北海道新技術・新製品開発賞」を受賞した三つの会社のブースを訪れた。私は(有)丸イ伊藤商店が開発した「骨まで食べられるやわらか一夜干しにしん」を試食してみたいと思ったのだ。ブースへ行ってみると、前日発表された社長が一人で試食品を配っていた。さっそく試食させてもらったが、なるほどにしんを丸ごと食べられるように工夫されていた。ただ、味的にはもう一工夫ほしいなぁ、というのが正直な感想だった。私は社長さんに「スーパーなどで購入できるのですか?」と問うたところ、「販路がなかなか広がらなくてねぇ~」と嘆いておられた。なんとかせにゃ~社長さん!

      

      ※ (有)丸イ伊藤商店の社長自らが一夜干しにしんの試食提供と、商品PRに努めていました。

 次もやはり受賞した「寒地型車利用突入阻止バリケード『HERCULES』」を展示するブースに寄ってみた。前日の発表で見た動画では既存のバリケードと比べその威力の素晴らしさが実感できた。担当者は「まだまだ工夫する余地があります」ということだったが、その発想には素晴らしいものがあると思った。私は「来る東京五輪において札幌開催となるマラソンコースのバリケードとしてのビジネスチャンスじゃないですか?」と話しかけると笑顔で「そうなることを願っています」ということだった。来年は札幌の街に新しいバリケードがたくさんお目見えするかもしれない。

      

    ※(株)トライ・ユーが開発した「寒地型車両突入阻止バリケードHERCULES」です。商品ネーミングがいいですね。

 そのほかで私の関心を引いたり、積極的に話しかけてきたりした中で特記したいのは、稚内の珪藻土を活用してさまざまな商品開発をしている(有)稚内グリーンファクトリーのスタッフは熱心に珪藻土の利点を説明してくれた。

目についた展示としては「空気発電地」という商品だった。「空気発電地」とは耳新しい言葉だったので、説明を伺うと電気が必要な時に装置を開放し空気に触れさすことで発電が可能になるものらしい。しかし、価格(9万数千円とうかがった)と比較して、例えばノートバソコン15時間程度の使用が可能というのではコストパフォーマンスが悪すぎではないかと思った。まだまだ技術改良の余地あり?

 続いて、地上のCO2を地中深くに閉じ込める実証プロジェクトを進める日本CCS調査会社というブースだった。現在、苫小牧においてその実証プロジェクトが進行中とのことだった。そのプロジェクトでは地下1,000mまでパイプラインを掘削しCO2を圧入しているという。計画では今年度末まで圧入を行い、その後モニタリング調査をしてその効果を検証するようだ。効果が認められれば地球温暖化対策の一環として有効な対策の一つとなっていくのかもしれない。

      

          ※ 日本CCS調査会社が実証プロジェクトを進めるCO2の地下封入試験の概念図です。

 その他にも多くの興味ある新製品・新技術の展示があったのかもしれない。しかし、私は前述したようなこともあり、積極的に問いかけたりすることをためらったこともあり、十分にビジネスEXPOを知り尽くしたとは言い難い展示ゾーンの見学だった。会場には高校生の姿も目立った。あるいは工業系の高校生なのではと思われた。彼らにとっては大いなる刺激を受けたビジネスEXPOだったのではないだろうか。近い将来、彼らが新製品。新技術の開発の第一線に立っていることだろう。今振り返ってみて、来年はもう少し詳しく見てみようかな?と思い始めた…。

 ※ なお、タイトルに小さく33rdと記したのは、もちろんビジネスEXPOが第33回目の開催であることを示している。


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