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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

LRT都市サミット札幌2019 記念講演

2019-11-11 21:58:57 | 講演・講義・フォーラム等

 街歩き研究家の和田哲氏が、俳優の石丸謙二郎氏が、女優の村井美樹氏が、それぞれ路面電車の魅力を語った。「人と、まちと、未来と。LRTがつなげる幸せのループ」と題して、それぞれがその魅力を語った。

      

 11月9日(土)午前、札幌市民ホールにおいて「LRT都市サミット札幌2019の記念講演が行われ、聴講の機会を得た。

 LRT(Light Rail Transit)、日本語に訳すと「軽量軌道交通」となる。LRTの解釈は海外と日本では異なるようだが、日本では「路面電車」を指してこう呼んでいるようだ。その路面電車を運行する9つの都市(実際に国内で路面電車を運行しているマチは19都市あるそうだ)の関係者が集まりサミットを開催しているが、記念講演の部分は市民に開放されているということのようだ。

 記念講演は「オープニング映像」、「街歩き研究家 和田哲 トークライブ」、「石丸謙二郎×村井美樹トークショー」の3部構成だった。

 「オープニング映像」は札幌の市電のイメージ映像のようなもので、特にレポすべき点はないように思えたので省略する。

                 

                ※ 札幌街歩き研究家 和田哲氏         

 興味深かったのは「街歩き研究家 和田哲 トークライブ」である。和田氏は最近道内マスコミにも度々登場して札幌のマチの歴史などについて語っているので私もよく知っているが、今回は札幌の市電の歴史について語られた。ボーッと聴いていたこともあってしっかりと記憶には残っていないのだが、札幌市の市電の開業は「開道五十周年記念北海道博覧会」の開催に合わせてそれまでの馬車鉄道から路面電車を運行させる計画が立てられたそうだ。当初は8月1日からの博覧会の開幕に合わせての運行開始を予定していたのだが、資材調達の遅延などのために実際に運行されたのは博覧会が始まってから12日後の8月12日だったという。

 また最盛期には札幌市内を縦横に走っていた札幌の市電も時代の移り変わりとともに、現在は市内をループ状に走る一路線のみとなってしまった歴史を振り返ってくれた。最盛期には電車だけでは足りずにディーゼル車も走っていたという珍しい歴史も披露された。

          ※ 石丸謙二郎氏         ※ 村井美樹氏           ※ 依田英将アナウンサー   

 続いて「石丸謙二郎×村井美樹トークショー」に移ったが、モデレーターというか司会役をHTBアナウンサーの依田英将さんが務めた。二人の話は国内の路面電車に乗った経験からそれぞれの特徴を披露しあった。その中で記憶に残っているのは、富山市のスマートな電車、鹿児島市の軌道の緑化、岡山市のキャラクター電車、京都市の嵐電のこと、等々多岐にわたり路面電車愛を語った。さらには、石丸謙二郎氏が担当するTV長寿番組「世界の車窓から」にちなみ、世界各地の電車について珍しい電車や光景について語った。さらに依田アナが自らの故郷(宇都宮)に敷設中の本格的なLRTについて紹介してくれた。宇都宮で敷設中のLRTは路面電車とは違い、宇都宮と周辺の街を軽快の速度で往来するいわゆるヨーロッパ型の電車で当面15km程度を予定しているそうだ。

 「LRT都市サミット」の趣旨についてはイマイチ理解できていないところもあるが、環境にやさしい交通機関としてその価値が見直されてきている。そうした機運をさらに盛り上げていこう、というのがその趣旨のように思える。莫大な経費を要する地下鉄よりは市電の復活を!という機運が生まれてくるのだろうか?注目したい。


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